手話への関心は6割超、8/27初心者講習会を開催
ベストカレンダー編集部
2025年8月23日 14:11
手話初心者講習会
開催日:8月27日
手話への関心は高いが、日常会話ができる人は限られるという実態
株式会社ウェブギフト(本社:東京都豊島区、代表取締役:冨田仁)が運営する「オフィスギフト」は、20歳以上の男女200名を対象に2025年8月7日にインターネット調査(クラウドワークス)を実施し、手話に関する意識と行動の実態を明らかにしました。プレスリリースは2025年8月23日付で公表されています。
調査の有効回答人数は200名(N=200、単一回答が基本)。調査対象は20代以上の男女で、手話の認知度、学習経験、学習方法、興味の有無、メディアの影響などを幅広く尋ねています。以下に集計結果と自由回答の一部を含めて、全体像を示します。
主要な数値結果
調査結果の主な数値は次の通りです。まず、手話が「できる」と回答した割合は全体の約17%でした。一方で、手話による日常会話が可能な人は全体の約1%と非常に少数です。身近に手話ができる人がいるかという問いには、全体の約10%が「いる」と回答しています。
手話が全くできない人(n=156)に対する調査では、半数以上が「手話を覚えたいと思った経験がある」と回答しており、手話に対して何らかの興味を持つ人は約70%以上に上る結果が出ています。
- 調査期間:2025年8月7日(インターネット調査)
- 有効回答数:200名
- 手話ができる人の割合:約17%
- 手話での日常会話が可能な人:約1%
- 身近に手話ができる人がいる人の割合:約10%
- 手話に興味がある人の割合:70%以上(手話ができない人の中で)
これらの数字からは、手話に対する関心は高いものの、実際に日常的に使えるレベルに到達している人はごく一部であることが読み取れます。
手話を学んだきっかけと学習方法の実態
手話を学んだきっかけや方法については、手話ができる人(n=35、複数回答可)へ別途質問を行っています。学習のきっかけとしては、学校や身近な人との関わり、メディアの影響など多様な背景がありました。
最も多かったきっかけは「小学校などの学校教育」で、家庭で親子で学んだケースも見られます。その他、身近に聴覚障害のある知人や親族がいたことをきっかけに覚えたという回答や、介護系の専門学校など授業で学んだという回答もあります。
学んだきっかけ(自由回答の抜粋)
- 「子供の頃地元に手話教室があり、両親と一緒に通っていた(30代 女性)」
- 「以前住んでいた場所の身近に、耳が聞こえない知人がいて、簡単な手話を教えてもらう機会があった。(30代 男性)」
- 「3作品くらい、手話がテーマになっているドラマを観たことがあり、簡単な単語は自然と覚えてました。(30代 女性)」
- 「介護系の専門学校時代の授業の一旦で覚えました。(40代 女性)」
- 「小学校の頃福祉体験で手話を習ったりした。曲に合わせて(2曲)その曲の手話を習得。(30代 女性)」
- 「叔父が聴覚障害でありましたので、少し学びました(60代以上 女性)」
学習方法については、本やその他(同率)が最多票となりましたが、手話を勉強した時期によってはオンライン学習や動画の利用が少なかった可能性があります。近年はYouTubeやアプリなどのオンライン学習手段を希望する声が増えており、これから学ぶ人には動画やアプリの利用が支持されています。
実際に手話ができる人からは、手話を学んだことによる具体的な利点やエピソードも多数寄せられています。
学んでよかったと感じたエピソード(抜粋)
- 「昔の職場で聴覚障害のかたと接する機会があった時に、手話であいさつをしたら相手が嬉しそうにほほ笑んでくれました。その時に学んでよかったと感じました。(40代 女性)」
- 「自治会の会員の中に人に話ができなくて手話で話をする人がおり、簡単な挨拶や説明することができた時は、周りにも感謝され、手話を学んでいて役に立ったなと感じました。(40代 男性)」
- 「手話がメインのスターバックスで店員さんに手話でありがとうをしたら感謝された(30代 女性)」
- 「福祉について興味が持てるようになり介護職に就いた。(30代 女性)」
- 「駅の改札で困っている難聴者に手話でゆっくり会話した(50代 男性)」
- 「NHKの手話ニュースで、少しだけ内容を把握できた。聴覚障害者の方と、軽く挨拶をかわすことができた。(30代 女性)」
手話への関心の背景とメディアの影響
手話に興味がある人の理由、興味がない人の理由についても詳しく聞いています。興味を持つ理由としては、実務的な必要性や人との交流、メディア作品を通じた関心喚起、災害時の備えなどが挙げられました。一方で、興味がないと答えた人は「身近に使う機会がない」「習得が難しそう」「スマートフォンでの筆談で事足りる」などの理由を挙げています。
また、ドラマ・映画・アニメの影響については、調査対象の7割が聴覚障害を題材にした作品を視聴したことがあると回答し、そのうち半数以上が作品視聴をきっかけに聴覚障害や手話に対する関心が高まったとしています。影響力は大きいと判断できます。
興味がある/ない人の具体的理由(抜粋)
- 興味がある人の意見
- 「手話は全国共通なので海外の人とも会話できるから。国籍や言葉の壁にぶつからないで会話できるからです。(40代 男性)」
- 「実際、なんとなく程度の気持ち。(60代以上 女性)」
- 「筆談するための道具がない場合や、筆談するまでもなくちょっとしたことを伝えたいときに、手話ができたら便利だと思いました。(50代 男性)」
- 「手話を使っているドラマを見て、自分もできるようになったらいいのにと感じたから。(40代 女性)」
- 「災害の時や何か助けたいなと思う時知っておいた方が良いと感じる。また、手話の表現が素敵だなと感じる時がある(40代 女性)」
- 「施設の案内の仕事をしていたとき、手話が出来ると案内が出来るお客さんも増えるため(50代 女性)」
- 「次女が生まれた時に聴覚スクリーニングで難聴の可能性がありとの診断となり…手話を覚えたいと思いました。(30代 男性)」
- 興味がない人の意見
- 「身近に聴覚障碍者の方と接する機会がなく、必要性を感じることがなかった。(30代 男性)」
- 「教えてもらっても、難しそうで覚えられなさそうです。(50代 女性)」
- 「手話を使う場面がないため、学ぶ動機がない。敷居が高いスキルというイメージがあります。(30代 男性)」
- 「今まで聴覚障害の人と接した事がなく、スマホのメモアプリなどで代替できると考えているため(30代 男性)」
以上の回答から、手話への関心は個人の経験や職業、メディア接触の有無に左右されることが明らかです。教育現場での福祉授業やドラマ・アニメなどの作品が、関心喚起に一定の影響を与えている点も注目です。
影響を与えた作品と、ウェブギフトの初心者向け講習会の案内
調査では、影響を与えた具体的な作品についての自由回答も収集しています。国内ドラマ、アニメ、海外作品を含め多くのタイトルが挙がっており、特にドラマ『silent』とアニメ『聲の形』が多く言及されました。
代表的な言及作品は以下の通りです。作品名と簡単なコメントを合わせて集めています。
言及の多かった作品(抜粋)
- 日本のドラマ・映画:『オレンジデイズ』『サイレント』『星の金貨』『愛していると言ってくれ』『君の手がささやいている』『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』『初恋』など
- アニメ:『聲の形』『ゆびさきと恋々』『王様ランキング』など
- 海外作品:フランス映画『エール!』『コーダ 愛の歌』『私だけ聴こえる』『トガニ 幼き瞳の告発』、韓国ドラマ『輝くウォーターメロン』など
これらの作品を視聴して、手話や聴覚障害に関心が高まったと答えた人が多く、メディア作品が手話への敷居を下げる一因になっていることが示唆されます。
ウェブギフト主催の初心者向け講習会(開催情報)
株式会社ウェブギフトでは定期的に手話をテーマにした講習会を開催しています。8月は全10章で構成される講習会を実施し、8月6日・13日の回は満席で終了しました。好評を受けて、アンコール公演を下記の通り開催します。
開催概要は次の通りです。
- 日時:2025年8月27日(水)9時~10時(メディア向け取材時間も同日時)
- 場所:目白第一区民集会室(豊島区の案内ページ:https://www.city.toshima.lg.jp/141/kurashi/kuminkatsudo/007314/shukaishitsu/005172.html)
- 定員:会場定員30名(Instagram、YouTube等でのライブ配信あり)
- 登壇者:冨田仁(株式会社ウェブギフト代表取締役)
参加希望者は、オフィスギフトのウェブサイト(https://www.officegift.jp/)や下記の問い合わせ先に連絡してください。遠方の方はライブ配信での視聴が可能です。
なお、メディア取材は受け付けています。取材を希望するメディア関係者は2025年8月26日までに、電話またはメールで一報する必要があります。
連絡先・会社情報と本記事のまとめ
講習会の申し込み・問い合わせ先と、ウェブギフトの会社概要は以下の通りです。イベントや取材に関する具体的な連絡はこの窓口を通じて行われます。
- 申し込み・お問い合わせ先
- 株式会社ウェブギフト 担当:中田(ナカタ)
- 住所:〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-52-7 ブリッジファースト2階
- メール:info@webgift.co.jp
- 電話:03-6903-4378(広報・中田)
- イベント登壇者
- 冨田仁(株式会社ウェブギフト代表取締役/ギフトコンシェルジュ:Mr.Gift)
- 会社概要
- 会社名:株式会社ウェブギフト
- 所在地:東京都豊島区南大塚3-52-7 ブリッジファースト2階
- 問い合わせ電話番号:0120-666-937
- 代表取締役:冨田 仁(とみたひとし)Hitoshi Tomita
- 事業内容:ギフト・胡蝶蘭・観葉植物の販売
- コーポレートサイト:https://www.webgift.co.jp/
- オフィスギフト公式サイト:https://www.officegift.jp/
取材希望のメディアは、当日取材可能な場合は8月26日までに連絡してください。主催側は当日、講習会の概要説明や冨田氏の登壇を予定しています。
以下に、本記事で示した主要な情報を表で整理します。調査の数値、講習会の開催情報、問い合わせ先などを一目で確認できるようにまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表日 | 2025年8月23日 13時58分 |
| 調査実施日 | 2025年8月7日(インターネット調査・クラウドワークス) |
| 調査対象 | 20歳以上の男女、n=200(有効回答数200) |
| 手話ができる人の割合 | 約17%(全体) |
| 手話での日常会話が可能な人 | 約1%(全体) |
| 身近に手話ができる人がいる割合 | 約10%(全体) |
| 手話への興味(手話が全くできない人 n=156) | 半数以上が「覚えたいと思った経験あり」、全体では70%以上が興味あり |
| 手話学習方法(手話ができる人 n=35) | 本やその他が多く、オンライン/動画は時期により少数。ただし今後の学習方法としてオンライン・動画やアプリを希望する声が多い |
| メディアの影響 | 聴覚障害を題材にしたドラマ・映画・アニメを視聴した人は約70%。視聴した人の半数以上が関心が高まったと回答 |
| 講習会(アンコール公演)日時 | 2025年8月27日(水)9時~10時(会場:目白第一区民集会室) |
| 講習会定員 | 会場定員30名、Instagram/YouTubeでのライブ配信あり |
| 申込・問合せ | 株式会社ウェブギフト(担当:中田) mail: info@webgift.co.jp tel: 03-6903-4378 |
| 主催者 | 株式会社ウェブギフト(代表取締役:冨田仁) オフィスギフト:https://www.officegift.jp/ |
以上が本調査と講習会の要点です。調査は手話に対する興味の広がりと、実際の習得状況にギャップがあることを示しており、学習手段や機会の提供が今後の課題と可能性を示唆しています。講習会はそのような学びの入口の一つとして案内されていますので、関心のある方は問い合わせ先を参考に情報を確認してください。
参考リンク: