Micksが築古物件を負担ゼロで再生、4棟限定プロジェクト発表
ベストカレンダー編集部
2025年8月29日 13:34
ヴィンテージ再生4棟プロジェクト
開催期間:8月29日〜7月31日

古き良き建物を再解釈する、4棟限定の再生プロジェクトが始動
株式会社Micksは、2025年8月29日付の発表で、築古アパート・マンションを対象にした新サービスを開始すると明らかにした。発表時刻は08時30分で、本プロジェクトは2026年7月までに4棟限定で展開される予定である。
本プロジェクトは単なる改修にとどまらず、ヴィンテージ物件の再解釈を通じて地域に新しい活力を生み出すことを目的としている。Micksはこれまでの管理物件において賃料を20%以上向上させた実績を基盤に、対象物件を選定して本事業を展開する。

プロジェクトの意図と位置付け
首都圏(主に埼玉・千葉・東京都内)には築30年以上の「ヴィンテージマンション」や昭和期に建てられたアパートが多数残っている。空室率の上昇や設備の老朽化が進む一方、独特の雰囲気や立地の利便性が若い世代から再評価されているという背景がある。
Micksはこの潮流を受けて、既存ストックを活かした都市再生のモデルを提示する。建物を単に修繕するだけではなく、地域とつながる機能を加えることで「住み継ぐ文化」と「街の再生」を両立させることを目指している。

サービスの仕組みと対象範囲:負担ゼロの大規模リノベーション
本サービスは、Micksが大規模リノベーションにかかる費用をすべて負担する点が最大の特徴であり、オーナー側の初期投資がゼロであることを明確にしている。リノベーション後はMicksとオーナーの間でサブリース契約を締結し、家賃を保証する形で安定収入を提供する。
対象は築30年以上の不動産で、具体的には以下が含まれる。
- 築30年以上のマンション・アパート(埼玉県・千葉県及び東京都内)
- 築30年以上の戸建て
- 築30年以上の区分マンション

提供枠と期間
本サービスは期間限定の特別プロジェクトとして位置付けられており、2026年7月までに4棟のみを対象とする。限定数での提供により、個々の物件に対して綿密なプランニングと地域連携を行うことが可能になる。
Micksがこれまでの管理物件で示した賃料アップの事例(20%以上の賃料向上)を踏まえ、対象物件を絞り込んで実施することで、成功確度の高いリノベーションを提供する計画だ。

具体的な取り組み内容:サブリースと地域開放型デザイン
Micksのサービスは大きく分けて「建物の物理的再生」と「街に拓かれた再生デザイン」の二本柱で構成される。建物面では現代的な快適性を付与しつつ、ヴィンテージの雰囲気を残す設計が行われる。
地域面では共用部や1階店舗の一部を地域に開放することで、住人だけでなく地域住民にも利用可能な空間づくりを行う。これによりコミュニティの活性化や街の景観向上を図る。

サブリース契約と家賃保証
リノベーション完了後、Micksはオーナー様とサブリース契約を結び、家賃を保証する仕組みを提供する。これによりオーナー様は修繕費負担なしに資産価値の向上を図れるとともに、毎月の安定収入を確保できる。
入居者にとっては、レトロな魅力を保持しつつ現代的な設備を備えた住空間が提供され、コミュニティスペースやシェア機能を導入することで新しい住まい方の選択肢が生まれる。
設計イメージと提案プロセス
発表資料には施工前に提案するイメージパースの例が示されており、現況写真を基に改修後の完成イメージを具体的に提示するフローが示されている。これによりオーナーは改修後の姿を事前に把握できる。
提案プロセスは、対象物件の調査・改修プランの提示(イメージパース含む)・費用負担および契約スキームの説明・サブリース契約の締結という段階で進められる。
期待される効果と企業情報、今後の展開
本プロジェクトがもたらす効果は、オーナー、入居者、地域の三者に対してそれぞれ異なるが一貫しているのは「持続的な価値の創出」である。オーナーは資産価値向上と安定収益、入居者は快適で個性的な住まい、地域は空室減少による治安や景観の改善という利点が見込まれる。
Micksはこの4棟限定の取り組みをモデルケースとし、将来的には年間10棟規模の展開を視野に入れている。目標は「ヴィンテージ不動産再生プラットフォーム」として、埼玉を起点に首都圏、さらに全国へと再生ネットワークを拡大することにある。
企業概要と連絡先
株式会社Micksは埼玉県川口市に本社を置き、築古マンションやアパートの大規模リノベーションを手がける不動産再生会社である。自社の方針として「売らせない不動産屋」というコンセプトを掲げ、オーナーに対して売却ではなく再生による活用を提案する。
以下は発表資料に記載された会社情報である。
- 会社名
- 株式会社Micks
- 所在地
- 埼玉県川口市戸塚2-20-1 ロイヤルメゾン111
- 事業内容
- 不動産再生事業
- 宅建免許番号
- 埼玉県知事第25266号
- 建設業許可番号
- 埼玉県知事(般-7)第78546号
- URL
- https://micks-inc.co.jp/
- メール
- info@micks-inc.co.jp
プレスリリース資料には使用画像のダウンロードやプレスキットの提供についての案内も含まれている。
プロジェクトの要点を整理した一覧
以下の表は、本記事で取り上げた株式会社Micksのヴィンテージマンション再生プロジェクトの主要ポイントを整理したものである。プロジェクトの対象、サービス内容、期間、提供枠、期待される効果、連絡先などを網羅している。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年8月29日 08:30 |
事業者 | 株式会社Micks(本社:埼玉県川口市) |
サービス名(概要) | オーナー様の負担ゼロ・大規模リノベーション&サブリースサービス(ヴィンテージ物件再生) |
提供枠 | 4棟限定(2026年7月まで) |
対象物件 | 築30年以上のマンション・アパート(埼玉・千葉・東京都内)、築30年以上の戸建て、区分マンション |
費用負担 | Micksが大規模リノベーション費用を全額負担(オーナー初期負担ゼロ) |
収益保障 | リノベ後にMicksとサブリース契約を締結し家賃保証を実施 |
地域連携機能 | 共用部や1階店舗の一部を地域に開放し、コミュニティ形成や街の魅力向上を図る |
過去実績 | 管理物件の賃料を20%以上アップさせた実績を保有 |
将来目標 | モデルケース後、年間10棟規模の展開やヴィンテージ再生プラットフォーム構築を視野に展開 |
連絡先 | info@micks-inc.co.jp / https://micks-inc.co.jp/ |
免許・許可 | 宅建:埼玉県知事第25266号 / 建設業:埼玉県知事(般-7)第78546号 |
上表に示した通り、本プロジェクトは提供枠を限定し、オーナーの初期負担を排除するスキームである点が特徴である。地域に開かれた設計を取り入れることで、単なる建物の改修ではなく街の価値向上を図る取り組みとして位置付けられている。問い合わせや詳細資料の入手は、上記のメールアドレスや公式サイトを通じて行うことができる。