9/29開催|休暇村奥武蔵で学ぶ現代版金継ぎ体験
ベストカレンダー編集部
2025年8月30日 14:48
現代版金継ぎ宿泊体験
開催日:9月29日

飯能の里山で“ひび”をアートに変える──現代版金継ぎ体験の全貌
埼玉県飯能市にあるリゾートホテル、休暇村奥武蔵が提供する宿泊プランは、日本の伝統技法を現代的にアレンジした「現代版金継ぎ」体験を組み合わせたものです。地元作家の江間未来氏を講師に迎え、割れた器を単に修復するだけでなく、ひびや欠けを個性として捉え直すプロセスを用意しています。
このプランは、ホテルが日常的に直面する食器の破損問題への対応と、SDGsの観点からの「修復による再利用」への取り組みを背景に企画されました。体験は初心者でも安全に取り組めるよう、従来の漆(うるし)を使用しない特殊素材で進められます。

「現代版金継ぎ」とは何か
金継ぎは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、金粉や銀粉で接合部を装飾する伝統技法です。文化財の修復にも用いられる高度な技術ですが、今回のプランで採用する「現代版金継ぎ」は漆を使わず、特殊接着材や補填材を用いることで、初心者でも安全かつ短時間で取り組める点が特徴です。
伝統的な金継ぎが持つ表現性や美意識は残しつつ、工程を現代の生活に合わせてアレンジすることで、日常的な器の再生を促進します。修復の工程そのものがアート的な行為となり、出来上がった器は道具としての機能を回復するだけでなく、新たな表情を獲得します。
- 素材面:漆を用いず特殊素材を使用(安全性の確保、初心者対応)。
- 表現面:修復痕を装飾として活かすことで、器に新たな価値を付与。
- 環境面:破損品の修復による再利用を通して資源の循環に貢献。

宿泊プランの詳細:日程・料金・体験の流れ
本プランは対象日程が限定されており、2025年9月29日(月)と2025年10月27日(月)の各1泊プランとして販売されます。金継ぎ体験は宿泊の翌日に実施、開始時刻は10:00からで、所要時間は約2時間を見込んでいます。
料金は利用館により異なり、あがの館は1泊2食付きで17,000円~(税込)、にしかわ館は1泊2食付きで19,000円~(税込)です。表示料金はいずれも2名1室利用時の1名様料金となります。

体験当日の流れ(概要)
参加者は、ご家庭で割れてしまった器、または休暇村奥武蔵で割れてしまった器のいずれかを持参(またはホテルで用意)し、作家の指導のもとで修復作業を行います。作業は安全な材料を用いた工程で進行します。
具体的な工程は以下の通りです。
- 受付・材料と工程の説明(約15分)
- 割れた器の接合と補填(約60~80分)
- 装飾(銀や金調の顔料などを使用)(約20~30分)
- 仕上げと質疑応答(約10~15分)
- 所要時間
- 約2時間(10:00開始)
- 対象器
- ご家庭で割れた器、またはホテルで割れた器(どちらも可)
- 講師
- 地元作家 江間未来氏

休暇村奥武蔵という場と今回の企画の背景
休暇村奥武蔵は埼玉県飯能市吾野に位置し、高麗川の清流や里山の風景に囲まれたリゾートホテルです。2018年に新館「にしかわ館」を増築し、浴室やレストランをリニューアルしてグランドオープンしています。
同ホテルは「ムーミンバレーパーク」のオフィシャルホテルとして「ムーミンスペシャルルーム」を販売しているほか、夕食後に開催する「月と星のテラス」でのスタービューイング、土曜日開催の「朝ヨガ」「週末焚火倶楽部」といった体験プログラムも充実しています。

SDGsとホテル運営の接点
ホテルの日常運営では多数の食器を使用しており、その破損は長年の課題でした。限りある資源を大切に活かすため、修復による再利用の実践はSDGsの観点に合致する取り組みです。
今回のプランは、この取り組みに共感した宿泊客からの「自分も体験したい」という声に応えるかたちで生まれました。修復を通じて器と向き合う時間は、単なる作業に止まらず、物の価値の見直しや日常の持続可能性について考えるきっかけになることが意図されています。
- 所在地:〒357-0216 埼玉県飯能市吾野72
- 総支配人:荒井 泰博
- 問合せ電話:042-978-2888
- 公式URL:https://www.qkamura.or.jp/musashi/
プランの要点整理
ここでは本記事で扱った内容を表形式で整理します。主要事項を一覧にまとめることで、参加検討や問い合わせの際に確認しやすくしています。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | 「心をつなぐ、器をつなぐ。 日本の伝統美『現代版金継ぎ』体験付き宿泊プラン」 |
実施日程 | 2025年9月29日(月)~1泊(体験は翌日) 2025年10月27日(月)~1泊(体験は翌日) |
体験開始時間 | 10:00(所要 約2時間) |
料金 | あがの館:1泊2食付き 17,000円~(税込) にしかわ館:1泊2食付き 19,000円~(税込) ※いずれも2名1室利用時の1名料金 |
講師 | 江間未来(地元作家) |
対象器 | ご家庭で割れた器、またはホテルで割れた器(どちらでも可) |
使用素材 | 漆を用いない特殊素材(初心者・安全重視) |
ホテル所在地・連絡先 | 休暇村奥武蔵(埼玉県飯能市吾野72) TEL:042-978-2888 URL:https://www.qkamura.or.jp/musashi/ |
運営上の背景 | 食器破損の課題解決とSDGsに基づく修復による再利用の推進 |
本記事は、休暇村奥武蔵が企画する現代版金継ぎ体験付き宿泊プランの内容を、実施日程、料金、体験の流れ、講師や使用素材といった細かな点まで整理したものです。参加を検討する際には、表の各項目を参考にし、問い合わせ先(TEL:042-978-2888、公式サイト:https://www.qkamura.or.jp/musashi/)で最新の空き状況や詳細条件を確認してください。
参考リンク: