LuckyFMがAM放送を2026年2月1日から休止、FMへ一本化へ

AM放送運用休止

開催期間:2月1日〜9月30日

AM放送運用休止
AM放送っていつから聞けなくなるの?
下国井送信所は2026年2月1日から運用休止の予定で、当初は2026年9月30日までの約8か月間です(延長の可能性あり)。これでLuckyFMのAM3局すべてが休止状態になります。
自分の地域でも聞けなくなるの?どうやって聴けばいい?
FM94.6MHz/88.1MHzがAMのエリア世帯数をカバー率100%で代替しており、首都圏でもradiko(関東1都6県で無料)で聴取可能です。まずはFM受信機かradikoを確認してください。

LuckyFMがAM放送を段階的に休止、FM放送へ一本化する決定

株式会社LuckyFM茨城放送(所在地:茨城県水戸市、代表取締役社長:黒坂修)は、保有しているAM放送設備のうち、下国井送信所(1197kHz)を2026年2月1日から運用休止にすると発表しました(発表日時:2025年9月1日 14時30分)。これにより、当社が運用するAM放送の3局すべてが休止状態となります。

同社はこれまでAM放送とFM放送で同一番組の同時放送(同時配信)を行ってきましたが、総務省が示した「AM局の運用休止に係る特例措置」に基づき、AMからFMへの転換に向けた影響調査を目的として今回の運用休止を実施します。AM設備の耐用年数の問題や災害対策、経営基盤の強化といった複合的な要因が背景にあります。

発表の背景とこれまでの経緯

LuckyFMは1963年4月1日にAMラジオ放送局として開局しました。その後、2011年の東日本大震災を受けて放送の強靭化対策を検討し、2015年8月からFM放送を開始、AMと同一の番組をFMで同時放送してきました。

総務省は2023年に「AM局の運用休止に係る特例措置」を示し、LuckyFMではその1回目の適用として2024年2月1日から土浦中継局および県西(旧関城町)中継局(いずれも1458kHz)の運用を既に休止しています。今回の下国井送信所の休止は同措置の2回目の適用にあたります。

開局・FM開始の要点
・AM開局:1963年4月1日
・FM放送開始:2015年8月(AMと同一番組を放送)
・総務省の特例措置提示:2023年
・土浦・県西中継局の運用休止開始:2024年2月1日

休止対象局と具体的なスケジュール

下国井送信所(1197kHz)については、告知期間を制度で定められた3か月以上より長い5か月間とし、休止期間を制度で定められた6か月以上より長い8か月間で設定する計画です。土浦・県西両中継局はすでに2024年2月1日以降休止中で、今回発表によりAMの3局すべてが休止となります。

制度上は告知期間が3か月以上、休止期間が6か月以上とされていますが、LuckyFMは聴取者や地方自治体、関係機関などへの影響を考慮して告知期間・休止期間を延長しています。休止期間は必要に応じて延長する可能性があります。

局名 周波数 告知期間 休止期間(予定) 備考
下国井送信所 1197kHz 2025年9月1日 ~ 2026年1月31日(5か月) 2026年2月1日 ~ 2026年9月30日(予定、休止延長あり) 総務省の特例措置(2回目)による運用休止
土浦中継局 1458kHz –(2024年2月1日から告知のうえ休止開始) 休止中 ~ 2026年9月30日(予定、休止延長あり) 1回目の特例措置で休止中
県西中継局(旧関城町) 1458kHz –(2024年2月1日から告知のうえ休止開始) 休止中 ~ 2026年9月30日(予定、休止延長あり) 1回目の特例措置で休止中

運用休止の目的と想定される影響

発表文によれば、今回の運用休止はAM放送からFM放送への転換に向けた影響を調査することが目的です。AMとFMの特性差や受信環境、聴取者の受け止めなどを把握することで、最終的な放送形態の検討材料とします。

影響については、地方自治体や聴取者、関係機関への丁寧な説明が行われるとされており、告知期間を長めに設定する対応を取っています。休止中の代替手段としてはFM放送やインターネット配信が示されています。

FM放送の状況と聴取手段の案内

LuckyFMはFM94.6MHzおよびFM88.1MHzで茨城県内をカバーする唯一の民間県域放送局です。FMつくば局(88.1MHz)の開局とあわせ、radiko(インターネットラジオ)の無料配信エリアが1都6県(関東全域)に拡大したことで、首都圏でも聴取可能になっています。

会社発表では、FM放送のエリア世帯数はAM3局のエリア世帯数に対してカバー率100%を達成していると明示されています。FMの電波特性や設備配置の観点から、災害対策や室内受信のしやすさといった点でメリットがあることが理由として挙げられています。

  • FM周波数:94.6MHz / 88.1MHz(茨城県向け)
  • インターネット配信:radiko(関東1都6県で無料配信)
  • FMの利点:高所に設置されることが多く災害に強い、波長が短く室内に届きやすい
  • AMの現状:設備が耐用年数に達しており、維持・更新コストが課題

リスナー向けの案内方法

LuckyFMは運用休止の周知について、ホームページや番組内での告知、関係自治体への説明等を通じて丁寧に行うとしています。告知期間を5か月と長めに設定したのは、影響を受ける聴取者や自治体への配慮によるものです。

また、radikoの活用も案内の中心に据えており、関東1都6県における無料配信を利用することで、従来のAM経由以外の聴取手段を提供する方針です。

周知、問い合わせ窓口および事業概要

発表には問い合わせ先として技術面と広報面の連絡先が明記されています。技術についての問い合わせは総務インフラ事業部 小野山氏、広報・その他の問い合わせは報道広報事業部 橋田・安が担当しています。いずれもメールでの連絡先が提供されています。

また、LuckyFMの事業概要として、5つのコンセプト(「ダイバーシティ溢れる音楽」「ローカルメジャー」「ニッチトップ」「ニュース」「スポーツ」)を掲げ、オリジナル番組制作や大型イベント(LuckyFes等)を行っている点が紹介されています。

用途 担当/連絡先
技術に関する問い合わせ 総務インフラ事業部 小野山(メール:fmtenkan@lucky-ibaraki.com)
その他の問い合わせ(報道・広報) 報道広報事業部 橋田・安(メール:pr@lucky-ibaraki.com)
公式サイト https://lucky-ibaraki.com/

事業概要の要点

LuckyFMは茨城県内を中心に放送する民間県域放送局で、FM94.6MHzおよび88.1MHzで放送を行っています。radikoでの配信により関東広域での聴取が可能になっている点、オリジナル番組制作や音楽イベントの開催を通じて地域メディアとしての役割を果たしている点が紹介されています。

AM放送の運用休止は、当面の運用見直しと設備更新や災害対策の観点から行われるもので、同社はFMとインターネット配信を活用した代替受信手段の確保を明記しています。

要点整理(本記事のまとめ)

以下の表は、本記事で触れたLuckyFMのAM運用休止の主要情報、スケジュール、周波数、問い合わせ先などを分かりやすくまとめたものです。最後に短く要点を整理して文章で締めます。

項目 内容
発表者 株式会社LuckyFM茨城放送(代表取締役社長:黒坂修)
発表日時 2025年9月1日 14時30分
休止対象局(AM) 下国井送信所(1197kHz)、土浦中継局(1458kHz)、県西中継局(1458kHz)
下国井告知期間 2025年9月1日 ~ 2026年1月31日(5か月)
下国井休止期間(予定) 2026年2月1日 ~ 2026年9月30日(予定、休止延長あり)
土浦・県西の現状 2024年2月1日から休止中 ~ 2026年9月30日(予定、休止延長あり)
FM周波数 FM94.6MHz / FM88.1MHz(FMつくば局:88.1MHz)
インターネット radiko(関東1都6県で無料配信)
問い合わせ(技術) 総務インフラ事業部 小野山(fmtenkan@lucky-ibaraki.com)
問い合わせ(報道・広報) 報道広報事業部 橋田・安(pr@lucky-ibaraki.com)
公式サイト https://lucky-ibaraki.com/

以上がLuckyFMによるAM放送運用休止の公表内容の要点です。発表では制度に基づく手続きの適用、放送技術や受信環境の観点からの検討、告知期間および休止期間の設定、そしてFM放送とradikoを中心とした代替受信手段の案内が明確に示されています。関係者や聴取者にはホームページや番組内告知、関係自治体への説明を通じて順次情報提供が行われます。