9/23〜万博で展示 深谷ねぎ由来のアップサイクルカトラリー公開
ベストカレンダー編集部
2025年9月9日 05:44
深谷ねぎカトラリー展示
開催期間:9月23日〜9月29日

深谷ねぎを素材にした「アップサイクルカトラリー」が大阪・関西万博で披露される
PHI株式会社(CEO:繁田知延)は、2025年9月23日(火・祝)から9月29日(月)まで開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)内のEXPOメッセ「WASSE」南ホールにて、経済産業省主催の体験型催事「サーキュラーエコノミー研究所」に出展する埼玉県ブース(地方公共団体で唯一の採択)において、「深谷ねぎからできたアップサイクルカトラリー」を展示します。
このカトラリーは、深谷ねぎの香ばしい香りが食事に彩りを添える一方で、使用後に手にねぎの香りが残る特徴を持つ製品です。令和6年度の埼玉県産業振興公社サーキュラーエコノミー推進事業の事業化支援補助金に採択された成果物であり、埼玉県が掲げる『環境教育』×『地域資源循環』の『深谷モデル』構築のアウトプットとして位置づけられています。

展示の特性と観覧のポイント
来場者は、製品の見た目や手触りに加え、実際に香りを嗅ぐことで素材由来の特徴を体感できます。深谷ねぎ由来の香ばしさがどのように製品の魅力につながっているか、そして使用後の匂いの残存性についても確認可能です。
展示は体験型催事の一部として行われ、子どもから大人まで幅広い層がサーキュラーエコノミーの概念を五感で学べる構成になっています。同期間にPHI株式会社は別の取組もブース出展しており、日本の伝統工芸(広島熊野筆)と環境教育、地域資源循環を掛け合わせた研究も紹介されます。
- 出展期間:2025年9月23日(火・祝)~9月29日(月)
- 展示時間:各日10:00~20:00(最終日9月29日は19:00終了)
- 展示場所:EXPOメッセ「WASSE」南ホール(大阪・関西万博会場内)

原料と加工プロセス:規格外深谷ねぎと使用済育苗ポットの循環
アップサイクルカトラリーの主な原料は、規格外の深谷ねぎと使用済の育苗ポットです。両者は従来廃棄や堆肥化、焼却処分されることが多く、現場ではニオイや作業コスト、温暖化ガスの発生といった課題が生じていました。
PHIはそれら未利用資源を回収し、付加価値のある製品へと再生するプロセスを確立しました。具体的には、深谷のねぎ農家から規格外ねぎを回収して乾燥・粉体化し、プラスチックと混錬してリサイクルペレットに加工します。使用済育苗ポットは、洗浄を行わずそのまま回収して洗浄破砕を施し、同様にリサイクルペレットとして再生します。

原料ごとの課題と解決策
- ① 規格外 深谷ねぎ
-
課題:従来は堆肥化が主体で近隣住民へのニオイ懸念や堆肥化に伴う作業コストが発生していた。
解決策:回収後に乾燥・粉末化してプラスチックと混錬、リサイクルペレット化することで廃棄を減らし資源化。
- ② 使用済育苗ポット
-
課題:土が付いた状態では廃棄が難しく、焼却処分時に温暖化ガスが発生する点が問題。
解決策:洗浄せずに回収後、洗浄破砕を行ってリサイクルペレットに加工し、焼却処分を回避。
こうした工程を通じて生まれたリサイクルペレットは、アップサイクルカトラリーの原料として使用され、地域内での循環利用を促進します。PHIはこれらの実践を環境教育に結び付け、持続可能な社会の担い手育成を目指します。

万博での展示構成と関連プログラム
「サーキュラーエコノミー研究所」は経済産業省主催の体験型催事で、循環経済を楽しく学べる場として、体験エリア、ゲストトーク、参加型企画を通じて来場者が日常の選択と循環の関係を理解できるよう構成されています。朝日新聞出版の「科学漫画サバイバル」シリーズとのコラボレーションも行われ、展示は子どもから大人まで学びやすい内容です。
埼玉県ブースのタイトルは「捨てる食品を素敵な商品に!食のアップサイクル研究」であり、地方公共団体として唯一採択されたブースです。PHIはそこに出展し、深谷ねぎカトラリー以外にも地域資源循環や伝統工芸の組合せによる研究成果を提示します。

展示概要と主催・協力
項目 | 内容 |
---|---|
展示期間 | 2025年9月23日(火・祝)~9月29日(月) |
展示時間 | 各日10:00~20:00(9/29は19:00まで) |
展示場所 | EXPOメッセ「WASSE」南ホール(大阪・関西万博会場内) |
展示名 | 「科学漫画サバイバル」シリーズとコラボ!循環経済を楽しく学べる「サーキュラーエコノミー研究所」 |
主催 | 経済産業省 |
協力 | 朝日新聞出版(「科学漫画サバイバル」シリーズ) |
展示では、実際の製品展示とともに製造プロセスや原料の説明、サーキュラーエコノミーの考え方が体験できる仕組みを提供します。参加者は「かう」「つかう」「わける」「まわる」といった日常の行動がどのように循環経済に結びつくかを学べます。

販売情報・地域活用とまとめ
アップサイクルカトラリーは、深谷市内のイベントやレストラン、教育機関での活用を見据えて生産され、地域資源循環を活性化させることが狙いです。具体的な販売店舗と住所、営業時間は以下の通りです。
- 深谷テラスパーク
住所:〒369-1248 埼玉県深谷市花園114番地 深谷テラスパーク
営業時間:9:00~17:00(管理棟にて販売) - RELOCA BASE FUKAYA OAK
住所:〒366-0824 埼玉県深谷市西島町2-18-20
営業時間:8:00〜17:00、定休日:木曜日 - PHI selection(オンライン)
https://phiselection.base.shop/
PHIは地域資源を用いた製品化によって「ベジタブルテーマパークフカヤ」「野菜を楽しめる街づくり戦略」に貢献すると示しています。深谷ねぎの規格外品および使用済育苗ポットをアップサイクルカトラリーに転換し、地域内での循環利用を通じて環境教育の場としても活用されます。
展示出展者一覧や関連情報は経済産業省の「サーキュラーエコノミー研究所」ページ、および大阪・関西万博のイベント情報特設ページで案内されます。環境省もプラスチック資源循環の普及啓発展示・イベントの採択結果を公表しています。PHI株式会社の詳細は同社ホームページおよびPHI selectionのオンラインショップで確認できます。
項目 | 要約 |
---|---|
出展者 | 埼玉県(地方公共団体で唯一採択)ブース「捨てる食品を素敵な商品に!食のアップサイクル研究」、PHI株式会社は出展協力 |
製品名 | 深谷ねぎからできたアップサイクルカトラリー |
原料 | 規格外深谷ねぎ(乾燥・粉体化)、使用済育苗ポット(洗浄破砕)をプラスチックと混錬 |
補助金等 | 令和6年度 埼玉県産業振興公社 サーキュラーエコノミー推進事業 事業化支援補助金 採択事業 |
展示期間・時間 | 2025/9/23~9/29、各日10:00~20:00(9/29は19:00まで) |
展示場所 | EXPOメッセ「WASSE」南ホール(大阪・関西万博) |
販売場所 | 深谷テラスパーク、RELOCA BASE FUKAYA OAK、PHI selection(オンライン) |
企業情報 | PHI株式会社(CEO:繁田知延)、持続可能な社会の担い手育成を目的に地域資源循環を推進 |
以上が展示内容、原料・加工プロセス、展示会情報、販売・活用に関する要点の整理です。本文で示した日時・場所・原料の取り扱い・販売情報等はプレスリリースに基づく具体的な記載をすべて反映しています。