QuizKnockが5,000人で大検証 じゃんけんやSDGsを実地で検証

QuizKnockと大検証

開催日:8月24日

QuizKnockと大検証
このイベントって何をする場なの?
QuizKnockが大阪・関西万博のEXPOアリーナで開催した参加型イベント。来場者から集めた疑問を4つピックアップして、実験や専門家解説で現場検証し答えを出す内容で、5,000人超が参加した。
じゃんけんの勝率って本当に1/3だったの?
入場時に集計した総回数5,232回のうち来場者勝利は1,704回で勝率は約32.6%。理論の約33.3%に非常に近く、大数の法則で説明できる結果だった。

EXPOアリーナ「Matsuri」に集った5,000人超 — QuizKnockによる大検証イベントの全体像

2025年8月24日(日)、大阪・関西万博のEXPOアリーナ「Matsuri」を会場に、QuizKnockが主催するイベント「QuizKnockと大検証!!〜あなたの疑問を解決します〜」が開催されました。運営主体は株式会社baton(東京都品川区、代表取締役:衣川洋佑)であり、プレスリリースは2025年9月9日 11時00分に公開されています。

会場には5000名を超える参加者が詰めかけ、開演時間の16時30分にQuizKnockメンバーの伊沢拓司、ふくらP、河村拓哉がステージに登場しました。イベントの趣旨は、事前に募集した「あなたの疑問」を実験・検証して答えを出すというもので、観客参加型のプログラムが中心に据えられていました。QuizKnockは大阪・関西万博のスペシャルサポーターも務めています。

  • 開催日:2025年8月24日(日)
  • 会場:EXPO アリーナ「Matsuri」
  • 主催:QuizKnock(運営:株式会社baton)
  • 登壇メンバー:伊沢拓司、ふくらP、河村拓哉(QuizKnock)
  • 来場者数:5,000名超
5,000人で大検証! じゃんけんの勝率は本当に3分の1? 大阪・関西万博スペシャルサポーターのQuizKnockが、素朴な疑問を解き明かすイベントを開催 画像 2

4つの疑問を現場で検証 — 実験内容と結果の詳細

イベントでは来場者から寄せられた疑問を4つ取り上げ、それぞれ実地検証や専門家の解説を交えながら結論を提示しました。本章では各検証の手順と結果を順に示します。

以下は各検証の詳報であり、用いた手法や得られたデータ、そこから導いた結論を具体的に記載します。

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1. イメチェンで本人の認識は変わるのか

疑問:ある人がイメチェンをしたら、どの程度その人と認識できるのかを検証するため、来場者の入場時にスタッフとして配置されたQuizKnockメンバーの東言が軽い変装(野球帽、メガネ、マスク)で業務に当たり、その接客で来場者が本人を認識できたかを数えました。

経過と結果:東言が担当した窓口は複数あり、接客対応を行ったのは時間の制約もあり158名。そのうち東言の存在に気づいた来場者はわずか1〜2名にとどまりました。写真がスクリーンに投影された際には会場からどよめきが起き、変装だけでも見分けが難しいことが示されました。

目的
日常的な軽い変装で本人認識がどの程度変わるかを検証する。
実施方法
入場時にスタッフとして配属された東言が接客。接客した人数をカウントし、気付いた人数を集計。
データ
接客人数:158名/気付いた人数:1〜2名
結論
軽い変装のみでは、意識していない限り本人と気づかれにくい。
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2. 早押しボタンのコード長は勝敗に影響するか

疑問:早押しクイズにおいて、ボタンと親機をつなぐケーブルの長さが勝敗に影響するかどうかを検証しました。メンバーからも関心の高いテーマでした。

実験は2段階で行われ、まずは通常のクイズ対決として、早押し機に5mのコードと100mのコードを接続して対戦を実施しました。初回は5m側(東言)が勝利したものの、押すタイミングの差かコードの影響かが判断できませんでした。

そこで方法を変更し、木製ブロックを使用して2つのボタンを同時に押す実験を行い、複数回にわたってメンバーを入れ替えて比較しました。結果は5mと100mで点灯率にほぼ差は見られないというものでした。

河村からは理論的説明がなされ、ケーブル中の電気伝播速度や親機の信号認識限界を考慮すると、差が顕著に出るのはケーブル長が6〜7km程度に及ぶ場合であると指摘されました。参考に、大阪・関西万博会場の「大屋根リング」は全周約2kmであり、実際の会場規模ではケーブル長による不利はほとんど生じないという結論に至りました。

  1. 初回対決:5m(東言) vs 100m(伊沢拓司) — 東言勝利だが要検証
  2. 同時押し実験:木ブロックで同時に押す方法に変更 — ほぼ同等の点灯率
  3. 理論的考察:差が出るには6〜7kmのケーブル長が必要
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3. SDGsは2030年に達成されるのか、個人にできることは何か

疑問:SDGs(持続可能な開発目標)が2030年までに達成されるかどうか、そして個人がどのように関わるべきかを問う回では、大阪・関西万博国連パビリオンからゲストを招きました。

登壇したのは、同パビリオン館長の市川奈緒美さんとコミュニケーション・マネージャーの寺井浩介さんです。参加者を交えたクイズを通じて、国連が取り組む社会課題や現状の具体例が紹介されました。

発表の中では「マツタケが絶滅危惧種に指定されている」という事実が取り上げられ、会場内で驚きの声が上がりました。寺井さんは、新型コロナウイルス感染症や新たな紛争の勃発などを踏まえ、現時点で目標達成は厳しい状況であると説明しました。同時に、SDGsは長期的に人類が取り組むべき課題であるため、個人が「自分にできること」を見つけて学び、行動することの重要性が強調されました。

ゲスト
市川奈緒美(館長)、寺井浩介(コミュニケーション・マネージャー)
主な指摘
・一部目標の達成は新型感染症や紛争により厳しい状況。
・SDGsは短期で達成する指標ではなく長期の継続的な取り組みが必要。
・個々人の行動と学びの重要性。
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4. じゃんけんの勝率は本当に1/3か — 5,232回の集計結果

疑問:じゃんけんで勝つ確率は理論どおり1/3(約33.3%)なのか。この疑問は来場者参加型の仕組みで検証されました。

入場時に来場者がスタッフとじゃんけんを行い、その結果をカウントする方式が取られ、カウントを担当していたのはイメチェン中の東言でした。集計結果は総じゃんけん回数:5,232回、うち来場者の勝利数は1,704回で、勝率は約32.6%となりました。これは理論値の約33.3%に非常に近い数値です。

ふくらPはこの結果を踏まえて「大数の法則」による解説を行いました。試行回数が少ないと確率は偏るが、試行回数が何千回と増えることで理論値に近づくという説明です。また、この確率思考は現代で話題の生成AIの基礎とも関連することが指摘され、確率的な考え方の重要性が示されました。

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展示・関連イベントとQuizKnock/株式会社batonの紹介

イベントは検証だけにとどまらず、会場にある先端技術や展示との関連性にも触れられました。小さな好奇心が新たな技術革新に結びついてきたことが紹介され、万博会場での展示品やアイデアが参加者に示されました。

あわせて、開催中の関連イベントとして「リアル×バーチャルで万博を巡る!QuizKnockと知るクイズの旅」が紹介されました。本イベントは大阪・夢洲のリアル会場とバーチャル万博アプリ上のバーチャル会場に隠された10個のクイズに挑戦できるもので、開催期間は10月13日(月・祝)までです。リンクは以下のとおりです。

QuizKnockの概要も改めて説明され、クイズ王・伊沢拓司を中心としたメディアであること、コンセプトは「楽しいから始まる学び」であること、日々記事や動画を発信していることが伝えられました。YouTubeチャンネルの登録者数は250万人を突破しています。

運営会社である株式会社batonについては、ビジョン「遊ぶように学ぶ世界」を掲げ、遊びと学びをつなげるサービス運営やコンテンツ制作を行う企業であると紹介されました。会社設立は2013年10月、代表取締役は衣川洋佑です。問い合わせ先やコーポレートサイトは以下のとおりです。

問い合わせ
Email:qk_media@baton8.com(株式会社baton 広報チーム)
会社概要
社名:株式会社baton/設立:2013年10月/代表取締役:衣川洋佑
コーポレートサイト
https://baton8.com/
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本イベントの要点まとめ

ここまでに示したイベントの主要な情報を一覧の

で整理します。各検証の結果と関連データ、関係者の情報をコンパクトにまとめました。

項目 内容
開催日 2025年8月24日(日)
会場 EXPO アリーナ「Matsuri」(大阪・関西万博)
主催/運営 QuizKnock(運営:株式会社baton)
来場者数 5,000名超
登壇者 伊沢拓司、ふくらP、河村拓哉、ゲスト:市川奈緒美(館長)、寺井浩介(コミュニケーション・マネージャー)
検証1(イメチェン) 接客158名中、本人と気づいた人数は1〜2名。軽い変装では認識が難しいという結論。
検証2(早押しケーブル) 5mと100mでほぼ差なし。理論的には6〜7km程度の長さで差が出る可能性。
検証3(SDGs) ゲストから現状の課題提示(例:マツタケの絶滅危惧種指定)と、個人の継続的な取り組みの重要性を説明。
検証4(じゃんけん) 総試行回数5,232回、来場者勝利1,704回(勝率約32.6%)で理論値の約33.3%に近い結果。
関連イベント 「リアル×バーチャルで万博を巡る!QuizKnockと知るクイズの旅」〜2025年10月13日(月・祝)/URLあり
運営会社 株式会社baton(設立:2013年10月、代表:衣川洋佑)
問い合わせ qk_media@baton8.com

以上がイベント「QuizKnockと大検証!!〜あなたの疑問を解決します〜」の報告と検証結果の整理です。検証は現場での実測や専門的説明を組み合わせて行われ、来場者参加型の手法により多数のデータが得られました。各検証は実施手順と得られた数値をもとに結論が導かれており、結果は理論や現場の知見とも整合しています。