9/12開催|万博成果から語るOBPNセミナーで実装を加速

第8回OBPNセミナー

開催日:9月12日

第8回OBPNセミナー
セミナーっていつどこでやるの?
第8回OBPNセミナーは2025年9月12日、シティプラザ大阪で開催。主催は西日本プラスチック製品工業協会で会員外も参加可。講演後に名刺交換会・懇親会があり、参加方法や費用はリーフレットで確認してください。
万博でどんな展示をしてたの?
大阪関西万博では、パイプや鍵盤をバイオプラスチックで成形したパイプオルガンをはじめ、日常製品のプロトタイプや成形技術、関連装置の紹介を実物に触れて確かめられる形で展示しました。

万博出展で示した「バイオプラスチックでREBORN」の成果と示唆

一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会は、2025年8月19日から25日にかけて開催された大阪関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジ」に出展し、テーマを「Nature Positive from bio plastics.(ネイチャーポジティブ―バイオプラスチックから始まる自然と共生する社会―)」とする展示を行いました。出展物は、パイプや鍵盤など主要部材をバイオプラスチックで成形したパイプオルガンをはじめ、バイオマスや生分解性の特長を活かした各種製品や技術の紹介が中心でした。

展示期間中は夏休みと重なり、学生や家族連れを含む幅広い年代が来場し、会期中の一日で来場者数が3万人を超える日があったと報告されています。来場者との対話を通じて、環境負荷低減を目指すプラスチック素材の理解促進や、業界内の技術的知見の共有に一定の成果が得られたとされています。

展示内容の具体的なポイント

展示では以下の点が来場者や関係者の注目を集めました。バイオプラスチックの素材特性を実際の製品に反映し、触れて確かめられる状態で提示したことにより、素材の可能性と課題の双方を示すことができました。

  • パイプオルガン:主要部材(パイプ、鍵盤等)をバイオプラスチックで成形して展示。
  • 多様な製品サンプル:日常製品や部材のプロトタイプを展示し、適用領域を具体化。
  • 技術紹介:成形技術や関連装置の紹介を通じて、量産や品質管理の観点からの説明。

展示を通して得られた反応は、単なる注目に留まらず、製品化や社会実装に向けた具体的な対話へとつながっています。ただし、バイオプラスチックの本格普及は依然として道半ばであり、万博の盛り上がりを一過性に終わらせないための仕組み化が課題として残っています。

第8回OBPNセミナーの構成――出展報告からビジネス化を見据えた講演まで

西日本プラスチック製品工業協会は、2025年9月12日にシティプラザ大阪(大阪市中央区)で「第8回 OBPN(大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク)セミナー」を開催します。セミナーは出展総括から最新技術・ビジネス領域までを網羅する構成となっており、業界関係者のみならず会員外の参加も可能です。

セミナーは2部構成で、第1部は万博出展の総括と「バイオプラスチックでREBORN」の出展報告、第2部はバイオプラスチック材料の最新情報や適用範囲など、ビジネス化に直結する内容の講演が予定されています。講演後には名刺交換会・懇親会が開催され、産学官のネットワーキング強化が図られます。

開催日時・場所・参加条件

開催日時の詳細は以下のとおりです。プレスリリースは2025年9月9日10時10分に発表されています。

  • セミナー開催日:2025年9月12日
  • 会場:シティプラザ大阪(大阪市中央区)
  • 参加:協会会員外も参加可(事前登録や参加費等の詳細はリーフレット等で確認)

講演会後の名刺交換会・懇親会は、産業界、研究機関、行政関係者が一堂に会する場として機能し、具体的な共同プロジェクト形成やマッチングにつながる可能性が期待されています。

プログラム概要と狙い

本セミナーのプログラムは、実際の展示経験に基づく知見の共有と、事業化に向けた実務的な知識提供を目的としています。出展報告では来場者反応や展示物の評価、技術的課題が整理されます。

  1. 第1部:万博「バイオプラスチックでREBORN」出展の総括・報告
  2. 第2部:バイオプラスチック材料の最新情報、適用範囲、ビジネス化に関わる講演
  3. 講演後:名刺交換会・懇親会(ネットワーキング)

これらのセッションを通じて、成形・素材・関連装置メーカーや大学・研究機関、行政機関など多様な主体によるネットワーク拡大を促し、社会実装の速度を高めることが狙いです。

OBPNの展開、協会の組織概要と大阪府の支援事業の位置づけ

大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク(OBPN)は、バイオプラスチックに関心を持つ企業、大学や研究機関、行政等の支援機関を結びつけるネットワークです。協会は2022年からバイオプラスチック関連の取り組みを開始し、OBPNを通じて脱炭素や海洋プラスチックごみ問題の解決に向けたアクションを推進しています。

本セミナーは大阪府が実施する「バイオプラスチックビジネスマッチング支援事業」を当協会が受託して推進する取り組みの一環です。大阪府の事業は府内事業所を有する中小企業や原材料メーカー、小売事業者などを対象に、開発から販売までのプロジェクト組成を支援することを目的としています。

一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会の概要

協会は西日本地区のプラスチック製品製造業界における唯一の総合団体として活動しており、会員構成や主な活動は次のとおりです。

団体名
一般社団法人 西日本プラスチック製品工業協会
所在地
〒550-0013 大阪市西区新町1-3-12 四ツ橋セントラルビル
会長
岩﨑能久
設立
1957年6月
会員構成
正会員297社、賛助会員116社、合計413社(報告時点)
主な活動
技能検定、実技試験、人材育成、勉強会・セミナー、技術振興事業、情報提供、会員交流の設定

協会はバイオプラスチック分野の取り組みを2022年より開始し、SDGsをテーマとする懇談会の開催やOBPNの立ち上げ等を通じて、産学官の連携を促進しています。

大阪府の「バイオプラスチックビジネスマッチング支援事業」は、府内企業間のマッチングを促すことで、製品の開発から販売までの一連のプロジェクト形成を支援するものです。今回のセミナーは同事業の枠組みに沿って、受託者である協会が実施します。

要点の整理(表)

以下の表は、本記事で取り上げた主要ポイントを一覧化したものです。事実関係や開催情報を参照しやすく整理しています。

項目 内容
プレスリリース発表日時 2025年9月9日 10時10分
セミナー名称 第8回 OBPN(大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク)セミナー
開催日 2025年9月12日
会場 シティプラザ大阪(大阪市中央区)
主催 一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会(受託:大阪府の支援事業)
主なプログラム 第1部:万博出展報告(「バイオプラスチックでREBORN」総括)
第2部:材料・適用範囲等の講演、名刺交換会・懇親会
万博出展期間 2025年8月19日〜8月25日(大阪関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン)
展示の主な見どころ バイオプラスチックで成形したパイプオルガン(パイプ・鍵盤等)、各種製品・技術の展示
来場の反応 夏休み期間の影響で幅広い年代が来場。一日3万人超の来場があった日も記録
協会の概要 設立:1957年6月、会長:岩﨑能久、会員:正会員297社・賛助会員116社(合計413社)、所在地:大阪市西区
関連資料・参照先 リリース一覧(万博展示概要リリース、会長インタビュー、展示・商談会リリース等)、公式サイト:https://www.osa-bio.net
支援事業 大阪府「バイオプラスチックビジネスマッチング支援事業」を受託しての実施

本稿では、万博出展の内容と反応、セミナーの狙いとプログラム、協会とOBPNの組織的な位置づけや大阪府による支援の枠組みを整理しました。展示で得られた知見を事業化・社会実装につなげるため、セミナーでは具体的な課題と対応策が提示される見込みです。関連情報は協会の公表資料や公式サイトで確認できます。

参考リンク: