久留里線を1カ月ジャック 猫と架空駅が誘う短編集
ベストカレンダー編集部
2025年9月10日 09:42
久留里線ジャック広告
開催期間:9月3日〜10月2日

久留里線を舞台にした新刊が車内を彩る─トレインジャック実施の全容
『くるり駅でさよならを 白黒ねこと夕暮れの町』のトレインジャック広告が、JR久留里線の車内ポスターを全面ジャックする形で掲出されます。この企画は株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木幸辰)によるもので、プレスリリースは2025年9月9日12時53分に発表されました。
掲出開始日は2025年9月3日(水)で、掲出期間は2025年9月3日(水)~10月2日(木)です。対象はJR久留里線の「ドア横/窓上ポスター広告」で、人気イラストレーター・げみ氏による装画が車内ポスター全面に使用されます。なお、本件に関する駅および駅員へのお問い合わせはご遠慮くださいという注意喚起がなされています。
- 発表:2025年9月9日 12時53分(ハーパーコリンズ・ジャパン)
- 掲出期間:2025年9月3日~10月2日
- 対象路線:JR久留里線(ドア横/窓上ポスター広告)
- ポスター装画:げみ氏(人気イラストレーター)
- 問い合わせ:駅および駅員への問い合わせは不可

物語の核となる「くるり駅」と白黒のタキシード猫
本作は千葉県出身の作家・高橋由太氏による文芸小説で、久留里線を舞台にした連作短編集です。物語に登場する「くるり駅」と白黒のタキシード猫「くるり」はフィクションですが、久留里線や久留里駅に寄せる思いを背景に紡がれる物語となっています。
プレスリリースで紹介されたあらすじでは、路線図には載っていない「くるり駅」に降り立つことで、二度と会えないはずの大切な人と再会する――という幻想的な設定が提示されています。物語は初恋の相手や最愛の母親、飼い主など、別れから立ち直れない主人公たちの心の再生を描く連作短編集です。
- 物語上の要素
- 架空の駅「くるり」と白黒タキシード猫「くるり」が、乗客を不思議な地点へ導く設定。
- 構成
- 全5話収録。各話のあいだに久留里線沿線の土地や名所の説明が挟まれる。

本文からの抜粋と描写の特徴
本文の一部が紹介され、列車に電線がなくディーゼル車両が走る情景、車窓に広がる田園風景や菜の花畑、揺れる車内での感覚が生々しく描写されています。以下は本文第一話の抜粋です。
「千葉県内を走るローカル線、久留里線。その車内にはときどき、白黒の猫が乗っている。猫が降りるのは、路線図には載っていない『くるり駅』。誘われるように猫についていくと、改札を抜けた先にあるどこか懐かしい町に、もう二度と会えないはずの大切な人が待っていて……。」(本文:第一話「あの日のウエディングベル」より抜粋)
同作は情景描写と人物内面の再生が重なり合う仕立てで、車窓風景や久留里線独特の非電化の雰囲気が物語の感触を支えています。

久留里線という舞台の実像と地域性
久留里線はJR東日本管轄の路線で、木更津駅から上総亀山駅を結ぶ区間で運行されています。首都圏では珍しいローカル線として、沿線の風景や無人駅の存在が作品の背景描写に活かされています。
プレスリリースでは久留里線の特徴として、全14駅のうち11駅が無人駅であること、そして千葉県のJR線では唯一の非電化路線であることが挙げられています。作者は電線のない風景とディーゼルの振動を通じて、どこか遠くへ来たような感覚を読者に与える点を重視しています。
- 久留里線の主な事実(プレスリリースより)
- 区間:木更津駅~上総亀山駅
- 駅数:14駅(うち11駅が無人駅)
- 特徴:千葉県のJRで唯一の非電化路線

作品と沿線の関係性
本文中には君津市や木更津市など、久留里線にまつわる土地や名所の説明が各話に挟まれる構成が採られており、物語の解像度を高めています。沿線に根ざした描写が、架空の「くるり駅」の存在感を補強する仕掛けになっています。
作品は列車の内部で読むことの注意喚起が想起されるほど情緒的な描写を含み、読者の感情を揺さぶる場面が設けられている点がプレスリリースで強調されています。

LOVE CHIBAキャンペーンと書店ディスプレイコンテストの詳細
トレインジャック広告の掲出期間に連動して、千葉県の書店を対象としたディスプレイコンテストが開催されます。キャンペーン名称は「LOVE CHIBA」です。書店限定の企画として、車内広告ポスターに「LOVE CHIBA」スタンプを押した限定POPやパネルが店頭に並ぶ予定と発表されています。
応募期間や賞の発表時期など具体的な日程も公表されています。グランプリと金賞の発表は11月中旬を予定しており、応募期間は2025年9月12日(金)~10月15日(水)です。なお、対象は千葉県の書店に限定されています。
- キャンペーン名:LOVE CHIBA(千葉県の書店限定)
- 応募期間:2025年9月12日(金)~10月15日(水)
- 発表:グランプリ・金賞は11月中旬発表予定
- 店頭施策:車内広告ポスターに「LOVE CHIBA」スタンプを押した限定POP・パネルを展開
このキャンペーンはトレインジャックの掲出と連動して、地域書店の店頭装飾を通じて作品世界を伝えることを目的としています。募集要項の詳細や応募方法については、主催側の案内に従うことになります。

書誌情報・著者プロフィールとまとめ
書籍の基本情報と著者プロフィールは以下の通りです。書誌情報は発売日、価格、仕様など具体的な数値が明示されています。
作品は全国書店で販売中とされ、オンラインの関連リンクも公表されています。以下に書誌情報と著者情報を整理します。
項目 | 内容 |
---|---|
書名 | くるり駅でさよならを 白黒ねこと夕暮れの町 |
著者 | 高橋由太(たかはし・ゆた) |
定価 | 820円(税込) |
発売日 | 2025年7月15日 |
発行 | 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン |
判型/ページ数 | 文庫判/304ページ |
関連リンク | https://amzn.asia/d/1QGow91 |
著者プロフィールには出身地と経歴が記載されています。高橋由太氏は千葉県生まれで、2010年に第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉としてデビューした経歴があり、代表作の一つは『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』(宝島社)で累計45万部を突破したシリーズです。そのほか『ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー』(KADOKAWA)、『しっぽ食堂の土鍋ごはん 明日の歌とふるさとポタージュ』(ポプラ社)などの著作があります。
整理項目 | 要点 |
---|---|
トレインジャック実施期間 | 2025年9月3日~10月2日(JR久留里線、ドア横/窓上ポスター) |
掲出主体 | 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木幸辰) |
作品の核 | 架空の「くるり駅」と白黒の猫「くるり」による再会の物語(連作短編集、全5話) |
久留里線の特徴(リリース記載) | 木更津駅~上総亀山駅、14駅中11駅が無人、千葉県のJRで唯一の非電化路線 |
LOVE CHIBA | 千葉県書店対象のディスプレイコンテスト(応募:9/12~10/15、発表:11月中旬予定)。限定POP・パネル展開 |
注意事項 | 駅および駅員への問い合わせはご遠慮ください |
書誌情報(主要) | 著者:高橋由太/定価:820円(税込)/発売日:2025年7月15日/文庫判・304ページ |
この記事では、トレインジャックの実施概要、物語内容の要点、久留里線という舞台の実像、そして千葉県の書店を対象とした「LOVE CHIBA」キャンペーンに関する情報を整理しました。掲載した日付や数値はプレスリリースの記載に基づいています。
(おび表4より/本文抜粋)
参考リンク: