Amplifiedに特許訴訟を提起、知財フェア出展も

Amplifiedに特許訴訟提起

開催日:9月5日

Amplifiedに特許訴訟提起
誰が誰を訴えたの?何を求めてるの?
パテント・インテグレーションがamplified aiを被告として、AI特許調査プラットフォーム「Amplified」が関与するとする生成AI関連の2件の特許権侵害で、侵害行為の差止めと損害賠償を東京地方裁判所に求めています。
知財フェアの出展はいつで、行けば何があるの?
出展は2025年9月10日〜12日、東京ビッグサイト西3・4ホール。自社のAI特許サービス「サマリア」などの紹介、知財専門家による無料セミナーやUdemy講座の割引クーポン提供があります。

生成AI関連技術を巡る訴訟の提起とその背景

パテント・インテグレーション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大瀬佳之)は、2025年9月5日、株式会社amplified ai(本社:東京都目黒区柿の木坂三丁目3番1号 TRCビル4F、代表取締役 デイビス・サムエル・スコット)を被告として、生成AIに関連する2件の特許権侵害訴訟を東京地方裁判所に提起しました。訴訟は被告の特許情報サービス製品であるAI特許調査プラットフォーム「Amplified」の機能の一部が当社保有の特許権を侵害しているという主張に基づいています。

当社は、これら2件を含む保有特許の権利行使として、被告に対し侵害行為の差止めおよび損害賠償を求める訴訟を提起しています。訴訟提起に至るまで、当社は被告に対し事前に特許2件に関する詳細な警告書を送付し、充足論に関する具体的説明を行ってきましたが、紛争解決に向けた建設的対応が困難であったため、法的手続き以外に選択肢が残されなかったことが表明されています。

AI特許調査プラットフォーム「Amplified」に対する2件の特許権侵害訴訟提起のお知らせ、2025知財情報フェア&コンファレンス出展のお知らせ 画像 2

訴訟の法的・技術的な位置付け

当社は、本件特許について、第三者からの刊行物等提出が3回にわたってなされ、合計7件の従来技術情報が提出された経緯があることを明示しています。これらは特許庁による公正な審査のもとで権利として認められたものであり、当該特許出願に対しては9回のファイル記録事項の閲覧(縦覧)請求があったことも記載されています。

特許は、生成AIを知財実務に活用する際に生じる課題を解決する独創的な発明を対象としており、開発には多大な労力と費用、試行錯誤を要したとされています。これらの事情を踏まえ、当社は権利の実効的な保護を図るために訴訟を含む法的手段を講じる方針を示しています。

当社の知財活動と保有特許の現状

パテント・インテグレーションは弁理士が経営する特許情報サービス事業者として、知的財産権の創出と適切な保護を重視してきました。生成AIの黎明期から研究開発投資を行い、実務家に役立つソフトウェアサービスの開発を継続してきた経緯があります。

現在、当社は生成AIの知財実務への利活用に関する特許15件(うち10件が登録済み)を保有しており、今後も他の特許の権利化を進める予定です。これらの特許は、実務上の困難を解決する発明であると位置付けられています。

受賞歴と社会的評価

当社の取り組みは外部からの評価も得ており、2025年4月には特許読解支援AIアシスタント「サマリア」が第37回「中小企業優秀新技術・新製品賞」ソフトウエア部門で『優良賞』を受賞しました。2023年には特許庁主催のIPBASE AWARDSも受賞するなど、複数の評価実績が示されています。

代表取締役CEOの大瀬佳之は弁理士でありAIエンジニアとしても活動しており、発明創出から実装・サービス提供までを一貫して行うアプローチを取っています。具体的にはUdemyで「特許の書き方講座」「特許の読み方講座」などの実務向けオンライン講座を提供しており、受講者数や評価も公表されています。

訴訟の経緯と法務体制、並行する対応

本件訴訟提起前には、当社は被告に対し警告書を送付し、充足論の説明などの事前協議を行いましたが、紛争解決に向けた合意形成は困難であり、法的手続きの開始が不可避であったと説明しています。法的手続きにおいては当社顧問弁護士である河部康弘弁護士と、大瀬代表が担当する体制で対応を進める旨が示されています。

また、当社は今回の被告以外にもすでに6件の特許権侵害訴訟を提起しており、蓄積した知的財産を保護するために必要な措置を継続的に講じていることを明らかにしています。

法務担当と弁護体制の概要

当社は紛争対応にあたり、知的財産権分野の実績がある河部康弘弁護士を顧問とし、弁理士である大瀬代表と共同で訴訟対応を行う体制を整えています。河部弁護士は複雑で特殊性の高い案件を手掛けた経験があるとされています。

訴訟提起の理由としては、当社が保有する特許権の正当な保護と、技術開発にかかる投資の回収・公正な競争環境の維持が挙げられています。

展示出展、提供サービスおよび各種情報

本件訴訟の発表と同時に、当社は2025年9月10日から12日まで東京ビッグサイト西3・4ホールで開催される「知財・情報フェア&コンファレンス」に出展することを告知しています。会場では当社の知財ソリューションを紹介するとともに、知財業界の第一人者による無料セミナーを予定しています。

加えて当社は複数の情報サービスを提供しています。主なサービス名とリンクは以下のとおりです。

  • サマリア — AI駆動の高品質特許サマリ作成・読解支援サービス(https://patent-i.com/summaria)
  • パテント・インテグレーション — 統合特許検索・分析ソリューション(https://patent-i.com/)
  • パテント・インテグレーション・レポート — 無料の特許レポートサービス(https://patent-i.com/report/)
  • ブランドテラス — 商標情報提供サービス(https://patent-i.com/tm/)

Udemy講座とプロモーション情報

知財情報フェア出展を記念して、当社はUdemyの講座に対する割引クーポンを提供するとしています。対象講座と現状の実績は以下です。

特許の書き方講座
受講者数 2,814人、評価 4.1/5.0(567件の評価、2025/09/08現在)。割引クーポンを提供。
特許の読み方講座
受講者数 598人、評価 3.9/5.0(112件の評価、2025/09/08現在)。割引クーポンを提供。

なお、Udemy for Businessに契約されている企業の従業員は無料で視聴可能と明記されています。購入はクーポン経由で割引価格が適用されるとのことです。

訴訟・サービスの要点整理と連絡先

以下の表は、本件発表で示された主要事項を整理したものです。訴訟の相手方、日付、会場、保有特許数、連絡先等をまとめています。本文中の各情報は原文の記載どおりに反映しております。

項目 内容
発表会社 パテント・インテグレーション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大瀬佳之)
発表日時 2025年9月9日 10時00分
訴訟提起日 2025年9月5日(東京地方裁判所に提起)
被告 株式会社amplified ai(本社:東京都目黒区、代表取締役 デイビス・サムエル・スコット)
対象製品 AI特許調査プラットフォーム「Amplified」
訴訟の主旨 当社の生成AIに関する特許2件の侵害差止め及び損害賠償の請求
当社の保有特許数 特許15件(うち10件登録済み)
既往の公的評価 第37回中小企業優秀新技術・新製品賞(優良賞)、第4回 IPBASE AWARDS受賞など
展示出展 知財・情報フェア&コンファレンス(2025年9月10日〜12日、東京ビッグサイト西3・4ホール)
法務担当 顧問弁護士:河部康弘、担当:代表取締役大瀬佳之
連絡先(会社) 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5階/電話:050-3000-6561/お問い合わせ:https://patent-i.com/ja/contact/
主なサービスURL サマリア:https://patent-i.com/summaria / 統合特許検索:https://patent-i.com/ / レポート:https://patent-i.com/report/ / ブランドテラス:https://patent-i.com/tm/

以上が本件発表の主要事項の整理です。本稿では、発表に記載のあった訴訟提起の事実、当社が保有する特許やその取得過程に関する経緯、事前協議の状況、法務体制、受賞歴、提供サービスおよび展示出展の予定やUdemy講座の概要まで、プレスリリースに記載された情報を漏れなくまとめました。