9/16開始 ファミマ北陸で配送を2便化、冷凍弁当導入
ベストカレンダー編集部
2025年9月10日 13:55
北陸で定温便2便化
開催日:9月16日

北陸地区での物流再編─おむすび・弁当配送を1日2便へ移行
株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、物流配送の効率化と環境配慮、店舗運営の最適化を目的として、北陸地区における定温便(おむすび・弁当等)の配送体制を、従来の1日3便から2便へ変更すると発表しました。プレスリリースは2025年9月10日11時00分に公表され、実施は2025年9月16日(火)納品分から開始されます。
今回の見直しは、ドライバー確保の難航や燃料費上昇、中食製造工場における人件費や原材料価格の高騰など、サプライチェーン全体を取り巻く環境変化に対応するための措置です。配送回数の削減や製造体制の効率化を通じて、コスト抑制と安定供給、そして加盟店の利益確保につなげることを目指します。

実施日と対象範囲の詳細
変更の開始日および対象範囲は明確に示されています。納品分の切替は2025年9月16日(火)からで、対象地区は富山県・石川県・福井県の北陸地区、約550店舗が対象となります。
定温便で配送される品目はおむすび、寿司、弁当、パン、惣菜、デザートなど、合わせて約800品目にのぼります。これらの商品を対象に配送回数を見直し、店舗への納品時間帯の変更と配送コースの効率化を行います。
- 開始日
- 2025年9月16日(火)納品分から
- 対象地区
- 北陸地区(富山県、石川県、福井県) 約550店舗
- 定温便品目
- おむすび、寿司、弁当、パン、惣菜、デザートなど 約800品目
- 変更内容
- 1日3便体制を2便体制へ変更。納品時間帯の変更および配送コースの最適化を実施。

製造体制の変更点
北陸地区の米飯工場はこれまで2つの工場がそれぞれ約70品目の米飯類(おむすび、弁当など)を製造してきました。今回の見直しでは、工場ごとに製造する品目を分担し、同一品目の製造集中や工程の見直しを行うことで生産効率を高める計画です。
製造分担の明確化により、ライン負荷の平準化や原材料・人員配置の最適化が期待されます。これにより、従来の製造・配送段階におけるムダを削減し、価値ある商品づくりと安定供給を両立させる狙いです。

CO2排出量削減と食品ロス対策の狙い
配送回数を削減することによる環境負荷低減の試算も公表されています。2便体制に移行することで、年間の総走行距離は約150万kmの減少を見込み、CO2排出量は約3割の削減を見込んでいます。数値は同社が算出した見込み値です。
また、配送と製造の効率化に伴い、食品ロス削減にも配慮します。適正在庫管理や販売機会の喪失を抑える施策と組み合わせることで、廃棄削減と収益性の向上を目指します。
- 総走行距離削減:年間で約1,500,000kmの削減見込み
- CO2排出量削減:約30%削減の見込み
- 食品ロス対策:販売機会の確保と冷凍商品の導入による廃棄抑制
これらの環境施策は、サプライチェーン全体での効率化を通じて実現され、加盟店や消費者、取引先にとって持続可能な運営を目指す取り組みの一環として位置付けられています。
加盟店支援と冷凍弁当の販売開始
配送スケジュールの変更は各店舗の発注や陳列、販売タイミングに影響するため、ファミリーマートは加盟店向けに複数の支援措置を用意します。専用の発注支援ツールを活用して店舗ごとの販売ピークに合わせた最適発注を支援し、発注バランスの習熟を促すフォロー策を実施します。
加えて、スーパーバイザーによる説明や現地でのサポートを行い、移行が円滑に進むよう支援体制を整備します。これらは加盟店の運営負担を軽減し、販売機会の損失を最小化することを目的としています。
冷凍弁当の導入と商品ラインナップ
配送体制の見直しと並行して、2025年9月16日(火)から北陸地区約550店舗で冷凍弁当の販売を開始します。冷凍弁当は製造工場で作りたてを急速冷凍し、店舗で長期保存が可能な点が特長です。温めて提供するため、出来たてに近い食感・風味を提供できます。
販売開始の商品は以下の3品で、価格は軽減税率(消費税8%)適用の税込表示が示されています。なお、一部店舗では取り扱いがない場合があります。
商品名 | 価格(税抜) | 税込価格(軽減税率8%) | 発売日 | 内容 |
---|---|---|---|---|
こだわりデミグラスソースのデミオムライス | 462円 | 498円 | 2025年9月16日(火) | ブイヨンとコンソメの風味豊かなケチャップライスに赤ワイン風味のデミグラスソース |
トマトの旨味あふれるナポリタン&海老ピラフ風 | 554円 | 598円 | 2025年9月16日(火) | トマトの酸味と旨みのナポリタン、海老風味のピラフが楽しめるプレート |
旨味たっぷり炒飯&唐揚げ | 510円 | 550円 | 2025年9月16日(火) | ポークエキスと焦がし醤油の炒飯、醤油風味の唐揚げ |
画像はイメージとして掲載される場合がある旨、取り扱いの有無については店舗により異なる旨が案内されています。
品質管理と提供方法
冷凍弁当は製造後に急速冷凍する工程を経て店舗へ搬送されます。店舗では注文後に加熱して提供することを想定しており、作りたてに近い温度・風味を再現することを目的としています。
価格表記は軽減税率対象商品に従い、税込価格は消費税8%で表示されています。地域や店舗ごとの取り扱い差についても注意が記載されています。
要点の整理とまとめ
ここまでに示された変更点、導入商品、期待される効果、加盟店支援策などを表形式で整理します。主要な数値や日付、対象範囲を一目で確認できるようにまとめました。
以下の表は本変更の重要事項を簡潔に表したもので、実施日や対象地区、製品情報、環境効果、加盟店支援のポイントを網羅しています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表者 | 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介) |
プレスリリース日 | 2025年9月10日 11時00分 |
実施開始 | 2025年9月16日(火)納品分から |
対象地区 | 北陸地区(富山県、石川県、福井県) 約550店舗 |
対象品目(定温便) | おむすび、寿司、弁当、パン、惣菜、デザート 等 約800品目 |
配送体制の変更 | 1日3便 → 1日2便に変更。納品時間帯変更、配送コースの効率化を実施。 |
製造体制の見直し | 北陸地区の米飯工場2工場で品目分担を行い生産効率を向上(従来は両工場とも約70品目を製造) |
環境効果(試算) | 総走行距離 約150万km減(年間)、CO2排出量 約3割削減見込み |
加盟店支援 | 専用発注支援ツールの活用、発注バランス習熟のフォロー、スーパーバイザーによる説明・支援 |
冷凍弁当販売開始 | 2025年9月16日(火)から北陸地区約550店舗で販売開始(商品は3品目。税込表示は軽減税率8%で表示) |
冷凍弁当ラインナップ | こだわりデミグラスソースのデミオムライス(498円)、トマトの旨味あふれるナポリタン&海老ピラフ風(598円)、旨味たっぷり炒飯&唐揚げ(550円) |
注意事項 | 画像はイメージ。一部店舗では取り扱いがない場合あり。税込価格は軽減税率8%適用で表示。 |
関連情報 | 公式サイト: https://www.family.co.jp/ |
本稿では、ファミリーマートが公表した北陸地区での配送体制見直し、冷凍弁当の導入、加盟店支援、環境・食品ロス削減の見込みなどプレスリリースに含まれる全ての情報を整理して伝えました。実施にあたっての詳細な運用や対象店舗の個別対応については、同社の案内や各店舗の確認が必要です。
参考リンク: