9月19日開催|NextWaveJapanフォーラム 渋谷で開幕
ベストカレンダー編集部
2025年9月10日 16:37
NextWave Japan開催
開催日:9月19日

バンコク開催『NextWave Japan』――3社連携で踏み出した海外展開の第一歩
2025年9月10日13時50分付のプレスリリースに基づき、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社ツギステ、合同会社CGOドットコムの3社が連携してタイ・バンコクで開催したフォーラム「NextWave Japan-Japan Pop Culture Marketing Forum in Thailand 2025-」の全容を報告する。3社は2025年7月から業務提携を開始し、ジャパンポップカルチャーを活用して企業のマーケティング支援、コンテンツ開発、人材開発支援を行うことを目的としている。
本フォーラムは現地時間2025年8月29日にDonki Hall(バンコク)で実施され、タイの事業者、メディア、インフルエンサーをはじめとする関係者を対象に、ジャパンポップカルチャーを活用したマーケティングの知見共有と体験型イベントを組み合わせた構成で行われた。以下、プレスリリースに記載された内容を省略なく整理して伝える。

第1部:ビジネスセミナーの詳細と示された支援メニュー
フォーラムの第1部では、メタバースやインフルエンサーを活用したマーケティング事例、アイドル・ギャルと企業のコラボ事例など、実践的な事例紹介が中心に行われた。登壇者は大丸松坂屋百貨店のDX推進部長、CGOドットコムの総長、ツギステの取締役という3名がそれぞれの立場から、理論と実践を交えて解説した。
ここでは各登壇者の発表内容を詳細に整理する。併せて、各社が提供可能とする支援の枠組みや、現地マーケットに向けた提案のポイントを明示する。

大丸松坂屋百貨店:デジタルを掛け合わせた小売り発のマーケティング支援
登壇者は大丸松坂屋百貨店 DX推進部部長の岡﨑 路易氏。なぜ百貨店がデジタル事業に取り組むのか、提供可能な価値やサービスを具体的に紹介した。
発表では、従来の小売業で培ったマーケティングノウハウにデジタル要素を掛け合わせることが、インフルエンサーマーケティングやメタバース領域の取り組みを支えている点を説明。SNSアカウント運営については企画・制作・分析まで自社で一貫して実施してきた経験があり、そのノウハウを再現性高く支援できること、メタバースではオリジナルアバターの販売経験とVR Chat社との提携によるプラットフォーム連携実績を有していることを挙げた。
- 提供する主なサービス:SNSアカウント運営の企画・制作・分析、メタバースを活用したマーケティング支援、オリジナルアバター販売
- 新たな枠組み:Jポップカルチャー・マーケティングハブ(アイドル、ギャル、インフルエンサー、アバター等のIPを組み合わせてワンストップで提供)

CGOドットコム:ギャル文化を起点にした企業課題解決の手法
登壇者は合同会社CGOドットコム 総長のバブリー(竹野 理香子)氏。ギャルというカルチャーの歴史的な成立と、現代における“ギャルマインド”の解釈を示した。
発表の中で、ギャルを単なる外見の潮流としてではなく、価値観や生き方を含む「ギャルマインド」として定義し、〈自分軸/直感性/ポジティブ思考〉の三要素で説明した。CGOドットコムはこれを企業の人材・組織開発および商品開発・プロモーションの両面で活用している。
- 人材・組織開発
- 肩書や敬語を外す独自ルールにより会議をフラット化し、発言量と自発性を引き出す「ギャル式ブレスト®」を実施。組織の空気を前向きに変えるプロセスとして提示。
- 商品開発・プロモーション
- 生活者の感性に響く言語・ビジュアルに落とし込む「ギャル式スタジオ」を通じ、企画から実装まで一気通貫で支援。

ツギステ:ライブアイドルとコミュニティ形成の活かし方
登壇は株式会社ツギステ 取締役の桜 のどか氏。日本のアイドル史、特に1990年代の「アイドル冬の時代」を経て成立したライブアイドル文化の特徴を解説した。
ツギステは、ライブハウス発の文化における「未完成から成長していく姿」や「会いに行ける距離感」がコミュニティの核であることを説明。ファンとともに重ねる共通体験が熱量と結束を生むとし、ビジネスでの応用例として飲食チェーンとのコラボ事例を紹介した。
- 来店・体験・拡散を一気通貫で設計する店内演出、ハッシュタグ企画
- 効果の背景:動員力とUGC(User Generated Content)による二次拡散
- タイ市場への示唆:JAPAN EXPOやSiamdolカフェ等の存在から、低コストで開始・検証可能なフォーマットとして親和性が高い

第2部:エンタメパートの構成と現場の手応え
フォーラムの後半はエンタメパートとして、ギャルのパフォーマンスやアイドルグループのステージが行われ、参加者が体験としてカルチャーの熱量を受け取る場が設けられた。ここでは具体的な演目と演出、会場での実施内容を整理する。
当日のエンタメパートは、ギャルによるパラパラライブパフォーマンス、コラボ日本酒の紹介と鏡開き、JAPANARIZMによるライブステージ、来場者と出演者のフォトセッションという流れで進行した。これにより、カルチャーとプロダクトを結びつける実例が参加者と共有された。
- 出演者と演目
- うさたにパイセン、ギャル大臣、リリースペイシー:パラパラのライブパフォーマンス(ギャルカルチャーの自己表現と前向きさを提示)
- CGOドットコム×日本酒コラボ「YUICHU」:紹介と鏡開きによる演出、参加者との乾杯
- アイドルグループ「JAPANARIZM」:和のリズムとモダンなサウンドを融合した参加型のライブ
- 体験の意図と効果
- 手拍子やコールを取り入れることで、言語を超えて盛り上がれるJ-POPコンテンツの伝達力を確認
- フォトセッションによる来場者との交流と、撮影データの共有でリアル体験をオンラインに拡張する示唆
本パートによって、参加型イベントの運営手法や、文化的コンテンツを販促施策に組み込む際の具体的な演出案が示された。こうした体験は、現場での動員力やUGCの生成という観点からマーケティング上の有効性を裏付けるものとなっている。
国内開催の案内、参加方法と注意事項
3社は国内でも同様のテーマでフォーラムを開催する予定で、2025年9月19日(金)に渋谷QWS CROSS PARK(渋谷スクランブルスクエア15階)で「NextWave Japan Forum~インフルエンサー・メタバース・アイドル・ギャルで創る 次世代マーケティングを考える~」を実施する。開催概要、参加方法、注意点を正確に伝える。
開催概要は以下の通りである。セミナーとネットワーキングの2部構成となっており、セミナー参加は無料とされている。
イベント名 | NextWave Japan Forum ~インフルエンサー・メタバース・アイドル・ギャルで創る 次世代マーケティングを考える~ |
---|---|
日時 | 2025年9月19日(金)16:00–20:00(16:00–18:00 セミナー、18:00–20:00 ネットワーキングパーティ(立食形式)) |
会場 | 渋谷QWS CROSS PARK(東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア 15階) |
参加料 | 無料 |
主催・共催 | 主催:大丸松坂屋百貨店 共催:ツギステ・CGOドットコム |
参加のためのリンクや問い合わせ窓口も公開されている。リリース本文で案内された通り、登壇者紹介など詳細はPR TIMESのリリースページ、チケットの予約はPeatixの専用ページから行う必要がある。
- 登壇者紹介等リリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003254.000025003.html
- チケット予約ページ:https://nextwavejapanforum202509.peatix.com
- セミナー参加に関するお問い合わせ:株式会社 大丸松坂屋百貨店 インフルエンサー事業(フォーム) https://www.daimaru-matsuzakaya.com/business/influencer/
注意事項としては、定員に達し次第予約受付を終了すること、会場内でオフィシャルカメラマンやメディアによる撮影が行われ、写真・動画が広報や報道で使用される場合があることに同意する必要がある点が明示されている。また、本セッションはリアル会場での開催のみで、オンライン配信は行われない。
さらにプレスリリースでは明記されているが、今回の国内フォーラムについては「ギャル・アイドルが出演するエンタメパートはございません。」とされている点に留意が必要である。タイで実施したエンタメパートの再現は行われないため、国内セミナーはビジネス事例紹介とネットワーキングを中心とした構成となる。
要点整理:開催情報・登壇者・主要トピック
ここまでの記事で触れた重要ポイントを表形式で整理する。併せて、本稿の締めくくりとして簡潔なまとめを記す。
項目 | 内容 |
---|---|
プレスリリース発表日 | 2025年9月10日 13:50(株式会社 大丸松坂屋百貨店 発表) |
タイでのフォーラム開催日 | 2025年8月29日(Donki Hall, バンコク) |
主催・連携企業 | 株式会社 大丸松坂屋百貨店、株式会社 ツギステ、合同会社 CGOドットコム(2025年7月より業務提携開始) |
第1部 登壇者と主なテーマ | 岡﨑 路易(大丸松坂屋): SNS運営・メタバース・Jポップカルチャー・マーケティングハブ、バブリー(CGO): ギャル史概説・ギャル式ブレスト®・ギャル式スタジオ、桜 のどか(ツギステ): アイドル史・コミュニティ形成・飲食コラボ事例 |
第2部 内容 | ギャルによるパラパラパフォーマンス、CGOコラボ日本酒「YUICHU」の鏡開き、アイドル「JAPANARIZM」のライブ、フォトセッション |
国内フォーラム開催情報 | 2025年9月19日(金)16:00–20:00(渋谷QWS CROSS PARK)/参加無料/登壇紹介・チケットはPR TIMESとPeatixの各ページ参照 |
問い合わせ | 大丸松坂屋百貨店 インフルエンサー事業 お問い合わせフォーム https://www.daimaru-matsuzakaya.com/business/influencer/ |
重要な注意事項 | 国内セッションはリアル会場のみ、オンライン配信なし。国内フォーラムにはギャル・アイドルのエンタメパートは含まれない。会場撮影が行われる可能性あり。 |
以上がプレスリリースで公表された内容の整理である。3社による連携は、ジャパンポップカルチャーの要素(インフルエンサー、メタバース、アイドル、ギャル)を企業のマーケティングや組織、人材育成に組み込み、国内外での事業展開を図る試みとして位置づけられている。タイでの実施で示された事例と体験は、今後の国内フォーラムにおける議論やネットワーキングの土台となるものであり、参加を検討する場合は上記のリンクや注意事項を確認のうえ申し込みを行うことが求められる。
参考リンク: