9月12日開業｜喫茶とバーが交差するラウンジLOOPS高輪

高輪の新たな公共的ラウンジとしてのLOOPS — コンセプトと空間設計

株式会社イートクリエーターは、2025年9月12日（金）に新業態「LOOPS（ループス）」をオープンしました。プレスリリースは2025年9月10日 12時30分に発表されており、場所は高輪エリアの新商業施設「NEWoMan TAKANAWA」内、LUFTBAUM（ルフトバウム）エリアに位置します。

LOOPSは「喫茶」と「バー」を再編集するという明確なコンセプトを掲げ、古き良き喫茶の懐かしさとコンテンポラリーなバーメニューを併せ持つラウンジを目指します。空間デザインは中村圭佑氏率いるDAIKEI MILLSが担当し、地上約150mに位置する「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR 1 NORTH」のトップフロアの共用通路に創り出された筒状の吹抜空間を活かした設計です。

• 立地の特徴：LUFTBAUMエリア、28階（ニュウマン高輪・LUFTBAUM 28階）に配置。
• 空間の性格：屋内でありながら自然光が差し込む屋外のような開放感をもち、パブリックスペースとしての役割を意識。
• 利用シーン：ランチやカフェタイムは近隣で働く人や観光客の憩いの場、夕方以降はバーラウンジとして寛ぎを提供。

この設計は、商業施設内の“通り道”と“滞在の場”を両立させる試みとして位置づけられています。LOOPSという名称には「円」や「循環」を意味し、多様な縁を大切にする意図が込められています。

トップクリエイターが紡ぐメニュー — ドリンクとフードの詳細

LOOPSの飲料メニューは、蔵前の立ち飲みリカーショップ「NOMURA SHOTEN」および世田谷代田のカクテルバー＆スタジオ「Quarter Room」のオーナーであるトップバーテンダー、野村空人（Soran Nomura）が監修しました。明確なスタイルに縛られず、クラシックカクテルのモダンアレンジやモクテル、世界各国のワイン、クラフトビールまで幅広く揃えています。

フードはシェフ西恭平（Kyohei Nishi）が「日本の喫茶」をテーマに、各国の喫茶文化のエッセンスを取り入れて開発しました。西氏は日本橋兜町のレストラン「Neki」や薪火レストラン「songbook」などを手掛け、ミシュランガイド東京2025の「セレクテッド」に選出された実績をもっています。

代表的なフードメニュー

LOOPSならではの世界観で表現された主な料理は以下の通りです。価格はいずれも税込表示です。

• クラフトケチャップとハーブのナポリタン ¥1,650
  この一皿のために開発されたクラフトケチャップと数種のフレッシュハーブ、香り豊かなハーブオイルで仕上げた特製ナポリタン。喫茶店メニューのアレンジとして懐かしさと新しさを融合。
• ハモンセラーノとストラッチャテッラのブリオッシュドーナツサンド ¥1,430
  スペイン産ハモンセラーノ、ストラッチャテッラ、セルバチコを自家製ブリオッシュドーナツで包み、仕上げにメープルシロップを用いた甘塩の調和が特徴。
• フワレット（フワフワスイートオムレツ） ¥1,430
  スフレ状の食感を楽しめる新感覚スイーツ。バニラアイス、パルメザンチーズ、ほろ苦いキャラメルソースとの組合せで提供。
• そのほか、ノルウェーワッフル、キャロットケーキ・オスロスタイルなどの軽食も用意。

代表的なドリンクメニューとコーヒーについて

野村によるカクテルの新しい楽しみ方が提案され、またノルウェー発のロースター「FUGLEN COFFEE ROASTERS TOKYO」によるユニークな豆を使用したエスプレッソやハンドドリップコーヒー、コーヒーカクテルもラインアップされています。

具体的なドリンク例と価格は以下の通りです（いずれも税込）。

• プディングアイリッシュコーヒー ランチ¥1,100／ディナー¥1,320 — 昔ながらのプリンとFUGLENのコーヒーを融合させたデザート的ドリンク。
• リッチミルクラムネ（ノンアルコール） ランチ¥990／ディナー¥1,100 — 濃縮ミルクのコクとバニラの甘みを加えた喫茶風ドリンク。
• カカオネグローニ ¥1,650（ディナーのみ） — カカオバターとシェリーが重なるビターなチョコとアプリコットの余韻を持つネグローニ。

加えて、世界中のワインやクラフトビール、モクテルなど多様な選択肢が用意され、昼と夜で異なる顔を見せるドリンクラインナップが特徴です。

店舗概要、営業時間、アクセス

LOOPSの店舗概要と営業情報は次の通りです。施設内の位置や営業時間、席数、アクセス方法など、利用を検討する際の基本情報を網羅しています。

運営元は株式会社イートクリエーターで、同社は次世代の食文化創造に挑戦するフード・インキュベーターとして2019年に設立されました。

店名

LOOPS（ループス）

住所

東京都港区高輪2丁目21番1号 ニュウマン高輪 LUFTBAUM 28階

営業時間

Lunch 11:00-15:00 ／ Cafe&Tea 15:00-17:00 ／ Dinner&Bar 17:00-23:00（フードL.O 22:00／ドリンクL.O 22:30）

定休日

施設に準ずる

席数

44席

アクセス

JR「高輪ゲートウェイ駅」改札より徒歩1分、都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」A2出口より徒歩3分

公式リンク

LOOPS公式：https://lit.link/loops_tgw ／ Instagram：https://www.instagram.com/loops_tgw

施設の一部であるNEWoMan TAKANAWAは延床面積約60,000㎡で、TAKANAWA GATEWAY CITYの3棟を跨いで展開される大型複合施設です。LUFTBAUMエリアは2025年9月にSouth・Northとともに開業予定のエリアの一つとして位置付けられています（※South・Northは2025年3月に2店舗先行開業）。

関係者プロフィールと運営会社の取り組み

LOOPSの開業には複数の専門家と組織が関わっています。ここでは主要な関係者と運営会社の概要を整理します。

DAIKEI MILLS、野村空人、西恭平、FUGLEN COFFEE ROASTERS TOKYOといったクリエイターのプロフィールは、店舗のコンセプトやメニューの背景を理解するうえで重要です。

DAIKEI MILLS

中村圭佑を中心とする設計事務所。商業空間や公共施設を中心にサイトスペシフィックな空間をデザイン。2020年から都市に存在する遊休空間を期間限定で一般へ解放する「SKWAT」を開始。https://daikeimills.com/

野村空人（Soran Nomura）

ロンドンで約7年間の経験を経て帰国後Fuglen Tokyoで数々の賞を受賞。2017年に独立し「ABV+」を発足。バーやドリンクのコンサルティング、プロデュースを行い、2021年に合同会社土海空を設立。

西恭平（Kyohei Nishi）

京都・東京・フランスでの経験を経て渋谷の「ビストロロジウラ」などでシェフを務めた後、Nekiやsongbookなどを手掛ける。ジャンルを超えた食体験の設計に取り組む。

FUGLEN COFFEE ROASTERS TOKYO

ノルウェー・オスロ発のコーヒーブランド。2012年にFUGLEN TOKYOを、2014年にFUGLEN COFFEE ROASTERSを開業。世界中の農園から季節ごとのコーヒー豆を購入・焙煎し、生産者との関係を重視している。

運営会社の株式会社イートクリエーターは2019年設立、代表取締役は永砂智史。食とホスピタリティ分野でのインキュベーションや事業開発を主に手掛け、平和不動産や東急不動産との共同プロジェクトなども推進しています。公式サイト：https://www.ec-corp.jp/

要点の整理

以下に本稿で扱ったLOOPSの主要情報を表形式で整理します。日時、場所、営業時間、主要メニュー、関係者といった要点を一覧で確認できます。

以上がLOOPSの主要情報と背景です。地上約150mに位置する吹抜空間に設えられたラウンジは、昼と夜で異なる表情を見せ、喫茶とバーのあわいを再編集した新たな場として機能することが期待されます。