積読チャンネルが11月にリアルイベント開催へ 登録11.7万人の軌跡

登録11.7万人達成

開催日:11月1日

登録11.7万人達成
積読チャンネルって何がそんなに注目されてるの?
開設1年半で登録11.7万人、再生約1,852万回、EC経由で約3.5万冊・売上約7,300万円。紹介が重版16件につながるなど、動画が実際の販売と出版界への影響を生んでいる点が評価されている。
11月のリアルイベントって詳細わかる?参加できる?
記事では「2025年11月予定」とのみ記載で具体日程や会場は未発表。参加希望は積読チャンネルやバリューブックスの公式告知、SNS、オンラインサロンの案内をチェックして続報を待とう。

「積読チャンネル」がもたらした1年半の到達点

株式会社バリューブックスが運営する公式YouTubeチャンネル「積読チャンネル」は、2024年1月4日の開設から約1年半でチャンネル登録者数が10万人を突破しました。プレスリリース時点(2025年8月末)での最新実績はチャンネル登録者数11.7万人、動画総再生回数は約1,852万回にのぼります。動画で紹介した書籍のうち、同社ECサイト経由で購入された冊数は累計約3.5万冊7,300万円に達しています。

こうした数値は単なる視聴指標に留まらず、出版社側からの反応にも直結しています。動画紹介をきっかけに重版が決定した書籍は16タイトルに上り、帯コメントの依頼が入るなど出版業界内での影響力も高まっていることが示されています。チャンネルのYouTubeページは以下で確認できます:https://www.youtube.com/@tsundoku-ch

本紹介系YouTube『積読チャンネル』開始から1年半で登録者数10万人突破! 画像 2

チャンネルの狙いと配信体制:積読を肯定的に増やすという発想

「積読チャンネル」は、一般にネガティブに受け取られがちな“積読=読まずに積まれた本”という語感をポジティブに転換し、“視聴者の積読を増やす”というコンセプトで書籍紹介を行っています。堅苦しくない選書と軽妙なトークを通じて、埋もれた良書に光を当てることを目的としています。

配信は毎週月・金曜日 17:00で、定期的な更新により視聴者の期待を醸成しています。出演はバリューブックスの書店員で書籍紹介YouTuberの飯田光平と、YouTubeチャンネル『ゆる言語学ラジオ』にも出演する堀元見の2名が中心です。番組運営は動画配信だけで完結せず、コミュニティや物販、リアルイベント等を組み合わせた多面的な接点づくりを図っています。

本紹介系YouTube『積読チャンネル』開始から1年半で登録者数10万人突破! 画像 3

主な活動・接点づくり

動画配信に加えて実施している施策は多岐にわたります。単なる紹介動画から派生した動きとして、オンラインコミュニティの運営や購入者向けの特典、オリジナルグッズの販売、他チャンネルとのコラボレーション、そしてリアルイベントの開催(2025年11月予定)があります。

オンラインサロン「積読サロン」会員は1,065人(2025年8月末時点)と、動画視聴だけでは得られない定着したファン基盤が形成されています。このようなコミュニティ活動により、読書体験を個人から集合的な楽しみへと拡張しています。

本紹介系YouTube『積読チャンネル』開始から1年半で登録者数10万人突破! 画像 4

出版界・販売への影響と具体的な販売実績

「積読チャンネル」は紹介書籍の販売に直接的な影響を与えており、重版につながった事例が16タイトル存在します。代表的な事例として、2025年4月刊行の矢野利裕著『「国語」と出会いなおす』(フィルムアート社)は、6月13日配信の動画「国語の授業って必要??本読めばよくない??」で紹介された後に重版が続き、最終的に4刷「この本を読んで分かった。国語はナメられている。」が掲載されています。

販売の実績に関して、特に反響が大きかった上位3作品の数字は次のとおりです(いずれも2025年8月末時点)。これらの具体的な販売数と再生数は、動画とECの連動効果を端的に示しています。

  • ① 『読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全』(堀元見著/新潮社):2,929冊(再生数約9.4万回)
  • ② 『螺旋じかけの海 全5巻セット』(永田礼路著):1,931セット(再生数約7万回)。1セットを1冊換算した場合の巻数換算で9,655冊相当
  • ③ 『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志・伊藤亜衣著/毎日新聞出版株式会社):1,015冊(再生数約12.3万回)
本紹介系YouTube『積読チャンネル』開始から1年半で登録者数10万人突破! 画像 5

動画とSNS連動での大ヒット事例(販売推移)

動画とソーシャルメディアの連携で短期間に大規模な販売に至った事例も報告されています。2025年7月、バリューブックスが販売を担当した水野太貴氏著『会話の0.2秒を言語学する』(新潮社)は、『ゆる言語学ラジオ』と『積読チャンネル』の告知連携により、次のような販売推移を示しました。

  1. 7月8日:初回在庫3,500冊が6時間で完売
  2. 7月10日:追加予約5,000冊が8時間で完売
  3. 7月18日:『積読チャンネル』で紹介動画公開と同時に最終予約受付を開始
  4. 7月27日:累計販売数が11,600冊に到達

このような短期集中の販売推進は、動画配信による告知とECサイトの在庫管理、SNSでの発信が密接に連動した結果と位置づけられます。

本紹介系YouTube『積読チャンネル』開始から1年半で登録者数10万人突破! 画像 6

出演者と運営企業の情報、そして数値の整理

番組出演者および運営元である株式会社バリューブックスの概要は、チャンネルの信頼性や今後の活動を理解するうえで重要です。以下に出演者の略歴と会社概要を整理します。

出演者は飯田光平と堀元見の2名。飯田は1990年生まれ、早稲田大学卒、書店員や雑誌編集を経て2017年にバリューブックス入社、2024年から「積読チャンネル」を担当しています。堀元は1992年生まれ、慶應義塾大学理工学部卒で、株式会社pedanticの代表。両名とも書籍紹介の現場に精通しており、選書の幅とトークの掛け合わせがチャンネルの特徴です。

出演者プロフィール(要約)
飯田 光平(いいだ こうへい):書店員/書籍紹介YouTuber。1990年神奈川県藤沢市生まれ。早稲田大学卒。バリューブックス所属。コラボ担当も兼務。
堀元 見(ほりもと けん):1982年生年は1992年、北海道出身。慶應義塾大学理工学部卒。株式会社pedantic代表。著書に『読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全』など。
株式会社バリューブックス(要約)
本社:〒386-1102 長野県上田市上田原680-17
代表取締役社長:鳥居 希
資本金:900万円
設立:2007年7月6日
事業内容:古書の買取・販売、実店舗「本と茶 NABO」「VALUE BOOKS Lab」運営、移動式書店「ブックバス」、寄付事業「チャリボン」、出版・制作事業 等
その他:2024年10月にB Corp認証を取得
コーポレートサイト:https://corporate.valuebooks.jp/

上記の実績と体制を踏まえれば、チャンネルの影響力は視聴者動員だけに留まらず流通・出版の現場に波及していることが読み取れます。出版社との共同や新刊の起爆剤としての役割を期待する声も出ています。

主要データと要点の整理

以下の表は本記事で紹介した主要数値・日付・事実を分かりやすく整理したものです。プレスリリースの情報を漏れなく網羅しています。

項目 内容
チャンネル名 積読チャンネル(公式YouTube)
開設日 2024年1月4日
配信スケジュール 毎週月・金曜日 17:00
チャンネル登録者数(2025年8月末) 11.7万人
動画総再生回数(2025年8月末) 約1,852万回
EC経由販売冊数(累計、2025年8月末) 約3.5万冊
累計売上(累計、2025年8月末) 約7,300万円
オンラインサロン会員数(2025年8月末) 1,065人
重版に寄与したタイトル数 16タイトル
注目の販売事例(短期) 『会話の0.2秒を言語学する』:7/8 初回3,500冊が6時間で完売、7/10 追加5,000冊が8時間で完売、7/27 累計11,600冊
代表的ヒットタイトル(上位3) ①2,929冊(再生9.4万) ②1,931セット=9,655冊相当(再生7万) ③1,015冊(再生12.3万)
運営会社 株式会社バリューブックス(本社:長野県上田市、代表:鳥居 希)
企業サイト/チャンネル 企業サイト積読チャンネル

上の表は記事内で触れた主要な事実と数値を端的にまとめています。動画紹介を起点にした流通促進、コミュニティ運営、出版社との連携という三つの軸が「積読チャンネル」の特徴であり、今回の実績はその取り組みが短期間で具体的な成果を生んだことを示しています。

参考リンク: