10月1日開催|第15回農業WEEKで最新技術を体感
ベストカレンダー編集部
2025年9月11日 10:47
第15回 農業WEEK
開催期間:10月1日〜10月3日

変化する国内農業を背景に開かれる「農業WEEK」:開催日と主催
ウクライナ情勢や円安の影響に伴う飼料・肥料価格の高騰は、国内の農業・畜産業に前例のないコスト負担をもたらしています。加えて、農林水産省の推計では基幹的農業従事者の平均年齢は69.2歳(2024年)と高齢化が進み、労働力不足が深刻化している点が指摘されています(出典:農林水産省)。こうした課題は、資材高騰、人手不足、環境配慮など多面的であり、解決に向けた技術と実践の共有が求められています。
このような状況を踏まえ、アジア最大級の農業・畜産展示会である「第15回 農業WEEK(通称:J-AGRI TOKYO)」が、2025年10月1日(水)から10月3日(金)まで幕張メッセで開催されます。主催はRX Japan株式会社で、プレスリリース発行日は2025年9月11日 09時30分です。展示会では最新技術や製品が一堂に会し、現場の課題解決につながる実践的な情報が得られる場となる予定です。

展示会の規模と参加対象:何が集まり、誰が来るのか
農業WEEKは世界18カ国から約1,000社が出展し、肥料・資材、スマート農機、環境配慮型資材、加工・流通支援技術まで幅広い分野の技術と製品が集まります。出展企業の多様性と実機展示により、来場者は現物を比較・検討できる点が特徴です。
主な来場対象は全国の農家、農業法人、農協に加え、新規参入を検討する企業や流通・加工事業者です。主催発表では約40,000名の来場を見込んでおり、商談や交流の場としても期待されています。展示会の公式情報は以下のサイトで確認できます。
- イベント名:第15回 農業WEEK(J-AGRI TOKYO)
- 会期:2025年10月1日(水)~3日(金)
- 会場:幕張メッセ
- 主催:RX Japan株式会社
- 公式ページ:https://www.jagri-global.jp/hub/ja-jp.html#/
報道関係者向けの取材申込みや、一般来場の登録は上記公式ページより手続きが可能です。プレスリリース内でも「取材の申込みはこちら」「一般来場希望の方は、こちらよりご登録ください」と案内されています。

現場の課題に直結する注目出展製品の具体的内容
会場では、資材高騰や人手不足、品質管理、環境負荷低減といった現場課題に直接応える製品群が出展されます。ここではプレスリリースで紹介された主要製品を、出展社名と技術的な特徴を含めて整理します。
各製品の説明は、技術的なポイントや現場での利点を明示しています。以下はプレスリリースで公表された出展内容を忠実に掲載したものです。

運搬ロボット(出展:SunNav Technology Co.,Ltd.)
この運搬ロボットは、農産物の運搬、薬剤散布、枝の切断、除草、施肥、収穫、環境・土壌モニタリングなど多様な農業工程での利用を想定しています。AI(人工知能)に基づく制御、高精度GNSS、慣性航法システム(INS)、レーダーやマルチセンサーの統合により、自律走行や高精度作業が可能です。
果樹園や大規模農場での長時間稼働、高頻度作業、大量輸送に対応するよう設計されており、従来の人的負担を大幅に軽減して生産性の向上を目指します。現場での導入により、労働力不足の緩和や作業の省力化が期待できます。

高湿度冷蔵庫(出展:フードテクノエンジニアリング株式会社)
同社が出展する冷蔵保管システムは、庫内環境を「1°C、95% RH(相対湿度)」で均温・均湿に再現する技術を採用しています。特許取得済みの鮮度保持技術を用い、鮮度劣化を抑えた長期保管が可能です。
コンテナ式や設置式の高湿度冷蔵庫のほか、既存倉庫を改修して高湿度空間を構築することにも対応します。猛暑期や供給過剰時の長期保存ニーズに応える製品であり、流通現場や産地保存の選択肢を拡げます。

防草シート(出展:新江州株式会社)
出展される防草シートは、PP(ポリプロピレン)素材の高密度スパンボンド不織布で製造されており、耐摩耗性と遮光性に優れる点が強みです。雑草の繁茂を抑制する機能により除草作業の削減が期待できます。
独自処方の耐候剤により屋外での長期使用にも耐えられる耐久性を確保し、軽量で柔軟、施工性にも優れているため現場での扱いやすさを考慮した製品設計です。作業効率の向上とコスト削減の両立を図ります。

品質判定アプリ(開発中、出展:大日本印刷株式会社)
大日本印刷(DNP)が開発中のデジタルサービスは、人の目と経験で判断していた色を数値化し、品質判定の機械化・自動化を目指すアプリケーションです。DNP独自の色彩ロジックにより高精度な色判定を可能にします。
スマートフォンで作物を撮影するだけで、成長度合いや色味を客観的なデータとして判定できることが特徴です。経験や勘に左右されない品質評価を行うことで、栽培管理の最適化や作業の標準化につながるとされています。
鶏糞の自動肥料化装置(出展:HENAN PALES FARMING MACHINERY CO., LTD.)
出展される装置は鶏舎内で発生する熱風を活用し、新鮮な鶏糞を迅速に乾燥・貯蔵して農業用肥料として利用するシステムです。乾燥処理後の鶏糞は窒素含有量が高く、処理工程での損失は25%に留まるとされています。
また、リン・カリウム含有量は変化しないため、肥効の面でも有用です。窒素排出の抑制につながる点が強調されており、畜産から農業への資源循環を促進するソリューションとして位置付けられます。
出展以外の企画・来場方法とイベントで得られる情報の価値
本リリースで紹介された製品以外にも多数の出展製品・イベントが予定されており、来場者・取材者の関心に応じて個別紹介や取材調整が可能です。会場では製品のデモンストレーションや技術説明、商談が行われるため、導入検討に必要な情報を短期間で集められます。
報道関係者向けには取材申込みの手続きが案内されています。一般来場希望者は公式サイトでの事前登録が必要となる場合があるため、訪問前に公式ページを確認することが推奨されます。公式情報は次のリンクから確認できます:https://www.jagri-global.jp/hub/ja-jp.html#/
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 第15回 農業WEEK(J-AGRI TOKYO) |
会期 | 2025年10月1日(水)~3日(金) |
会場 | 幕張メッセ |
主催 | RX Japan株式会社 |
想定来場者数 | 約40,000名 |
出展規模 | 世界18カ国、約1,000社 |
主な出展製品(紹介分) | 運搬ロボット(SunNav)、高湿度冷蔵庫(フードテクノエンジニアリング)、防草シート(新江州)、品質判定アプリ(大日本印刷)、鶏糞乾燥装置(HENAN PALES) |
キーワード | 農業、畜産、ドローン、飼料、脱炭素、SDGs、6次産業化、幕張メッセ |
公式案内 | https://www.jagri-global.jp/hub/ja-jp.html#/ |
参考(平均年齢) | 基幹的農業従事者の平均年齢 69.2歳(農林水産省「第3節 担い手の育成・確保と多様な農業者による農業生産活動」より) |
上表は本記事で触れた主要事項の要約です。コスト上昇や人手不足、環境配慮といった現場課題に対して、展示会は実機や技術者と直接接点を持ち検討できる貴重な機会となる点が確認できます。出展技術は生産性向上、品質管理の標準化、資源循環など多面的な解決に寄与することが期待されます。取材や来場を検討する場合は、公式ページで最新情報と登録方法を確認してください。
参考リンク: