LGがUltraGear新モデル発売 27型4KでDual Mode対応
ベストカレンダー編集部
2025年9月11日 15:07
LG UltraGear新モデル発売
開催日:9月11日
LGが示す“高精細と高速表示の両立”——新UltraGear™シリーズとSmart Monitorの登場
LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社は、ゲーミングモニター「LG UltraGear™」の新モデル3機種を2025年9月11日から順次発売すると発表しました。同社が掲げる「高画質による美しさ」と「高速表示による速さ」を両立させるという方針を体現するラインナップで、27インチの4K対応モデル「27G810A-B」を筆頭に、フルHDの27インチ「27G411A-B」、23.8インチ「24G411A-B」がラインナップされます。
あわせて、LG独自のwebOSを搭載する「LG Smart Monitor」シリーズの新モデル「32U830SA-W」も2025年9月18日発売予定です。Smart MonitorはPCを接続したデュアルモニター運用に加え、単体でWebブラウジングやVODアプリを利用できる点が特徴です。本稿では各モデルの主要仕様、機能、発売スケジュールや想定価格、企業情報までプレスリリースの内容を網羅して整理します。
27G810A-B:4K@180Hz/フルHD@360HzのVESA Dual Modeを備えた27インチフラッグシップ
新たに登場する27G810A-Bは、IPSパネル採用の27インチ4K(3840×2160)表示を基軸にしつつ、VESA Dual Modeに対応して解像度とリフレッシュレートを切り替えられる点が最大の特徴です。具体的には、4K@180HzまたはフルHD@360Hzで表示可能で、用途に応じて高解像度か極高速表示かを選択できます。
このモデルはゲーム向けの表示品質と低遅延を両立しており、VESA AdaptiveSync Displayの認証取得、AMD FreeSync™、NVIDIA® G-SYNC® Compatible対応など可変リフレッシュレート(VRR)関連の主要要件を満たしています。応答速度は1ms(GTG)で、DASモードにより遅延を最小化します。
主な映像・表示性能
27G810A-BはDCI-P3 95%(標準値)をカバーするIPSパネル、VESA DisplayHDR™400認証を取得しており、色再現性やHDR表現に配慮した設計です。FPSやスポーツゲームのような高速タイトルから、RPGのような表現重視のゲームまで幅広く活用できます。
さらに画面サイズを競技採用に合わせて24インチ相当へ切り替える機能も備え、競技シーンでの視認性を意識した改善がなされています。
- 解像度/リフレッシュ:4K(3840×2160)@180Hz、フルHD(1920×1080)@360Hz(VESA Dual Mode)
- パネル:IPS、DCI-P3 95%(標準値)
- HDR:VESA DisplayHDR™400
- 応答速度:1ms(GTG)
- 認証/互換:VESA AdaptiveSync Display、AMD FreeSync™、NVIDIA® G-SYNC® Compatible
ゲーム支援機能と入出力
DASモードによる低遅延表示に加え、ブラックスタビライザーやクロスヘアのようなゲーム支援機能を搭載しています。ティアリングやスタッタリングの抑制、暗部の可視化、照準補助など実戦的な機能が揃っています。
音声面では4極ミニプラグのヘッドホン端子を備え、マイク入力にも対応します。DTS® Headphone:X™の対応により、ヘッドホンでも立体的な音響表現が可能で、音による定位把握がしやすく設計されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | 4K(3840×2160) |
| リフレッシュレート | 4K@180Hz / FHD@360Hz(VESA Dual Mode) |
| パネル | IPS(DCI-P3 95%) |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
スタンドは130mmの高さ調整、チルト(前-5°/後21°)、スイベル左右30°、ピボット左右90°回転に対応し、姿勢や設置環境に合わせた調整が可能です。発売は2025年9月11日より順次、想定実売価格はオープンだが80,000円前後と案内されています。
27G411A-B/24G411A-B:フルHDでの色再現と高リフレッシュを両立した実用志向モデル
27G411A-B(27インチ)と24G411A-B(23.8インチ)は、どちらもIPSパネル採用でフルHD(1920×1080)解像度を基準としたモデルです。sRGBを99%カバー(標準値)し、HDR10対応とすることで色再現とコントラスト表現の両面に配慮しています。
主に、フルHD環境での競技性や作業性を重視するユーザーを想定したモデルで、120Hz(オーバークロック時144Hz)の高リフレッシュ、1ms Motion Blur Reduction(MBR)、およびVRR対応(AMD FreeSync™、NVIDIA® G-SYNC® Compatible)を備えています。
性能とゲーム支援
可変リフレッシュレートに対応することでティアリングやスタッタリングを抑止し、MBR機能により残像感を軽減して動きの速いシーンでの視認性を確保します。DASモードで自動的に遅延を抑え、ブラックスタビライザーも搭載するため暗部の視認性向上にも対応します。
デザイン面では3辺フレームレスかつスリムなボディを採用しており、デスク環境に圧迫感を与えないミニマルな外観です。スタンドはチルト(前-5°/後20°)に対応し、設置環境に合わせた調整が可能です。
- 27G411A-B(27インチ)
- フルHD、IPS、sRGB 99%、HDR10、120Hz→OC144Hz、DASモード搭載。発売:2025年9月11日より順次。想定価格:22,000円前後(オープン価格)。
- 24G411A-B(23.8インチ)
- フルHD、IPS、sRGB 99%、HDR10、120Hz→OC144Hz、DASモード搭載。発売:2025年9月11日より順次。想定価格:19,000円前後(オープン価格)。
32U830SA-W:webOS搭載の31.5インチ4K Smart Monitor——単体で使える利便性と作業性
LGのSmart Monitorシリーズ新モデル「32U830SA-W」は31.5インチの4K(3840×2160)IPSパネルを採用し、DCI-P3 95%カバー、HDR10対応とすることで映像の再現性に配慮した設計です。本モデルはPCに接続してデュアルモニター利用が可能であると同時に、PCを接続しない状態でもwebOSを通じてWebブラウジングやVODアプリを利用できる点が特徴です。
さらにAirPlay 2、Miracast™に対応しており、iOS/Android機器とのワイヤレス連携が可能です。USB Type-C端子はUSB PD最大65Wの給電に対応し、ケーブル一本で映像入力・給電・データ転送が行えます(USB Type-Cケーブルは別売)。
快適性と目への配慮
自動輝度センサーが周囲の明るさに応じた画面輝度調整を行い、ダイナミックトーンマッピングによりHDR映像をフレーム単位で補正して自然で鮮やかな表示を実現します。長時間利用を考慮し、アイケアモードやフリッカーセーフを搭載していますが、フリッカーやブルーライトによる症状に関しては「一般的な説」であり科学的根拠に基づくものではないという注記があります。
外観は3辺フレームレスでスリムなボディ、スタンドは110mmの高さ調整、チルト(前-5°/後15°)、ピボット右90°をサポート。ケーブルホールを備えたスタンド設計によりデスク周りをすっきりさせる工夫がなされています。発売は2025年9月18日より順次、想定実売価格は88,000円前後です。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| OS | webOS搭載(単体でのWebブラウジング・VOD視聴が可能) |
| ワイヤレス共有 | AirPlay 2、Miracast™対応 |
| USB Type-C | USB PD最大65W(給電・映像・データ。ケーブル別売) |
| 視聴補助 | 自動輝度センサー、ダイナミックトーンマッピング、アイケアモード、フリッカーセーフ |
発売概要・企業情報とまとめ
以下に、今回の発表で示された各モデルの発売日と想定実売価格を含む概要を整理します。記載の価格はオープン価格の想定実売例であり、実際の販売価格は販売店により異なります。仕様は予告なく変更される場合がある旨の注記も併記されています。
本節では加えてLGエレクトロニクスのブランドスローガンや企業概要、環境目標についても記載します。ブランドスローガン「Life’s Good」は消費者に感動と利便性を提供するという想いを表現しており、同社は2030年までに2017年比で二酸化炭素排出量を50%削減、2050年までに再生可能エネルギーへ完全移行することを公約としています。
| モデル名 | 画面サイズ | 解像度/パネル | 発売日 | 想定実売価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 27G810A-B | 27インチ | 4K(3840×2160)/IPS(DCI-P3 95%) | 2025年9月11日より順次 | オープン価格(80,000円前後) |
| 27G411A-B | 27インチ | フルHD(1920×1080)/IPS(sRGB 99%) | 2025年9月11日より順次 | オープン価格(22,000円前後) |
| 24G411A-B | 23.8インチ | フルHD(1920×1080)/IPS(sRGB 99%) | 2025年9月11日より順次 | オープン価格(19,000円前後) |
| 32U830SA-W | 31.5インチ | 4K(3840×2160)/IPS(DCI-P3 95%) | 2025年9月18日より順次 | オープン価格(88,000円前後) |
会社概要は以下の通りです。社名はLG Electronics Japan株式会社、本社は東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階、設立は1981年1月、代表取締役は孫 成周(ソン・ソンジュウ)氏。事業内容はLGエレクトロニクス製品の日本向け輸入販売で、テレビやオーディオ、モニター、ノートパソコン等の販売を手掛けています。詳細は公式サイト(https://www.lg.com/jp/)を参照してください。
最後に、本リリースに関する注意事項として、掲載仕様の予告なく変更される場合があること、画像はイメージであること、また社名・製品名・技術名は各社の商標または登録商標である点が記されています。プレスリリースの情報は以上の通りで、製品ページのURLも各モデルごとに案内されています。
製品ページ(参考):
- 27G810A-B:https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/27g810a-b/
- 27G411A-B:https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/27g411a-b/
- 24G411A-B:https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/24g411a-b/
- 32U830SA-W:https://www.lg.com/jp/monitors/smart-monitors/32u830sa-w/
以上を踏まえると、LGの今回の投入は、ゲーミング用途での高速表示と高画質ニーズに応えると同時に、Smart Monitorで日常の映像視聴や生産性を高める応用を見据えたラインナップと言えます。各モデルは発売日より順次販売開始となるため、仕様や価格の最終確認は販売店や製品ページで行う必要があります。