9/15〜|アルザスワインが大阪万博フランスパビリオンで試飲

アルザス公式出展 in 万博

開催期間:9月15日〜9月28日

アルザス公式出展 in 万博
大阪万博でアルザスワインっていつ飲めるの?
アルザスは史上初めてワイン産地としてフランスパビリオンに公式出展します。提供期間は2025年9月15日〜9月28日で、来場者は現地で選定ワインを試飲・体験できます。
どんなワインが並ぶの?どの品種が中心なの?
白を中心にリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ブラン、シルヴァネールなどAOC表記のワインが並び、ピノ・ノワール(赤)も含まれます。生産者名も明記されています。

アルザスがフランスパビリオンに公式出展──大阪万博で味わう白ワインの広がり

アルザスワイン委員会は、2025年9月12日03時00分付のプレスリリースで、アルザスが史上初めてワイン産地としてフランスパビリオンへ公式出展することを発表した。出展期間中、来場者はアルザスの代表的なワインを現地で試飲・体験できる機会を得る。提供期間は2025年9月15日から9月28日までである。

本稿では、プレスリリースに記載された出品ワインのリスト、アルザスの主要品種とその歴史、品種ブレンドに関する規定、ならびにソムリエによるペアリングの示唆を網羅して整理する。報道資料内の情報を省略せず、日付・ワイン名・品種割合・連絡先などすべてを含めている。

大阪万博が100倍楽しくなる!アルザスワインのトリビア(第5弾) 画像 2

フランスパビリオンで提供されるワイン一覧(提供期間:2025年9月15日〜9月28日)

世界的トップソムリエたちが選定したワインが、フランスパビリオンで提供される。以下はプレスリリースで掲げられたラインナップであり、各ワインの表記は原文に則っている。

提供ワインは白を中心に多彩な品種が並び、赤としてはピノ・ノワールも組み込まれる。各ワインはAOCの表記、ヴィンテージ(該当する場合)、スタイルを明示している。

メゾン・ジャン・ユタール
(AOC クレマン・ダルザス、ブリュット・ナチュール、NV「シャルドネ」、白)
ドメーヌ・ロベール・ロット
(AOC アルザス リースリング 2019、リュー・ディ「ミッテルブルク」、白)
ドメーヌ・シュルンバジェ
(AOC アルザス・グラン・クリュ「キッテルレ」 リースリング 2019、白)
カーヴ・ド・ベブレンハイム
(AOC アルザス・グラン・クリュ「フロイエン」 ゲヴュルツトラミネール 2019、白)
ドメーヌ・ポール・ジャングランジェ
(AOC アルザス ピノ・ノワール 2022、赤)
シャルル・フレイ
(AOC アルザス シルヴァネール 2023「アンタンポレル」、白)

アルザスの品種構成と品種ごとの特徴

アルザスでは、既に広く知られているリースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ノワールに加え、ミュスカ、ピノ・ブラン、シルヴァネールがAOC格付け品種として栽培されている。これらの品種は単独でワインを表現するだけでなく、ブレンドにより多様なスタイルを生み出す。

現在のブドウ品種の栽培割合については、ピノ・ブランが26%、シルヴァネールが4%、ミュスカが3%を占めている。以下に各品種の特徴を具体的に示す。

ミュスカ、ピノ・ブラン、シルヴァネールの特性

ミュスカはブドウそのものを思わせる豊かな香りと花のようなアロマが特徴である。香りの印象は甘く華やかだが、味わいはほとんどが辛口に仕上げられることが多い。アルザスでは16世紀に伝来した「ア・プティ・グラン(ミュスカ・ダルザス)」と、19世紀半ばに持ち込まれた「ミュスカ・オットネル」の2種類が栽培され、通常はブレンドして使用される。

ミュスカは高貴品種として扱われ、グラン・クリュでの許可品種の一つにも数えられる。歴史的にも重要な位置を占める品種である。

ピノ・ブランはピノ・ノワールの突然変異として19世紀末にブルゴーニュで発見された品種で、白桃や洋梨の果実味に花のニュアンスが加わる。やわらかく控えめで爽やか、なめらかな口当たりが特徴で、アルザスの白ワインの基礎を支えている。

栽培比率は26%と高く、地域のワイン生産における比重が大きい。

シルヴァネールはフレッシュで軽快な果実味があり、柑橘や白い花、摘みたてのハーブを連想させる香りを持つ。起源についてはオーストリア説やトランシルヴァニア起源の説があるが、親しみやすいワインとして用いられてきた。

近年は品質向上が進み、2024年にはグラン・クリュ・ゾッツェンベルクで使用が許可されるなど評価が高まっている。

ブレンドワインのルールと歴史的背景

アルザスには伝統的にブレンドワインが存在する。プレスリリースでは「エデルツヴィッカー(エーデルツヴィッカー/ Edelzwicker)」と「ジョンティ(Gentil/ジョンティ)」の2種類が主に作られていると説明されている。これらは品種や比率、製法に関する規定が異なる。

以下にそれぞれの定義と主な違いを整理する。

  • エデルツヴィッカー(Edelzwicker):Edelは「高貴」、Zwickerは「ブレンド」を意味する。エデルツヴィッカーは品種や比率、製法に制約がないワインとして扱われるため、生産者の裁量が広く、様々なスタイルで造られる。
  • ジョンティ(Gentil / ジョンティ):ジョンティは高貴品種であるリースリング、ミュスカ、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールのいずれかを最低でも50%使用し、残りはシルヴァネールやシャスラ、ピノ・ブランのいずれかを用いなければならない。さらに製法も、品種ごとの醸造を義務づけるなど、より厳格な規定がある。

これらの規定はアルザスの多様性を生かしつつ、品質や伝統を担保するためのものであり、消費者はラベルを通じてワインの性格をある程度読み取ることができる。

なお、情報源として記載されているクレジットに ©ChezElles-ConseilVinsAlsace が含まれている。

ソムリエの推奨ペアリングと関連情報

プレスリリースには、1995年世界最優秀ソムリエコンクール優勝の田崎真也氏のコメントが掲載されている。田崎氏はシルヴァネールやブレンドワインの汎用性について解説している。

以下に田崎氏の発言と、その内容に基づく具体的なペアリング例を示す。

田崎真也氏のコメント

田崎真也氏は次のように述べている。引用部分は原文の表記を尊重する。

果実味が強すぎず、しっかりした味わいのシルヴァーナーは、レストランだけでなく家飲みでも重宝するワインだと思います。豚肉との相性がいいので、煮る、焼く、揚げる、どんな料理とも合います。とんかつを塩で試してみてください。また焼き鳥にもおすすめです。鳥の皮の脂の風味にも、シルヴァーナーのちょっとしたスパイシーさが合うでしょう。日本人のテイストに合うワインだと思います。

ブレンドワインは、ゲヴュルツトラミネールの強い個性とリースリングのフレッシュさが調和したり、それぞれの品種のバランスがとてもよいものが増えてきましたね。そのぶん、幅広い料理に合わせやすいので、さまざまな楽しみ方ができると思います。

このコメントから導かれる具体的なペアリングのヒントは次の通りである。

  1. シルヴァネール:豚肉料理全般(とんかつ塩味、煮豚、焼き物)、焼き鳥(特に皮の脂のある部位)
  2. ブレンドワイン(エーデルツヴィッカー/ジョンティ):ゲヴュルツトラミネールの華やかな個性とリースリングの酸が相まって、アジア料理やスパイスを用いる料理、幅広い前菜と合わせやすい
  3. リースリングやリュー・ディ等の単一品種ワイン:味わいの輪郭がはっきりしているため、魚介類や繊細なソースとの調和に向く

出展ワインを現地で味わう際は、ラベルに示されたAOCやグラン・クリュ表記、ヴィンテージを確認することで、想定される香りや酸味の特徴、ペアリングの方向性をより正確に予測できる。

関連情報と問い合わせ先

プレスリリースではキャンペーン関連のWebサイトやSNSも案内されている。代表的なリンクとSNSアカウントは以下の通りである。

  • 関連リンク: https://www.alsacerocks.jp
  • キャンペーン名: Alsace Rocks / アルザスワインキャンペーン / Alsace Wines / アルザスワイン委員会
  • SNS: Instagram、FaceBook、YouTube、X (Twitter)、LinkedIn
  • ハッシュタグ案内: Follow us and #DrinkAlsace with #AlsaceRocks

問い合わせ先として、Foulques Aulagnon(Export Marketing Manager)の連絡先が明記されている。メールアドレスは info@kafeine.jp である。また、プレスリリース素材として使用画像がダウンロード可能である旨の案内も含まれている。

要点の整理

以下の

は、本記事で扱ったプレスリリースの主要情報をわかりやすく整理したものである。表を参照することで、イベントの日時、出品ワイン、主要品種の割合、問い合わせ先などを一目で確認できる。

項目 内容
発表者 アルザスワイン委員会(プレスリリース日: 2025年9月12日 03:00)
出展場所 フランスパビリオン(大阪万博)
提供期間 2025年9月15日〜2025年9月28日
出品ワイン(一覧)
  • メゾン・ジャン・ユタール(AOC クレマン・ダルザス、ブリュット・ナチュール、NV「シャルドネ」、白)
  • ドメーヌ・ロベール・ロット(AOC アルザス リースリング 2019、リュー・ディ「ミッテルブルク」、白)
  • ドメーヌ・シュルンバジェ(AOC アルザス・グラン・クリュ「キッテルレ」 リースリング 2019、白)
  • カーヴ・ド・ベブレンハイム(AOC アルザス・グラン・クリュ「フロイエン」 ゲヴュルツトラミネール 2019、白)
  • ドメーヌ・ポール・ジャングランジェ(AOC アルザス ピノ・ノワール 2022、赤)
  • シャルル・フレイ(AOC アルザス シルヴァネール 2023「アンタンポレル」、白)
代表的品種割合 ピノ・ブラン 26%、シルヴァネール 4%、ミュスカ 3%
ブレンドワイン エデルツヴィッカー(Edelzwicker/制約緩やか)、ジョンティ(Gentil/高貴品種50%以上等の規定あり)
ソムリエコメント 田崎真也氏(1995年世界最優秀ソムリエコンクール優勝)のシルヴァネールとブレンドワインに関するコメントを掲載
問い合わせ Foulques Aulagnon(Export Marketing Manager) info@kafeine.jp
関連リンク・素材 https://www.alsacerocks.jp、プレスリリース素材(画像ダウンロード可)
カテゴリ・キーワード ソフトドリンク・アルコール飲料、レストラン・ファストフード・居酒屋 / キーワード: ワイン、アルザス、大阪万博、アルザスワイン、ワインイベント、白ワイン、田崎真也
クレジット ©ChezElles-ConseilVinsAlsace

以上がプレスリリースに含まれる情報の要約と整理である。出展期間やワインの詳細、問い合わせ先などは本文中の記載に基づくものであり、来場時や取材にあたっては表記された公式リンクや問い合わせ先を参照することが適切である。

参考リンク: