プーマが描く“速さの未来”を東京で発表、ボルトら登壇
ベストカレンダー編集部
2025年9月13日 19:15
プーマ 速さの未来発表
開催日:9月11日

プーマが描いた“速さの未来”──9月11日のトークイベントで示されたビジョン
プーマ ジャパンは、2025年9月11日にプーマ ブランドセンター東京(天王洲アイル)で、特別トークイベント「THE FUTURE OF FAST」を開催した。これは、同社がグローバルキャンペーン「GO WILD」の一環として行ったもので、当日はグローバルブランドアンバサダーのウサイン・ボルト氏をはじめ、世界トップレベルのアスリートが登壇した。
発表は2025年9月13日 16時00分付のプレスリリースとして報じられているが、イベント自体は9月11日に実施された。会場にはメディアや関係者が集まり、プーマの技術とアスリートとの連携について具体的な説明とデモンストレーションが行われた。

登壇者とその発言の要点
登壇したのはウサイン・ボルト氏、棒高跳 世界記録保持者のモンド・デュプランティス選手、女子短距離のジュリアン・アルフレッド選手、男子マラソンのアマナル・ペトロス選手、そしてPUMA Vice Presidentのエリン・ロンジン。
エリン・ロンジンは、アスリートとの協働により〈限界を押し広げる〉姿勢を強調し、プーマの研究成果として「プーマの最新イノベーションを搭載したシューズを履けば、史上最速のランナーであるボルト氏は、100メートルを9.42秒で走ることができたと推定される」との試算を発表した。ボルト氏はこれに対して「今のシューズを履いていたら違ったかもしれませんね」と応じた。
- ウサイン・ボルト氏のコメント:記録に臆することなく勝利を追求してきた軌跡と、日本のリレーへの期待、若い世代へのメッセージ。
- モンド・デュプランティス選手のコメント:前回の東京五輪での経験を踏まえ、今回は観客と直接触れ合いながら競技に臨みたいという意向。
- ジュリアン・アルフレッド選手のコメント:オリンピック金メダル獲得後の自信と東京での意気込み。
- アマナル・ペトロス選手のコメント:練習を信じて冷静に臨む姿勢。
トークは質疑応答を含む形式で行われ、代表質問に対して登壇者が応じる場面も設けられた。プーマ側は技術的な裏付けとアスリートからのフィードバックを合わせて示すことで、ブランドの技術的な方向性と競技支援の取り組みを具体化した。

NITRO LABで体感する最新テクノロジーと未公開モデル
翌日の9月12日にはPUMA HOUSE TOKYO(表参道)で展示イベント「NITRO LAB」が公開された。ここでは、プーマの最新スパイクや未公開のコンセプトモデルを来場者が直接体験することができた。
イベントはプーマ ジャパン取締役社長の井上緑斎による冒頭挨拶で始まり、NITRO™FOAM導入後のランニングカテゴリー再参入以降の歩みや、東京マラソンや箱根駅伝での成果、高校駅伝へのサポートなどの取り組みが紹介された。

展示内容と体験プログラムの詳細
NITRO LABでは、ランニングエコノミー・ラボでの走行体験を通じて、世界トップアスリートのデータ収集にも用いられる機材に触れ、研究開発のプロセスを深く体験できる構成となっていた。PUMA Gloval Innovation Vice Presidentのロマン・ジラールは、コンセプトモデル開発の苦労と挑戦、アスリートからのフィードバックを起点とした試作とテストの重要性を解説した。
展示された主なモデルは次の通りである。
- FAST-R NITRO™ Elite 3(2025年を代表するレーシングシューズ)
- FAST-XP コレクション(“未来の速さ”を体現する未公開モデル群)
FAST-XP コレクションは、合計5種類のコンセプトモデルから構成され、そのうちには400mハードル世界記録保持者のカーステン・ワーホルム選手や、棒高跳びのモンド・デュプランティス選手のスパイクから着想を得たモデルも含まれていた。これらは世界で初めて公開された。
- 来場者体験
- ランニングエコノミー・ラボでの走行体験、研究機材の説明、コンセプトモデルの展示閲覧。
- 特別実施
- 9月13日(土)には応募者限定の体験型展示イベントが実施され、参加者はより深い実験・解析機器の体験をした。

ファンとの接点を重視した夜のイベント:PUMA GO WILD RUN TOKYO
同じく9月12日夜、プーマストア 原宿キャットストリートで消費者向けイベント「PUMA GO WILD RUN TOKYO」が行われ、ウサイン・ボルト氏が登場した。会場には抽選で選ばれたファンや陸上競技のファンが集まり、トークセッションとその後の試走イベントが催された。
ボルト氏は、会場で日本の文化への親しみを語り、「日本の皆さん、日本のカルチャーが大好きです。もし移住するなら日本だと思っています」と述べ、国際的な陸上競技大会を観る側として迎える自身の経験について「この初の体験が日本で本当に良かったです。開幕がとても楽しみです」とコメントした。

イベントの流れと参加者の動き
イベント後、抽選で選ばれた参加者がプーマの最新ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」を履いて代々木公園での試走イベントに参加した。ボルト氏はランナーを見送りながら、ハイタッチや応援メッセージで交流を深めた。
当日のタイムラインと場所は次のとおりである。
- 日時:2025年9月12日(金)18:30〜
- 場所:プーマストア 原宿キャットストリート(東京都渋谷区神宮前 5-17-25 原宿 250 A)
- 登壇者:ウサイン・ボルト氏
- 実施内容:トークセッション、ボルト氏との交流、試走イベント(代々木公園)

開催概要の整理と要点まとめ
ここまでに示した各イベントの日時、場所、登壇者、実施内容を分かりやすく表にまとめる。表は各イベントの日程と主要なポイントを一覧で確認できるように作成している。
表の後には、プーマの企業概要と関連リンクを付記してこの記事を締める。
イベント名 | 日時 | 場所 | 登壇者/主な内容 |
---|---|---|---|
THE FUTURE OF FAST(トークイベント) | 2025年9月11日(木)10:30〜 | プーマ ブランドセンター東京 〒108-0075 東京都港区港南5-1-53 | ウサイン・ボルト氏、モンド・デュプランティス選手、ジュリアン・アルフレッド選手、アマナル・ペトロス選手、PUMA Vice President エリン・ロンジン。キャンペーン説明、トーク、質疑応答。 |
NITRO LAB(展示イベント) | 2025年9月12日(金)16:00〜(一般公開)/9月13日(土)応募者限定体験あり | PUMA HOUSE TOKYO 〒107-0062 東京都港区南青山5-4-48 | 井上緑斎(プーマ ジャパン取締役社長)によるプレゼン、ロマン・ジラール(PUMA Gloval Innovation Vice President)によるウォークスルー。FAST-R NITRO™ Elite 3、FAST-XP コレクション(未公開コンセプト5種)を展示。 |
PUMA GO WILD RUN TOKYO(コンシューマーイベント) | 2025年9月12日(金)18:30〜 | プーマストア 原宿キャットストリート 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-17-25 原宿250 A(その後 代々木公園で試走) | ウサイン・ボルト氏登壇。トークセッション、ファン交流、FAST-R NITRO™ ELITE 3を用いた代々木公園での試走イベント。 |
プーマはフットウェア、アパレル、アクセサリーのデザイン、開発、販売、マーケティングを行うスポーツブランドで、75年の歴史を通じてスポーツとカルチャーを結びつけてきた。現在はフットボール、ランニング、トレーニング、バスケットボール、ゴルフ、モータースポーツなどの分野で製品を展開しており、プーマグループはドイツ・ヘルツォゲンアウラッハを本社に120カ国以上で事業を展開している。
詳細は公式サイトにて案内されている。関連リンク:https://jp.puma.com
参考リンク: