社長が給与も公開 採用YouTubeで応募30%増の理由
ベストカレンダー編集部
2025年9月14日 06:00
社長ぶっちゃけ採用動画
開催日:9月13日

社長が“ぶっちゃける”採用動画が機能する理由と実績
2025年9月13日付のプレスリリースで、株式会社RIPPLE(本社:東京都町田市、代表取締役:吉川大空)は、パーソナルジム「STREAM」の採用活動において、代表自らが給与や店舗立ち上げ費用の内訳、業界課題などを率直に語るYouTubeチャンネル「短パンそら社長のパーソナルジム革命」を本格運用すると発表しました。公開されたコンテンツは、求職者の不安を減らす情報の可視化を目的としたもので、応募行動に明確な変化をもたらしています。
リリースによれば、同施策導入後は求人媒体経由だけでなく、視聴者からのDM(ダイレクトメッセージ)での応募が増加し、応募率は前年同時期比で30%増となりました。社長が率直に語ることにより、企業側が伝えにくい側面も含めて両面提示することで信頼が醸成され、ミスマッチの減少や応募の質的向上につながったとされています。

求人市場の背景と採用施策の位置づけ
プレスリリースは、令和7年7月の全国の有効求人倍率を1.22倍、失業率を2.3%(出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」、総務省「労働力調査」)と示し、求職より求人が上回る状況が続くことを背景に挙げています。こうした採用難の状況下で、求人票の文字情報だけでは伝わりにくい「社風・人柄・評価基準」などを動画で可視化する手法が、応募の増加に結びついた理由として説明されています。
求職者側の心理変化としては、仕事内容・給与・評価・人間関係・自分の適性といった判断材料が、2分程度の本音動画で急速に補完される点が指摘されています。これによりパラソーシャル効果(視聴者が出演者に親近感を覚える現象)を通じて信頼が形成され、結果的に「本当に合う人」が応募しやすくなり、ミスマッチを抑える効果が出ていると報告されています。
- 応募率:前年比+30%(導入後)
- 応募経路の変化:求人媒体→DMでの直接応募増
- 離職率の改善:正社員の離職率が5.0%→2.8%に低下(自社データ)
- 昇格スピード:管理職昇格の平均期間が1年→8ヶ月に短縮(試用期間除外、同社データ)

STREAMの事業構造とサービスの特徴
リリースではSTREAMの事業モデルやサービス設計についても具体的に説明されています。ブランドは「無理なく続く体づくり」を掲げ、地域最安値保障と完全月額制を導入することで利用開始のハードルを下げ、駅徒歩5分以内の好立地で継続利用しやすい設計を重視しています。
また、専属トレーナーによる個別設計、食事アドバイス、医療連携を組み合わせることで、乱立するパーソナルジムの中で差別化を図っています。リリースでは「日本一のパーソナルジムを目指し、全国に出店を進める」と述べ、首都圏を中心に店舗展開を拡大しています。

店舗数・売上などの公表数字
プレスリリース本文ではSTREAMが「東京・神奈川・埼玉を中心に直営14店舗を展開する」との記述があります。一方で別箇所の企業情報欄には「東京・神奈川・埼玉の直営11店舗(※翌月〔10月〕に横浜に新店舗OPEN)」とあり、表記に差異が見られます。いずれの表現も首都圏中心の拡大フェーズである点を示しています。
年商については、同社が動画内で公表した数字として6億円が明記されています。公式サイトや採用サイトも公開されており、詳細情報は以下で確認可能です。
- 会社名
- 株式会社RIPPLE(パーソナルジム「STREAM」運営)
- 所在地
- 東京都町田市(町田店)
- 公式YouTube
- 短パンそら社長のパーソナルジム革命(@Stream-official-by-RIPPLE)
- 公式サイト
- https://personalgym-stream.com/
- 採用サイト
- https://ripplehd.jbplt.jp

組織文化と経営者プロフィール:吉川大空という人物
吉川大空(よしかわ そら)代表の経歴もリリースで詳述されています。専門学校卒業後は浦安市消防本部に入庁し、消防学校で体力250人中1位を記録、2年目に特別救助隊へ配属されました。その後は教員として公務員試験指導に携わり、人材育成を経験したうえで独立。独立後は不動産仲介で個人年商4,000万円を達成し、2020年11月19日に株式会社RIPPLEを設立、STREAMを創業しています。
事業は一時期経営難で社員が3人まで縮小したことがあるとされますが、事業譲渡を境に回復。現在は首都圏での直営展開を進めるまでに至っています。消防時代に培った規律・体力・胆力を経営の武器とし、実務に根ざした強いリーダーシップを打ち出しています。

社内施策とコミュニケーション
社内のコミュニケーション強化策として、社員33名を対象に沖縄へ2泊3日の旅行を実施し、吉川社長が社員一人ひとりに手書きの手紙を渡すなど、密な対話を行ったことが紹介されています。リリースでは「YouTubeは社員が一番熱心に見てる」と吉川社長が述べ、動画を通じて社長の考えや判断基準を社員と共有する効果も強調されています。
こうした施策が従業員満足や定着率向上、昇格スピードの短縮につながり、組織の成長を下支えしているという自己評価が示されています。
重要ポイントの整理と主要データ一覧
ここまでに示されたプレスリリースの主要事項を下表に整理します。数値や記載はリリース本文の記述に基づくため、一部表記の差異(直営店舗数等)が含まれます。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年9月13日 17時57分(プレスリリース掲載日) |
会社名 | 株式会社RIPPLE(パーソナルジム「STREAM」運営) |
本社所在地 | 東京都町田市(町田店) |
直営店舗数(リリース内表記) | 本文:直営14店舗/企業情報欄:直営11店舗(※翌月10月に横浜新店OPEN) |
年商(自社公表) | 6億円(動画内発信) |
採用施策 | 代表による本音動画(給与・立ち上げ費用の内訳・業界課題の公開)を公式YouTubeで配信 |
応募率の変化 | 導入後:前年比+30%(DMでの直接応募増) |
離職率 | 正社員の離職率:5.0%→2.8%(自社データ) |
昇格期間 | 管理職昇格の平均期間:1年→8ヶ月に短縮(試用期間除外、自社データ) |
公式チャネル | YouTube:短パンそら社長のパーソナルジム革命(@Stream-official-by-RIPPLE)/公式サイト・採用サイト記載 |
代表者 | 吉川大空(消防出身、教育・不動産経験を経て2020年にRIPPLE設立) |
求人市場データ(参考) | 令和7年7月:有効求人倍率1.22倍、失業率2.3%(厚生労働省・総務省) |
以上はプレスリリースに基づく事実の整理です。公開された動画や公式サイト、採用ページに目を通すことで、より詳細な情報や最新の店舗情報を確認できます。