気仙沼大島の筏復旧へ、クラファン680万円到達

気仙沼筏復旧プロジェクト

開催期間:8月1日〜9月30日

気仙沼筏復旧プロジェクト
いつまで支援できるの?
支援募集は2025年9月30日23:59まで。現時点で680万円(目標1000万円)。All‑in方式で目標未達でも集まった資金は決済手数料実費(約5〜7%)を差し引いて復旧費に充当され、KGGは既に500万円を送金済みです。
返礼品っていつ届くの?
返礼品はコース別で発送時期が異なります。3,000円コースは2025年10月予定、刺身用ホタテは2025年11月頃、島の日干し牡蠣などは2026年6月頃、体験系は2026年春以降。天候や生育状況で前後する可能性があります。

気仙沼大島で起きた被害と、現在のクラウドファンディング状況

宮城県気仙沼市大島で牡蠣・ホタテ養殖を行うカネキ水産が、2025年7月30日に発生したロシア・カムチャッカ半島沖地震による津波の影響で牡蠣養殖の筏(いかだ)を流失した被害を受けました。津波の高さは1メートルに満たないものでしたが、気仙沼の海域では数千万円〜数億円規模の被害が生じ、イカダの沈没などにより現地の漁業に深刻な影響が出ています。

この事態を受けて合同会社KESENNUMA GOOD GOODS(以下KGG)は、カネキ水産と連携して復旧のためのクラウドファンディング『津波で失った筏を取り戻し、〈宮城初〉新ブランド牡蠣を全国へ』を立ち上げました。プロジェクトはAll-in方式で、支援募集は2025年9月30日23:59まで。公開は8月に公式サイトおよびYouTubeで開始され、9月30日に終了します。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 2

現時点の達成状況と目標

2025年9月14日時点での支援総額は680万円、支援者数は630名に到達しており、達成率は約68%です。最終目標金額は1,000万円(10,000,000円)で、残り約2週間での到達を目指しています。

集まった資金はAll-in型のため目標未達でもプロジェクトは実行され、配送費・決済手数料の実費(5~7%)を除いて全額が復旧費に充当されます。なお、現時点でKGGは既にカネキ水産へ500万円を送金しています。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 3

復旧計画と資金の内訳

プロジェクトで集める資金は、主に筏の修繕・新設をはじめとする復旧作業に充てられます。復旧作業は竹材やロープの準備、アンカー設置、人件費、運搬燃料など多岐にわたり、岸から離れた海域での作業が中心です。

復旧作業は来季の養殖再開に向けた重要な投資であり、流出した牡蠣の損失補填や運営費も見込まれています。作業の進捗や状況はメールやKESENNUMAGOODGOODSのYouTubeチャンネルで随時共有されます。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 4

資金使途(概算)

項目 概算金額(円)
筏修繕・新設(竹材・ロープ等) 6,000,000
アンカー(1t)・ロープ 1,500,000
復旧人件費 1,000,000
運搬・燃料費 700,000
来季運営費(流出牡蠣損失補填) 800,000
配送費用・決済手数料(5〜7%) 1,000,000
合計 10,000,000

上記の内訳はプロジェクト運営側の概算で、実際の支出は作業の進捗や市場状況に伴い調整されます。All-in型を採用しているため、目標金額に達しない場合も、集まった資金の範囲で復旧作業を実行します。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 5

返礼品(リターン)と発送スケジュールの詳細

返礼品はカネキ水産の海産物を中心に構成され、一般販売として初めて用意される商品も含まれます。中でも「島の日干し牡蠣」はメディアで“幻の牡蠣”と紹介され、島で育ったホタテも提供されます。

返礼品には加熱用と刺身用のラインナップがあり、上位プランでは漁場動画や体験プログラムが付帯します。発送時期はそれぞれ異なり、天候や生育状況によって前後する可能性があります。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 6

リターン一覧(額・内容・発送時期)

  • 3,000円:応援コース(お礼メール+被災/復旧レポートPDF) 発送:2025年10月予定
  • 10,000円:【加熱用】島の日干し牡蠣セット(約2kg・8〜10個)+感謝レター 発送:2026年6月頃
  • 10,000円:【刺身用】島の殻付きホタテセット(約2.5kg・10〜12枚)+感謝レター 発送:2025年11月頃
  • 30,000円:【加熱用】島の日干し牡蠣カンカン焼きセット(約2kg・10〜12個) 蒸し缶+ナイフ+手袋付き/感謝レター/限定オンライン漁場動画 発送:2026年6月頃
  • 30,000円:【刺身用】島の殻付きホタテセット(約4kg・20〜24枚/ナイフ付き) 感謝レター/限定オンライン漁場動画 発送:2025年11月頃
  • 300,000円:外浜筏クルージング体験(20〜30分/1組4名まで)+牡蠣カンカン焼きセット(10〜12個)+ホタテセット(20〜24枚)+限定オンライン漁場動画 体験:2026年春以降/発送は体験前後で個別調整(天候・生育状況により前後する場合があります)

返礼の発送や体験に関する進捗は、支援者へメールで報告されるほか、KESENNUMAGOODGOODSのYouTubeチャンネルにて限定動画で共有されます。

クラウドファンディング680万円・支援者630人突破。津波で失った筏を取り戻すカキ漁師の挑戦。気仙沼大島から全国へ。一般販売初の「島の日干し牡蠣」と「島のホタテ」を返礼品に。 画像 7

運営体制、決済の仕組み、メディア掲載情報

本プロジェクトの専用サイトはShopifyをベースにKGGが独自構築し、決済はShopifyを用いてセキュアに運用されています。一般的なクラウドファンディング手数料(約20%)を圧縮し、システム実費としての決済手数料は約5〜7%に抑えられています。

集まった支援金は配送費・決済手数料の実費を除き、100%カネキ水産へ還元されます。KGGはAll-in型を採用しており、募集期間は2025年9月30日23:59までです。プロジェクトページは以下のURLで公開されています(※記載のURLはプレスリリースの原文に準拠しています)。

プロジェクトページ
https://kesennumagoodgoods.jp/products/crowdfunding01
KGG公式サイト
https://kesenumagoodgoods.jp(プレス内表記)
カネキ水産公式
https://shimaotomeoyster.jp/

メディア掲載としては各種新聞やTVメディアに加え、女優・杏さんのYouTubeなどでも取り上げられました。プロジェクトの現場を伝えるため、KGG代表の尾形竜之介(オガトレ)が現地漁師・小松さんへのインタビューを行い、津波被害の実情と支援の必要性を発信しています。

尾形による発言の要旨としては、大手プラットフォームでは審査や手数料の問題があり支援のスピードに課題があるため、想いと速度を優先して独自でクラウドファンディングを立ち上げたこと、支援はイカダや漁具の復旧に加え地域の仲間たちへの分配にも使われること、そして被害を受けたすべての事業者を救えるわけではないという現実を踏まえつつも関心の波及を呼びかけていることが挙げられます。

プロジェクト要点の整理(表)

以下に本記事で触れた主要項目を表形式で整理します。プロジェクトの期間、目標額、現在の達成状況、資金使途、リターンなどを一度に確認できます。

項目 内容
プロジェクト名 津波で失った筏を取り戻し、〈宮城初〉新ブランド牡蠣を全国へ(KESENNUMA GOOD GOODS)
主催 合同会社 KESENNUMA GOOD GOODS(KGG)/カネキ水産(協力)
目標金額 10,000,000円(All-in型)
現時点の支援 支援総額:6,800,000円/支援者:630名(2025年9月14日現在)
募集期間 〜2025年9月30日 23:59(公開:2025年8月〜)
資金の使い道(概略) 筏修繕・新設、アンカー・ロープ、復旧人件費、運搬燃料、来季運営費、配送・決済手数料等(合計1,000万円)
返礼品 3,000円〜300,000円の複数コース(島の日干し牡蠣、島の殻付きホタテ、カンカン焼きセット、外浜筏クルージング等)
発送/体験時期 2025年10月〜2026年6月頃、体験は2026年春以降(返礼ごとに異なる)
決済・費用 Shopifyを採用、決済手数料等:実費5〜7%、配送費別途実費。現時点で500万円をカネキ水産へ送金済み。
補足(宮城初) 三倍体牡蠣の養殖として、2025年7月時点での宮城県ガイドラインに準拠して実施する事業体としての「宮城初」の根拠あり(ガイドライン参照)
関連URL プロジェクトページ:https://kesennumagoodgoods.jp/products/crowdfunding01 / カネキ水産:https://shimaotomeoyster.jp/ / ガイドライン:https://www.pref.miyagi.jp/documents/59202/guideline-.pdf
運営会社(KGG) 合同会社 KESENNUMA GOOD GOODS 所在地:〒988-0511 宮城県気仙沼市唐桑町舘68番 共同代表:尾形竜之介/佐藤光彦 設立:2025年7月1日

以上が本プロジェクトの主要事項の整理です。支援および詳細の確認はプロジェクトページで行うことができます。掲載されている情報は公開時点のものに基づいていますが、実際の作業や発送は天候や生育状況により前後する場合があります。