9月20日開始｜INTONEの人肌枕がMakuakeで先行

街の家具屋が手を結び生まれた新ブランド「INTONE」

2025年9月15日午前7時、株式会社ジェフサは新しい寝装品ブランド「INTONE（イントーン）」の立ち上げを発表した。全国の独立系中小家具店が加盟するボランタリーチェーンである同社が、帝人アクシア株式会社との共同企画で開発した新素材「Munew Form（ムニューフォーム）」を採用し、睡眠の常識に挑むという取り組みだ。

発表文は「人肌のぬくもりで理性を溶かす枕」で業界に革新を起こすことを掲げており、第一弾商品として枕「INTONE PILLOW」を開発。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて2025年9月20日から先行販売を開始し、2025年10月から正式発売する計画が示されている（※1 当社比）。

背景にある市場環境と目的

大手家具チェーンやネット販売の台頭により、地域の暮らしを支えてきた独立系家具店は存続の危機に直面している。こうした厳しい状況に対し、株式会社ジェフサはグループの結束を強め、大手には真似できない独自性と高品質を追求する商品開発を通じて存在価値を示そうとしている。

「INTONE」は、感性と科学を融合させることをブランドコンセプトに掲げ、生活者の睡眠の質を根本から再設計することを目的としている。忙しい日常における心身の調和を意識し、深く満たされた眠りを提供するライフスタイルブランドとして立ち上がった。

INTONE PILLOW — 素材と設計が導く“未体験の感触”

第一弾の「INTONE PILLOW」は、帝人アクシアとの共同企画による新素材「Munew Form」を全面採用している。これにより、従来の寝具では得られなかった「人肌に近いやわらかさ」と「ぬくもり」を再現し、使用者に安心感のある感触を提供することを目指す。

同商品は単に感触を追求するだけでなく、睡眠科学に基づいた設計を取り入れており、寝姿勢の保持・寝返りの促進・睡眠中の身体負担軽減を同時に実現することを狙っている。

素材「Munew Form」の位置付け

「Munew Form」は帝人アクシアとの共同企画で開発された新素材で、触れた瞬間に感じるやわらかさと適度な反発性、そしてぬくもり感が特徴だ。発表資料では「人の肌に限りなく近いやわらかさとぬくもりを再現」と表現されており、冷たさや硬さを嫌うユーザーに対するアプローチが明確に示されている。

この素材により、従来の合成素材や羽毛・ウレタンとは異なる感触を実現できるとしており、感性（触覚的満足）と科学（寝姿勢・支持性）を両立させる点が強調されている。

具体的な3つの特徴と商品設計の工夫

「INTONE PILLOW」はリリース文で示された三つの特徴を中心に設計されている。ここでは各特徴の意図と設計の工夫を整理する。

特徴は「未体験の感触」「睡眠科学に基づいた設計」「共創プロジェクト」であり、それぞれがプロダクトとブランド運営の両面に関わる要素となっている。

特徴1：未体験の感触 — 人肌に限りなく近い、やわらかさとぬくもり

Munew Formは、頭部が接触した瞬間に“すっと力が抜ける”ような安心感を与える設計を目指している。心地よいぬくもりとやわらかさの組み合わせにより、使用者の理性が溶けるようなリラックス効果を想定している。

感触の面では、表面層の微細構造や内部の密度コントロールなどの技術的配慮がなされていると示唆されており、触覚的満足を第一に設計が進められたことが読み取れる。

特徴2：睡眠科学に基づいた設計 — 理想的な寝姿勢をサポート

枕は中央部の弾力性を調整することで、仰向け・横向きのいずれでも首から頭のラインを自然に保つように設計されている。これにより寝返りがスムーズになり、睡眠中の身体への負担を軽減することが期待される。

具体的には、中央部分の弾力調整と外周のサポート性のバランスを取ることで、頭が深く沈み込みすぎず、首に過度な曲がりが生じない設計にしている点がポイントだ。

特徴3：共創プロジェクト — クラウドファンディングを通じた顧客参加

ブランドは顧客の声を重んじる姿勢を示しており、Makuakeでの先行販売によってサポーターからの率直な意見を収集し、今後の商品開発や改良に反映させる方針を打ち出している。これにより商品開発過程自体をオープンにし、実需に基づく改善サイクルを構築する意図がある。

クラウドファンディングでのリターンにはMakuake限定の特別価格やお得なセットが用意される予定で、早期の支持者に対する価格的メリットが設定されている。

Makuake先行販売の詳細と企業情報

「INTONE PILLOW」のクラウドファンディングプロジェクトは、2025年9月20日にMakuake上で始動する。プロジェクトページのURLは発表資料に示されている（https://www.makuake.com/project/intone/）。

先行販売を通じて得られる支援金やフィードバックは、今後の製品改良やラインアップ拡大に活用される見込みであり、プロジェクトは単なる販売にとどまらない共創型の取り組みとして位置付けられている。

プロジェクト期間とリターンの概要

プロジェクト開始日は2025年9月20日で、Makuake限定の特別価格設定やセット販売が用意される。具体的な期間・支援プランの詳細や数量限定の有無についてはMakuakeのプロジェクトページで確認する必要があるが、発表時点での主旨は早期支援者を募り、フィードバックを得る点にある。

先行販売はブランド立ち上げから市場導入までの重要なフェーズであり、そこで得られる実データが製品の最終仕様や量産体制に反映される予定だ。

企業情報と連絡先

発表文にはブランドの主体となる株式会社ジェフサの基本情報が明示されている。1967年設立の企業で、共同仕入れ・共同企画開発・共同販促事業を手がける団体として、全国の中小家具店の支援を行っている。

また共同開発パートナーとして帝人アクシア株式会社が名を連ねており、生活消費財関連商品の企画・開発・販売に関する企業としてプロジェクトに関与している。

株式会社ジェフサ

所在地：大阪府吹田市広芝町10-25 第2池上ビル4階

代表者：代表取締役社長 原谷明彦

法人設立：1967年

事業内容：家具・インテリア用品の共同仕入、共同企画開発、共同販促事業 等

URL：https://www.jefsa.co.jp/

TEL：06-6384-0002 ／ FAX：06-6384-1110

帝人アクシア株式会社

事業内容：生活消費財関連商品の企画・開発、販売

URL：https://www2.teijin-frontier.com/company/group/japan/21

整理表：主要情報の一覧

ここまで触れた「INTONE」と「INTONE PILLOW」に関する主要情報を表形式でまとめる。発表内容を要領よく確認できるように整理している。

本文では「INTONE」と「INTONE PILLOW」の立ち上げ背景、素材と設計の特徴、クラウドファンディングを通じた共創の仕組み、企業情報まで含めて報告した。発表内容は中小家具店の生き残りをかけた挑戦としての側面を持ち、Munew Formを核とする製品展開と顧客参加型の開発プロセスが今後の注目点となる。