9月16日開幕 在日イタリア大使館でレオナルド展

レオナルド展@在日大使館

開催期間:9月16日〜10月13日

レオナルド展@在日大使館
公演ってどこでいつやったの?
2025年9月12日、EXPO2025大阪・関西万博のシャインハットホールで実施。ブラッコ・グループの協力でミラノ・スカラ座アカデミー約20名が『道』や『ロッシーニ・カード』を披露し、国内外の観客を魅了しました。
在日イタリア大使館の展覧会はいつまで?誰が主催してるの?
ブラッコ財団主催のグラフィック展「レオナルドの目で見たミラノ」は在日イタリア大使館で9月16日開幕、会期は2025年10月13日まで。スカラ座出身の若手卒業生が撮影した写真が展示されます。

大阪万博の舞台に立ったミラノ・スカラ座アカデミーの若手ダンサーたち

2025年9月12日、EXPO2025大阪・関西万博のイタリア・ナショナルデー開会式が「シャインハット」ホールで開催され、ミラノ・スカラ座アカデミーの生徒約20名がステージに立ちました。公演はブラッコ・グループ(Bracco S.p.A.)の協力のもとに実現し、国内外の観客が見守る中でイタリア舞踊の新世代がその技術と表現力を示しました。

式典には関係者が多数出席しました。出席者には、三笠宮寛仁親王妃殿下、文部科学大臣政務官の赤松健氏、イタリア共和国文化大臣のアレッサンドロ・ジュリ(Alessandro Giuli)氏、在日イタリア大使のジャンルイジ・ベネデッティ(Gianluigi Benedetti)氏、イタリア館総代表のマリオ・ヴァッターニ(Mario Vattani)氏、ブラッコ・イメージング副会長兼CEOのフルヴィオ・レノルディ・ブラッコ(Fulvio Renoldi Bracco)氏、そしてスカラ座アカデミー総裁のルイーザ・ヴィンチ氏が含まれていました。

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開会式の構成と舞台の流れ

開会式では、フレデリック・オリヴィエリ監督の指揮のもと、スカラ座バレエ学校の生徒たちが複数の振付作品を披露しました。舞台は音楽と演出により場面ごとに表情を変え、来場者にイタリア舞踊の幅と深さを伝えました。

公演は、クラシックとコンテンポラリーの要素を融合させたレパートリーを中心に進行しました。若手ダンサーたちは精緻な群舞とソロ、デュエットを通じて高い技術性と表現力を示し、観客からは大きな反響がありました。

上演作品の詳細とクレジット

上演された主要作品は、フェデリコ・フェリーニの映画『道(La strada)』を題材にした組曲と、マウロ・ビゴンゼッティ振付の『ロッシーニ・カード(Rossini Cards)』の二作品です。両作品とも音楽家としての巨匠の楽曲が使用され、舞踊の構成は若手の力を最大限に引き出すものでした。

『道(組曲)』
振付:マリオ・ピストーニ(再演振付:グイド・ピストーニ)
音楽:ニーノ・ロータ
振付助手:パオラ・ヴィスマラ、タチアナ・ニコノヴァ、ヴァルテル・マダウ
照明:アンドレア・ジレッティ
概要:フェリーニ的な夢幻性と詩情を舞台に再現し、タンゴや陽気な踊り、抒情的なパ・ド・ドゥ、ピエロの詩的場面を含む構成
『ロッシーニ・カード』
振付:マウロ・ビゴンゼッティ(再演振付:ロベルト・ザモラーノ)
音楽:ジョアキーノ・ロッシーニ
振付助手:ヴァルテル・マダウ
照明:カルロ・チェッリ
概要:ロッシーニ音楽のリズム感を身体で具現化し、群舞のダイナミズムとジェンダーを超えた衣装演出(ジャケット、パンツ、黒いベレー帽)が特徴

ブラッコ財団による「レオナルドの目で見たミラノ」展の東京開催

Fuori Expo(場外企画)の一環として、ブラッコ財団は東京・港区三田の在日イタリア大使館でグラフィック展「レオナルドの目で見たミラノ(Milano con gli occhi di Leonardo)」を開催します。この展覧会は、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが歩んだ道とミラノの歴史的遺産の結びつきを讃える企画です。

展覧会は在日イタリア大使館を会場に、ブランコ財団が主催し、スカラ座アカデミーで学んだ5人の若き卒業生が撮影したミラノの代表的建築物の写真が展示されます。展示は9月16日に在日イタリア大使館で開催される予定と報じられており、会期は10月13日までとなっています。

展示のテーマと意図

本展は、レオナルド・ダ・ヴィンチが示した「芸術と科学の統合」という精神を軸に、都市ミラノの歴史的・建築的景観を写真で表現するものです。展示を通じて、レオナルドの歩んだ道が現在の都市や文化遺産とどのように結びついているかを視覚的に提示します。

また、レオナルドの探究心と創造性が、現代における文化と科学の対話を促す契機となることがこの展覧会のもう一つの狙いです。ブラッコ財団はこのテーマが、高齢化社会や持続可能な医療といった現代的課題に対する国際的対話を喚起する場になると位置づけています。

展覧会の運営と関連日程

ブラッコ財団の関係者によれば、展覧会は在日イタリア大使館で9月16日に開催され、会期は10月13日までとなっています。Fuori Expo形式の場外企画としてEXPO期間中の文化発信を目的に実施されます。

展示の出展者はスカラ座アカデミーの卒業生であり、写真を通してミラノの建築や文化的モチーフを再解釈しています。展示は一般向けに公開され、イタリアの都市文化やレオナルドの遺産に関心のある来訪者を対象にしています。

文化、外交、医療をつなぐブラッコ・グループの取り組み

ブラッコ・グループは、今回の舞台協力と展示主催を通じて「文化と科学を結ぶ架け橋」を強調しています。ブラッコ・イメージング副会長兼CEOのフルヴィオ・レノルディ・ブラッコ氏は、9月12日のイタリア・ナショナルデー公演と9月16日の展示を例に挙げ、これらが高齢化や持続可能な医療体制といった課題に関する対話と協力を促進すると述べています。

ブラッコ・グループは長年にわたり日本の医療機関や大学と連携を深めており、万博を通じてその関係をさらに強化していると説明されています。同社は革新を推進し、医療アクセスの拡大や地域社会への価値創出を継続的に目指すと表明しています。

関係者の発言と意義

ブラッコ・グループ会長兼CEOでありブラッコ財団の会長でもあるディアナ・ブラッコ氏は、「文化には普遍的な価値があり、人々をつなぐ架け橋でもあります。それゆえ、私たちは、ミラノ・スカラ座アカデミーの若き優秀なダンサーたちに、このような世界的な舞台に立ってもらいたかったのです」と述べ、公演によってイタリア文化の魅力と卓越性が伝わったことに触れています。

スカラ座バレエ団監督のフレデリック・オリヴィエリ氏は、公演が新世代の才能を世界に示す機会であり、アカデミーの教育的使命と卓越性の証であると述べました。若手にとって日本での経験は芸術面のみならず個人的成長にも資するという観点が示されています。

日伊の文化交流と育成の流れ

スカラ座アカデミーと日本の新国立劇場との交流は10年以上にわたり続いており、オペラ研修所やバレエ学校で育った人材がミラノでマスタークラスや研修を受けるなど実りある交流が行われてきました。この相互交流により、イタリア舞踊の伝統と名声が日本にも広まっています。

具体例として、日本人メゾソプラノ歌手の脇園彩氏が、スカラ座において2025年のアカデミー企画の一環としてロッシーニ作『ラ・チェネレントラ』に出演していることが挙げられます。こうした人材交流は両国の舞台芸術の発展に寄与しています。

この記事の要点整理

以下の表は、本記事で紹介した主要な事実と日程、関係者を整理したものです。公演内容、展覧会の開催情報、ブラッコ・グループの企業概要など、プレスリリースに記載された情報を網羅しています。

項目 内容
公演日時 2025年9月12日(イタリア・ナショナルデー 開会式)
公演会場 大阪・関西万博「シャインハット」ホール
出演 ミラノ・スカラ座アカデミーの生徒 約20名(指揮・監督:フレデリック・オリヴィエリ)
上演作品 『道(La strada)』/『ロッシーニ・カード(Rossini Cards)』
主要クレジット 振付:マリオ・ピストーニ、マウロ・ビゴンゼッティ 他。音楽:ニーノ・ロータ、ジョアキーノ・ロッシーニ。照明:アンドレア・ジレッティ、カルロ・チェッリ 等
主催・協力 ブラッコ・グループ(ブラッコ財団)、イタリア館(ゴールドスポンサー:ブラッコ・グループ)
展覧会 ブラッコ財団主催 グラフィック展「レオナルドの目で見たミラノ」 会場:在日イタリア大使館 会期:9月16日〜2025年10月13日(予定)
来賓・関係者 三笠宮寛仁親王妃殿下、赤松健(文部科学大臣政務官)、アレッサンドロ・ジュリ(イタリア文化大臣)、ジャンルイジ・ベネデッティ(在日イタリア大使)、マリオ・ヴァッターニ(イタリア館総代表)、フルヴィオ・レノルディ・ブラッコ(ブラッコ・イメージング副会長兼CEO)、ルイーザ・ヴィンチ(スカラ座アカデミー総裁)等
ブラッコ・グループ概要 創業:1927年、事業:診断イメージング技術の企業、展開:100カ国以上、売上高:約18億ユーロ(うち88%が海外)、従業員:約3800名、特許:約2000件以上、研究開発投資:売上高の10%超。公式サイト:https://www.bracco.com/ja

以上がプレスリリースの内容を基に整理した公演と展覧会、ならびにブラッコ・グループとスカラ座アカデミーの連携に関する主要事実である。今回の公演と展示はいずれも、文化を介した国際的な対話と、医療・科学分野との接点を強調する取り組みの一環として位置づけられている。

本記事では、プレスリリースに記載された人物、日程、上演作品の詳細、展示情報、企業データを網羅的に整理した。