ZENAIMアケコンキットが9/25発売 ラピッド搭載

ZENAIMアケコンキット発売

開催日:9月25日

ZENAIMアケコンキット発売
自分のアケコンに取り付けられるの?
基本は市販のアーケードコントローラーに後付けで組み込めるキット設計で、付属ハーネスで接続可能。ただし機種や筐体構造で差が出るため、発売後の公式対応表や取り付け手順の確認を推奨します。
ラピッドトリガーってどれくらい変わるの?
MOTION HACKはON/OFF位置を0.05mm単位で調整でき、ストローク0.75mmの理想的な高速レスポンスを実現。プロ共同開発の設定で誤入力を抑えつつ反応速度を高め、設定は最大4つまでメモリ可能です。

自動車部品技術を応用した“後付け”ラピッドトリガー — 開発背景と製品の位置づけ

株式会社東海理化(本社:愛知県丹羽郡大口町、代表取締役社長:二之夕 裕美)は、ゲーミングギアブランド「ZENAIM」から、アーケードコントローラー(アケコン)向けのボタンモジュールキット『ZENAIM ARCADE CONTROLLER -BUTTON MODULE KIT-』を2025年9月25日に発売します。プレスリリースは2025年9月15日18時00分に発表されました。

ZENAIMは以前に無接点磁気検知方式スイッチ「ZENAIM KEY SWITCH」を搭載したロープロファイルキーボードを第一弾製品としてリリースしています。本製品はそのスイッチ技術を応用し、市販のアーケードコントローラーにラピッドトリガー(MOTION HACK)機能を後付けで搭載できる点が最大の特徴です。既存市場ではラピッドトリガー機能搭載完成品しか選択肢が無かった一方、カスタムニーズの高まりに応える意図で設計されています。

【業界初】ラピッドトリガー機能搭載のアケコン用ボタンモジュールキット『ZENAIM ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT』発売 ゲーミングギアブランド「ZENAIM」 画像 2

ボタンモジュールの設計とトッププロ選手による調整

本キットは、開発段階からプロゲーミングチームZETA DIVISION所属選手との共同開発を行い、ボタンのストローク量、配置、本体の高さ・幅・奥行き、デザインといった細部の試作を重ねて完成しています。競技シーンでの実用性を重視し、誤入力を抑えつつ高速入力を可能にする設計が加えられています。

具体的な物性として、ZENAIM ARCADE CONTROLLERのストローク量は0.75mmに設定されています。共同試作を通じて導かれた理論値により、物理的入力速度の向上と誤入力リスクの最小化を両立しています。また、本体にはZENAIM独自の無接点磁気スイッチを採用しており、耐久性と打鍵感の安定性を確保しています。

【業界初】ラピッドトリガー機能搭載のアケコン用ボタンモジュールキット『ZENAIM ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT』発売 ゲーミングギアブランド「ZENAIM」 画像 3

ZETA DIVISION と連携した設計プロセス

試作は複数回にわたり、トッププロ選手のフィードバックを反映しました。ボタン応答性や配置を実戦レベルで検証し、微細なストロークやアクチュエーションポイントの最適化を行っています。

これにより、競技で要求される高速応答性と操作性を両立させる製品設計が実現しています。設計の要点は、プレイヤーが必要とする入力感と耐久性の均衡を徹底的に追求した点です。

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機能詳細:ラピッドトリガー(MOTION HACK)と3つの重要機構

本製品は無接点磁気検知式スイッチ「ZENAIM KEY SWITCH」を採用し、長寿命かつ安定した応答性を実現しています。耐久試験では1億回を超える押下でも打感変化がほとんど見られないとされ、長期間の使用を想定した設計がなされています。

これに加え、製品にはアケコンボタンの性能を最大化するための3つの必須機能が搭載されています。具体的にはMOTION HACK(ラピッドトリガー)温度補正機能、およびユーザーキャリブレーション機能です。これらはソフトウェア側とハードウェア側の両面で最適化されています。

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MOTION HACK(ラピッドトリガー)とカスタマイズ性

MOTION HACKはラピッドトリガー機能として、オン/オフ位置を微細に調整できる機能です。本キットではAP/RP設定を0.05mm単位で設定可能で、各ボタンごとにリマップや細かいレスポンス設定を行えます。これによりプレイスタイルや使用するタイトルに合わせた最適設定が可能です。

専用ソフトウェアではSOCDクリーナー機能やユーザーキャリブレーション機能が実装されており、設定は最大4つまでメモリー登録

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販売情報、同梱物、仕様の全項目

販売開始は2025年9月25日、価格は27,000円(税抜き)で、ZENAIM公式サイトにて販売開始予定です。プレスリリースでは取扱い・販売店舗の詳細はZENAIM公式サイトを案内しています。

製品はボタンと基板、それらを接続するハーネスをセットにしたキット構成となっています。以下に同梱物と主要仕様を全て記載します。

同梱物
  • ボタンモジュール φ24 × 14
  • ボタンモジュール φ30 × 1
  • ボタンモジュールハーネスA × 1(長さ:400mm)
  • ボタンモジュールハーネスB × 1(長さ:400mm)
  • サブボタンハーネス × 1(長さ:400mm)
  • PCボード × 1
対応OS / ソフトウェア
  • 本体OS:Windows 10 64bit以降
  • ZENAIM SOFTWARE 対応OS:Windows
ボタン入力(対応する入力一覧)

以下の入力に対応しています:

  • RIGHT / LEFT / UP / DOWN
  • A / B / X / Y
  • RT / RB / RSB / LT / LB / LSB
  • BACK / HOME / START / LOCK
項目 仕様
数量 φ24: 14個, φ30: 1個
ストローク量 0.75mm
アクチュエーションポイント 0.10mm 〜 0.65mm
リセットポイント 0.05mm 〜 0.60mm
押下圧 50gf
接続方法 USB(Type-C)
通信規格 USB2.0 full speed
使用温度範囲 10℃ 〜 30℃
保管温度範囲 −20℃ 〜 60℃
ハーネス長 各ハーネス 400mm(ハーネスA/B/サブボタン)
耐久性 ZENAIM KEY SWITCH:1億回を超える耐久試験において打感変化がほとんど見られない
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カスタマイズ、問い合わせ先、関連リンク

専用ソフトウェアにより、各ボタンのリマップやMOTION HACKのAP/RP設定を0.05mm単位で調整可能です。SOCDクリーナーやユーザーキャリブレーションによりプレイヤーの好みやタイトル特性に合わせた微調整を行い、設定は最大4つまでメモリ登録できます。

製品に関する問い合わせは法人向け・カスタマー向けにそれぞれ専用の問い合わせページが用意されています。関連URLは以下の通りです。

プレスリリース素材として製品画像等がダウンロード可能である旨が案内されています。ビジネスカテゴリはコンシューマーゲームおよびパソコン・周辺機器で、キーワードにはeスポーツ、ゲーミングデバイス、ZETA DIVISION、プロゲーマー等が挙げられています。

本記事の要点まとめ
項目 内容
発表日 2025年9月15日 18:00(プレスリリース発表)
発売日 2025年9月25日
価格 27,000円(税抜き)
ブランド / 開発 ZENAIM(株式会社東海理化)、ZETA DIVISION選手と共同開発
主な機能 MOTION HACK(ラピッドトリガー)、温度補正、ユーザーキャリブレーション、SOCDクリーナー、AP/RP 0.05mm単位設定
同梱物 ボタンモジュールφ24×14、φ30×1、ハーネスA/B×各1、サブボタンハーネス×1、PCボード×1
主要仕様 ストローク0.75mm、アクチュエーション0.10〜0.65mm、リセット0.05〜0.60mm、押下圧50gf、USB Type-C、USB2.0 full speed
耐久性 ZENAIM KEY SWITCH:1億回を超える耐久試験での打感安定
販売チャネル ZENAIM公式サイト

本稿では、東海理化のゲーミングブランドZENAIMが提供する『ZENAIM ARCADE CONTROLLER -BUTTON MODULE KIT-』の発表内容を、開発背景、機能、同梱物、仕様、販売情報および問い合わせ先まで漏れなく整理して紹介しました。導入検討や購入の際は公式サイトでの製品情報やダウンロード素材、サポート情報を確認するとよいでしょう。

参考リンク: