万博で8.4万食突破、かるあげが10万食を目指す

万博で10万食を目指す

開催期間:4月13日〜10月13日

万博で10万食を目指す
かるあげってどんな商品なの?
大豆と米を主原料にしたプラントベースの揚げ物ブランド。卵・乳・肉・魚を使わず、パン粉で揚げた「かるカツ」等を提供。満足感を重視し、主要アレルゲンは大豆・小麦のみです。
万博での出店はいつまで?10万食は達成しそう?
出店期間は2025/4/13〜2025/10/13。9/13時点で累計84,463食、目標は100,000食。1日平均559食の実績があるため、残り期間で到達する見込みは高いと考えられます。

万博の舞台で示した「かるあげ」の実績と目的

株式会社エヌ・ディ・シーが大阪・関西万博の「PASONA NATUREVERSEキッチン」に出店しているプラントベースブランド「かるあげ」キッチンカーは、2025年9月13日時点で累計84,463食を提供しました。出店期間は2025年4月13日から10月13日までで、閉幕まで残り約1か月を残した段階での到達数です。

同社はB2B主体の小規模メーカーとしてこれまで企業向けの供給を主としてきましたが、消費者向けブランドと飲食店運営はいずれも初挑戦でした。万博という大舞台での単独店舗における販売実績は国内でも屈指、同社の調べでは世界的にも類例の少ない規模に達していると公表しています。企業側は閉幕の10月13日までに累計10万食到達を目指しています。

消費者向けに初挑戦で8万食を突破。大阪・関西万博「かるあげ」キッチンカーがプラントベースの新境地へ―閉幕までに10万食を目指す 画像 2

出店の狙いと位置付け

出店は「未来の食」を体験してもらう場として位置付けられ、来場者に向けてプラントベース食品の実用性と満足度を直接検証する目的を持ちます。パン粉で揚げた主力商品「かるカツ」を中心に、消費者の嗜好や購入動向を把握する機会として活用されています。

出店場所は万博会場の西口ゲート近く、パソナグループのパビリオン「PASONA NATUREVERSE」敷地内の「NATUREVERSEキッチン」です。営業時間は11:00〜19:00で、来場者の通行動線に近い立地が選ばれています。

消費者向けに初挑戦で8万食を突破。大阪・関西万博「かるあげ」キッチンカーがプラントベースの新境地へ―閉幕までに10万食を目指す 画像 3

「かるあげ」が掲げる価値と原材料の特徴

「かるあげ」は大豆と米を主原料とするプラントベース食品として、軽さヘルシーやさしさの三点を価値として提示しています。これらは製品設計とメニュー構成に反映されています。

具体的には揚げ物でありながら胃にもたれにくく食後にからだが軽いこと、PFC(たんぱく質・脂質・炭水化物)のバランスを設計してたんぱく質を確保し栄養表示に対応できる点、そして植物性原料のみで卵・乳・肉・魚などの動物性原料を不使用にしている点が特徴です。主要アレルゲンは大豆・小麦のみとなります。

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原材料とアレルゲン

以下は製品に関する主要仕様の要点です。

主原料
大豆、米
動物性原料
卵・乳・肉・魚は不使用(すべて植物性原料100%)
アレルゲン
大豆・小麦のみ

この設計により、消費者は植物性由来でありながら満足感のある食体験を得られることを目指しています。

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メニュー構成と冷凍業務用商品の仕様

万博キッチンカーで提供される主なメニューの価格帯は税込1,500円〜1,800円です。主力メニューは「かるカツバーガー」をはじめとする複数の調理メニューで、冷やしかるカツうどんなど季節性を考慮した提供も行われています。

以下に主な提供メニューと特徴を整理します。各メニューは動物性原料不使用で、品質と食感に工夫が施されています。

  • かるカツバーガー:当店一番人気メニューで1日約300食を販売。大豆と米で作った生地を生パン粉で包んで揚げ、トマト・キャベツ・特製ソースとバンズで提供。肉ではないが高い満足感が得られると評価されている。
  • かるカツランチBOX:かるカツのサンドイッチに追加のかるカツ、レタス、揚げたてポテトを組み合わせた満足型のセット。バーガーに次ぐ人気。
  • 冷やしかるカツうどん:ジューシーなかるカツを冷やしてうどんと組み合わせた夏向けメニュー。暑い日でも食べやすいバランス食。

加えて、業務用の冷凍商品「冷凍かるカツ」は飲食店や量販店、給食弁当業者など向けに提供されています。衣付きで冷凍のため、解凍せずそのまま揚げるだけで利用可能です。

商品名 状態 サイズ 荷姿
冷凍かるカツ 冷凍(衣付け済み) Mサイズ、Lサイズ 12枚/袋 × 10袋/ケース

冷凍かるカツはカツ丼、カツカレー、サンドイッチ、バーガーなど多様なメニュー展開に利用され、外食・中食・給食の現場で導入が進んでいます。試食や導入相談も随時受け付けていると案内されています。

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販売実績・顧客傾向と企業情報

販売実績は数値として明確に公表されています。2025年9月13日時点の累計提供数は84,463食、単日最高は984食、1日あたりの平均販売数は559食です。これらの数字は万博出店における消費者需要を示す重要な指標となっています。

顧客構成は国内が約90%、海外が約10%で、インバウンド需要よりも日本国内の幅広い年代の来場者に支持されている点が特徴です。来場者層は子どもから高齢者まで幅広く、「未来の食体験をしてみたい」という好奇心を持った人々が来店しています。

来場者の声

現地でのアンケートや声としては下記のような評価が寄せられています。

  • 「すごくおいしかった。正直、驚いた」(20代・来場者)
  • 「子どもが気に入ったようで、家でもまた食べたい」(40代・保護者)
  • 「ほぼ毎日通っている。一番おいしい」(30代・海外パビリオンスタッフ)

このような声は、満足度の高さやリピートの兆しを示しています。販売実績と合わせて、製品の受容性が示されるデータとなります。

会社概要と出店情報の詳細

以下は株式会社エヌ・ディ・シーの主要な会社情報および出店情報です。問い合わせや詳細は同社Webサイトでも案内されています。

会社名
株式会社エヌ・ディ・シー
所在地
岐阜県各務原市鵜沼伊木山1491-13
創業
2000年5月25日
資本金
2,000万円
代表者
代表取締役 市川吉徳
事業内容
プラントベース食品「かるあげ」シリーズの製造・販売、大豆加工食品の開発・製造ほか
URL
https://v-ndc.com/

出店情報(万博)

出店期間
2025年4月13日〜10月13日
営業時間
11:00〜19:00
場所
万博会場 西口ゲート近く「PASONA NATUREVERSE」敷地内「NATUREVERSEキッチン」

要点の整理

この記事で示した主な数値、提供メニュー、製品仕様、出店期間・場所、企業概要を下表にまとめます。本文内の情報を俯瞰しやすい形で整理したものです。

項目 内容
累計提供数(~2025/9/13) 84,463食
目標(~2025/10/13) 100,000食
単日最高/平均 単日最高 984食 / 平均 559食
主なメニュー(価格帯) かるカツバーガー、かるカツランチBOX、冷やしかるカツうどん(税込1,500円〜1,800円)
業務用商品 冷凍かるカツ(衣付・M/L、12枚/袋×10袋/ケース)
原材料・アレルゲン 主原料:大豆・米。動物性原料不使用。アレルゲン:大豆・小麦
出店期間・場所 2025/4/13〜2025/10/13。万博会場 西口ゲート近く「NATUREVERSEキッチン」11:00〜19:00
会社情報 株式会社エヌ・ディ・シー(岐阜県各務原市)、創業2000/5/25、資本金2,000万円、代表 市川吉徳
公式URL https://v-ndc.com/

上表は、万博出店に関する主要データと製品仕様を簡潔にまとめたものです。プラントベースという切り口で提供される「かるあげ」は、実販売で得たデータと来場者の反応を基に、外食・中食・給食等の導入可能性を示しています。閉幕に向けて10万食を視野に入れている点も含め、数値と仕様をもって現状を整理しました。

参考リンク: