9月26日限定『万博寺』250名超の僧侶が仏教の今を発信

万博寺(9/26開催)

開催日:9月26日

万博寺(9/26開催)
万博寺ってどんなイベントなの?
1日限定で250名超の僧侶が集まり、雅楽や漫才説法、生前葬、テクノ法要など伝統と現代表現を融合したプログラムで日本仏教の「今」を国内外に伝えるイベントです。
開催はいつどこで?誰でも参加できるの?
2025年9月26日11:00〜19:30に大阪・関西万博 会場内「ポップアップステージ東内」で開催。万博来場者向けの公開企画なので、来場方法や詳細タイムテーブルは公式発表やクラウドファンディングページを確認してください。

大阪・関西万博に出現する1日限定の『万博寺』──250名超の僧侶が集う場の全体像

2025年9月26日(金)、大阪・関西万博の会場内「ポップアップステージ東内」にて、僧侶が中心となる1日限定のイベント「万博寺」が開催されます。開催時間は11:00〜19:30で、全国から宗派を超えて集まる250名以上の僧侶が、多彩なコンテンツを通じて日本仏教の現在を国内外の来場者に伝えることを目的としています。

会場は東ゲート付近の大屋根リングの先、アメリカ館やフランス館の近辺に位置する「ポップアップステージ東内」として案内されています。アクセス面では万博会場の東ゲート付近という具体的な位置が明示されており、来場者は会場マップを参照すると見つけやすい構成です。

本イベントはTERA Energy株式会社の協賛のもとに実施されます。TERA Energyは京都市を拠点に再生可能エネルギーを主体とした電力販売を行う企業で、僧侶が立ち上げた会社として知られています(小売電気事業者登録番号:A0582)。

プログラムは伝統的な儀式や儀礼に加え、現代的な試みとして雅楽演奏、漫才説法、生前葬セレモニー、テクノ法要などが予定されており、宗派ごとの作法説明や参加体験型のコンテンツも用意されます。主催側は「各宗派の作法に則った本格的なコンテンツ」を通じて、多様な日本仏教の今を世界へ発信する意図を掲げています。

250名超の僧侶が集まる「万博寺」が9/26 大阪・関西万博に建立 雅楽演奏や漫才説法、生前葬等のプログラムが決定 画像 2

「生死脈々(しょうじみゃくみゃく)」──万博のテーマと仏教的視点の接点

万博寺は大阪・関西万博の全体テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に呼応し、キャッチコピーとして「生死脈々(しょうじみゃくみゃく)」を掲げています。この言葉は、生と死が脈々とつながり、絶え間なく受け継がれていくという仏教の基本的な視座を表しています。

運営側は「いのちは終わる存在だからこそ、今が尊い」という仏教の普遍的なメッセージを伝えつつ、いのちの動的側面(循環や継承)と静的側面(現在の尊さ)に光を当てることを意図しています。大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も、歴史や文化、技術を未来へつなぐ存在として位置づけられており、万博寺はこの世界観と連動する形で企画されています。

背景として、仏教は歴史的にも万博や国際展覧会を通じて国外へと伝わってきた経緯がある点が挙げられています。ウィーン万博(1873年)やシカゴ万博(1893年)での日本の出展例や、当時の僧侶たちが宗派の枠を超えて海外で宗教対話に参加した事実が紹介され、今回の取り組みはその延長線上に位置する挑戦として説明されています。

250名超の僧侶が集まる「万博寺」が9/26 大阪・関西万博に建立 雅楽演奏や漫才説法、生前葬等のプログラムが決定 画像 3

プログラム詳細と参加僧侶──伝統と新しさが交差する舞台

プレスリリースでは、具体的な設えとして雅楽演奏や漫才説法、生前葬セレモニー、テクノ法要などが明言されています。これらは「伝統的な儀式儀礼から新しい伝道の取り組みまで」を含むもので、僧侶たちが各分野で模索してきた『現代の人々に仏教を届けるための新しい伝道の形』を表現することが狙いです。

文面では「プログラム(予定):」および「体験(予定):」といった項目が記載されています。具体的なタイムテーブルや各コンテンツの開始時刻については発表時点で「予定」として案内されていますが、主要コンテンツとしては以下の要素が挙げられています。

  • 雅楽演奏:伝統音楽としての雅楽を通して仏教文化の音色を紹介する演奏。
  • 漫才説法:漫才の形式を用いて説法を行う、観客の理解を促す演出。
  • 生前葬セレモニー:生と死の価値を見つめ直すための儀礼的プログラム。
  • テクノ法要:伝統的なお経をテクノサウンドにアレンジするなど、新しい法要スタイルの提示。
  • 宗派ごとの作法説明:来場者が各宗派の作法を理解できる解説や体験の場。

また、参加する僧侶の顔ぶれも詳細に発表されています。以下にプレスリリースで紹介された参加者とその活動概要を挙げます。

朝倉 行宣(あさくら ぎょうせん)
浄土真宗本願寺派 照恩寺住職/テクノ法要発案者。伝統的なお経をテクノサウンドにアレンジする新しい法要スタイルを提案。
松崎 智海(まつざき ちかい)
浄土真宗本願寺派 永明寺住職/インフルエンサー。Xでの発信力があり、フォロワー約1万8400を擁する。
永田 弘彰(ながた ひろあき)
浄土真宗本願寺派 大正山真浄寺住職/漫才師。漫才説法ユニット「シミーズ」を結成し、M-1グランプリに出場した経歴を持つ。
武田 正文(たけだ まさふみ)
浄土真宗本願寺派 高善寺住職/YouTuber。法務兼カウンセラーとして活動し、「武田正文の仏心チャンネル」を運営。
池口 龍法(いけぐち りゅうほう)
浄土宗 龍岸寺住職/「住職はシングルファザー」著者。念仏フェスや仏教めいどカフェなど、現代文化との融合イベントをプロデュース。
中川 龍学(なかがわ りゅうがく)
瑞泉寺 副住職/イラストレーター。リクルート退社後に僧侶とイラストレーターを兼務し、寺をアトリエとして活動。
友光 雅宸(ともみつ がしん)
天台宗僧侶/寺社フェス「向源」主催者。超宗教的活動や僧侶兼DJとしてのライブ演奏を行う。
枝廣 慶樹(えだひろ きょうじゅ)
崇興寺住職/仏教系YouTuber。住職を務めながら複数のチャンネルを運営している。

これらの人物は、伝統の継承と同時にデジタルメディアや現代文化を取り入れた活動を続けており、万博寺の現代的な表現と合致する形で参加します。運営側は各僧侶が取り組んできた実践を通じて、来場者が「いのち」の多面的な価値を考え、体感する機会を生み出すことを目指しています。

250名超の僧侶が集まる「万博寺」が9/26 大阪・関西万博に建立 雅楽演奏や漫才説法、生前葬等のプログラムが決定 画像 4

発案者の想いとTERA Energyの役割・会社情報

本イベントの発案者である霍野廣由(つるの こうゆう/浄土真宗本願寺派・覚円寺副住職、TERA Energy取締役)は、今回の試みを歴史的な文脈と結びつけて説明しています。ウィーン万博やシカゴ万博での日本の宗教的出展を引き合いに出し、当時の僧侶たちが宗派を超えて海外で宗教を語り、他宗教と対話してきた点を参照しています。

霍野は、今回の万博寺をその延長線上にある挑戦だと位置づけ、もし今回の挑戦が実を結べば2030年に予定されるサウジアラビア万博でも若手僧侶たちが同様の枠組みを継承できることを期待する旨を述べています。発案者はまた、当該プロジェクトに現在クラウドファンディングを実施中であることを明記しており、企画背景の詳細はクラウドファンディングページで確認できると案内しています。

クラウドファンディング(Readyfor)ページ:https://readyfor.jp/projects/expo2025-banpakuji/preview?preview_token=4b3fd9b04dc9e85c3d1870c6d26087ef31fb02e4

また、イベントに関連する映像提示としてYouTubeのリンクも案内されています(https://www.youtube.com/watch?v=2nu1FD3BpHU)。これらの外部資料は企画趣旨や実施イメージを確認するための参考資料として提示されています。

TERA Energy株式会社の概要は以下の通りです。代表者や所在地、事業内容、連絡先などが公表されています。

会社名
TERA Energy株式会社
所在地
京都市右京区西京極堤外町18-124
代表者
代表取締役 竹本 了悟
代表番号(電話)
075-874-4851
FAX
075-874-4852
設立
2018年6月11日
事業内容
再生可能エネルギーを主体とした電力販売(小売電気事業者登録番号:A0582)、ソーシャルグッドな活動の支援
URL
https://tera-energy.com/
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協賛と社会的役割

TERA Energyは僧侶が起業した企業である点が特徴です。企業理念として「温かなつながりをつむぐ」を掲げ、再生可能エネルギーの販売に加え、今回のような宗派を超えた社会文化的な取り組みを支援することを主要な活動領域の一つとしています。

リリースでは、万博寺を契機に僧侶たちのネットワークを活用して「生と死を見つめ直す場」を広げ、来場者の対話や命への理解を促す活動を模索していく方針が示されています。エネルギー事業に留まらない、人と人を結ぶ取り組みの継続が掲げられています。

250名超の僧侶が集まる「万博寺」が9/26 大阪・関西万博に建立 雅楽演奏や漫才説法、生前葬等のプログラムが決定 画像 6

要点の整理(表形式)と記事の締め

ここまでに示した開催日時、会場、主催・協賛、主要コンテンツ、参加僧侶、関連リンクなどの主要情報を下表に整理します。本表はプレスリリースに基づく事実を網羅的にまとめたものです。

項目 内容
イベント名 万博寺
開催日時 2025年9月26日(金)11:00〜19:30
会場 大阪・関西万博 会場内「ポップアップステージ東内」(東ゲート付近の大屋根リングの先、アメリカ館やフランス館近辺)
主催/協賛 TERA Energy株式会社(協賛)、僧侶有志らによる企画
キャッチコピー 生死脈々(しょうじみゃくみゃく)
主要プログラム(予定) 雅楽演奏、漫才説法、生前葬セレモニー、テクノ法要、宗派ごとの作法説明、体験プログラム(詳細は「予定」)
参加僧侶(主な紹介者) 朝倉行宣、松崎智海、永田弘彰、武田正文、池口龍法、中川龍学、友光雅宸、枝廣慶樹 等(計250名以上の僧侶が参加予定)
クラウドファンディング Readyfor プロジェクトページ(企画背景の詳細)
参考映像 YouTube リンク
TERA Energy 会社情報 所在地:京都市右京区西京極堤外町18-124/代表:竹本了悟/設立:2018年6月11日/電話:075-874-4851/FAX:075-874-4852/事業:再生可能エネルギーの電力販売(登録番号 A0582)、ソーシャルグッド活動の支援/URL:https://tera-energy.com/

本稿では、TERA Energyと全国の僧侶が協働して9月26日に実施する「万博寺」の概要、背景、主要プログラム、参加者、運営主体の情報を網羅的に伝えた。公開されているプレスリリースの内容は上記の通りで、プログラムの詳細時刻や個別セッションの構成については「予定」として案内されているため、正式なタイムテーブルや追加発表については主催側の続報やクラウドファンディングページ、万博公式の案内を参照する必要がある点にご留意いただきたい。