9月19日開幕:堂島の杜の生物多様性展示(大阪・関西万博)

堂島の杜万博出展

開催期間:9月19日〜9月23日

堂島の杜万博出展
堂島の杜って何を展示するの?
屋上樹苑の歴史や移植した樹木の生態、2016〜2024年のモニタリングで確認された食物連鎖、JHEP「AAA」評価や環境省の自然共生サイト認定、30by30参画などをパネルと資料で紹介します。
いつどこで見られるの?
会期は2025年9月19日〜23日(9:30〜18:00)、会場は大阪・関西万博 会場内のギャラリーWEST。環境省主催のテーマウィーク内でダイビルが堂島の杜の取組みを出展します。

万博のテーマウィークで示す「自然と共にある都市」の姿

ダイビル株式会社(社長:丸山 卓、本社:大阪市北区)は、2025年9月17日付の発表で、大阪・関西万博における環境省主催のテーマウィーク「地球の未来と生物多様性」に出展することを明らかにしました。出展はテーマ名「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて-自然とその恵みを、私たちが守り・つなげていくためにー」に沿い、都市開発と生物多様性保全の両立に取り組む事例として新ダイビル『堂島の杜』の取組みを紹介します。

プレスリリースは2025年9月17日 10時00分に公表されており、展示期間は2025年9月19日(金)から9月23日(火)まで、開催時間は9:30〜18:00です。会場は大阪・関西万博会場内のギャラリーWEST(https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/main-facilities/gallery_w/)で、主催は環境省となります。

大阪・関西万博に出展・環境省主催のテーマウィーク「地球の未来と生物多様性」企画展示 画像 2

展示の位置づけと来場者への提示内容

本展示は、都市空間でどのように生物多様性を保全しながら価値ある都市機能を維持・向上させるかを、実際の事業事例を通じて提示することを目的としています。新ダイビル『堂島の杜』が環境省認定の「自然共生サイト」として評価された経緯や、具体的な取り組み成果を来場者に伝える構成です。

展示では、屋上緑化の歴史的背景、移植された樹木とその生態系への影響、調査結果に基づく生態系の現状把握、そして企業としての連携・アライアンス活動まで、幅広い観点から紹介されます。

大阪・関西万博に出展・環境省主催のテーマウィーク「地球の未来と生物多様性」企画展示 画像 3

堂島の杜の歩みと取り組みの具体像

新ダイビルの「堂島の杜」は、1963年に旧・新ダイビルに設置された日本初の屋上樹苑の精神を受け継ぎ、都市の中心部での緑地保全を目指したプロジェクトです。旧ビルの屋上で育った樹齢50年を超える樹木を移植し、約1,000坪の緑地を整備しました。

こうした取り組みにより、生態系への貢献度を評価するJHEP認証(Japan Habitat Evaluation Program)では西日本で初となる最高ランクの「AAA」評価を取得しています。さらに、2023年には環境省より「自然共生サイト」として認定され、国際的な生物多様性データベースにも登録されました。

モニタリングと評価の結果

生態系への貢献度を把握するため、当社は2016年度、2020年度、2024年度にわたり生物モニタリング調査を実施しています。これらの調査の結果、堂島の杜内で一定の食物連鎖が成立していることが確認され、都市部での緑地が生物の居場所や餌資源を提供していることが示されました。

調査は複数年度にわたる比較が可能であり、植生や昆虫、鳥類などの存在とその相互作用が継続的に観察されています。これにより、単発の緑化ではなく持続的な管理と生物多様性保全の実効性が評価できるデータが蓄積されています。

企業としての連携:30by30アライアンスへの参画

ダイビルは親会社の株式会社商船三井とともに「30by30アライアンス」に参画しており、2030年までに陸と海の30%以上を保全する目標の実現に向けた活動を推進しています。堂島の杜の認定はこの取り組みの一環として位置づけられます。

企業単独では難しい広域かつ長期的な保全目標について、企業間・地域・行政等と連携することで達成を目指す姿勢が示されています。認定や国際データベースへの登録は、取り組みの透明性と再現性の確保にもつながります。

展示参加団体と会場での情報構成

当テーマウィークでは環境省主催のもと、多様な地域団体や企業が参加して事例展示を行います。参加団体は地域の里海・森林・里山保全や企業の自然共生サイトの紹介など、多岐にわたります。

ダイビルはその中で新ダイビル「堂島の杜」を中心に、生物多様性保全の実践事例として出展します。来場者はモニタリングデータ、認証・登録のプロセス、移植や維持管理の取り組みをパネルや資料で確認できます。

主催
環境省
展示期間
2025年9月19日(金)〜9月23日(火) 9:30〜18:00
会場
大阪・関西万博 会場 ギャラリーWEST(https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/main-facilities/gallery_w/)

参加団体一覧

以下はテーマウィークに参加する団体と紹介する主なテーマです。ダイビルはこの中で「自然共生サイト:新ダイビル堂島の杜」として出展します。

  • 北海道長沼町(長沼町タンチョウも住めるまちづくり)
  • 南三陸森林管理協議会(自然共生サイト:南三陸FSC認証林)
  • 佐渡地域世界農業遺産推進協議会(トキと共生する佐渡の里山)
  • キリンホールディングス株式会社(自然共生サイト:シャトー・メルシャン 椀子ヴィンヤード)
  • ダイビル株式会社(自然共生サイト:新ダイビル堂島の杜)
  • 日本ビオトープ管理士会 近畿支部(自然共生サイト:多奈川ビオトープ)
  • 貝塚里海づくり未来協議会(大阪湾の里海に生息する生き物たち)
  • 特定非営利活動法人 黒潮実感センター(島がまるごと博物館 持続可能な里海づくり)
  • 蒜山自然再生協議会(自然共生サイト:蒜山高原鳩ヶ原草原及び周辺湿原)
  • 流域治水を核とした復興を起点とする持続社会地域共創拠点(みんなですすめる自然の力を活用した共創の流域治水)
  • 一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ・一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ネイチャーポジティブに向けたJBIB会員66社とABINC会員29社のコレクティブアクション)
  • 株式会社クスベ産業(自然を支える土木プロジェクト~防災・減災をめざして)

新ダイビルの建築概要と展示のまとめ

ここでは新ダイビルそのものの建築概要と、記事内で触れた主要なポイントを表で整理します。建築スペックと生物多様性に関する主要な取り組みを並べて示すことで、展示内容の把握を容易にします。

下表は本記事で取り上げた内容を要点ごとに整理したものです。事実関係はダイビル株式会社の発表資料に基づいています。

項目 内容
発表企業 ダイビル株式会社(社長:丸山 卓、本社:大阪市北区)
プレスリリース日 2025年9月17日 10:00
展示名(テーマウィーク) 2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて-自然とその恵みを、私たちが守り・つなげていくためにー
展示期間・時間 2025年9月19日〜9月23日、9:30〜18:00
会場 大阪・関西万博 会場 ギャラリーWEST
主な展示内容 新ダイビル「堂島の杜」の取り組み紹介(屋上樹苑の歴史、移植した樹木、モニタリング結果、認証・登録の経緯)
自然共生サイト認定 2023年に環境省より認定。国際的な生物多様性データベースへ登録
JHEP評価 西日本で初の最高ランク「AAA」評価取得
生物モニタリング実施年 2016年度、2020年度、2024年度(一定の食物連鎖が成立していることを確認)
30by30アライアンス 親会社・株式会社商船三井とともに参画(2030年までに陸と海の30%以上を保全する目標)
建築概要(所在地) 大阪市北区堂島浜1-2-1
用途・規模 事務所・店舗・駐車場、地上31階・地下2階・塔屋3階
延床面積・竣工 延床面積:77,388㎡(23,410坪)、竣工:2015年3月16日
関連ウェブ ダイビル(https://www.daibiru.co.jp/)、ギャラリーWEST(https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/main-facilities/gallery_w/)

以上のとおり、新ダイビル「堂島の杜」は都市における継続的な緑地管理と生物多様性の観察・評価を両立させた事例として位置づけられています。大阪・関西万博の環境省主催テーマウィークでは、これらの取り組みが他地域や企業の事例とともに提示され、来場者は多様な視点から都市と自然の関係を確認できます。

なお、本記事の情報はダイビル株式会社が公表したプレスリリースに基づいて整理しています。展示の具体的な構成やパネル内容、会場で配布される資料の詳細については会場での展示物を参照してください。

参考リンク: