サウジ王国館で人形劇開幕 アラビアヒョウとアラブ馬の共演

アラビアヒョウ人形劇開始

開催日:9月13日

アラビアヒョウ人形劇開始
この人形劇はいつからどこで見られるの?
2025年9月13日から大阪・関西万博のサウジアラビア王国館で上演。サウジ前庭・中庭・Expoポップアップステージで、王国館は毎日9:00〜21:00開館。
人形劇は何を伝えてるの?
アラビアヒョウの生態と保護活動、アラブ馬の歴史や国家的意義を、映像・照明・機械仕掛けの人形と没入型展示で娯楽と教育を融合して伝える。

アラビアヒョウとアラブ馬を主役にした新たな人形劇が万博の舞台で始動

2025年大阪・関西万博のサウジアラビア王国館では、9月13日よりアラビアヒョウアラブ馬を主題とした人形劇の公演を開始しました。人形劇はサウジ前庭・中庭およびExpoポップアップステージで上演され、娯楽性と教育性を兼ね備えたインタラクティブな体験を来場者に提供します。

本公演は伝統的な人形劇の本質を保ちながら先端技術を取り入れることで、動物たちの姿や動きをよりリアルに再現し、サウジアラビアの文化や自然遺産への理解を深めることを目的としています。プレスリリースは2025年9月17日 15時01分付で発表されています。

人形劇の構成と上演場所

公演は複数のステージを用いて行われます。演目はアラビアヒョウの生態と保護活動、アラブ馬の歴史と国家的意義を軸に構成され、映像・照明・機械仕掛けの人形操作を組み合わせた演出が特徴です。

上演場所は次の通りです。各会場で演目内容や演出が一部異なり、来場者は場面ごとに異なる体験が可能です。

  • サウジ前庭(Forecourt)
  • 中庭(Courtyard)
  • 万博ポップアップステージ(Expo Pop-up Stage)

保護活動の紹介とアラビアヒョウの現状

人形劇は単なる娯楽にとどまらず、サウジアラビアが進める保護・繁殖プログラムや文化的背景の紹介を通して、来場者に具体的な問題意識を持たせる内容になっています。特にアラビアヒョウの保全は王国の重要な取り組みの一つです。

以下は、プレスリリースに記載されたアラビアヒョウに関する事実と王国の取り組みの要点です。

生息状況
アラビアヒョウは世界で最も絶滅の危機に瀕している大型ネコ科動物の亜種の一つで、野生個体数は120頭未満と報告されています。かつてはアラビア半島全域に分布していましたが、現在はオマーンとイエメンの孤立した地域に限定されています。
サウジアラビアの取り組み
アルウラ王立委員会(RCU)が国家レベルの繁殖・保護プログラムを主導しており、将来の生息地再構築に向けた活動を推進しています。2020年に設立されたアラビアヒョウ基金は、生息地の回復・再導入イニシアチブ・市民への啓発活動を支援しています。

保護活動の具体的な要素

人形劇や展示を通じて提示される保護活動の要素には、以下が含まれます。これらは劇のストーリーや展示解説として組み込まれ、視覚的に理解しやすい形で提示されます。

  • 国家繁殖プログラムの役割と成果
  • 生息地回復プロジェクトと再導入計画
  • 一般市民への啓発と教育活動

サウジアラビア王国館の展示・受賞・運営情報

サウジアラビア王国館は、西ゲート内コネクティングゾーン(C14-01)に位置し、毎日9:00~21:00の開館時間で運営されています。万博の閉幕と2030年リヤド万博への引き継ぎが近づく中、9月23日のナショナルデーに向けたプログラムも組み込まれています。

同館は展示デザインにおいて高い評価を受けており、「文化建築部門 – インタラクティブ&体験型空間」部門で金賞を受賞しました。また、2025年のニューヨーク建築デザインアワードではその革新性、スタイル、影響力が認められています。

展示プログラムの内容

来場者は7つの没入型展示室とギャラリーを巡る構成になっており、各展示はサウジアラビアの多面的な影響を伝えるためのテーマで編成されています。

  1. 進化する都市
  2. 持続可能な海
  3. 無限の人間の可能性
  4. イノベーションの頂点
  5. (残りの展示室群も含め、合計7室)

これらの展示は視覚・聴覚・触覚など五感を用いた演出を特徴とし、サウジアラビアの文化・遺産・持続可能性への取り組みを具体的に示します。

ライブパフォーマンスと追加コンテンツ

人形劇に加え、同館では閉幕まで継続的に各種ライブパフォーマンスや伝統芸能が開催されます。プログラム名や形式は下記のとおりです。

  • 「アハラン・ワ・サーラン」
  • 「We Are Saudi Arabia」
  • 「The Botanist-AR体験」
  • 文化スタジオでの音楽・芸術パフォーマンス

また、来場が難しい方向けに万博のVRプラットフォームからもサウジアラビア王国館の内容を視聴可能です。

来場者向けの実用情報とまとめ表

本節では、来場の基本情報、SNSや公式サイト、重要日程などを整理して提示します。具体的な開館場所・時間・連絡先情報は以下にまとめています。

下表は本記事で触れた主要項目を整理したものです。展示内容、上演場所、組織的取り組み、受賞歴、公式アカウントを網羅しています。

項目 内容
プレスリリース日時 2025年9月17日 15:01
人形劇開始日 2025年9月13日(アラビアヒョウとアラブ馬の公演開始)
上演場所 サウジ前庭・中庭・Expoポップアップステージ
王国館所在地 西ゲート内コネクティングゾーン(C14-01)
開館時間 毎日 9:00~21:00
主要展示 7つの没入型展示室とギャラリー(例:「進化する都市」「持続可能な海」「無限の人間の可能性」「イノベーションの頂点」)
受賞・評価 文化建築部門(インタラクティブ&体験型空間)金賞、2025年ニューヨーク建築デザインアワードでの評価
保護活動の主導組織 アルウラ王立委員会(RCU)、アラビアヒョウ基金(2020年設立)
アラビアヒョウの現状 野生個体数120頭未満。主要残存地域はオマーンとイエメンの孤立地域。
ライブプログラム例 「アハラン・ワ・サーラン」「We Are Saudi Arabia」「The Botanist-AR体験」など
VR/オンライン 万博VRプラットフォームでの閲覧が可能
公式SNS・サイト
  • Instagram: @ksaexpo2025
  • X: @KSAExpo2025_
  • YouTube: @KSAExpo2025
  • LinkedIn: Saudi Arabia at Expo
  • Facebook: KSA Expo 2025
  • TikTok: @ksaexpo
  • LINE: KSA 大阪万博2025
  • Website: https://ksaexpo2025.sa/

以上の通り、サウジアラビア王国館は人形劇を中心とした複合的な展示・パフォーマンスプログラムを通じて、アラビアヒョウの保護活動やアラブ馬の文化的意義を紹介しています。展示は五感を使った没入型で、受賞歴やデジタル配信も含めて多様な手法で情報発信が行われています。

万博会期中のスケジュールと展示内容については公式SNSおよびウェブサイトでの最新情報の確認が推奨されます。