ハイアット リージェンシー東京が大規模改装 新ラウンジと客室刷新
ベストカレンダー編集部
2025年9月18日 09:44
ハイアット東京大規模改装
開催日:9月17日

ロビー空間の再定義――Nineteen Eighty Lounge & Barの誕生
ハイアット リージェンシー 東京(東京都新宿区)は、2025年9月17日にグランドリニューアルオープンしました。今回のプロジェクトは2024年5月下旬に着手された開業以来最大規模の改装であり、ロビーラウンジと全客室の刷新を中心に、ホテル全体の体験価値を改めて設計しています。報道発表は株式会社西新宿ホテルアンドリゾートが2025年9月17日11時00分に行っています。
ロビー空間の象徴として、新設されたロビーラウンジ&バーNineteen Eighty Lounge & Barが先行オープンしました。ラウンジは2025年4月24日に先行オープンしており、開業当初からのシンボルである「エンペラーズ・シャンデリア」との融合がデザイン上の特徴となっています。

空間デザインとシャンデリアのディテール
デザインはホスピタリティインテリアデザイン会社G.A.Groupが担当。新宿駅の大時計から着想を得たコンセプトに基づき、吹き抜けのアトリウムとシャンデリアの調和を図っています。ロビーは高さ28メートル、8階まで吹き抜ける壮大な空間で、約11万5,000個のスワロフスキー®・クリスタルを用いた3基のシャンデリアが配されています。
ロビーラウンジの客席数は80席で、朝食、ランチ、アフタヌーン、バータイムと時間帯ごとに異なるメニューを提供。夜には新宿の昼と夜の二面性を表現したシグネチャーカクテルのほか、豊富なワインとシャンパンが揃います。
- ラウンジ名:Nineteen Eighty Lounge & Bar
- 先行オープン日:2025年4月24日
- 席数:80席
- シャンデリア:3基、約115,000個のスワロフスキー®・クリスタル
- 空間スケール:高さ28メートル、8階吹き抜け
フードメニューは日本の食材を取り入れた再解釈されたクラシック料理が中心です。メニューのハイライトとして、1980年代にインスパイアされた「カフェ・ド・パリバター」を添えた東京秋川牛サーロインなどが掲げられています。

客室の刷新――「新宿の個性とタイムレスな美」を体現
客室リニューアルはグローバルラグジュアリーホテルを専門とするインテリアデザイン会社NAO Taniyama & Associatesが担当し、全22タイプある客室のうち約9割が改装されました。改装後の総客室数は712室です。
デザインのコンセプトは「新宿の個性とタイムレスな美」。壁面には新宿の染色技術を用いた手作りの壁装材を配し、神田川の水面を表現するなど地域性と素材感を重視した仕上がりになっています。
新設された客室タイプと設備
新たに誕生した「スタジオ」タイプには、最大4名まで宿泊可能な部屋が含まれており、家族やグループでの利用にも対応します。改装された代表的な部屋には以下の特徴があります。
- スタジオ パークビュー キング / スタジオ コーナー パークビュー キング:新宿中央公園を望む大きな窓を有する客室
- 機能的なオープンクローゼットと独立したシャワーブースおよびバスタブを完備
- バスルームは上質な石英(クォーツ)や黒大理石を使用
これらの改装は1980年の開業以来最大の規模であり、機能性と素材の質感、居住性の向上を重視したものです。
ダイニングの刷新とピエール・エルメ・パリとのコラボレーション
レストラン面では2025年8月14日に新ダイニングCrossroads Kitchen(クロスロード キッチン)がオープンしました。こちらはライブキッチンとダイニングを分けた新しいスタイルを採用し、ゲストが「自分で選び、自分で取りに行く」体験を提供することを意図しています。
Crossroads Kitchenは東新宿のネオンがきらめく夜の顔と西新宿の緑ある落ち着いた顔という新宿の二面性をモチーフにデザインされています。LEDアートが彩る通路の先にライブキッチンがあり、シェフが目の前で料理を仕上げる様子を見て注文し、その場で出来たてを受け取ってダイニングエリアで味わう流れです。
メニュー構成とサステナビリティへの配慮
メニューは和・洋・中および世界各国の料理を取り揃え、注文ごとに調理することで常に新鮮な料理を提供します。また、オーダーごとの調理プロセスは食品廃棄削減にも配慮した取り組みとして設計されています。
さらに、ホテルは2025年6月1日からピエール・エルメ・パリとのコラボレーションによる特別なアフタヌーンティーを開始しています。今回のアフタヌーンティーは、ヘーゼルナッツやパンプキン、旬の果物を取り入れたケーキを中心に構成され、ピエール・エルメ・パリのスイーツとホテルシェフチームによる5種類のセイボリーが組み合わされます。
- ピエール・エルメ・パリコラボ開始日:2025年6月1日
- アフタヌーンティーの主な要素:ヘーゼルナッツ、パンプキン、旬の果物を用いたケーキ/5種のセイボリー
- Crossroads Kitchenオープン日:2025年8月14日
関係者・メディアイベント、施設概要と要点まとめ
改装の完了にあわせ、2025年9月には関係者およびメディア向けのイベントが開催されました。イベントではスペシャルゲストを迎え、ジャズライブやライブペインティングなどのパフォーマンスが実施され、新しくオープンした施設群の紹介と体験が行われました。
ホテル全体の設備としては、以下のような構成が明記されています。リージェンシークラブラウンジ、フィットネスセンター、ロビーに新設されたNineteen Eighty Lounge & Barを含む5つのレストランとバー、大小18の宴会場が備えられており、ビジネスやレジャー、催事など多様なニーズに対応する形です。
- 開業年
- 1980年9月15日(日本初のハイアット ホテルとして開業)
- グランドリニューアルオープン日
- 2025年9月17日
- 総客室数(改装後)
- 712室
- 改装着手
- 2024年5月下旬
項目 | 内容 |
---|---|
プレス発表者 | 株式会社西新宿ホテルアンドリゾート(発表日時:2025年9月17日 11:00) |
プロジェクト規模 | 開業以来最大規模のリニューアル(ロビーラウンジ全面改装、客室9割改装など) |
ロビーラウンジ | Nineteen Eighty Lounge & Bar(先行オープン:2025年4月24日、席数80) |
シャンデリア | 3基、約115,000個のスワロフスキー®・クリスタル、高さ28m、8階吹き抜け |
ピエール・エルメ・パリ | コラボアフタヌーンティー開始:2025年6月1日(ヘーゼルナッツ、パンプキン、旬の果物を用いたスイーツと5種のセイボリー) |
新ダイニング | Crossroads Kitchen(オープン:2025年8月14日、ライブキッチン+ダイニングの新スタイル) |
客室改装 | 担当:NAO Taniyama & Associates、22タイプ中9割改装、新室数712、スタジオタイプ(最大4名)などを導入 |
所在地・利便性 | 新宿駅西口から徒歩9分、東京都庁隣接、新宿中央公園に面するロケーション |
公式リンク等 | 公式サイト(ハイアット リージェンシー 東京) Instagram / X(旧Twitter) |
以上がプレスリリースに基づく主要な事実の整理です。開業45周年を迎えるタイミングでの大規模な改装により、建築的・内装デザイン的に特徴ある空間と、新たなダイニング体験、著名パティスリーとのコラボレーションが加わりました。今回のリニューアルは、立地や歴史といった既存資産を活かしつつ、客室・飲食施設の機能性とデザイン性を高める内容となっています。
参考リンク: