ハルメク調査:50~79歳の万博来場意向25.1%

大阪・関西万博来場調査

開催期間:4月13日〜10月13日

大阪・関西万博来場調査
シニア世代ってどれくらい万博に行ってるの?
ハルメク調査では50~79歳女性のうち「行った・行く予定がある」は25.1%。過去に万博経験のある人は参加意向が高く、経験者は32.4%、未経験は12.3%と約3倍の差が出ています。
チケットはみんなどうやって手に入れてるの?
オンライン予約が主流で53.2%が利用。ほかに「もらった」ケースが22.7%と比較的多く、旅行代理店やコンビニなどのアナログ購入は10%未満でした。

50~79歳女性の来場実態:4人に1人が「行った・行く予定あり」

株式会社ハルメクホールディングス(報道発表日:2025年9月18日 13時00分)は、雑誌「ハルメク」等のマーケティングおよびリサーチを手がけるシンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」による、50~79歳の女性(ハルトモ会員)を対象とした「大阪・関西万博に関する意識・実態調査」の結果を公表しました。WEBアンケートの有効回答者数は562名で、調査期間は2025年7月24日(木)~7月28日(月)です。

調査結果の代表的な数値は、「大阪・関西万博に行った・行く予定がある」割合が25.1%である点です。過去に万博や博覧会に行った経験のある人では参加意向が高く、過去来場経験者の参加意向は32.4%、行ったことがない人は12.3%であり、約3倍の差が判明しました。年齢別では、50代~70代いずれの世代でも同様の傾向が見られ、年齢が下がるほどその差が顕著になっています。

【大阪・関西万博に関する意識・実態調査2025】来場経験者は約4人に1人、過半数が“盛り上がり”を実感。オンラインチケット取得者も半数超え。 画像 2

調査手法と留意点

調査はWEBアンケート方式で実施され、対象はハルメクのモニター組織であるハルトモ会員のうち50~79歳の女性、合計562名の有効回答です。調査主体は株式会社ハルメク・エイジマーケティングおよびハルメク 生きかた上手研究所です。

なお、発表には以下の注記があります。パーセンテージは小数点以下第2位を四捨五入しているため総数と内訳が一致しない場合がある点、掲載時には出典として「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記いただくこと、そして本リリースは当社独自の調査結果であり万博主催団体の公式見解ではない点が明記されています。

【大阪・関西万博に関する意識・実態調査2025】来場経験者は約4人に1人、過半数が“盛り上がり”を実感。オンラインチケット取得者も半数超え。 画像 3

盛り上がりの実感と来場者の行動パターン

調査対象者のうち、65.1%が「大阪・関西万博が盛り上がっている」と感じていると回答しました。年代別にみてもいずれの世代でも過半数が盛り上がりを実感しており、開催中の報道や会場の賑わいがシニア世代にも伝わっていることが示されています。

一方で、猛暑や混雑に対する不安が理由で来場を迷う声もありましたが、それを上回る「行っておきたい」という意向が見受けられます。調査の自由記述欄には「生きているうちに行ける最後の万博にしたい」など、切実さや前向きさを示すコメントが多く寄せられました。

【大阪・関西万博に関する意識・実態調査2025】来場経験者は約4人に1人、過半数が“盛り上がり”を実感。オンラインチケット取得者も半数超え。 画像 4

同行者とチケット入手経路

同行者については「配偶者・パートナー」が60.3%で最多、次いで「実子・実子の配偶者・パートナー」が35.5%「ひとり」は17.7%でした。配偶者との来場が中心であり、家族との行動が多い点が確認されます。

チケットの入手方法では、オンライン予約が53.2%で過半数を占めました。チケットを「もらった」ケースは22.7%と2割超で、プレゼントや招待などを通じた来場も一定数存在します。旅行代理店やコンビニなどのアナログ購入は10%を下回っており、シニア世代の中でもオンライン購入が主流になっている状況が浮かび上がります。

【大阪・関西万博に関する意識・実態調査2025】来場経験者は約4人に1人、過半数が“盛り上がり”を実感。オンラインチケット取得者も半数超え。 画像 5

過去の万博との比較、来場者の記憶と声

本調査では、過去に開催された万博や博覧会(1970年大阪万博、1975年沖縄海洋博、1985年つくば万博、1990年花博、2005年愛・地球博)を参照しながら、今回の万博に対する認識や思い出についても尋ねています。

1970年の大阪万博を経験した世代からは「太陽の塔」「月の石」「人間洗濯機」などの記憶が寄せられており、当時の高揚感や未来への期待感が強い印象として残っています。今回の万博については「未来への提案」「健康的に暮らせる未来を夢見る」など、社会の成熟を前提とした期待を持つ声が目立ちます。

来場者の具体的な声

  • 「5歳だったのでパビリオンの思い出はないが、とても人が多くすごい盛り上がりだった。太陽の塔が不思議で素敵に思えた」(59歳)
  • 「中学生のときは日本中で盛り上がっていた印象。アメリカ館の月の石などを思い出す」(68歳)
  • 「現在のも素晴らしいが、1970年は未来の輝かしさに胸が震えた。大屋根リングは圧巻」(70歳)
  • 「生きている最後の万博に行けるチャンスだと思い」(69歳)
  • 「楽しい!4回行きました!」(62歳)
  • 「どうだった?暑かったでしょ?待ち時間は?と、状況を聞かれることが多い」(69歳)

これらの声から、過去の記憶が今回の来場意欲に影響している点と、実際に訪れている人の行動力(複数回の訪問やオンラインでのチケット確保など)が示されています。

専門家の視点とハルメクの活動

ハルメク 生きかた上手研究所 所長の梅津 順江氏は、調査結果を踏まえて以下のように述べています。梅津氏は2016年から現職で、年間約900人のシニア取材やワークショップを実施しており、シニアの消費行動や価値観を長年にわたり分析しています(著書に『消費の主役は60代 シニア市場最前線』など)。

梅津氏は、本調査の結果について「猛暑や混雑が報じられる中で、50~79歳女性のうち65.1%が盛り上がりを実感し、25.1%が『行った・行く予定がある』という数値は注目に値する」と指摘しています。過去の万博体験が現在の参加意欲に強く影響している点、また会場での評価が高い「大屋根リング」などの施設や演出への好意的な反応がある点を挙げつつ、体力面や混雑対策の重要性にも触れています。

あわせて、ハルメクは50代以上の女性を対象に情報発信・商品開発を行う媒体であり、同誌定期購読者向けにカタログおよびオンライン通信販売を展開しています。販売部数No.1の実績については日本ABC協会発行社レポート(2024年7月~12月)を根拠として掲げています。

関連情報と注意事項

出典の明記
本リリースを掲載する際は「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記してください。
取材・コメント
調査主体の所長(梅津 順江)への取材およびコメント提供が可能です。
公的見解との関係
本リリースはハルメク独自の調査結果であり、大阪・関西万博の主催団体や関連組織の公式見解・調査とは一切関係ありません。
参考調査
参考として、株式会社三菱総合研究所が2025年5月に実施した調査では、50代男女の29.9%、60代男女の29.0%が来場・来場予定と報告されています(同調査は本リリースよりやや高い数値)。

調査の要点整理

ここまでの調査結果を要約した上で、主要な数値を表形式で整理します。以下の表は本リリースの主要データをわかりやすく示したものです。

項目 数値・内容
調査主体 株式会社ハルメク・エイジマーケティング(ハルメク 生きかた上手研究所)
発表日 2025年9月18日 13時00分
調査方法 WEBアンケート
調査対象 50~79歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性・有効回答562名
調査実施日 2025年7月24日~7月28日
来場・来場予定 25.1%
「盛り上がっている」と感じる人 65.1%
同行者(最多) 配偶者・パートナー 60.3%
同行者(その他) 実子・実子の配偶者・パートナー 35.5%/ひとり 17.7%
チケット入手方法(オンライン) オンライン予約 53.2%
チケット(もらった) 22.7%
過去の万博参照例 1970年大阪万博、1975年沖縄海洋博、1985年つくば万博、1990年花博、2005年愛・地球博

本調査は、シニア世代の行動意欲や価値観を把握する目的で実施されました。50~79歳の女性の回答からは、過去の万博体験が現在の参加意欲に影響していること、オンラインでのチケット取得が主流になっていること、同行者は配偶者が中心であること、そして「盛り上がり」を感じる人が多数を占めていることが確認されます。掲載時の出典表記は「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」としてください。関連する詳細や追加データは、ハルメクの情報サイト(https://biz.halmek.co.jp/column/)で参照できます。

参考リンク: