2026年4月開始 横浜・みなと高が公立初eスポーツ授業

公立初のeスポーツ授業

開催日:4月1日

公立初のeスポーツ授業
授業っていつから始まるの?
令和8年度(2026年度)から開始予定です。学校の2期制にあわせ前期(4~9月)に実施され、3年生を対象とした1単位(35時間)で行われます。
誰が支援してるの?機材は何が使われるの?
運営・アドバイジングは株式会社CELLORB(プロチームVARREL運営)、ハード面はソニーマーケティングが支援。INZONEのM10SモニターとH9 IIヘッドセットが各5台寄贈されます。

公立高校で初めて導入されるeスポーツ授業――横浜市立みなと総合高等学校の新たな挑戦

横浜市は2025年9月18日15時29分付の発表で、令和8年度(2026年度)から横浜市立みなと総合高等学校において、全国の公立高校として初めてのeスポーツ授業を開始すると公表しました。授業はソフト面を支える株式会社CELLORB(運営チーム:VARREL)と、ハード面を支援するソニーマーケティング株式会社の協力により実施されます。

本件は、同校が掲げる「充実したキャリア教育、特色ある選択科目」を踏まえ、在校生の視野拡大と実践的な学びの場を提供することが目的です。授業開始前の取り組みとして、ソニーマーケティングから寄贈される最新鋭のゲーミング機器が文化祭で展示・体験される予定です。

全国公立高校初!横浜市立みなと総合高等学校でeスポーツ授業が開始されます!~プロeスポーツチーム「VARREL」と「ソニーマーケティング」がバックアップ~ 画像 2

発表日時・関係者の明記

発表は横浜市より行われ、発表日時は2025年9月18日15時29分です。授業の実施には以下の団体・人物が関わります。

  • 株式会社CELLORB(本社:横浜市西区、代表取締役社長:鈴木文雄)。プロeスポーツチーム「VARREL」を運営。
  • ソニーマーケティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川口大輔)。ゲーミングギアの寄贈・ハード面の支援。
  • 横浜市(にぎわいスポーツ文化局を所管局)による後方支援・施策連携。
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授業の中身:目的・カリキュラム・使用機材

授業は同校の2期制に合わせ、前期(4月~9月)に3年次生を対象として行われる1単位(35時間)の選択科目です。eスポーツを単なる競技として学ぶのではなく、産業の構造や関連職種、キャリアの選択肢を体験的に学ぶ点が特徴です。

具体的には、企画立案・運営・広報といったイベント開催に必要なプロセスを実践的に学び、チームで協働する態度や主体性を養います。授業にはエンターテインメント業界の現役マーケティング担当者などがゲスト登壇する予定です。

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カリキュラム設計と運営体制

カリキュラムは株式会社CELLORBがアドバイジングを行います。CELLORBはeスポーツ総合マネジメントのノウハウを活かし、企画の考案から運営までの実務を学生が体験できる形で設計します。

授業を通じて、eスポーツ関連の職域理解(運営、マーケティング、放送・配信、コーチング、イベント企画等)を深める構成です。企業側の実務者が関わることで、現場に即した知識と技能の習得が期待されます。

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使用機材の詳細(寄贈品)

ソニーマーケティングより、同校に最新鋭モニターとヘッドセットが5台ずつ寄贈されます。寄贈機材は授業環境での利用に加え、授業開始に先立つ文化祭での体験会でも使用されます。

寄贈されるゲーミングギア(各5台)
  • 有機ELゲーミングモニター:INZONE M10S(市場推定価格 約175,000円前後)
  • ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット:INZONE H9 II(市場推定価格 約40,000円前後)

これらの機材はソニーブランドのゲーミングライン「INZONE™(インゾーン)」に属し、没入感とパフォーマンス向上を重視した製品設計が特徴です。実際の授業では、本格的な環境下での操作・運営経験が可能になります。

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文化祭でのeスポーツ体験会と市の取り組み

授業開始前の取り組みとして、同校では来年度(令和7年=2025年)に開催される文化祭「みなと総祭」においてeスポーツ体験会を実施します。体験会は、同校eスポーツ部とVARRELスタッフが運営します。

当該体験会の詳細は以下の通りです。参加は中学生とその保護者のみで、事前申込が必要です。

イベント名 日時 場所 参加対象
みなと総祭 内 eスポーツ体験会 令和7年(2025年)9月20日(土)10:00~15:00 横浜市立みなと総合高等学校(横浜市中区山下町231) 中学生とその保護者(要事前申込)

また、同校では既にeスポーツ部が結成されており、1~3年生合わせて11名が活動を行っています。文化祭では部活動の発表とともに、プロチームスタッフと連携した体験会が展開される予定です。

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横浜市全体のeスポーツ施策

横浜市はeスポーツをにぎわい創出や地域コミュニティ活性化の手段として位置づけ、以下のような取組を進めています。

  • 「日本eスポーツアワード」の横浜開催誘致
  • 市役所でのeスポーツPR展示
  • 区民まつり等でのeスポーツ体験の実施

eスポーツは年齢・性別・国籍・障害の有無などに関わらず参加が可能であり、国際交流、教育、福祉など多様な分野での活用が期待されています。横浜市はにぎわいスポーツ文化局を所管局として、参加機会の創出と大規模イベントの誘致の二つの観点から取り組みを展開しています。

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参考情報と整理

本件の「全国公立高校初」という表記については、佐賀県立唐津青翔高校が2026年度より「eスポーツ学科」を新設することが既に発表されているため、同時期のスタートという文脈での表記となっています。参照元として唐津青翔高校の案内が公表されています。

また、今回アドバイザリーや運営を担う企業についての補足情報は以下のとおりです。

株式会社CELLORB
横浜を拠点にプロeスポーツチーム「VARREL」の運営、eスポーツ支援、選手を活用したプロモーション、講演会・イベント協賛、教育やファッション分野まで幅広いサービスを提供しています。公式:https://cellorb.jp/
INZONE™(インゾーン)ブランド
ソニーのゲーミングギアブランド。ブランドコンセプトは「INTO THE ZONE(ゾーンに入る)」で、プレイヤーの感覚を研ぎ澄まし最大限のパフォーマンスを引き出すことを目指した製品群です。公式:https://www.sony.jp/inzone/
項目 内容
発表日 2025年9月18日 15:29(横浜市発表)
授業開始年度 令和8年度(2026年度)
対象校 横浜市立みなと総合高等学校(横浜市中区山下町231)
授業形態 2期制の前期(4~9月)に実施、3年次対象、1単位(35時間)
主な支援組織 株式会社CELLORB(企画・アドバイジング、VARREL運営)、ソニーマーケティング(ゲーミングギア寄贈)
寄贈機材 INZONE M10S(有機ELゲーミングモニター)5台(市場推定価格 約175,000円前後)、INZONE H9 II(ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット)5台(市場推定価格 約40,000円前後)
文化祭体験会 令和7年(2025年)9月20日(土)10:00~15:00、参加は中学生とその保護者(要事前申込)
関連情報 CITY横浜 プレス案内:https://www.city.yokohama.lg.jp/…

以上が今回発表された内容の整理です。本件は教育カリキュラムと産業界(運営会社・機器提供企業)が協働する形での取り組みであり、授業を通じてeスポーツを軸としたキャリア理解や実務経験が提供される点が特徴です。

参考リンク: