9月20日開催 関西万博で日伊協同組合ワークショップ

日伊協同ワークショップ

開催日:9月20日

日伊協同ワークショップ
ワークショップで何が学べるの?
イタリアと日本の協同組合が地域課題への具体的な実践を共有します。酪農、就農支援、生協、フードバンク、建築などの事例を通じ、協同組合による地域支援や国際連携の手法が学べます。
誰でも参加できるの?
会場は2025年9月20日10:30〜の関西万博・イタリア館「多機能スペース」です。報道資料に一般参加の可否は明記されていないため、万博入場券や主催者(JCA)の案内を確認する必要があります。

イタリアと日本の協同組合が関西万博で取り組みを持ち寄る理由

2025年は国際協同組合年(International Year of Cooperatives, IYC)にあたり、協同組合の役割が改めて注目されています。国際協同組合同盟(ICA)によれば、世界112か国の協同組合組織全体の組合員総数は2022年時点で10億人に達しており、協同の仕組みはグローバルな社会基盤の一端を担っています。

この流れの中で、イタリアの全国連合会であるレーガコープ(Legacoop)と一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)は、大阪・関西万博の会場において共同ワークショップを開催します。日伊両国は高齢化や人口減少といった地域社会の共通課題を抱えており、協同組合による地域の持続可能性の維持・強化に向けた具体的な実践を共有することが目的とされています。

本ワークショップは、協同組合が地域社会における日常的な課題解決やコミュニティ形成に果たす役割を紹介し、相互に学び合う場となることが期待されています。開催日時と会場は確定しており、関係者による挨拶や事例報告、パネルディスカッションが予定されています。

関西万博会場でイタリアと日本の協同組合が共同でワークショップ「協同組合は未来の社会を築きます」を開催 画像 2

ワークショップの開催概要と進行スケジュール

本ワークショップは2025年9月20日(土)10:30~13:00に、大阪・関西万博会場内のイタリア・パビリオン「多機能スペース」で行われます。主催はレーガコープ全国連合会と一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)です。報道発表はJCAにより2025年9月18日15時10分に行われています。

当日の構成は挨拶、メッセージ、イタリアおよび日本の協同組合運動紹介、複数の事例報告、モデレーターによるまとめ、閉会挨拶という流れです。登壇者には各国の協同組合関係者や国際機関の代表が含まれ、交流と討議を通じて具体的な協同の取り組みを共有します。

挨拶とメッセージ(登壇予定者)

当日は次の方々が挨拶やメッセージを行う予定です。まず開会挨拶として、2025年大阪万博イタリア館総責任者・大使のマリオ・ヴァッタン氏、日本協同組合連携機構理事でJA全中顧問・ICA理事の中家徹氏、レーガコープ全国連合会会長のシモーネ・ガンベリーニ氏、レーガコープ エミリア・ロマーニャ州会長のミケーレ・デ・パスカーレ氏が登壇します。

さらに、国際協同組合同盟(ICA)会長アリエル・グアルコ氏と国際労働機関(ILO)協同組合・社会的連帯経済ユニット長のシメル・エシム氏からは、「グローバルなビジョン:協同組合と地域社会」というテーマでメッセージが届けられます。国際的視野からの示唆が、会場での討議の方向性に影響を与える構成です。

予定プログラムの具体的中身

プログラムは挨拶・メッセージに続いて、イタリアと日本の協同組合運動の紹介と事例報告が続きます。紹介パートは日本協同組合連携機構の連携推進マネージャー、小島愛美氏と青木覚氏によるもの、レーガコープ側からは動画上映を伴う紹介が予定されています。

事例報告は「地域社会に貢献する協同組合」をテーマに、複数団体の具体的な取り組みが発表されます。モデレーターは長野県高齢者生活協同組合副理事長で協同総合研究所理事の田中夏子氏が務めます。報告される事例は農業、消費、食料支援、建築・設計、地域拠点づくりにわたります。

  • グランラッテ協同組合(酪農) 会長:シモーナ・カセーリ氏 — 地域とコミュニティを守る農業食料協同組合
  • JAいずみの(日本) 農業の持続と就農支援 担当:営農経済部 主管 辻野隆弘氏
  • ウニコープ・フィレンツェ(生協) 会長:ダニーラ・モーリ氏 — イタリアにおける消費者協同組合の実践
  • なにわフードバンク“しっかり食べや” 理事長:松岡賢司氏 — 大阪における協同組合連携による食料支援
  • ポリテクニカ協同組合(建築・設計の労働者協同組合) 会長:フランチェスカ・フェデルツォーネ氏 — 人とコミュニティのための建築
  • 『協同の縁』プロジェクト(地域活性化拠点づくり) — SUN・SUN会(JAひだ) 顧問:石原正裕氏
  • 地域ささえ愛組織(JA愛知東) 代表:加藤久美子氏 — 組合員・住民による地域活性化の拠点づくり

レーガコープとJCAの役割、参加予定の団体構成

レーガコープはイタリアの協同組合・共済団体の全国連合会で、1886年に設立され、現時点で1万を超える協同組合が加盟

今回の来日にはレーガコープ傘下の連合会や関係団体、生協、農協(酪農、養蜂、ワイン、肉・乳製品、農産物加工)、労働者協同組合(石材加工、陶器製造、エネルギーシステムの設計・提供・管理、ケータリング・施設サービス)、社会的協同組合など多様な分野からの参加が予定されています。多様な協同組合形態が集まることで、異なる分野間の知見交換が可能になります。

日本協同組合連携機構(JCA)の位置づけ

一般社団法人 日本協同組合連携機構(Japan Co-operative Alliance、略称:JCA)は、協同組合の健全な発展と持続可能な地域の生活・仕事づくりを目的とした常設の法人組織です。2018年4月1日に発足し、農林水産業、購買、金融、共済、就労創出、福祉、介護、医療、旅行など幅広い分野の協同組合を横断して連携を進めています。

代表理事会長は山野徹氏(JA全中代表理事会長)、代表理事副会長は新井ちとせ氏(日本生活協同組合連合会 代表理事会長)です。JCAは国内での協同組合連携の促進に加え、国際的な協同組合ネットワークとの接点としても機能しています。関連情報はJCAの公式サイト(https://www.japan.coop/)で確認できます。

事例報告が示す協同組合の多面的な実践とその意義

ワークショップで報告される事例は、協同組合が地域課題に対して具体的にどう対応しているかを示すものです。酪農や農業支援、生協の消費者連携、食料支援、建築や設計の分野での労働者協同組合、地域拠点づくりなど、実践の幅広さが特徴です。

これらの事例はそれぞれ異なる立場や課題に対応するものでありながら、共通して地域の資源を活かし、住民や組合員が主体的に関与する点で一致しています。例えば、就農支援を通じた地域農業の継続、食品ロス削減と生活支援を兼ねるフードバンク活動、地域の建築プロジェクトにおける住民参加など、協同組合による包括的な地域支援の実例が示されます。

グランラッテ協同組合(酪農)
会長:シモーナ・カセーリ氏。地域の酪農を基盤にコミュニティ維持を図る取り組みを紹介します。
JAいずみの
営農経済部 主管:辻野隆弘氏。地域農業の持続可能性を守る就農支援の取り組みを報告します。
ウニコープ・フィレンツェ(生協)
会長:ダニーラ・モーリ氏。消費者協同組合の活動と地域生活への貢献を紹介します。
なにわフードバンク“しっかり食べや”
理事長:松岡賢司氏。大阪での食料支援の実践と協同組合連携の役割を報告します。
ポリテクニカ協同組合
会長:フランチェスカ・フェデルツォーネ氏。建築や設計を通じた地域づくりの事例を提示します。
『協同の縁』プロジェクト、SUN・SUN会(JAひだ)、地域ささえ愛組織(JA愛知東)
石原正裕氏(顧問)、加藤久美子氏(代表)らが地域活性化の拠点づくりに関する取り組みを報告します。

開催情報の要点整理と最後のまとめ

ここまでに示したワークショップの主要な事実、登壇者、主催者、日時・会場、そして取り上げられる事例を整理します。本章では情報を一覧化し、参加を検討する関係者や関心を持つ読者が理解しやすいように表でまとめます。

表は開催の基本事項と主要な登壇者・団体、そして主催者の説明を含みます。関連リンクとしてJCAの公式サイトも併記します。

項目 内容
ワークショップ名(報道資料) 協同組合は未来の社会を築きます(イタリア・日本 協同ワークショップ)
主催 レーガコープ全国連合会(イタリア)、一般社団法人 日本協同組合連携機構(JCA)
日時 2025年9月20日(土)10:30~13:00(報道発表日:2025年9月18日 15:10)
会場 大阪・関西万博会場 イタリア・パビリオン「多機能スペース」
主要登壇者(挨拶・メッセージ) マリオ・ヴァッタン氏(イタリア館総責任者・大使)、中家徹氏(JCA理事・JA全中顧問・ICA理事)、シモーネ・ガンベリーニ氏(レーガコープ会長)、ミケーレ・デ・パスカーレ氏(レーガコープ エミリア・ロマーニャ州会長)、アリエル・グアルコ氏(ICA会長)、シメル・エシム氏(ILO)
主な事例報告 グランラッテ協同組合(酪農)、JAいずみの(就農支援)、ウニコープ・フィレンツェ(生協)、なにわフードバンク“しっかり食べや”(食料支援)、ポリテクニカ協同組合(建築)、『協同の縁』プロジェクト、SUN・SUN会(JAひだ)、地域ささえ愛組織(JA愛知東)
JCAについて 2018年4月1日発足。協同組合の健全な発展と持続可能な地域の生活・仕事づくりを目的とする常設組織。代表理事会長:山野徹、代表理事副会長:新井ちとせ。公式サイト:https://www.japan.coop/
レーガコープについて 1886年設立。1万を超える協同組合が加盟し、設立・振興を支援。ICA会員。

本記事では、2025年9月20日に大阪・関西万博のイタリア・パビリオンで開催されるワークショップの目的、日時、登壇者、報告される事例、主催者の概要を網羅的に整理しました。協同組合が地域の課題に対して果たす役割や、国際的な連携の重要性を具体的事例とともに提示する内容となっています。

関連リンクは一般社団法人 日本協同組合連携機構の公式サイト(https://www.japan.coop/)にて確認できます。

参考リンク: