早稲田Podcast最新回:所有を問い直す法学対談

博士一歩前第3回配信

開催日:9月18日

博士一歩前第3回配信
このエピソードで何が話されてるの?
肥塚肇雄教授がゲストで、AIや自動運転、サブスク、メタバースが揺るがす“所有”概念と、それに伴う賠償や保険制度の再設計について法的な論点を整理・議論します。
どうやって聞けるの?無料なの?
Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTube、Voicyなど主要プラットフォームで無料配信。いつでも何度でも視聴可能で、番組HP(https://www.waseda.jp/top/podcast)から詳細確認できます。

早稲田大学のPodcastシリーズ「博士一歩前」に法学の新章が加わる

早稲田大学は、Podcast番組「博士一歩前」の新エピソードとして、法学学術院シリーズ第3回を配信開始しました。配信開始の日時は2025年9月18日 16時00分で、今回のテーマは『“所有”はもう古い?—AI・サブスク・メタバースが変える社会のルール』です。

同番組は、早稲田大学に属する主に人文科学・社会科学の第一線の研究者をゲストに迎え、研究を通して得られた洞察をもとに社会や学問への理解を深めることを目的としています。学び続ける社会人や大学院進学を検討する学生、第一線の研究者ら、幅広いリスナーを対象に、異分野の着想やセレンディピティを通じた「入門一歩前」の視点を提示します。

“所有“はもう古い?—AI・サブスク・メタバースが変える社会のルール 画像 2

今回の配信内容と狙い

本エピソードは法学学術院の肥塚 肇雄(こえづか ただお)教授をゲストに迎え、サブタイトルを『法のフロンティア:AI社会の「安全網」を設計する ~賠償と保険の未来~』として、急速に進展するAIや自動運転、サブスクリプション型サービス、メタバースなど先端技術が変える「所有」や責任の在り方に関する法的課題を扱います。

また、今回のエピソード配信に続き、次回エピソードでは肥塚教授の研究の歩みやスマートシティ構想に関連する議論、先端技術の社会実装に伴うリスクとそれに対する保険法の可能性、次世代へのメッセージなどが取り上げられる予定であることが告知されています。

“所有“はもう古い?—AI・サブスク・メタバースが変える社会のルール 画像 3

肥塚肇雄教授:専門領域と経歴

ゲストの肥塚 肇雄 教授は、現在早稲田大学法学学術院・法学部の教授(任期付)です。専門は保険法・交通法・自動運転関連法であり、AIや自動運転など技術革新に伴う法制度の設計や保険制度のあり方を研究しています。

経歴としては、中央大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了を経て、香川大学法学部助教授・教授、放送大学客員教授、明治大学自動運転社会総合研究所客員研究員などを歴任し、2023年より早稲田大学に着任しています。

学歴
中央大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了
主な職歴
香川大学法学部助教授・教授、放送大学客員教授、明治大学自動運転社会総合研究所客員研究員、2023年より早稲田大学法学学術院・法学部教授(任期付)
専門分野
保険法、交通法、自動運転関連法

番組パーソナリティと収録の一場面

今回のエピソードは、早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究戦略セクションのリサーチ・アドミニストレータ―(URA)である島岡未来子 教授が担当パーソナリティを務め、城谷和代准教授、丸山浩平教授らが共同で進行に関わっています。

配信に際しては、収録時の写真や紹介文も公開されており、登場人物の一例として「左から、島岡未来子教授、肥塚肇雄教授」といったクレジットが付されています。

エピソードの主題:所有概念の転換と保険・賠償の再設計

番組では、AIやサブスクリプション、メタバースといった技術やサービス形態が普及することで、従来の「所有」に基づく法制度や責任の枠組みが揺らぐ点を取り上げます。以下のポイントを軸に、賠償責任や保険制度のあり方がどのように再設計されうるかが議論されます。

議論の焦点は、誰がどのように責任を負うのか、そして損害発生時にどのようなリスク移転・分散の仕組みが必要なのかという点にあります。自動運転やAIが関与する事故、サブスク型サービスでの利用者と提供者の境界、仮想空間での経済活動と損害の認定など多面的な課題が提示されます。

  1. AIシステムやアルゴリズムの関与度に応じた責任区分
  2. サブスクリプション型契約における「所有」ではない利用関係の法的整理
  3. メタバース上で生じる財産的・非財産的損害の評価と賠償メカニズム
  4. スマートシティ等の社会実装に伴うシステムリスクと保険商品の設計

番組は、これらの論点を法学のフロンティアとして位置づけ、既存制度の修正や新たな保険制度の設計に関する示唆を提示します。次回の放送では肥塚教授が自身の研究の歩みやスマートシティ構想との関係についても語ることが告知されています。

視聴方法、提供プラットフォームと過去エピソード

本エピソードは複数の主要プラットフォームで配信されており、いつでも何度でも無料で視聴可能です。配信プラットフォームは以下のとおりです。

  • Spotify
  • Apple Podcasts
  • Amazon Music
  • YouTube
  • Voicy

番組の詳細ページやこれまでのエピソードは、早稲田大学のポッドキャスト専用ページで確認できます。番組HPのURLはhttps://www.waseda.jp/top/podcastです。

過去に配信されたシリーズは法学学術院や政治経済学、政治学方法論、ゲーム理論、国際関係論、教育心理学、応用言語学、社会学、日本文学など多岐にわたります。全ての過去エピソードは番組HPより視聴可能です。

これまでの主なシリーズと講師(番組HPで視聴可能)
所属 講師 テーマ
法学学術院 水町勇一郎教授 労働法の羅針盤でひらく 激動の時代の働き方
法学学術院 和仁かや教授 江戸時代の罪と罰、江戸時代の刑罰記録
政治経済学 浅古泰史准教授 理論で紐解く政治と経済の結びつき
政治学方法論 山本鉄平教授 因果革命で切り拓かれた、人文社会科学での数理的素養の可能性
ゲーム理論 船木由喜彦教授 「ゲーム理論」の現在地とこれから
国際関係論 多湖淳教授 国際政治を科学する。理論とデータで導く国際平和への処方箋
教育心理学 本田恵子教授 子どもの心を科学する! 実践主義を徹底したアンガーマネジメント研究
応用言語学 澤木泰代教授 文理融合で社会実装 言語教育のAI活用を支える言語テスト妥当性研究の真髄
社会学 若林幹夫教授 世の中の前提を紐解く、社会学的感覚
日本文学(平安文化) 福家俊幸教授 紫式部の生きた軌跡・宮廷女房たちが映し出す平安社会の姿

この記事のまとめと要点整理

以下の表は本記事で触れた主要事項を整理したものです。配信日、番組名、ゲスト、テーマ、配信プラットフォーム、番組HPなど、基本情報をまとめています。

項目 内容
配信日時 2025年9月18日 16時00分
番組名 博士一歩前(早稲田大学Podcasts)
シリーズ 法学学術院シリーズ③
エピソードタイトル “所有”はもう古い?—AI・サブスク・メタバースが変える社会のルール(副題:法のフロンティア:AI社会の「安全網」を設計する ~賠償と保険の未来~)
ゲスト 肥塚 肇雄(法学学術院教授)
パーソナリティ 島岡未来子教授(担当)、城谷和代准教授、丸山浩平教授 他
配信プラットフォーム Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTube、Voicy(いずれも無料で視聴可能)
番組HP https://www.waseda.jp/top/podcast

本記事では、配信開始の日時や番組の目的、肥塚教授の専門と経歴、今回のエピソードが扱う法的な論点、視聴方法およびこれまでの配信内容を網羅的に整理しました。詳細や過去エピソードの視聴は番組ホームページから確認できます。

参考リンク: