10/13開講|ベナン人講師から学ぶアフリカ流フランス語
ベストカレンダー編集部
2025年9月20日 05:46
アフリカ流フランス語講座
開催期間:10月13日〜12月21日

アフリカのフランス語をベナンの若者から学ぶ意義
特定非営利活動法人 開発メディア(運営メディア:ganas)は、2025年10月13日の週からZoomで「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」第12期を開講します。本記事では本講座の背景、構成、講師、支援の仕組み、申し込み方法までを詳しく整理します。
まず押さえておきたい事実として、国際フランコフォニー機構(OIF)の推定では2014年時点で世界のフランス語話者約2億7400万人のうち約1億5000万人、すなわち55%がアフリカに居住しているとされています。2050年にはアフリカにおけるフランス語話者比率がさらに上昇する見込みです。こうした人口動態の変化を踏まえ、国際協力や現地での実務に直結する「アフリカ流フランス語」を学ぶことには実務的価値があります。

ベナンの教育事情と学習ニーズ
ベナンは1960年までフランスの植民地であったため、公用語はフランス語です。しかし日常生活ではフォン語やヨルバ語などの現地語が使用され、フランス語は小学校入学後に初めて体系的に学ぶ言語となります。その結果、授業で使われるフランス語を理解できない子どもが多く、就学継続率に大きな影響を与えています。
外務省(2014年)によれば、小学校最終学年の就学率は58%に低下し、中等教育の就学率は54%に留まります。ユニセフのデータでも識字率が低く、若年層(15~24歳)では男性64%、女性41%と世界平均を大きく下回ります。こうした背景から、現地で使われるフランス語の指導と、教育継続を支える資金の確保が重要です。

ganasが実践する“学びと支援を両立する”モデル
本講座は単に語学習得を目的とするだけでなく、受講料の一部を講師および講師が運営する現地NGOの活動資金に充てる点が大きな特徴です。受講者はアフリカ流のフランス語を学びつつ、ベナンの子どもたちの教育支援に貢献できます。
実績として、11期の受講料からは64万7800円をベナンへ送金しました。過去の10期でも72万5820円の送金があり、その一部がNGO活動費として使われています。支援の透明性や使途についても具体的な事例が提示されています。

第12期の講座構成と週次スケジュール(全10回)
第12期は2025年10月13日(月)~12月21日(日)までの全10回で実施されます。レッスンは週1回、コースごとに90分(キッズ個人は30分)で行われ、録画が提供されるクラスもあります。日本時間での開催です。
クラスは少人数制(各クラス2~5人)を基本とし、学習効果を重視しています。欠席時の録画の扱い、個人レッスンの録画ポリシー、振替の有無など、受講に関わる運用ルールも明確に定められています。

コース構成(レベル別)
グループレッスン(90分)と個人レッスン(キッズ個人30分)を用意しています。レベルは導入から上級まで段階的に整備されています。
以下はグループのレベル目安です。DELFや仏検の目安も示されています。
- 導入:フランス語を初めて学ぶ方向け
- 初級1:初歩的な理解、学習ブランクのある方向け
- 初級2:初級1より上(仏検4級、DELF A1程度)
- 中級1:日常会話の基本表現が分かる方(仏検3級、DELF A2程度)
- 中級2:中級1の上(仏検準2級、DELF B1程度)
- 上級:業務でフランス語使用経験のある方(仏検2級~準1級、DELF B2~C1程度)
タイムテーブル(曜日別の日程)
下記はコース実施の曜日と該当する開催日です。いずれも日本時間での週1回、全10回となります。
スケジュールは先着順のクラス割当となり、希望とレベルにより曜日を選択できます。
- 月曜日(導入、初級1、キッズ): 10/13、10/20、10/27、11/3、11/10、11/17、11/24、12/1、12/8、12/15
- 火曜日(導入、初級2、中級1、中級2、キッズ): 10/14、10/21、10/28、11/4、11/11、11/18、11/25、12/2、12/9、12/16
- 水曜日(導入、初級2、中級1、上級、キッズ): 10/15、10/22、10/29、11/5、11/12、11/19、11/26、12/3、12/10、12/17
- 木曜日(導入、中級1、中級2、上級、キッズ): 10/16、10/23、10/30、11/6、11/13、11/20、11/27、12/4、12/11、12/18
- 金曜日(初級1、中級2): 10/17、10/24、10/31、11/7、11/14、11/21、11/28、12/5、12/12、12/19
- 土曜日(初級1、中級1、初級2): 10/18、10/25、11/1、11/8、11/15、11/22、11/29、12/6、12/13、12/20
- 日曜日(初級1、初級2、中級2): 10/19、10/26、11/2、11/9、11/16、11/23、11/30、12/7、12/14、12/21
5つのメリット(学びと支援の両立)
本講座が掲げる主要なメリットは5点です。国際協力やビジネス、文化理解、英語での学習、コミュニティづくりという観点での利点が整理されています。
学習面・支援面の双方に具体性があり、フランス語初心者にも配慮した構成になっています。
- 国際協力やビジネスで使える「アフリカ流フランス語」を習得できる
- 受講料の約半分がベナンの子どもの教育支援に充てられる
- 文化・政治・経済・教育について現地の視点で学べる
- 講師は英語も堪能で、英語でフランス語を学ぶことも可能
- 少人数制で仲間とつながる機会やネットワーキングの場が提供される
講師紹介と現地での支援活動の実例
第12期の講師はディマオ・クラリス・ソホヌ(Dimaou Clarisse SOHOUENOU)さんとフレディ・ジンセ・ホノダホ(Freddy Zinsè HOUNNONDAHO)さんです。両名ともChildren-EDUCに関わり、現地で子どもの学習支援を行っています。
講師の個人的経験と教育支援活動が受講料の使途と直結している点が本講座の特徴です。下記に両講師の経歴と活動内容を示します。
ディマオ・クラリス・ソホヌ(Dimaou Clarisse SOHOUENOU)
クラリスさんはベナンのアボメカラビ在住。農村で生まれ育ち、働きながら国立アボメカラビ大学(経営・経済学)を卒業しました。2018年にNGO「Children-EDUC」を立ち上げ、貧しい家庭の子どもたちに教育機会を提供しています。
Children-EDUCの活動は入学キットの配布、教師派遣、朝食提供、3校へのミニ図書館設置、フランス語学習のための教材共有、クリスマス贈呈など多岐にわたります。支援した子どもはこれまで500人以上です。
フレディ・ジンセ・ホノダホ(Freddy Zinsè HOUNNONDAHO)
フレディさんはアボメカラビ出身。学業成績優秀で国立アボメカラビ大学を卒業後、現在は国立数理科学技術大学(UNSTIM)の博士課程(水工学)で学びつつ、Children-EDUCで秘書を務めています。子どもへのフランス語教授経験があり、ガーナでの英語留学中に高校でフランス語を教えた経験もあります。
両講師は授業を通じて受講料の一部を自らの生活費とNGO運営費に充て、現地の教育継続を支えるという仕組みを採っています。具体的な寄付・支援の内訳や事例は以下の通りです。
- 11期の送金実績:64万7800円をベナンへ送金
- 10期の送金実績:72万5820円(うち一部をNGO活動費として使用)
- 使途事例:70人分のクリスマス用パーニュ購入、ヴェッキ村の子ども31人に制服寄贈、ミニ図書館設置、朝食提供、入学キット配布など
申し込み方法、費用、定員、運用上の注意点
申込みは先着順で、締切は2025年10月9日(木)です。クラスや個人枠の定員に達し次第締切となるため、希望者は期限前でも申込が必要です。
受講料はサポーターズクラブ会員向けの特別価格と一般価格が設定されています。サポーターズクラブに同時入会することで特典価格や優先枠が適用されます。
受講料・定員・資金配分
グループレッスン(90分)の料金は下記のとおりです。キッズ個人(30分)は同価格帯の設定です。受講料のおよそ半分がベナン支援に回ります。
支払い後のキャンセルは返金不可である点、講師側都合(停電など)で振替対応となる場合がある点に留意してください。
- グループ(導入~上級、90分):ganasサポーターズクラブ会員 1万230円、一般 1万4290円
- キッズ個人(30分):同上(会員 1万230円、一般 1万4290円)
- グループ定員:最大110人(22クラス)、各クラス2~5人(先着順)
- キッズ個人定員:4人(先着順)
申込み手順・締切・連絡先・利用ツール
申し込みは以下の手順で行います。申込フォーム送信後、主催者から振込先案内が送られ、入金をもって申込完了となります。メールアドレスの入力誤りに注意してください。
講座はZoomで実施し、講師との日常連絡にはWhatsAppを利用します。ZoomやWhatsAppの利用方法が不明な場合は主催へ問い合わせることでサポートを受けられます。
- 下記リンクの申込みフォームに入力: https://forms.gle/xxyBaFqDPsNqXaWM7
- 送信完了後、french.ganas@gmail.comへその旨通知
- 返信メールで振込先が案内され、入金により申し込み確定
お問い合わせ先および主催情報:
- 主催
- 特定非営利活動法人 開発メディア(ganas)
- ウェブサイト
- https://www.ganas.or.jp/
- https://www.facebook.com/ganas.or.jp/
- https://twitter.com/devmedia_ganas
- https://www.instagram.com/devmedia_ganas
- LINE
- https://page.line.me/ganas
- 申込み・問い合わせメール
- french.ganas@gmail.com
項目 | 内容 |
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開講期間 | 2025年10月13日(月)~12月21日(日)、全10回 |
申込締切 | 2025年10月9日(木)※定員に達し次第締切 |
開催方法 | Zoom(日本時間)。講師とのやり取りはWhatsAppを併用 |
受講料(グループ・キッズ個人共通) | ganasサポーターズクラブ会員: 1万230円、一般: 1万4290円(およそ半分がベナン支援へ) |
定員 | グループ最大110人(22クラス、各2~5人)、キッズ個人 4人(先着順) |
講師 | ディマオ・クラリス・ソホヌ(Children-EDUC代表)、フレディ・ジンセ・ホノダホ(UNSTIM博士課程) |
過去の送金実績 | 11期: 64万7800円、10期: 72万5820円(いずれもベナンへ送金。使途は生活費やNGO活動費等) |
申込リンク | https://forms.gle/xxyBaFqDPsNqXaWM7 |
問い合わせ | french.ganas@gmail.com |
以上が「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」第12期に関する要点の整理です。講座は学習機会の提供と同時に、ベナンの現地で行われる教育支援の資金化も目的としています。受講料の扱いや録画・欠席に関する運用ルール、申し込み手順をよく確認のうえ、申込み締切(2025年10月9日)までに手続きを行ってください。
参考リンク: