万博「UAEの日」皇太子来場で祝賀、見どころ紹介

UAEの日開催

開催日:9月19日

UAEの日開催
UAEの日ってどんなイベントなの?
大阪・関西万博で行われるUAEの公式ナショナルデー。アブダビ皇太子臨席の式典や伝統舞踊、文化ワークショップ、展示視察や外交イベントが一日を通じて行われ、来場者がUAEの文化とイノベーションを体感できるイベントだよ。
UAEパビリオンの見どころは何?
ナツメヤシに着想を得た高さ16mの柱や90本の葉軸を使った建築美と5つの没入型ゾーンが見どころ。伝統工芸や香水づくり、短編映画、宇宙・医療・サステナの展示など多彩な体験が楽しめるよ。

UAEと日本の絆を示した一日 — 2025年大阪・関西万博での「UAEの日」開催

2025年9月19日、2025年大阪・関西万博の会場において、アラブ首長国連邦(UAE)による公式ナショナルデー「UAEの日」が開催されました。式典にはアブダビ皇太子、シェイク・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下がご臨席され、UAEと日本、さらには国際社会との堅固な友好と協力を強調する場となりました。

当日はEXPOホール「シャインハット」を中心に祝典・式典、文化パフォーマンス、展示視察、外交イベントが実施され、UAEパビリオンや万博会場を訪れた来場者がUAEの伝統とイノベーションの両面を体感しました。この記事では、式典の流れ、参加者、文化プログラム、パビリオンの展示や建築的特徴、運営体制まで、プレスリリースに記載されたすべての情報を整理してお伝えします。

UAEパビリオン、2025年大阪・関西万博で「UAEの日」を開催 盛大な公式セレモニーと多彩な文化プログラムを展開 画像 2

公式式典の構成と出席した主要要人

公式式典はEXPOホール「シャインハット」で行われ、UAEと日本の国歌斉唱、国旗掲揚、両国の絆を称えるスピーチが壇上で展開されました。式典の冒頭には伝統芸能団とエミラティ音楽によるパレードが行われ、来場者と共に会場へ進む行列は強い一体感を示しました。

出席者には、UAE側の閣僚や高官、万博関係者、各国パビリオンのコミッショナー・ジェネラルが名を連ねました。日本に在住するUAE国民や国際社会からの多数の来場者も式典に参加し、祝祭的な雰囲気を共有しました。

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出席した主な要人

式典や殿下のご訪問に随行・出席した要人は以下の通りです。氏名と肩書を明記します。

  • アブダビ皇太子 シェイク・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(ご臨席)
  • アラブ首長国連邦 産業・先端技術大臣 兼 対日特使 スルターン・アル・ジャーベル閣下
  • アラブ首長国連邦 国際協力担当国務大臣 リーム・アル・ハーシミ閣下
  • シェイク・ハリーファ・ビン・ターヌーン・ビン・ムハンマド・アル・ナヒヤーン 皇太子府議長
  • モハメド・アリ・アル・ショラファ 自治体・交通局議長
  • セイフ・サイード・ゴバシュ アブダビ執行評議会事務総長 兼 皇太子府長官
  • マリヤム・エイド・アルメヘリ アブダビ・メディアオフィス議長 兼 皇太子府戦略関係顧問
  • シハブ・アルファヒム 駐日アラブ首長国連邦 特命全権大使 兼 UAEパビリオン・コミッショナー・ジェネラル(式典スピーチ)

式典はUAE側のリーダーシップが万博を国際協力とイノベーションの重要な場と捉えていることを示す機会となりました。シハブ・アルファヒム駐日大使は式辞の中で、1970年の大阪万博がUAEの国際参加の出発点であったことや、建国から半世紀余りで達成してきた成果と日本との協力の重要性を強調しました。

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日にわたる文化プログラムと参加型体験

「UAEの日」ではナショナルデーホールを中心に終日、多彩な文化プログラムが展開されました。来場者は伝統舞踊、ワークショップ、短編映画の上映、展示ガイドツアーなどを通じてUAEの文化や社会を深く理解することができました。

以下は実施された主なプログラムの内容です。プログラムはUAEの伝統と創造性を体感できる構成で、来場者に深い文化体験を提供しました。

主な文化プログラムと体験

  1. 伝統舞踊:アル・ラズファ、アル・アヤラなどの舞踊が高い評価を受けました。特にEXPOホール「シャインハット」でのアル・ラズファ公演は注目されました。
  2. ワークショップ:香水づくりやタッリ(UAEの女性たちに受け継がれる伝統的な刺繍技法)などの伝統工芸を体験できる参加型プログラムが開催されました。
  3. 短編映画上映:UAEの暮らしと文化を紹介する短編映画の上映により、来場者は視覚的にUAEの社会や価値観を学ぶことができました。
  4. ユースアンバサダーによる案内:46名のユースアンバサダー(うち24名はエミラティ)が来館者を案内し、展示や文化の解説を行いました。
  5. 外交イベント:教育、文化、持続可能性分野での日・UAE協力を推進する外交的な会合やセッションが実施されました。和歌山県有田市の湯浅中学校など日本の教育機関との協働も紹介されました。

これらのプログラムは、UAEが伝統を礎にしつつ革新を推進している姿勢を示すとともに、異文化間対話と国際的協力の強化を目的として企画されました。

UAEパビリオンの展示と建築的特徴、運営体制

UAEパビリオンは「大地から天空へ(Earth to Ether)」をテーマに、没入型の展示と体験型コンテンツを提供しています。2025年4月13日の開幕以来、パビリオンは来場者数の多い注目の出展となっており、建築・展示双方の工夫が評価されています。

パビリオンは夢洲の「エンパワーリングゾーン」内に位置し、エンパワーリングゾーンは日本館やEXPOホール「シャインハット」に近接しています。会期は2025年4月13日から10月13日まで、毎日午前9時から午後9時まで一般公開されています。

建築と展示の特徴

建築はナツメヤシに着想を得ており、高さ16メートルの柱に90本のナツメヤシの葉軸を用いたデザインが特徴です。これらの柱は200万本以上のナツメヤシの葉軸から制作され、自然素材の再利用と日本の匠の木工技術を融合しています。

館内は5つのテーマゾーンで構成され、来場者は没入体験を通じてUAEの価値観やイノベーションを辿ることができます。ゾーンは以下の通りです。

  • 国家のルーツ — 文化的起源と歴史を紹介
  • 宇宙探検家たち — 宇宙探査に関する取り組みとビジョン
  • 医療・健康分野の貢献者たち — 医療・ヘルスケアの先進事例
  • サステナビリティ分野の先駆者たち — 持続可能性への取り組み
  • 伝統が紡ぐ未来 — 伝統と未来志向の融合を示す展示

これらのゾーンは、アブダビ文化観光局、アブダビ音楽芸術財団、UAE宇宙庁を含む17の国家機関と協働して展開されたプログラムと連動しています。公式パートナーにはアブダビ文化観光局ADNOCSpace42PureHealthが名を連ねています。

運営体制と広報

UAE万博事務局はUAEの国際博覧会参加を取りまとめる国家的プラットフォームであり、UAE外務省の管轄下、サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤーン財団の支援のもと運営されています。使命は「人とイノベーションの力で人類が直面する課題に取り組む」ことであり、教育、医療、サステナビリティ、宇宙探査などの分野で協働する環境を整えています。

情報発信は公式ウェブサイトおよび各種SNSで行われています。公式SNSアカウントは以下の通りです。

  • Instagram: @uaeatexpo
  • X: @uaeatexpo
  • LinkedIn: @uaeatexpo
  • YouTube: @uaeatexpo
  • TikTok: @uaeatexpo2025
  • Facebook: @uaeatexpo

報道関係者のお問い合わせは media@uaepavilionexpo.com 宛に行われます。また、詳細は公式サイト(https://2025.uaepavilionexpo.com/ja)を参照ください。

式典の意義とUAEのメッセージ

駐日UAE大使でありUAEパビリオン・コミッショナー・ジェネラルであるシハブ・アルファヒム閣下は式辞で、UAEが1970年に大阪万博で初参加して以来の歩みと、今回の再訪の意義を述べました。殿下のご臨席はUAEの国際協力やイノベーションに対する強いコミットメントを示すものと位置づけられます。

また、アブダビ皇太子殿下がUAEパビリオンと日本館を視察されたことにより、両国の相互理解と連携が具体的に示されました。殿下はパビリオンの展示や文化プログラム、若きエミラティ人材(ユースアンバサダー)との面会を通じ、若者の果たす役割や文化交流の重要性を改めて強調されました。

関連プレスリリース(アブダビメディアオフィス)

同日、アブダビメディアオフィスは3件のプレスリリースを発表しています。主な見出しは以下の通りです。

  • 「アブダビ皇太子殿下、2025年大阪・関西万博『UAEの日』祝典にご臨席」
  • 「アブダビ皇太子殿下、2025年大阪・関西万博のUAEパビリオンを訪問」
  • 「アブダビ皇太子殿下、2025年大阪・関西万博の日本館を訪問」

これらのリリースは本日の発表(2025年9月19日)であり、当日の動きや殿下の視察内容、随行した要人の詳細、館内でのプログラムの概要が報告されています。

主要情報の整理

この記事で取り上げた「UAEの日」に関する主要な事実を表形式で整理します。続く段落では表の項目を補足します。

項目 内容
開催日 2025年9月19日(プレスリリース発表日も同日)
主会場 EXPOホール「シャインハット」、UAEパビリオン(エンパワーリングゾーン)およびナショナルデーホール等
主な来賓 アブダビ皇太子 シェイク・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下、スルターン・アル・ジャーベル閣下(産業・先端技術大臣 兼 対日特使)、リーム・アル・ハーシミ閣下(国際協力担当国務大臣)、シハブ・アルファヒム大使ほか多数
パビリオンテーマ 「大地から天空へ(Earth to Ether)」
展示ゾーン 国家のルーツ/宇宙探検家たち/医療・健康分野の貢献者たち/サステナビリティ分野の先駆者たち/伝統が紡ぐ未来(合計5ゾーン)
建築の特徴 高さ16mの柱、90本のナツメヤシの葉軸を用いたデザイン、200万本以上の葉軸素材の活用、日本の木工技術との融合
会期・開館時間 2025年4月13日〜10月13日、毎日午前9時〜午後9時
公式パートナー アブダビ文化観光局、ADNOC、Space42、PureHealth等
ユースアンバサダー 合計46名(うち24名はエミラティ)
連絡先・SNS 公式サイト: https://2025.uaepavilionexpo.com/ja / Instagram/X/LinkedIn/YouTube/TikTok/Facebook: @uaeatexpo(TikTokは @uaeatexpo2025) / 報道問合せ: media@uaepavilionexpo.com

上表は開催日、会場、要人、パビリオンの構成、建築の特徴、会期・開館時間、パートナー、ユースアンバサダーの人数、連絡先など、プレスリリースに含まれる主要情報を網羅しています。UAEパビリオンは伝統と革新を結びつける展示設計と多彩なプログラムを通じて、万博を訪れる国内外の来場者にUAEの物語を伝える場として機能しています。

本稿はプレスリリースの内容を基にした報告であり、式典の進行、参加者の発言、展示の構成、運営体制に関する情報を具体的に整理しました。ご関心がある方は公式ウェブサイトや報道連絡先を通じて最新情報をご確認ください。

参考リンク: