9月25日発売 サンクトガーレンの濃厚『桃のエール』
ベストカレンダー編集部
2025年9月21日 22:11
7種の桃のエール発売
開催日:9月25日

訳あり桃をまるごと活かした「7種の桃のエール」の特徴と味わい
サンクトガーレン有限会社は、山梨県産の“訳あり”桃を用いた季節限定ビール「7種の桃のエール」を2025年9月25日(木)より提供します。プレスリリース配信日時は2025年9月21日 18時20分で、同社は本製品を樽生での提供を中心に展開する方針です。
本製品は桃の皮と種を取り除きピューレ状に加工した果実を麦汁に投入する手法を採用しています。1回の仕込みに桃500kgを使用しており、香り・味わいの濃さは「ネクター」に例えられるほど濃厚で、種周り特有の酸味も感じられるため、単に“甘い”だけではない果実そのものの味わいがビールとして表現されています。

使用果実と加工方法の詳細
本製品には外観等に難があり一般流通しにくい“訳あり”果実を活用している点が最大の特徴です。品質的に問題はない果実を廃棄するのではなく、醸造原料として活用することでアップサイクルを実現しています。
使用される桃の品種は白凰、夢しずく、あかつき、まどか、川中島、ゆうぞら、さくらの7種類をブレンド。皮と種を取り除きピューレ状にして麦汁へ投入する工程を経ることで、果実由来の香味がビールにしっかりと溶け込んでいます。
- 使用量
- 1仕込み当たり桃500kg
- 表記
- 発泡酒(日本の酒税法で認められている以上の果実量を使用しているため)
- 麦芽率
- 50%以上(税率はビールと同じ)

販売・提供のスケジュールと入手方法の注意点
提供開始日は2025年9月25日(木)からで、初日は直営店である「サンクトガーレン タップルーム」にて樽生提供を開始します。続いて横浜・厚木のオクトーバーフェスト会場でも順次提供されます。瓶の一般販売は未定で、イベントでの消費状況によっては瓶販売を行わない可能性があると明言されています。
ここ数年はイベントでの消費量が多く、瓶に割り当てる数量が確保できない事例が続いているため、確実に飲みたい場合は提供会場での利用が推奨されています。

提供開始日と提供場所(樽生)
提供開始日 | 場所 | 備考 |
---|---|---|
2025年9月25日(木) | サンクトガーレン タップルーム(本厚木駅北口すぐ) | タップルームでの20タップ提供の一つとして提供開始 |
2025年9月26日(金)~2025年10月13日(月・祝) | 横浜オクトーバーフェスト(横浜赤レンガ倉庫イベント広場 赤レンガパーク) | サンクトガーレンブースにて提供 |
2025年10月10日(金)~2025年10月19日(日) | 厚木オクトーバーフェスト(厚木中央公園) | サンクトガーレンブースにて提供 |
サンクトガーレン タップルームは神奈川県央エリアで最多の20タップを備え、すべてサンクトガーレンが自社製造するビールを提供している点が特徴です。タップルームの住所、営業時間、電話番号は以下の通りです。
- 住所:神奈川県厚木市中町2-2-1 本厚木ミロード② 1階(本厚木駅北口すぐ)
- 電話番号:046-230-7017
- 営業時間:日~月 12:00~22:00/金・土・祝前日 12:00~23:00(ラストオーダー:フード1時間前、ビール30分前)
関連リンク:https://www.sanktgallenbrewery.com/peach/

訳あり果実活用の背景と他のアップサイクル製品
サンクトガーレンは2011年から“訳あり”果実を活用したビールを不定期で醸造しています。背景には近年の気候変動による影響があり、酷暑で果実が十分に成長する前に熟れてしまったり、暖冬により害虫が越冬し果実に被害を与えるケースが増えています。関係者の話では収穫した果実の約3分の1が“訳あり”となる年もあります。
こうした果実は多くが廃棄や家畜飼料に回される現状があり、醸造用に活用することで農家の収入源を増やすとともに食品ロス削減に貢献しています。サンクトガーレン側は果物本来の香り・味わいを引き出すために香料を用いず、贅沢に果実を投入する方針を続けています。

他の果物を使った製品例
これらのビールはいずれも、サンクトガーレン タップルームやオクトーバーフェストの同社ブースで味わうことができます。訳あり果実の活用は原材料コストの抑制にも寄与し、農家と醸造所の双方にとってメリットをもたらしています。

サンクトガーレンという醸造所の立ち位置と今回の位置付け
サンクトガーレンは日本で地ビールが解禁される以前に、アメリカで小規模ビールの製造販売を行っていた歴史を持つ醸造所です。その活動がTIMEやNewsweekなどの海外メディアで取り上げられ、日本国内でも注目を集めた経緯があり、業界内では「地ビール0号」と呼ばれることがあります。
同社は製法・味わいの面で一般的なラガーとは対極にあるエール一貫主義を掲げ、国内外のコンテストで多数の受賞歴を持ちます。通常のスタイル以外にも一升瓶ビール、バレンタイン限定のチョコビール、高アルコールで長期熟成が可能な麦のワインなど多様な商品を手掛け、クラフトビールの領域を広げています。

社名の由来と連絡先
「サンクトガーレン」はスイスの地名に由来し、同地の修道院が世界で初めて醸造免許を取得した場所であることから、醸造の原点を示す名前として採用されています。
- 公式サイト
- https://www.sanktgallenbrewery.com/
- https://twitter.com/SanktGallenSHOP
- https://www.facebook.com/SanktGallenBrewery
- https://www.instagram.com/mikisanktgallen/
- 本社連絡先
- TEL:046-224-2317 / 住所:神奈川県厚木市金田1137-1

主要情報の整理
以下の表は本記事で紹介した「7種の桃のエール」に関する主要項目を整理したものです。製品の性格、発売・提供日、提供場所、原料や量、表記上の扱いなど重要事項を一目で確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 7種の桃のエール(発泡酒) |
発売(提供)開始日 | 2025年9月25日(樽生) |
提供場所 | サンクトガーレン タップルーム(本厚木)、横浜オクトーバーフェスト、厚木オクトーバーフェスト(いずれも樽生) |
瓶販売 | 未定。イベントでの消費量によっては行わない可能性あり |
使用果実 | 白凰、夢しずく、あかつき、まどか、川中島、ゆうぞら、さくら(7種の訳あり桃をブレンド) |
使用量 | 仕込みあたり桃500kg |
表記 | 発泡酒(果実使用量が酒税法で定める基準を超えるため) |
麦芽率 | 50%以上(税率はビールと同じ) |
関連URL | https://www.sanktgallenbrewery.com/peach/ |
上記の表にまとめた通り、「7種の桃のエール」は大量の訳あり桃をアップサイクルして仕込む点、樽生での提供を主とする点、酒税上は発泡酒表記になる点が主要なポイントです。提供開始は2025年9月25日で、初日は本厚木のタップルームからスタートします。瓶での販売を期待する場合は、イベントでの提供状況を確認することが必要です。
参考リンク: