11月26日開催 託児付き温泉で産後ケアの効果を検証

託児付き温泉産後ケア調査

開催期間:11月26日〜11月27日

託児付き温泉産後ケア調査
参加資格って具体的にどんな条件?
2025年11月26日時点で出産後2か月〜1年半未満、1か月健診で温泉入浴の許可があること。軽度〜中等度の産後うつ自覚があり、長野県内か片道2時間程度の近県在住が対象です。
申し込みや費用はどうなってるの?
募集は2025年9月22日〜10月22日(定員約10名、集まり次第終了)。参加費は無料だが現地までの交通費は自己負担。申込後に事前スクリーニングと医師による安全性評価があります。

温泉と託児を組み合わせた産後ケアの科学的検証

株式会社ママクオリアは、環境省の「新湯治の効果に関する協同モデル調査」に採択されたプロジェクトとして、託児付き温泉ケアが産後うつ症状に与える影響を科学的に検証する研究ツアーを実施します。本研究は、温泉という自然資源と専門家によるケアを組み合わせ、産後の母親の心身回復を多角的に評価する先進的な試みです。

監修は信州大学医学部周産期こころの医学講座の村上寛医師が担当し、1泊2日の現地滞在と1か月後の追跡調査を通じて、生理学的・心理学的指標を用いた客観的データ収集を行います。研究の目的は、温泉入浴の身体的効果と自然環境でのリラクゼーション、さらに託児サービスを組み合わせた介入が、産後うつ症状や睡眠、育児ストレス等にどのように寄与するかを明らかにすることです。

【参加者募集】当社初の科学的検証プロジェクト温泉・湯治文化を活用した産後ケアの効果を調査する研究ツアーを実施 画像 2

研究の背景と目的

出産後の女性の約10~15%が産後うつに罹患するとされ、母親の苦痛だけでなく母子関係や子どもの発達に長期的影響を及ぼす可能性があります。一方で、日本には古来より温泉・湯治という心身回復の文化資源が存在し、これを現代の産後ケアに応用することが期待されています。

本研究が目指すのは、温熱や水圧、浮力などの温泉入浴に伴う生理的効果、温泉成分の化学的影響、さらには自然環境による心理的回復効果を統合的に検証することです。託児付きの設定により、母親が安心して入浴・休息できる環境を整え、その効果を客観的に評価します。

主たる研究目的
託児付き温泉ケアが産後うつ症状の軽減・心身回復に与える効果の科学的検証
位置づけ
環境省「新・湯治」プロジェクトの協同モデル調査として実施

研究ツアーの実施概要と参加条件

研究ツアーは長野県・田沢温泉の宿泊施設「富士屋」を会場に、2025年11月26日(水)~11月27日(木)の1泊2日で実施されます。参加者は現地滞在での介入に加え、1か月後にウェアラブル端末データとオンラインアンケート形式による事後調査に参加していただきます。

参加費は無料ですが、現地までの交通費は自己負担です。募集人数はおおむね10名程度を予定しています。募集期間は2025年9月22日(月)~10月22日(水)ですが、対象者が集まり次第終了となります。

参加対象と選考基準

参加対象は、2025年11月26日時点で出産後2か月~1年半未満の母親で、1か月健診にて温泉入浴の許可を得ている方です。自覚する症状は軽度~中等度の産後うつ症状であること、居住地は長野県内または長野県外でも片道2時間程度の近県であることが条件です。

選考はオンライン申し込みフォームによる事前スクリーニング後、信州大学医学部周産期こころの医学講座 村上寛医師による安全性評価を経て、研究参加に関する詳細説明と同意取得が行われます。

プログラム内容(予定)

1泊2日の滞在中に提供する主なプログラムは以下の通りです。参加者の安全を最優先に、資格を持つ専門職が関わる体制で実施されます。

  • 専門家指導による温泉入浴(滞在中に2回を予定)
  • 資格を持つ保育士による託児サービス
  • 助産師による個別相談
  • 主催者カウンセラーによるグループワーク
  • 自然環境での散策・森林浴
  • 地産地消に配慮した栄養バランスの取れた食事

測定項目・研究体制、倫理配慮と期待される成果

本研究では心理学的評価・生理学的評価の両面から託児付き温泉ケアの効果を検証します。心理尺度や生理指標を組み合わせることで、主観的な変化と客観的な生理反応の整合性を検証します。

測定項目は現時点では検討中のものも含まれますが、主要な予定項目は以下のとおりです。

心理学的評価(予定)
  • 気分状態(POMS2)
  • 不安症状(HADS)
  • 育児ストレス(PSI-SF)
  • 睡眠の質(PSQI)
生理学的評価(予定)
  • 自律神経活動(心拍変動解析)
  • ストレスホルモン(唾液アミラーゼ)
  • 客観的睡眠評価(アクチグラフ)
  • 身体的症状(腰痛等のVAS評価)

研究体制は以下の通りです。プロジェクト統括は株式会社ママクオリア代表取締役 塚越奈央、医療監修は信州大学医学部周産期のこころの医学講座 村上寛医師、温泉効果研究の統括はスプリングラボ合同会社代表 北出恭子が担当します。主催は環境省による「新・湯治プロジェクト」です。

倫理的配慮として、自由意思に基づく同意取得、いつでも辞退可能な権利の保障、個人情報の厳重な管理、専門医による安全管理体制の確保、緊急時対応計画の完備などが明記されています。参加者の安全と人権保護が最優先される実施体制です。

申込方法・選定プロセス、連絡先

申し込みは募集ページのフォームから行います。募集期間は2025年9月22日から10月22日までですが、対象者が集まり次第終了します。申込先のURLは次の通りです。

募集ページURL: https://onsen-sango-care-monitor202511.peatix.com

選定プロセスは以下の手順で進みます。

  1. オンライン申し込みフォームによる事前スクリーニング
  2. 信州大学医学部周産期のこころの医学講座 村上寛医師による安全性評価
  3. 研究参加に関する詳細説明と同意取得

問い合わせ先は研究事務局のメールアドレスです。対応時間は平日10:00~17:00です。

お問い合わせ
研究事務局: info@mamaqualia.com (平日10:00-17:00)

本プロジェクトの意義と要点の整理

環境省が推進する「新・湯治」は、温泉の温熱効果やリラックス効果に加え、地域の自然・歴史・文化・食などを組み合わせた現代型の滞在スタイルです。本研究は、こうした地域資源を産後ケアに応用する試みとして位置づけられます。得られたデータは、政策提言や温泉地の新たな活用モデル構築につながることが期待されています。

以下に本記事で紹介した主な情報を表形式で整理します。研究の目的、日時、場所、対象、費用、測定項目、協力体制、申し込み方法などを一目で確認できます。

項目 内容
研究タイトル 託児付き温泉ケアが産後うつ症状に与える影響の科学的検証(環境省「新湯治の効果に関する協同モデル調査」採択)
主催・運営 株式会社ママクオリア(統括: 塚越奈央)、環境省「新・湯治」プロジェクト(主催)、医療監修: 信州大学 村上寛医師、研究統括: スプリングラボ 北出恭子
実施日時 2025年11月26日(水)~11月27日(木) 1泊2日、+1か月後の追跡調査
実施場所 長野県・田沢温泉 富士屋
募集期間 2025年9月22日(月)~10月22日(水)※対象者が集まり次第終了
募集人数 約10名程度
参加費 無料(現地までの交通費は自己負担)
対象 2025年11月26日時点で出産後2か月~1年半未満の母親、1か月健診で温泉入浴許可のある方、軽度~中等度の産後うつ症状、自宅から比較的近隣(長野県内または片道2時間程度の近県)
主なプログラム 専門家指導の温泉入浴(2回予定)、託児サービス、助産師による個別相談、カウンセラーのグループワーク、森林浴、栄養バランスに配慮した食事
測定項目(予定) 心理: POMS2、HADS、PSI-SF、PSQI/生理: 心拍変動解析、唾液アミラーゼ、アクチグラフ、VAS評価等
申込方法 募集ページの申し込みフォームから(URL: https://onsen-sango-care-monitor202511.peatix.com)
問い合わせ 研究事務局: info@mamaqualia.com(平日10:00-17:00)
会社情報 株式会社ママクオリア/所在地: 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F−C/設立: 2022年11月1日/URL: https://mamaqualia.com/

本研究は、温泉という地域資源を活用した新たな非薬物的介入の有効性を検証する試みとして位置づけられます。得られたエビデンスは、地方自治体や温泉地の産後ケア事業の設計、ならびに環境省の「新・湯治」関連施策や他の公的施策への示唆を提供することが期待されています。

参考リンク: