1月2日公開 シネマ歌舞伎『朧の森に棲む鬼』の見どころ
ベストカレンダー編集部
2025年9月22日 17:25
幸四郎版 公開開始
開催日:1月2日

シネマ歌舞伎の新たな挑戦――予告編解禁と作品の位置付け
松竹株式会社は、シネマ歌舞伎最新作『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』の予告編を、2025年9月22日(月)17時に解禁しました。本作は「歌舞伎NEXT」シリーズの第2弾であり、劇団☆新感線の主要クリエイターである脚本・中島かずき、演出・いのうえひでのりによる新作歌舞伎を映画化した作品です。
シネマ歌舞伎は歌舞伎舞台を映画館で楽しむ映像コンテンツとして展開されてきました。本作では、従来の歌舞伎の伝統表現と革新的な演出を融合させる試みが明確に打ち出されており、先に大ヒットした『阿弖流為〈アテルイ〉』に続く注目作となります。

予告編の解禁日時と上映開始
予告編は9月22日(月)17時に公開され、映画館での本予告上映は9月26日(金)より順次開始されます。公開に先立ち複数パターンの予告編が用意されており、映像によって作品の表情や主演の違いが伝わる構成です。
具体的には、幸四郎版・松也版それぞれの本予告(60秒、30秒)に加え、二作共通版の30秒予告を含めた合計5パターンが展開されます。以下に各予告編のURLを含めて明記します。
- 幸四郎版 本予告 60秒/30秒:https://youtu.be/98ySMQsxMP4?si=Xud-2r86QvT-4tCl
- 松也版 本予告 60秒/30秒:https://youtu.be/cRGIRnbifsA?si=AiO8pIH6hosAAhAd
- 二作共通版 本予告 30秒(劇場ほかで順次上映)

二つの“ライ”――主演2バージョンの演技的特徴とキャスト
本作の最大の特色は、主演を務める松本幸四郎と尾上松也という二名が、それぞれ別バージョンの主役〈ライ〉を演じる点です。シネマ歌舞伎史上初めて、主演違いの2バージョンを連続公開する試みとなります。
予告編では、主人公・ライが朧の森の魔物から力を与えられ、欲望に捕らわれて成り上がりを図る過程が描かれます。ライは狡猾な詭弁で人々を操り、やがて悪の深みに堕ちていく。そうした過程の中で、幸四郎版と松也版の味わいの違いが顕著に表現されています。
出演者と収録情報
主要出演者は下記の通りです。舞台公演を収録した映像がシネマ歌舞伎として上映されます。
- 主演
- 松本幸四郎、尾上松也(各バージョンそれぞれ主演)
- 共演
- 中村時蔵、坂東新吾、尾上右近、市川染五郎、澤村宗之助、大谷廣太郎、市川猿弥、片岡亀蔵、坂東彌十郎 ほか
- 収録
- 令和6年11,12月新橋演舞場公演を収録
また、幸四郎は劇団☆新感線の舞台に歌舞伎俳優として参加した実績があり、『阿修羅城の瞳』『髑髏城の七人<アオドクロ>』などの主演経験があります。尾上松也も劇団☆新感線作品で主演を務めた経験があり、両者ともに舞台・映像分野でのクロスオーバーが深いことが本作の演出意図と合致します。
物語の骨子と制作スタッフ
物語は戦乱の世を舞台に、深い〈オボロの森〉で屍を漁る男・ライが、オボロの魔物と出会うことで始まります。魔物から与えられた〈オボロの剣〉はライの舌に合わせて動き、人を斬るたびに赤い血の雨を降らせます。この出会いがライの破滅の始まりとなり、その先に栄華があるのか、没落があるのかが物語の軸となります。
本作の制作クレジットは以下の通りです。脚本・演出ともに劇団☆新感線を主軸とする布陣で、歌舞伎的表現と劇団☆新感線流のエンタテインメントが融合しています。
- 作:中島かずき
- 演出:いのうえひでのり(劇団☆新感線)
物語のモチーフにはシェイクスピア作品、とりわけ『リチャード三世』の“悪の魅力”という要素も着想源として取り入れられており、悪役主人公・ライの危険な魅力を強調する演出がなされています。
鑑賞情報、ムビチケ販売、料金・販売期間
公開スケジュールおよび料金体系、ムビチケ(特別鑑賞券)などの販売情報は下記の通りです。ムビチケは絵柄が2種用意され、数量限定の特典も設けられています。
劇場公開日は幸四郎版が2026年1月2日(金)、松也版が2026年1月23日(金)です。ムビチケは東劇含む上映映画館、歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座、南座ほかで販売されています。
料金
- 一般:2,200円(税込)
- 学生・小児:1,500円(税込)
- ムビチケ(特別鑑賞券):1,900円(税込) ※共通券としてどちらの版にも使用可能
ムビチケ絵柄・販売期間・販売場所
ムビチケは絵柄を2種用意。絵柄①が幸四郎版、絵柄②が松也版のデザインとなっていますが、いずれの絵柄でも幸四郎版・松也版のどちらにも使用可能な共通券です。さらに、2種のムビチケをセットで同時購入した場合はセット購入特典としてポストカードが提供されます(数量限定)。
- 価格(税込):1,900円
- 販売場所:上映映画館(一部除く)、歌舞伎座、新橋演舞場、南座、大阪松竹座、メイジャー(前売券通販サイト)、MOVIE WALKER STORE
- 支払方法の特記事項:歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座は切符売場での販売、決済は現金のみ
- 販売期間:絵柄①(幸四郎版) 〜2026年1月1日(木)、絵柄②(松也版) 〜2026年1月22日(木)
ムビチケカードのデザインに関わらず、幸四郎版/松也版のどちらにも利用できる共通券である点が明記されています。詳細な販売情報や利用方法については公式の告知ページを参照してください。
作品情報の要点まとめ表
以下に、本記事で提示した主要情報を表形式で整理しました。公演日、料金、主要スタッフ・キャスト、ムビチケ情報、予告編URLなどを網羅しています。
項目 | 内容 |
---|---|
作品名 | シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』 |
予告編解禁日時 | 2025年9月22日(月)17:00 |
本予告劇場上映開始 | 2025年9月26日(金)より順次上映 |
公開日(幸四郎版) | 2026年1月2日(金) |
公開日(松也版) | 2026年1月23日(金) |
料金 | 一般2,200円/学生・小児1,500円/ムビチケ1,900円(いずれも税込) |
脚本・作 | 中島かずき |
演出 | いのうえひでのり(劇団☆新感線) |
主要出演 | 松本幸四郎、尾上松也、中村時蔵、坂東新悟、尾上右近、市川染五郎、澤村宗之助、大谷廣太郎、市川猿弥、片岡亀蔵、坂東彌十郎 ほか |
収録公演 | 令和6年11,12月 新橋演舞場公演を収録 |
ムビチケ絵柄・販売期間 | 絵柄①(幸四郎版):〜2026年1月1日(木)/絵柄②(松也版):〜2026年1月22日(木) |
ムビチケ販売場所 | 上映映画館(一部除く)、歌舞伎座、新橋演舞場、南座、大阪松竹座、メイジャー、MOVIE WALKER STORE |
予告編URL(代表) | 幸四郎版:https://youtu.be/98ySMQsxMP4?si=Xud-2r86QvT-4tCl 松也版:https://youtu.be/cRGIRnbifsA?si=AiO8pIH6hosAAhAd |
公式情報 | https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/news/3055 |
上記の表は作品公開に関する主要な情報を整理したものです。予告編は複数パターンで作品の異なる側面を提示しており、幸四郎版と松也版それぞれのキャラクター表現の違いが確認できます。ムビチケは共通券として利用可能で、2種のセット購入特典にポストカードが用意されるなど、コレクター要素も含まれています。
参考リンク: