9/24初公開:HARIOの新V60ドリッパーNEOの実力
ベストカレンダー編集部
2025年9月22日 21:45
V60 NEO初披露
開催期間:9月24日〜9月27日

雑味を抑え、味の輪郭を研ぎ澄ます新しいリブ設計
耐熱ガラスメーカーのHARIO株式会社は、円すい形コーヒードリッパーの新モデル「V60 ドリッパー NEO」を発表しました。プレスリリースは2025年9月22日 11時30分付で発表されており、今回のモデルは「もっと速く、もっとクリーンに」という開発コンセプトのもとに設計されています。
開発チームはバリスタからのニーズに応え、お湯がスムーズに抜けて雑味を残さない抽出を目指しました。設計の核となるのは72本の繊細なリブと、底部で9本に集約する独自の構造です(実用新案申請中)。この構造によりお湯がドリッパーの壁全体から均一に流れ、抽出スピードは速くなりつつ、クリーンで飲みごたえのある味わいを実現することを狙っています。

リブ設計の詳細と検証
リブ(凹凸)の数や高さは試作段階で徹底的に検証されました。プレスリリースによれば、試作と無数の抽出検証を重ねる過程で約2年を要して最終形状に至ったとされます。リブの配列は、お湯の通り道をコントロールすることで過抽出を防ぎ、酸、甘み、ボディの輪郭が調和したカップを得ることを目的としています。
以下に本製品の核となるポイントを整理します。
- 72本の極細スパイラルリブ(凹凸)が壁面全体に配置され、底部で9本に集約される独自構造(実用新案申請中)
- お湯は壁全体から均一に流れ、抽出速度の向上と雑味抑制を両立
- 酸味・甘み・ボディのバランスを調整し、透明感のある味わいを実現
項目 | 概要 |
---|---|
リブ本数 | 72本(底部で9本に集約) |
狙い | お湯の均一配分による速い抽出と雑味の抑制 |
開発期間 | 試作を含めて約2年 |

素材と形状が導く温度管理—トライタン採用と薄型設計
素材面では軽量かつ熱効率に優れたトライタンを採用した点が明記されています。トライタンは抽出中の温度低下を抑え、最後の一滴まで理想のカップクオリティを維持することを目的とした素材選定です。また、ドリッパー本体を可能な限り薄く仕上げる設計により、コーヒーの熱が奪われにくい作りになっています。
プレスリリース内のPOINT欄では「ドリッパー本体はトラタン製」との記載もあります。本文における素材説明ではトライタン採用と明記されていますので、製品情報の表記についてはメーカー表記のまま紹介しています。
- 素材(プレスリリース記載)
- トライタン採用(本文)、POINT欄には「トラタン製」の表記あり
- 厚みと取っ手
- 取っ手をなくし本体を薄くすることで熱効率を高める設計
- 目的
- 抽出中の温度低下を抑え、安定した抽出を実現

利用シーンとターゲット:バリスタから初めてのハンドドリップまで
NEOはバリスタや競技会の舞台で信頼できる性能を備える一方、抽出が初めての方でも安定した一杯を得られるようシンプルなレシピとの相性も考慮して設計されています。プロフェッショナルとビギナーの間を橋渡しすることを意図したドリッパーです。
20年前に生まれたV60ドリッパーの思想「コーヒーをもっと自由にする」を継承しつつ、現代のニーズに応える形で進化を遂げたことが強調されています。バリスタの情熱や愛好家の探究心に寄り添う道具として位置づけられています。

初お披露目の情報:SCJA 2025 出展
初お披露目はSCJA 2025会場で行われます。日程は2025年9月24日から9月27日まで、会場は東京ビッグサイト南館4FのCoffee village内、HARIOブースです。来場者は実際の抽出デモや製品説明に触れる機会が得られます。
発表時点での公式ウェブサイトとして関連リンクはhttps://www.hario.com/が示されています。展示での確認や追加情報はメーカーサイトに掲載される可能性があります。
製品仕様、価格、仕様の詳細まとめ
以下はプレスリリースに基づく「V60 ドリッパー NEO」の製品概要と価格、材料等の仕様です。製品名・価格・サイズ・材質・原産国などプレスリリースで示された全ての仕様を漏れなく整理します。
表のあとに簡潔な補足説明を付け加えます。販売時期に関する明記はプレスリリース内にないため、価格やサイズはメーカー希望小売価格として提示されています。
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | V60 ドリッパー NEO |
メーカー | HARIO株式会社(本社:東京都中央区) |
発表日時 | 2025年9月22日 11時30分 |
素材 | PCT樹脂、シリコーンゴム(本文ではトライタン採用と明記、POINT欄に「トラタン製」の記載あり) |
サイズ | 01 / 1~2杯、02 / 1~4杯 |
価格(メーカー希望小売価格、税込) | 01(1~2杯):¥1,980、02(1~4杯):¥2,200 |
原産国 | 日本 |
主な特徴 | 72本の極細スパイラルリブ、底部で9本に集約、薄型設計、取っ手なし、熱効率向上 |
特許等 | リブ構造は実用新案申請中 |
展示 | SCJA 2025(2025年9月24日~27日)、東京ビッグサイト 南館4F Coffee village HARIOブース |
関連リンク | https://www.hario.com/ |
上の表はプレスリリースに記載された情報を網羅的に整理したものです。素材表示については本文とPOINT欄で表記が若干異なるため、そのまま両方を併記しています。価格はメーカー希望小売価格(税込)です。
この記事ではプレスリリースに含まれるすべての情報をもとに、設計思想、素材、ターゲット、展示情報、仕様・価格を整理しました。V60の思想を継承しつつ、抽出のクオリティ向上を目指した製品としての要点を表にまとめて終えます。
参考リンク: