サウジ王国館、万博で第95回ナショナルデーを祝賀
ベストカレンダー編集部
2025年9月24日 06:05
サウジナショナルデー祝典
開催日:9月23日

サウジアラビア王国の第95回ナショナルデー、万博での祝賀の全容
2025年9月23日、2025年大阪・関西万博のサウジアラビア王国館では、第95回ナショナルデーの公式祝賀行事が開催されました。本行事は万博会場内の複数エリアを舞台に行われ、サウジアラビアの伝統と現代の変革を同時に示す構成で進められました。
式典の開催場所はExpoホール・シャインハットから始まり、パレードはExpoアリーナ・Matsuriへと連なり、夜は同アリーナでのコンサートで締めくくられました。会場全体で約2,000名のVIP、国際代表団、メディア関係者、一般参加者が参列しています。

式典冒頭から夜のエンターテインメントまでの流れ
公式式典は国歌斉唱で幕を開け、続いてサウジアラビアと日本の代表による挨拶が行われました。登壇者にはサウジアラビア王国投資大臣であり同国の国際博覧会参加運営委員会の委員を務めるハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル=ファーレフ閣下と、日本の経済産業副大臣である大串正樹氏が含まれました。
式典当日、参加者は伝統的な剣舞「アルダ」の生演奏と踊り、工芸や音楽の展示、映画上映、パネルディスカッション、そしてコンサートを通じて、サウジアラビアの遺産とビジョンが一連のプログラムとして提示されました。

式典の登壇者・出席者と主要な発言
式典には政府高官や大使、学術関係者、文化関係者などが出席し、講演やパネルに参加しました。式典のスピーチとコメントは、祝典の主旨である国家の結束・文化の共有・両国関係の強化を明確に示しました。
特にハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル=ファーレフ閣下は次のように述べています。「サウジアラビア王国の第95回ナショナルデーに際し、我々は国家の結束と進歩、そしてサウジアラビアと日本の70年にわたる強固な友好関係を祝います。この数十年にわたり、両国のパートナーシップは多様化し、両国の経済の強化、より緊密な関係の構築、そして共通の利益の拡大に貢献してきました。本日万博では、サウジアラビア王国館を通じて、両国民をつなぐ架け橋として、私たちの遺産と文化の誇りを共有しています。サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王陛下と、ムハンマド・ビン・サルマン・アール・サウード皇太子のリーダーシップのもと、『ビジョン2030』を指針として、サウジアラビアは豊かな未来に向けて邁進しています。」
駐日サウジアラビア王国大使であり同パビリオンの政府代表であるガーズィー・ビン・ファイサル・ビンザグル博士も次の通り述べました。「万博におけるサウジアラビアナショナルデーの祝賀行事は、王国にとって大きな誇りと深い意義を持つ瞬間であり、日本との強固なパートナーシップを示しています。この記念日は、『ビジョン2030』に基づく変革を示しつつ、我々の過去の本質、現在の意義、そして未来への志を共有する機会です。平和で繁栄し持続可能な未来への共通の志に基づき、パートナーシップを構築し続ける中で、我々は世界の舞台で王国の成果を祝います。」

式典出席者の規模と構成
当日の参列者は約2,000名にのぼり、VIP、国際代表団、メディア、一般来場者が混在する形で参加しました。会場は満員の観衆で埋まり、パレードや屋外展示、上映会場など複数の地点でプログラムが展開されました。
登壇やパネルには政府関係者に加え、映画制作や学術、演劇分野の専門家も参加し、文化的対話と知的交流を目的としたセッションが行われました。

祝賀プログラムの内容:音楽・映画・パフォーマンスの詳細
祝賀行事は式典、パレード、ダンスパフォーマンス、映画上映、コンサートと多岐にわたり、伝統芸能と現代芸術が組み合わされた構成でした。特に注目されたプログラムと登壇者、制作団体、パフォーマーについて詳細に整理します。
文化公演のハイライトは伝統剣舞「アルダ」の演出で、伝統楽器の生演奏に合わせた剣舞は国家の誇りを象徴する場面として強く印象に残りました。また、日本の能楽師とサウジのネイ奏者、太鼓奏者とサムリ奏者による共演も行われ、両国の伝統音楽が対話する形で披露されました。
映画上映とパネルセッション
Expoナショナルデーホール・レイガーデンでは、キング・アブドゥルアジズ世界文化センター(イスラ)制作によるサウジアラビア映画『バレーロード』の特別上映が行われました。上映後には、イスラの映画プロデューサーであるマジェド・サンマン氏がモデレーターを務め、サウジの学者・演劇監督であるナイフ・ハラフ氏を招いたパネルセッションが開催されました。
このパネルでは、映画制作の背景や文化的意義、サウジアラビアにおける現代芸術の役割などが話題となり、来場者は作品と関連する議論を通じてより深い理解を得る機会が提供されました。
夜のコンサートと特別演目「水の物語」
祝祭はExpoアリーナ・Matsuriでの夜のコンサートで締めくくられました。ここでは伝統と現代の融合を意図したプログラムが並び、新進サウジアラビアのアーティストのパフォーマンス、伝統舞踊の展開が行われました。
イベントのハイライトの一つは、World Expolympics賞の「ベスト・プレゼンテーション賞」にノミネートされた作品『水の物語』のナショナルデー特別版です。ライブパフォーマンスと没入型プロジェクションマッピングを融合させ、日本の海女とサウジアラビアの真珠ダイバーの共通点を描き、世界最大の真珠を探すダイバーの旅を表現しました。
サウジアラビア王国館の展示・常設プログラムと会場情報
サウジアラビア王国館は、万博期間中に700を超えるプログラムの一部を実施する会場です。10月13日まで毎日開館しており、訪問者は複数の没入型展示と文化プログラムを通じて国のビジョンと文化を体感できます。
開館時間は毎日9:00〜21:00、場所は万博会場西ゲートのコネクティングゾーン(C14-01)に位置しています。パビリオン内では音楽・芸術パフォーマンス、ARアプリなどデジタル体験も提供されています。
常設および期間限定の主なプログラム
サウジアラビア王国館内で提供される主なプログラムには以下が含まれます。これらは展示空間と連動し、多面的に王国の文化とビジョンを伝える構成です。
- Ahlan Wa Sahlan(歓迎プログラム)
- We Are Saudi Arabia(王国の紹介)
- The Botanist(ARアプリ)(拡張現実を用いた植物・生態系の体験)
- 文化スタジオでの音楽・芸術パフォーマンス
- 没入型展示:「進化する都市」「持続可能な海」「無限の人間の可能性」「イノベーションの頂点」
これらのプログラムは『ビジョン2030』に基づき、サウジアラビアが目指す持続可能性、都市の進化、人材育成、技術革新の方向性を来場者に提示します。
アクセスと公式情報
サウジアラビア王国館の位置は万博会場西ゲートのコネクティングゾーン(C14-01)で、開館は9:00〜21:00(10月13日まで)です。来場前には公式SNSやウェブサイトで最新情報の確認が推奨されます。
公式SNSと公式サイトは以下のとおり提供されています。情報発信は複数プラットフォームで行われ、展示内容やプログラムの最新情報が順次公開されます。
- @ksaexpo2025
- X
- @KSAExpo2025_
- YouTube
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- Saudi Arabia at Expo
- KSA Expo 2025
- TikTok
- @ksaexpo
- LINE
- KSA 大阪万博2025
- 公式サイト
- https://ksaexpo2025.sa/
- バーチャル万博
- 上記公式サイトおよびSNSを通じて案内
要点整理:開催概要と主要データ
以下に、この記事で取り上げた内容を表形式で整理します。日付、会場、主要プログラム、登壇者、参加者規模、運営情報を網羅して示します。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 第95回サウジアラビア王国ナショナルデー公式記念式典(2025年大阪・関西万博内) |
日時 | 2025年9月23日(終日プログラム)、式典開始は午前中(国歌斉唱・挨拶)/夜はコンサートで締め |
会場 | 万博会場内(Expoホール・シャインハット、Expoアリーナ・Matsuri、Expoナショナルデーホール・レイガーデンなど) |
パビリオン位置 | 万博会場西ゲート・コネクティングゾーン(C14-01) |
開館時間 | 毎日9:00〜21:00(10月13日まで) |
参加者規模 | 約2,000名(VIP、国際代表団、メディア、一般) |
主要登壇者 | ハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アル=ファーレフ(サウジアラビア王国投資大臣)/大串正樹(日本:経済産業副大臣)/ガーズィー・ビン・ファイサル・ビンザグル(駐日大使) ほか |
ハイライトプログラム | 公式式典、パレード、伝統剣舞「アルダ」、映画『バレーロード』特別上映およびパネル、夜のコンサート(『水の物語』特別版含む) |
常設・主要展示 | Ahlan Wa Sahlan、We Are Saudi Arabia、The Botanist(ARアプリ)、没入型展示(進化する都市、持続可能な海、無限の人間の可能性、イノベーションの頂点) |
公式情報 | Instagram:@ksaexpo2025、X:@KSAExpo2025_、YouTube:@KSAExpo2025、公式サイト:https://ksaexpo2025.sa/ ほか |
記事全体を通して、サウジアラビア王国館が『ビジョン2030』に基づく変革と文化の共有を重視し、両国の70年にわたる関係を踏まえた発信を行っている点が確認できます。万博会場内では複数の展示と700を超えるプログラムが展開されており、10月13日まで一般公開の形で多彩な体験が提供されています。