約9割が内定式は対面希望 同期交流を重視する学生の本音

内定式対面希望多数

開催日:9月24日

内定式対面希望多数
学生は本当に内定式に会社に行きたいの?
学情の調査(有効回答275件)では「企業に訪問して参加したい」が70.5%、「どちらかと言えば」含め86.9%で約9割が対面参加を希望。雰囲気確認や顔合わせが主な理由です。
内定式で学生が特に重視してることって何?
最も多いのは「同期と交流できる」で84.4%。次いで入社1・2年目の社員との交流50.0%、上司年代との交流33.2%、入社前の目標設定やキャリア情報への関心も高いです。

学生は内定式を「会社に赴いて対面で」行いたいと考えている実態

株式会社学情が2025年9月24日に公表した調査結果は、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に行われた「内定式」に関する意識調査の内容を示している。本調査はWeb上のアンケートで、275件の有効回答を集計したものである。調査期間は2025年8月20日から2025年9月2日までで、対象はスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者であった。

設問の中でも特に注目されるのは「内定式の参加形式」に関する回答である。最も多かった選択肢は「実際に企業に訪問して参加したい」で、単独回答で70.5%を占めた。さらに「どちらかと言えば」を含めた合計は86.9%にも達し、約9割の学生がリアルでの参加を希望していることが明確になった。

9割近い学生が、内定式は「実際に企業に訪問して参加したい」「一緒に働く人たちの雰囲気を知りたい」「同期や役員などと顔合わせしたい」の声 画像 2

学生の意向を示す具体的な理由

調査回答の自由記述欄では、学生が対面参加を望む背景が詳細に示されている。多くの回答には「一緒に働く人たちの雰囲気を知りたい」「同期や役員などとも顔合わせしたい」といった対人関係の確認や、早期に働くイメージを得たいという動機が含まれている。

以下は回答に寄せられた主な声の要旨である。これらは個別の表現を圧縮したものだが、調査報告にて提示された代表的な意見である。

  • 一緒に働く人たちの雰囲気を知りたい
  • 対面のコミュニケーションで信頼関係を構築したい
  • 自分が働くイメージを早く得たい
  • ここで働いていくのだと腹をくくるために対面で参加したい
  • 同期や役員などとも顔合わせしたい
  • 今後のモチベーションアップのため、人生で一度しかないためきちんと参加したい
  • オンライン中心の大学生活が続いており、対面での経験を求めている

内定式で学生が望む具体的コンテンツ

次に「内定式にあると嬉しいコンテンツ(複数回答可)」についての結果が示された。最も高かったのは「同期と交流できる」で、84.4%に上った。同期との交流を通じて人間関係を構築し、入社後の心理的な安心感につなげたいという意図がうかがえる。

そのほか上位の回答としては、入社後に近い年代の社員や上司候補との交流や、入社までの目標設定・キャリアプランに関する情報提供が挙げられている。これらは、入社前に必要な人間関係や仕事のイメージ、目標設定を行うことを重視する傾向を示している。

コンテンツの順位と比率

調査で挙がった主要項目の割合は以下の通りである。

  1. 同期と交流できる:84.4%
  2. 入社1・2年目の社員と交流できる:50.0%
  3. 入社後上司となる年代の社員と交流ができる:33.2%
  4. 卒業までの過ごし方など、入社までの目標設定ができる:32.0%
  5. キャリアプランなど、入社後の目標設定ができる:25.8%

学生の自由記述には「将来の仕事仲間と知り合いたい」「入社後に必要な人間関係や知識を得られる」「入社後の上司と交流を持つことで実際に働くイメージが湧き仕事に興味を持つことができる」「社員と交流の時間があれば不安も少しは払拭できる」「ギャップを無くし活躍できるように」といった具体的な期待が並んでいる。

調査概要と株式会社学情の事業概要

本章では調査の実施方法や対象、ならびに調査を公表した株式会社学情の企業情報を整理する。調査方法はWeb上でのアンケートで、対象はスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」のサイト来訪者である。なお、同サイトは2025年3月1日よりブランドをリニューアルしており、旧名称は「あさがくナビ」である。

調査概要の要点は以下の通りである。数値は調査報告に従い小数点第一位までで表記され、四捨五入のため合計が100.0%にならない場合がある旨が付記されている。

調査期間
2025年8月20日~2025年9月2日
調査機関
株式会社学情
調査対象
スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者
有効回答数
275件
調査方法
Web上でのアンケート調査

株式会社学情の企業概要も公表資料の通りである。東証プライム上場・経団連加盟企業であり、1976年創業、資本金は15億円である。若手向けの採用・転職支援サービスを複数運営しており、主なサービスと会員数は次のとおりである。

  • 「Re就活」(20代向け転職サイト) 会員数260万人(東京商工リサーチ調査 2019年~2024年 20代向け転職サイト 第1位)
  • 「Re就活30」(30代向けダイレクトリクルーティングサービス)
  • 「Re就活キャンパス」(スカウト型就職サイト) 会員数60万人 ※2025年3月1日より、あさがくナビからブランドリニューアル

同社は日本で初めて「合同企業セミナー」を開催したとする実績や、「転職博」「就職博」の運営、2019年に開始した外国人材の就職・採用支援サービス「Japan Jobs」など、多様な採用支援サービスを展開している。加盟団体としては日本経済団体連合会や全国求人情報協会など複数に所属している。

調査結果の要点整理と関連リンク

ここまで示した調査結果をコンパクトにまとめ、主要な数値を表形式で整理する。内定式に関する学生の意向や望ましいコンテンツ、調査の基本情報、ならびに学情のサービス概要を一目で確認できる構成としている。

項目 内容
発表者 株式会社学情
発表日 2025年9月24日 10時00分
調査期間 2025年8月20日~2025年9月2日
調査対象 スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」来訪者(2026年3月卒予定の大学生・大学院生)
有効回答数 275件
内定式の参加形式(単独最多) 「実際に企業に訪問して参加したい」70.5%(「どちらかと言えば」を含めると86.9%)
内定式で嬉しいコンテンツ(最多) 「同期と交流できる」84.4%
その他の主なコンテンツ比率 入社1・2年目と交流50.0%、上司年代と交流33.2%、入社前の目標設定32.0%、キャリアプラン25.8%
企業情報 東証プライム上場・経団連加盟。創業1976年、資本金15億円。主サービス:Re就活(会員260万人)、Re就活キャンパス(会員60万人)など

調査報告の全文や関連情報は、株式会社学情の公開ページにて確認できる。参考リンク:https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/250924/

以上は、株式会社学情が公表した「内定式」に関する調査レポートの内容である。調査結果は学生側の対面での交流・情報取得ニーズが高いことを示しており、内定式の実施方法やコンテンツ設計に関する示唆を提供している。

参考リンク: