9/30開始のクラファン:藤田屋の『捨てない傘』とは

クラウドファンディング開始

開催日:9月30日

クラウドファンディング開始
いつ買えるの?
セミオーダー(日傘「仁心 - nico -」)はECで2025年8月から受付開始済み。クラウドファンディングは2025年9月30日開始、WEATHER LIFEの販売は2026年3月予定です。
普通の傘と何が違うの?
遠州織物や静岡挽物、駿河蒔絵など地域の伝統素材と職人の一貫手作りで仕立て、耐水・UV防御や補修で寿命を延ばす設計が特徴です。

静岡の老舗が掲げる「捨てない傘」のビジョンと具体的な始動時期

静岡県静岡市に本社を置く創業1919年(大正8年)の老舗、株式会社藤田屋は、傘を使い捨てる文化から、長く愛着を持って使い続ける文化へ転換することを目指す取り組みを本格化させます。プレスリリースは2025年9月24日 08時30分に発表され、同社は複数の新規プロジェクトを2025年度に開始する予定です。

日本では年間数千万本の傘が廃棄されているとされ、製品寿命やリサイクルの観点から環境負荷が問題視されています。藤田屋は単に商品を売るだけではなく、生活の中で長く使えるデザインと職人技を通じて、廃棄の削減と地域技術の継承を同時に実現することを掲げています。

  • プレスリリース発表:2025年9月24日 08時30分
  • クラウドファンディング開始:2025年9月30日(プロジェクト詳細:https://s.lmes.jp/l/yPjoOynacd)
  • ECでのセミオーダー受付開始:2025年8月(傘日傘「仁心 – nico -」のセミオーダー)
  • 新ブランド「WEATHER LIFE」販売開始予定:2026年3月

これらの取り組みは、職人の手仕事・静岡の伝統工芸・暮らし起点のデザインを結び付けることで、製品の寿命延長と地域文化の継承を両立させることを目的としています。

年間数千万本が廃棄 ─ 創業106年・静岡の傘屋が「捨てない傘」を文化に 画像 2

「仁心 – nico -」:静岡の伝統を纏うセミオーダー日傘の設計思想

「仁心 – nico -」は、同社が展開する日傘の新たなラインで、静岡の伝統工芸品を生地や手元の素材として取り入れ、一本ずつ職人が仕立てるセミオーダー方式です。ブランド名は創業者の家族に由来する一文字を受け継ぎ、人を思いやる心を象徴しています。

製品は従来の出来上がり品の販売に加え、顧客が生地と手元を選べるセミオーダーで提供されます。使用する生地や手元の素材は地域の手仕事を反映したものが中心で、着物・浴衣のリメイクも可能です。

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素材の詳細:遠州織物・静岡挽物・駿河蒔絵

「仁心 – nico -」で採用する主な素材は次のとおりです。これらはいずれも静岡県内に根付く伝統的な手仕事であり、日傘としての機能性と美しさを兼ね備えます。

素材選定は見た目の美しさだけでなく、遮光性やUVカット、耐久性といった日傘に必要な機能面も考慮されています。以下に主な素材とその特徴を整理します。

  • 遠州織物:浜松注染染め(表裏ともに模様が楽しめる技法)や遠州綿紬(凹凸糸による素朴な風合い)。UVカットや遮光性に優れ、光を透かした際の色の表情が特徴。
  • 静岡挽物:轆轤(ろくろ)で削り出す手仕事により作られる丸みのある手元。使い込むほどに手になじみ、経年変化で色味や質感が深まる。
  • 駿河蒔絵:漆で文様を描き金銀粉を蒔く装飾技法。挽物の手元に蒔絵を施すことで、上品な輝きを与える。
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職人の役割と着物リメイクの取り組み

藤田屋では、傘づくりを一貫して担う職人が一本ずつ製作します。一般的な量産傘のような工程ごとの分業は用いず、アンブレラマスター(傘版のソムリエ)の資格を持つ職人が全工程を担当することで、全体の調和が取れた高精度な仕上がりを実現します。

着物や浴衣を用いたリメイク日傘は、顧客が所有する思い出の品を再利用するプロセスです。お預かりした着物・浴衣の生地をそのまま傘地に用い、手元や提げ紐はセミオーダーで選択可能。結果として世界に一つだけの、思い出を受け継ぐ日傘が完成します。

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「WEATHER LIFE」新ブランドの設計とラインナップ

藤田屋は、新ブランド「WEATHER LIFE(ウェザーライフ)」を立ち上げ、雨晴兼用で長く使える傘の提供を目指します。ブランドは生活に馴染むシンプルなデザインと、最高水準の機能性を両立することを目標に設計されています。

初年度にはLUMINOUS(ルミナス)とARUTO(アルト)の2ラインを展開予定です。両ラインとも機能性を重視しつつ、幅広い年齢やシーンで使える汎用性を意識したデザインで構成されます。

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機能仕様(開発中の参考数値)

現在開発中のため最終スペックは変更の可能性がありますが、ブランドが目指す機能仕様は以下のとおりです。技術仕様は日常の使用での快適性と耐久性を重視しています。

撥水等級
5級
耐水圧
10,000mm以上
UVカット率・遮光率
100%(UPF50+)
遮熱性能
S45以上

これらの数値は開発中の製品に基づく暫定値であり、状況により変更となる場合があります。

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LUMINOUS(ルミナス)とARUTO(アルト)の特徴

LUMINOUSは暮らしの風景に宿る色とパターンを発想源としたシリーズで、落ち着いたトーンがスーツからカジュアルまで幅広く調和します。手元は白木調で、八角形グリップにより持ちやすさと安定感を確保しています。

利用シーンとしては通勤や会食、学校行事や美術館など、TPOを問わず自然に馴染むことを想定しています。一方、ARUTOは軽量・コンパクト設計の折りたたみ傘で、出張や旅行、日常持ち歩きに適した一品です。

  • LUMINOUS:夕焼けオレンジや木々のグリーンなどの調和するトーン、白木調手元、長傘・折りたたみの展開。
  • ARUTO:ポケットサイズの携帯性、男女兼用で日常のデイリーアイテムに馴染む配色、軽量設計。
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企業情報の整理と取り組み要点のまとめ

以下は株式会社藤田屋の基本情報と、本リリースで発表された取り組みの要点を整理した一覧です。各プロジェクトの開始時期や取り扱い内容、問い合わせ先および関連リンクを含め、情報を網羅的にまとめています。

記事末尾には本記事で触れた主な日付・製品・仕様を表形式で整理しています。事業の背景としては「年間数千万本の傘廃棄問題」と「静岡の伝統技術の継承」が位置付けられており、これらを結びつける形で商品とブランドを展開します。

項目 内容
プレスリリース発表日 2025年9月24日 08時30分
クラウドファンディング開始 2025年9月30日(詳細:https://s.lmes.jp/l/yPjoOynacd)
ECセミオーダー受付開始 2025年8月(「仁心 – nico -」セミオーダー)
新ブランド販売開始予定 WEATHER LIFE:2026年3月予定
主な製品 日傘「仁心 – nico -」(遠州織物、静岡挽物、駿河蒔絵)、着物・浴衣リメイク日傘、WEATHER LIFE(LUMINOUS、ARUTO)
WEATHER LIFE想定機能(暫定) 撥水等級5級、耐水圧10,000mm以上、UVカット率100%(UPF50+)、遮熱性能S45以上(開発中のため変更の可能性あり)
企業情報 株式会社藤田屋/所在地:静岡県静岡市葵区昭府2丁目8-18/代表取締役:藤田 道一/URL:https://fujitaya.jp/
関連リンク クラウドファンディング:https://s.lmes.jp/l/yPjoOynacd
プロモーションリンク:https://promo.yesterday-japan.com/fujitaya_s?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAafceyrqjU8-71fdwgLB5L9A5H0VuQEOxSweOFnBElVe27jjhjQu8HUOpiIj1A_aem_vTMtnWCLflxatGNUIYsSqA

記事内で紹介した取り組みは、製品の機能性と地域の手仕事を結びつけることで、傘を長く使い続ける文化を形成しようとするものです。商品ラインアップ、技術仕様、提供開始の時期、関連リンクをまとめて提示しました。

参考リンク: