佐賀のsuecoがゆむけんとSNS伴走で全国へ
ベストカレンダー編集部
2025年9月24日 14:20
佐賀SNS伴走支援事業
開催期間:9月1日〜2月28日

佐賀県が仕掛けるSNS活用の販促支援、人気インフルエンサーと県産品の本格連携が始動
2025年9月24日付で公表された発表によると、(公財)佐賀県産業振興機構の一部組織であるさが県産品流通デザイン公社は、県産品の販路拡大と事業者の情報発信力向上を目的に「SNSを活用した販促支援事業」を開始しました。発表日時は2025年9月24日11時56分です。
本事業では、SNSで高い拡散力を持つインフルエンサーが採択事業者に伴走して支援を行い、商品の魅力を全国へ伝える取り組みを実施します。6月に実施した公募には県内事業者から多数の応募があり、厳正な審査を経て伊万里市の農業法人である株式会社suecoが採択されました。

公募から採択までの経緯と目的
公募は2025年6月に実施され、多数の県内事業者が応募しました。選考は公開資料に基づく厳正な審査で行われ、最終的に株式会社suecoが採択されました。採択理由には、商品や事業内容の独自性、地域資源の活用、将来的なブランド化の見込みなどが挙げられます。
本事業の目的は三点に整理されています。第一に、インフルエンサーの伴走支援を通じて事業者がSNS運用のノウハウを習得すること、第二に「バズる」視点を取り入れた商品開発やイベントを展開すること、第三にECサイト等を通じた県産品の販売促進とブランド力強化につなげることです。
- 事業名:SNSを活用した販促支援事業
- 期間:2025年9月1日(月)~2026年2月末(予定)
- 採択事業者:株式会社sueco(伊万里市)
- 伴走支援インフルエンサー:ゆむけんグルメ(総フォロワー数281万人)
- 新コラボ商品発表:2025年12月中旬(予定)

sueco(株式会社sueco)の事業内容と強み──自然農と平飼い卵を軸に
採択事業者となった株式会社suecoは、2022年設立の伊万里市に拠点を置く農業法人です。所在地は佐賀県伊万里市黒川町福田1405-3、代表者は松本啓氏。事業内容は平飼い卵の生産・販売、農産物加工、スイーツ開発、オンライン販売など多岐にわたります。
suecoの特徴は「人にやさしく、地球にやさしく」という理念のもと、農薬や化学飼料を用いない飼育や環境に配慮した鶏舎運営を実践している点です。アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点でも注目され、未利用食材などを活用した飼料づくりを行うなど、自然環境に近い条件で鶏を育てることを重視しています。

商品ラインと実績
商品例としては、卵白と甜菜糖だけで作る新感覚メレンゲ菓子「卵の雫」、卵黄の濃厚なコクを活かした「プレミアムプリン」(オーツミルク・ソイミルク仕様あり)などが挙げられます。これらの商品はオンライン販売で全国にリピーターを持ち、ミシュラン三つ星レストランでも採用される実績を有しています。
公式サイトはhttps://suecofarms.com/で、商品情報やオンライン販売の案内が展開されています。今回の採択により、商品開発やパッケージ刷新、キャンペーン設計などを通じて、インフルエンサーのノウハウを取り入れた戦略的PRを実践し、支援終了後も自走できる発信力の養成が目標とされています。
- 設立
- 2022年
- 所在地
- 佐賀県伊万里市黒川町福田1405-3
- 代表者
- 松本啓
- 事業内容
- 平飼い卵の生産・販売、農産物加工、スイーツ開発、オンライン販売

伴走支援を担う「ゆむけんグルメ」の役割と期待される効果
今回の伴走支援を担うのは、「ゆむけんグルメ」として知られる九州屈指のグルメインフルエンサーです。3つの主要SNSを中心に総フォロワー数は281万人に達しており、独自のグルメ視点と拡散力を武器に多数の行列店を生み出してきた影響力があります。
ゆむけんグルメの役割は、suecoが手がける「自然農×平飼い卵スイーツ」の魅力を商品開発段階から伴走し、SNS戦略の設計・実行に至るまで直伝することです。具体的には撮影・コンテンツ企画、投稿スケジュールの構築、ハッシュタグや話題化の仕掛け、キャンペーン設計、フォロワーとのコミュニケーション手法の指導などを含みます。
- アカウント例:Instagram https://www.instagram.com/yumuken_gourmet/
- YouTube:https://www.youtube.com/@yumuken_gourmet_japan
- TikTok:https://www.tiktok.com/@yumuken_gourmet
これにより、sueco側は短期間でSNSノウハウを習得し、支援終了後も自走してブランド発信できる体制を築くことが期待されています。新コラボ商品は2025年12月中旬に発表予定となっています。

さが県産品流通デザイン公社の支援体制と事業の全体像
さが県産品流通デザイン公社は、(公財)佐賀県産業振興機構の一部門として平成29年(2017年)4月に設立されました。目的は県産品の販売促進と流通のデザインであり、県内の生産者や事業者の販路拡大、情報発信支援、海外市場開拓などに取り組んでいます。
今回の「SNSを活用した販促支援事業」は、公社が行う支援事業の一環であり、支援対象は佐賀県内に所在し、事業として営んでいる生産者、製造者、販売者です。公式ホームページ「SAGAPIN」はhttps://www.sagapin.jp/で、関連する支援情報や公募情報が掲載されています。また本事業の詳細は公社のニュースページ(https://sagapin.jp/news/news-4846/)にも掲載されています。
事業の期間と実施事項
事業期間は2025年9月1日から2026年2月末(予定)で、期間中に行われる主な実施事項は以下の通りです。
- インフルエンサーによる伴走支援とSNS運用ノウハウの提供
- 商品開発・パッケージ刷新の支援
- キャンペーン設計と実施、ECサイトを活用した販売促進
- 効果測定と今後の自走に向けた戦略立案
これらを通じて、県産品の価値向上と販路拡大を図り、地域のブランド力強化につなげることを目的としています。
本記事の要点整理
以下の表は、本件プレスリリースで示された主要事項を分かりやすく整理したものです。事業の目的や期間、採択事業者、伴走するインフルエンサー、主要な商品や実績、関連リンクを網羅しています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表元 | さが県産品流通デザイン公社((公財)佐賀県産業振興機構内) |
発表日時 | 2025年9月24日 11時56分 |
事業名 | SNSを活用した販促支援事業 |
事業期間 | 2025年9月1日~2026年2月末(予定) |
目的 | 1. インフルエンサー伴走でSNSノウハウ習得 2. 「バズる」視点の商品・イベント展開 3. EC等での販促とブランド力強化 |
採択事業者 | 株式会社sueco(伊万里市) |
suecoの特色 | 農薬・化学飼料不使用、平飼い卵、生産~スイーツ開発、アニマルウェルフェア配慮 |
代表的商品 | 「卵の雫」(メレンゲ菓子)、プレミアムプリン(オーツ/ソイミルク仕様あり) |
伴走支援インフルエンサー | ゆむけんグルメ(総フォロワー数281万人) |
新コラボ商品発表 | 2025年12月中旬(予定) |
関連リンク | 佐賀県産品流通デザイン公社(SAGAPIN)https://www.sagapin.jp/、sueco公式https://suecofarms.com/、ニュースページhttps://sagapin.jp/news/news-4846/ |
以上が本件に関する要点整理です。佐賀県内の事業者支援として、SNSを活用した販促支援の枠組みの下、地域資源を活用した商品と情報発信力を結びつける具体的な取り組みが始まっています。
参考リンク: