10/1開催|製造業のMVPを再定義する実務セミナー
ベストカレンダー編集部
2025年9月24日 14:40
製造業向けMVPセミナー
開催日:10月1日

製造業のMVPはなぜソフトウェア流では通用しないのか
キュレーションズ株式会社は、2025年9月24日12時00分付のプレスリリースで、オンラインセミナー「本来あるべき製造業の新規事業のつくりかた~MVP編~」を2025年10月1日(水)11:00〜12:00に開催すると発表しました。担当は野崎氏で、本イベントはZoomによる無料配信です。
セミナーの主題は、製造業におけるMVP(Minimum Viable Product)の再定義です。一般にソフトウェア業界で広まった「まずは最小限の機能でリリースして顧客の反応を見ながら改善する」というアプローチは、サプライチェーンや量産工程が一度構築されると後戻りが極めて困難な製造業にはそのまま適用できない点が問題視されています。本セミナーはこの問題認識を出発点に、製造業としてのMVP設計を実務的に整理することを目的としています。
「最後まで生き残る最小製品」へ──概念の転換と設計思想
プレスリリースでは、製造業が目指すべきMVPは「最後まで生き残る最小製品」であると明確に打ち出されています。これは目先の機能実装だけを優先するのではなく、将来の市場拡大や競合の追随を見据えた戦略的な制約設定を伴う概念です。
具体的には、あえてスペックを抑える戦略や、製品そのものの評価軸を変えるビジネスモデルとの連携など、単なる機能の優劣で勝負しない方策が解説されます。セミナーは、技術成熟度と市場投入のタイミングを見極めるためのフレームワークを提示し、オーバースペックによるコスト増や市場投入の遅れを避ける方法論を提供することを目指します。
製造業特有の制約とMVP設計のポイント
製造業特有の制約として、サプライチェーンの固定化、量産後の仕様変更コスト、製造設備投資の回収期間などがあり、これらはMVP設計に大きく影響します。セミナーではこれらの現実的要因を踏まえた設計思想が示されます。
また、MVPを単なる「最短で動く試作品」ではなく、事業継続性やモジュール化、将来的な拡張性を担保するための戦略的選択として位置づける点が強調されます。これにより、量産設計やサプライチェーン構築の初期段階から事業リスクを低減する設計が可能になります。
セミナーで得られる具体的な知見と学習項目
プレスリリースは、セミナーで参加者が得られる知見を以下のように整理しています。まずは製造業に最適化されたMVPの定義と設計思想。続いて、新しい価値観で市場をリードする戦略。さらに、技術の成熟度と市場投入の最適なタイミングを判断する実践的なフレームワークの提示です。
本セミナーは単なる理論講義にとどまらず、製造業の実務に直結する観点からMVP設計を扱います。サービス業やソフトウェア業界の常識とは一線を画した、事業の持続性を念頭に置いた実務的な手法が示されます。
学習項目の詳細
- 製造業に適したMVPの定義:「最後まで生き残る最小製品」とは何か、そのための評価軸と設計ルール。
- 戦略的スペック抑制の方法:必要最小限を見定めるためのファクターと実際の意思決定プロセス。
- ビジネスモデル連携の考え方:例として、ハード販売を主軸にしつつソフトを無償ライセンスする戦略など、評価軸自体を変える手法。
- 技術成熟度と市場投入のタイミング:PoCから量産へ移行する際のチェックポイントとリスク低減策。
これらの項目を通じて、参加者は自社の新規事業やプロジェクトに直接適用できる知識と実務的なフレームワークを得ることが期待されます。
想定される参加者とスピーカーのプロフィール
プレスリリースでは、対象となる参加者を具体的に列挙しています。経営戦略/企画担当、サプライチェーン構築や量産設計に関わるプロジェクトマネージャー、製造業やハードウェア企業の技術開発リーダー/R&D部門責任者、市場戦略を担当する営業企画/マーケティング担当者、大企業で社内起業やCVCを担うイノベーション推進担当などが想定されています。
対象は幅広く、事業設計や量産体制の初期段階で意思決定に関与する担当者にとって実務的な示唆が得られる内容です。参加者属性に応じた具体的な適用方法も提示されるとされています。
スピーカー:山下 昌哉
本セミナーのスピーカーは山下昌哉氏。キュレーションズ株式会社のCKTO(最高テクノプレナーシップ知識責任者)であり、e-Compass LLCのCEOでもあります。
経歴の要旨は以下の通りです。1982年に東京大学大学院物理工学専攻博士課程を修了後、旭化成工業(現旭化成)に入社。MRI(磁気共鳴断層像撮影装置)やLIB(リチウムイオン電池)という新規事業領域で製品技術開発と市場拡大に従事。2000年に自ら提案して電子コンパスの開発を開始し、2003年の事業開始以降は世界トップメーカーとして新規市場創出に寄与しました。
2008年にAndroid OS、2009年にiOSのスマートフォンへ旭化成の電子コンパスが標準搭載されたことが事業成長に寄与。2010年から旭化成グループフェロー、2017年から同社シニアフェローを務め、2023年9月に41.5年間勤務した旭化成を退任し、e-Compass LLCを起業しています。受賞歴としては2012年に全国発明表彰恩賜発明賞、2015年に春の紫綬褒章があります。
開催概要・申込方法とキュレーションズについて
開催概要はプレスリリースに明記されています。日時は2025年10月1日(水)11:00〜12:00、参加料は無料、視聴方法はZoomでのオンライン配信です。申込は専用URLから行う形式で、プレスリリースでは以下のURLが示されています。
申込URL: https://www.curations.jp/article/7m0FZHUT
- 主催
- キュレーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、担当:野崎)
- 参加料
- 無料(Zoomでのオンライン配信)
- 申込方法
- 上記URLから申込
キュレーションズについてもプレスリリース内で紹介されています。キュレーションズは大企業向けの新規事業創出支援ファームであり、独自の顧客行動起点の事業創出モデルをベースに、専門家チームや支援サービス、企業パートナーシップを組み合わせて新規事業創出を支援しています。同社は事業創出を通じた企業全体のビジネス・トランスフォーメーションに寄与することを掲げています。また、ノウハウ資料の提供や無料セミナーの開催を行っている点も明記されています。
項目 | 内容 |
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プレスリリース日 | 2025年9月24日 12時00分 |
セミナー名 | 本来あるべき製造業の新規事業のつくりかた~MVP編~ |
開催日時 | 2025年10月1日(水)11:00〜12:00 |
参加料 | 無料 |
視聴方法 | Zoom(オンライン配信) |
申込URL | https://www.curations.jp/article/7m0FZHUT |
主催 | キュレーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、担当:野崎) |
想定参加者 | 経営戦略・企画担当、量産設計やサプライチェーン関連のPM、技術開発リーダー/R&D責任者、営業企画/マーケティング担当、イノベーション推進担当(社内起業・CVC)など |
スピーカー | 山下 昌哉(キュレーションズ株式会社 CKTO、e-Compass LLC CEO) |
本記事ではプレスリリースに記載されたすべての情報を網羅しました。本セミナーは製造業におけるMVP設計の考え方を根本から再検討する機会を提供するとされており、PoCを越えて量産・市場投入へと踏み出す意思決定に関与する担当者にとって具体的な示唆が得られる内容となっています。申込や詳細確認は上記の公式URLで行えます。
参考リンク: