BLANC FUJIに再生羽毛枕『ふとんでまくら』導入

ふとんでまくら導入

開催期間:9月13日〜3月13日

ふとんでまくら導入
いつからどこで試せるの?
2025年9月13日から約半年間、山梨・BLANC FUJIの一部客室で実際に使って体験できる。導入は客室限定のため予約時に設置状況を確認しておくと安心。
普通の枕と何が違うの?
再生羽毛を中材にしたリサイクル志向の枕で、ウレタン層が支え、コットン表面で通気性を確保する3層設計。廃棄寝具削減と快眠の機能性を両立している点が特徴。

山梨の水と職人がつくる再生羽毛枕をBLANC FUJIの客室へ

自然共生型ホテルを運営する株式会社BLANCは、宿泊体験の新たな価値として“快眠”に着目し、2025年9月13日よりBLANC FUJIの一部客室(一部を除く)に、山梨県で製造された再生羽毛枕「ふとんでまくら」を期間限定で導入しました。本発表は株式会社BLANCによるもので、発表日時は2025年9月24日 11時00分です。

導入にあたっては、再生羽毛を用いることで廃棄寝具の削減を目指す株式会社アメイズプラス(本社:愛知県名古屋市)が開発した製品を採用しています。「ふとんでまくら」は、山梨の清らかな富士の水と地元の職人の手による工程を経て製造される点が特徴で、宿泊という体験の中で地域資源と循環の取り組みを伝える試みでもあります。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 2

導入開始日と提供期間

「ふとんでまくら」のBLANC FUJIでの提供は、2025年9月13日より開始され、約半年間の期間限定で実施されます。期間中はBLANC FUJIの客室(一部を除く)で、宿泊者が実際に使用して体験できる形で設置されます。

この取り組みは、宿泊体験を介して再生資源と快眠の関係、そして地域との共生を自然に伝えることを目的としています。導入により、宿泊者は商品そのものの機能性を確かめるだけでなく、寝具廃棄の現状についての認識を深める機会にもなります。

  • 導入開始:2025年9月13日
  • 発表:株式会社BLANC 2025年9月24日 11:00
  • 設置場所:BLANC FUJI 客室(一部を除く)
  • 提供期間:約半年間
地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 3

製品の特徴とサステナブルな技術背景

「ふとんでまくら」は、株式会社アメイズプラスが開発した再生羽毛を活用した枕です。日本国内で年間およそ1億枚の寝具が廃棄されるという課題に対し、リサイクル羽毛の可能性に着目して設計されたもので、環境配慮と機能性の両立を追求しています。

製品はリサイクル羽毛、ウレタン、コットンの3層構造を採用しており、沈み込みとサポート性をバランスさせることで肩への負担を軽減する設計となっています。海外クラウドファンディングでは約1.5か月で1,000万円超を達成しており、現在までの累計販売数は約3,500個に達しています。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 4

3層構造の詳細と機能性

「ふとんでまくら」は以下の3層構造で構成されています。各層は快眠と身体負担の軽減に向けて役割分担されています。

  1. リサイクル羽毛層:再生羽毛を中心に使用。軽さと保温性を確保しつつ、循環資源の活用を推進。
  2. ウレタン層:適度な反発で沈み込みを支え、首や肩の可動部をサポート。
  3. コットン層:肌触りと通気性を考慮した表面素材で、快適性を補完。

この構造により、単に環境配慮を掲げるだけでなく、実際の睡眠品質に寄与する設計が実現されています。開発段階から寝具の廃棄問題に真正面から向き合ってきた企業ならではの仕様です。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 5

廃棄寝具の現状とリサイクルの意義

日本では毎年およそ1億枚の寝具が廃棄されているとされています。とくに東京23区内で回収された粗大ごみの中では布団が最多で、令和4年度には約97.6万枚が回収されました。しかし、寝具のリサイクル率はわずか2%に留まっており、圧倒的に使い捨てられる現状が続いています。

羽毛はリサイクルすれば100年使用できる可能性があるとされ、羽毛リサイクルに取り組む事業者の存在は、廃棄削減の現実的な解決策の一部となり得ます。アメイズプラスや羽毛再生に携わる企業の取り組みは、こうした問題に対する具体的なアクションです。

年間廃棄枚数(国内推計)
約1億枚
東京23区での布団回収(令和4年度)
約97.6万枚
寝具リサイクル率
約2%
地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 6

導入の経緯と関係者のコメント

今回のコラボレーションは、BLANCの“余白”と“循環”をテーマにした宿泊づくりと、アメイズプラスが抱く寝具廃棄問題への課題意識が重なったことがきっかけとなっています。両社は快眠体験を通じてサステナビリティを伝えることを目指して、今回の提供に至りました。

取り組みの発端には、睡眠課題解決をめざす企業共創コミュニティ「ZAKONE」での出会いがあり、株式会社NTT DXパートナーおよびNTT東日本が運営する同コミュニティを通じて両者の接点が生まれました。ZAKONEでは参画企業同士のマッチングや共創が促進され、今回のような実装につながる事例が生まれています。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 7

代表者コメント

株式会社BLANC 代表の山中拓也氏は、BLANCのコンセプトである“余白”を通じて質の高い睡眠が心身の調整や豊かな時間を生み出す重要性を強調しています。今回の取り組みは宿泊者の体験提供と同時に、社会全体の循環に貢献することを目標に掲げています。

株式会社アメイズプラス側のコメントでは、寝具メーカーとして廃棄問題に対する課題意識を持ち続けてきたこと、リサイクル羽毛という選択肢を多くの人に知ってもらうことがSDGsと快眠という二つの課題解決の一歩になるという考えが示されています。BLANCでの体験を通じて“使い捨てではない眠り”の価値を伝えたいという意図が明確に述べられています。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 8

ZAKONEとの関係と共創の枠組み

ZAKONEは、睡眠課題の解決を目指す企業間の共創コミュニティで、今回のコラボレーションはこのコミュニティでの出会いが契機となりました。運営には株式会社NTT DXパートナーとNTT東日本が関与しており、参画企業の連携を促進する場を提供しています。

ZAKONEの仕組みによって、寝具廃棄問題や羽毛リサイクルに関する知見が広まり、製品の試行導入や検証が行われやすくなる点が、今回の導入成功に寄与しています。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 9

BLANC FUJIでの宿泊体験と施設情報

BLANC FUJIは「五感で自然を感じ、‘余白’を体感する」をコンセプトに掲げ、富士山を望む立地の中で自然との共生を感じる滞在を提供しています。客室は部屋付き露天風呂やプライベートサウナを備えた一部棟を含み、木や石の質感、地元食材を使った食事、四季折々の自然を生かした設計が特徴です。

今回導入された「ふとんでまくら」は、このような五感を意識した滞在体験の一部として配置され、宿泊者は快眠の質を確かめながら、再生資源の活用や地域のものづくりに触れることができます。

地域循環から生まれた再生羽毛枕を導入─BLANCの新たな快眠宿泊体験 画像 10

BLANC FUJIの施設概要とアクセス

BLANC FUJIの基本情報は以下の通りです。宿泊部屋数は11室、棟ごとの面積(デッキスペース含む)は25㎡から78㎡までの4タイプが用意されています。グランドオープンは2024年7月1日です。

項目 内容
名称 BLANC FUJI
総支配人 佐藤 恒平(さとう・こうへい)
住所 山梨県富士吉田市上吉田東9-6-25
電話 0555-28-6299
アクセス 富士吉田ICから車で10分、富士吉田忍野スマートICから車で5分、富士山駅からバスで20分、タクシーで10分
敷地面積 5,702㎡
各棟面積 25㎡-78㎡(4タイプ)
宿泊部屋数 11室
グランドオープン 2024年7月1日

棟内設備には風呂、トイレ、リビングスペース、デッキスペース、エアコン、ベッドが整備されており、一部棟には露天風呂やプライベートサウナも設置されています。共有設備としてはレストランスペースや焚き火スペース等が用意されています。

BLANCの企業概要と事業展開

株式会社BLANCは2018年5月21日に設立され、所在地は東京都港区六本木1-4-5 Ark Hills South Tower 16F Wework(郵便番号106-0032)です。代表取締役は山中 拓也。ミッションは「場を通して、共創 / 循環 / 思考の余白を提供する」で、移動可能な客室「Movilla(モビラ)」などを自社開発し、自然共生型ホテルを企画・運営・開発しています。

展開実績としては、2019年に沖縄県宮古島でBLANC MIYAKOJIMA(旧RuGu Glamping Resort)を開設し、2024年にBLANC FUJIを開業しています。今後も複数の拠点で新規開業を予定している旨が明記されています。公式サイトや公式SNSも運用されています。

会社名
株式会社BLANC
所在地
東京都港区六本木1-4-5 Ark Hills South Tower 16F Wework
代表者
山中 拓也
設立
2018年5月21日
公式URL
https://blan-c.com

今回のポイントを一覧で整理

本章では、記事内で触れた主要項目を表形式で整理します。製品情報、導入日、製造背景、ホテル概要、関連組織などをまとめ、内容の把握を容易にします。

項目 詳細
プレスリリース発表者 株式会社BLANC(発表日時:2025年9月24日 11時00分)
導入製品 再生羽毛枕「ふとんでまくら」(開発:株式会社アメイズプラス)
導入開始日 2025年9月13日(約半年間、BLANC FUJIの一部客室にて提供)
製品特徴 リサイクル羽毛 × ウレタン × コットンの3層構造/肩負担軽減設計/海外CFで約1.5か月で1,000万円超達成/累計販売数:約3,500個
製造 山梨県の職人の手で製造、富士の清らかな水を活用した工程
背景課題 国内で年間約1億枚の寝具が廃棄/東京23区の布団回収は約97.6万枚(令和4年度)/寝具リサイクル率:約2%
関係組織 株式会社アメイズプラス、REREX株式会社(羽毛リサイクル)、ZAKONE(NTT系運営の睡眠課題共創コミュニティ)
BLANC FUJI概要 住所:山梨県富士吉田市上吉田東9-6-25/電話:0555-28-6299/敷地面積:5,702㎡/部屋数:11室/各棟面積:25㎡-78㎡/グランドオープン:2024年7月1日
BLANC企業情報 所在地:東京都港区六本木1-4-5 Ark Hills South Tower 16F Wework/代表:山中 拓也/設立:2018年5月21日/公式サイト:https://blan-c.com

本文では、再生羽毛枕「ふとんでまくら」の導入経緯、製品仕様、製造背景、寝具廃棄に関する統計的な課題、関係者のコメント、BLANC FUJIおよびBLANCの詳細情報を網羅して記載しました。宿泊という体験を通じて、再生資源の活用や地域のものづくりといったテーマを伝える取り組みの全体像を示しています。

参考リンク: