投資家と語るYTGATEの勝ち筋 決済承認率改善の戦略
ベストカレンダー編集部
2025年9月25日 11:48
決済承認率対談
開催日:9月25日

投資家と対談──決済承認率という事業機会の深層を探る
株式会社YTGATE(本社:東京都中央区、代表取締役:高橋祐太郎、以下「YTGATE」)は、Wedge株式会社(以下「KUSABI」)の代表パートナーである永井研行氏と対談を実施しました。対談は2025年9月25日 10時01分に公表され、YTGATEが外部資本を導入していない状況下で、投資家視点から事業の可能性や成長シナリオを評価してもらう機会となりました。
対談の主題は「決済承認率改善」。日本におけるキャッシュレスの拡大と不正利用の増加が背景にあり、EC事業者にとって承認率の改善は経営上の重要課題になっています。2024年の国内決済総額は141兆円を超え、政府はキャッシュレス比率を80%まで引き上げる方針を掲げており、市場の拡大が続く中で承認率改善のニーズは高まっています。

対談の目的と位置づけ
対談はYTGATE側から見た事業戦略と、投資家であるKUSABIの視点からの評価を擦り合わせる場として設けられました。YTGATEは外部資本を入れずに事業を展開しているため、第三者的な評価を得ることが成長戦略の検証に有益であると判断しています。
対談では、承認率改善に関する技術的側面だけでなく、ビジネスモデル、スケーラビリティ、競争戦略、組織の持続可能性など、多角的なテーマが取り上げられました。以下では対談の主要な議論点と、参加者情報、企業概要を網羅的に紹介します。

対談で浮かび上がった主な指摘とYTGATEの強み
対談で共有されたポイントは多岐にわたりますが、特に注目されたのは「決済承認率がもたらす事業的インパクト」と「YTGATEが保有する競争優位性」です。承認率の改善は売上直結の課題であり、EC事業者の利益率や顧客満足度に直結するため、解決できれば明確な価値を提供できます。
YTGATEの強みとしては、対談中に繰り返し言及された“データ量”と“定着性”が挙げられます。大量のトランザクションデータと、導入後に定着して使われるプロダクト・プロセス設計は、継続的な改善と競合優位性につながると評価されました。

対談ハイライトの要旨
具体的なハイライトは次のとおりです。これらは対談での議論を要約した項目です。
- 決済承認率という“深いペイン”──承認率は単なる技術的指標ではなく、事業の売上・顧客体験に直結する経営課題である点。
- YTGATEの強みは「データ量」と「定着性」──大量データに基づく意思決定と、導入後の運用定着が競争力を生む。
- 失敗する会社の共通点とYTGATEの備え──スケール時の運用負荷、資本配分、顧客維持の課題とそれに対する備えの有無。
- YTGATEのスケーラビリティと成長シナリオ──市場拡大を背景とした拡張フェーズの設計。
これらの点は、KUSABIの永井氏がフィンテック領域の投資経験を踏まえて提示した観点と、YTGATE側が実務面で示した取り組み内容が交差する形で整理されました。

参加者の経歴と各社の事業概要
対談の参加者は、KUSABI代表パートナー 永井研行氏、YTGATE代表取締役 高橋祐太郎氏、YTGATE取締役兼CFO 山本泰大氏の3名です。各人の経歴は事業の立ち位置と議論の重みを示す重要な要素です。
以下に参加者の略歴と各社の基本情報を示します。対談内容を正しく理解するための参照情報として記載しています。

参加者プロフィール(要点)
- 永井 研行(ながい・けんこう)/KUSABI 代表パートナー
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大和証券SMBCの公開引受部で国内外のバイアウトファンドのFAを経験し、2008年からトヨタファイナンシャルサービス経営企画部で海外32カ国の資本政策・事業戦略に従事。2010年からニッセイ・キャピタルで投資担当を務め、Sansan、くらしのマーケット、TOKIUM等でSeries Aのリードインベスターを経験。2021年にKUSABIを創業。
フィンテック領域を含む複数領域での投資と事業再生の実績を持ち、投資家視点から事業の成長可能性を評価する専門性を有します。
- 高橋 祐太郎(たかはし・ゆうたろう)/株式会社YTGATE 代表取締役
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早稲田大学国際教養学部卒。2014年にGMOペイメントゲートウェイに入社し最年少でグローバル営業部長に就任。大手企業向けの決済ソリューション提供に従事した後、国内EC事業者支援を経て、2023年10月にYTGATEを創業。不正対策と承認率改善を軸にソリューションを展開している。
決済領域の実務経験を元にしたプロダクト設計と事業開発が強みです。
- 山本 泰大(やまもと・たお)/株式会社YTGATE 取締役
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中学時代から開発に携わり高校在学中に法人化(2006年に株式会社SYG設立)。以降、M&A・新規事業・グループ経営を経験し、約20年間CEOとして複数子会社を統括。資本再編やグループ戦略の実行に携わった後、奨学金財団の設立・運営などにも関与し、2023年に高橋氏と共にYTGATEを共同創業。
技術と組織運営、資本政策に関する実務経験を有しています。
各社概要(主要情報)
KUSABI(Wedge株式会社)とYTGATEの基本的な会社情報を表形式で示します。所在地、設立年月日、事業内容などを含みます。
会社名 | 代表者 | 所在地 | 設立 | 事業内容 |
---|---|---|---|---|
Wedge株式会社(KUSABI) | 代表パートナー:永井研行、吉田淳也、渡邉佑規 | 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル | 2021年3月8日 | ベンチャーキャピタルおよびアクセラレーションプログラムの運営 |
株式会社YTGATE | 代表取締役社長 高橋祐太郎 | 東京都中央区新富1-8-2 Grandir Ginza East 5F | 2023年10月2日 | 決済関連コンサルティング、決済承認率改善支援、決済最適化SaaS |
YTGATEは「決済を最適化し、世界をつなぐ。」をミッションとして掲げ、クレジットカード加盟店等に対して決済効率化、安全対策、データ可視化を包括的に提供しています。
成長シナリオ、リスク観点、対談で示された整理事項
対談ではYTGATEのスケーラビリティと、外部資本未導入の状況下での成長設計について具体的な議論が行われました。ここでは投資家視点で指摘されたポイント、YTGATE側が説明した備え、並びにリスク管理面の整理を示します。
投資家視点の評価は、事業の市場ポテンシャルだけでなく、実行力(オペレーション、顧客獲得コスト、継続率)とガバナンス(資本政策、財務基盤、組織体制)を含めて行われます。対談ではこれらを踏まえた上で、YTGATEの成長戦略が検証されました。
投資家が見る魅力と課題
投資家視点での魅力としては、承認率改善が事業価値に直結する点、スケール時に予測可能な収益構造が構築できる点が挙げられました。
一方で課題としては、スケール時の運用負荷、不正検知と顧客利便性のバランス、及び資本・人材の確保が挙げられ、これらに対するYTGATEの対応策が議論されました。
YTGATEが示した具体的な備えと成長シナリオ
- データドリブンな改善サイクルの確立:大量トランザクションデータを活用したモデル構築と運用改善。
- 導入定着性の担保:顧客運用フローに溶け込むSaaS提供とコンサルティングの組合せ。
- 段階的スケール計画:国内EC事業者向けから領域横展開し、最終的な海外展開を見据えたフェーズ設計。
これらは対談で共有された成長の道筋であり、KUSABI側からは各フェーズに対応した資本調達やガバナンス強化のタイミングについての指摘もありました。YTGATEは現時点で外部資本を導入していないという点も改めて確認されています。
対談内容の要点整理と情報まとめ
対談で扱われた全情報を整理し、読者が参照しやすいように表でまとめます。以下の表は、日付、参加者、主要論点、関連リンク、問い合わせ先を含む要約です。
項目 | 内容 |
---|---|
発表元 | 株式会社YTGATE(発表日時:2025年9月25日 10時01分) |
対談相手 | KUSABI(Wedge株式会社)代表パートナー 永井研行 氏 |
参加者(YTGATE) | 代表取締役 高橋祐太郎、取締役 山本泰大 |
主題 | 決済承認率改善に関する事業の可能性、成長シナリオ、スケーラビリティ、リスク対応 |
背景市場データ | 日本の決済総額(2024):141兆円、政府のキャッシュレス比率目標:80% |
対談ハイライト | 「決済承認率は深いペイン」「YTGATEの強みはデータ量と定着性」「失敗要因と備え」「スケーラビリティと成長シナリオ」 |
関連リンク | 対談記事(YTGATE) YTGATE 公式X |
お問い合わせ | KUSABI:https://kusabi.fund/contact/ YTGATE:https://ytgate.jp/contact/ |
上表は対談で提示された事実と、発表資料に含まれる情報を基に整理したものです。市場背景、参加者の経歴、対談での議論点、関連リンクと問い合わせ先を網羅的に掲載しています。
本稿では対談の内容と関係者情報を正確に伝えることを主目的とし、発表に含まれるすべての公表情報を記載しました。対談の全文や詳細なコメントは上記の関連リンクから参照できます。
参考リンク: