トニーアンドガイ×MUSASHI、万博のヘアショー&アート
ベストカレンダー編集部
2025年9月25日 12:16
ヘアショー&ライブアート
開催期間:7月9日〜7月10日

万博会場で実現した「美容」と「アート」の融合
2025年7月9日・10日に大阪・関西万博会場で開催された『世界のMUSASHI個展』内で、TONI&GUYジャパン代表の雑賀英敏氏とアーティストMUSASHIによるコラボレーションショーが行われた。本件は株式会社石富プロパティーが発表したプレスリリース(発表日時:2025年9月24日 20時00分)に基づくもので、ヘアショーとライブアートの連動という形で、多くの来場者の注目を集めた。
同個展には約150団体の企業・団体・著名人が参画し、MUSASHIとのコラボ作品が約100点展示された。その中で、2日間にわたり実施されたヘアショー&ライブアートパフォーマンスは、来場者が立ち止まって見入るほどの迫力をもって展開された。美容業界と現代アートが交差する試みとして、形式だけで終わらない実験的な舞台となった。

制作から上演までの一連の流れと出演者の役割
ショーはウィッグ制作、ヘアカットのライブパフォーマンス、撮影、即時プリント、そしてMUSASHIによるペイントという一連の流れで進行した。特に注目されたのは、ウィッグが完成形のオブジェとして機能し、モデルが着用した際には両側からアシスタントが支えなければならないほどの大きさであった点である。
雑賀英敏氏はその場でヘアカットによるパフォーマンスを行い、スタイリングまで終えた段階でカメラマンの松山優介氏が撮影を行った。撮影した写真はその場でプリントアウトされ、出来上がった写真にMUSASHIが即興でペイントを施すことでライブアート作品が完成する形式であった。観衆は作られていく過程を順を追って見ることができ、最終的な作品が持つ視覚的・物語的な厚みを現場で体感した。

主な参加者と役割
- 雑賀英敏(代表取締役/TONI&GUYジャパン):ウィッグ制作の発案、現場でのヘアカット・スタイリングパフォーマンス。
- 松山優介(カメラマン):ヘアモデルの撮影を担当し、その場でのプリントまで実施。
- MUSASHI(アーティスト):プリント写真へのペイント、アトリエでの前準備(カラートリートメント、顔へのペイント等)とライブでの即興制作。
制作行程の可視化により、来場者は素材が作品へと変わる過程を段階的に確認できた。単に完成品を鑑賞するだけでなく、廃棄予定であった物品が再解釈され価値を持つ過程を目撃する体験になっている。
舞台の運営や演出は、美容師、カメラマン、アーティストの専門性が相互に作用することで成立した。各参加者の役割が明確である一方、それぞれが互いの表現に影響を受けることで、単独の展示では生まれにくい相乗的な表現が実現した。

発想の起点と表現の意味性
今回のウィッグは、MUSASHIの過去作品『on!off!』(2022年)に触発されたアイデアを基にしている。雑賀氏は初対面でMUSASHIの制作スタンスに強い衝撃を受け、「本物のクリエイティビティ」を感じたと語っている。その衝撃が、既成概念に縛られない大胆な発想へとつながった。
ウィッグには〈いくつもの顔〉が取り付けられており、これは人が見せる複数の顔や表情を表象する意図を含む。雑賀氏は千手観音像を実際に訪ねるなどしてイメージを固め、顔を組み合わせた造形を制作した。ウィッグは脱色され、そこに顔のパーツを縫い付け、全体をオブジェとして成立させることで、着用する人物と観者双方に多義的な読みを生んだ。

素材選択とサステナビリティ
- ウィッグ素材
- 練習用のカットウィッグや、古く廃棄予定であったウィッグから切り取った顔パーツを再利用して組み立てられた。
- 衣装
- 雑賀氏の当日の衣装はデザイナーSAORI UEKIによる、ペットボトル再生繊維を用いた素材で制作された。
これらの素材選定は、廃棄予定だった物に新たな価値を与える試みとして位置づけられる。MUSASHIの以前からの取り組みと連動し、美容分野とアートの領域でサステナブルな循環を示す実践とも言える。
素材が持つ過去の用途や価値を再編集することで、単なるリサイクル以上の物語性を付与することができる。来場者はそこに、ものの生まれ変わりや記憶の層を読み取ることができる。

関係者情報と展示に関する公的連絡先
本コラボレーションに関わる企業・団体、アーティストの基本情報や問い合わせ先は以下の通りである。プレスリリースには各組織の所在地、代表者、連絡先が明記されているため、公式の連絡はそちらを参照することが望ましい。
以下に、プレスリリースで提供された連絡先・公式情報を整理する。
項目 | 内容 |
---|---|
発表会社 | 株式会社 石富プロパティー(代表取締役:中井 健太) |
石富プロパティー所在地 | 〒572-0077 大阪府寝屋川市点野3丁目30番4号 |
万博武蔵個展事務局 | TEL:06‐6606-9638 / Mail:ishitomi.expoinfo@gmail.com / 〒566-0063 大阪府摂津市鳥飼銘木町1番40号 |
TONI&GUYジャパン | 代表取締役:雑賀 英敏 / 所在地:〒107-0062 東京都港区南青山1-15-15 乃木坂パークフロント3階 / TEL:03-6271-4881(代表) / HP:https://toniguy.co.jp |
アーティスト | MUSASHI(武蔵)/出身:大阪府寝屋川市 / 2003年生まれ / SNS:Instagram |
これらはプレスリリースで明示された組織情報で、展示・イベントに関する追加情報や画像素材のダウンロードなどについてはプレス側の案内に従って確認することができる。

この記事の要点まとめ
ここまでに述べた重要事項を表形式で整理する。展示の日時・場所、主な参加者、制作手法、サステナビリティへの取り組み、問い合わせ先といった要点を一目で確認できるようにしている。
項目 | 内容(要点) |
---|---|
イベント名 | 世界のMUSASHI個展 内 ヘアショー&ライブアートパフォーマンス |
開催日 | 2025年7月9日・10日(大阪・関西万博会場) |
発表 | 株式会社 石富プロパティー(プレスリリース発表日時:2025年9月24日 20時00分) |
主催/発表元 | 株式会社 石富プロパティー |
主なコラボレーター | 雑賀英敏(TONI&GUYジャパン代表)、MUSASHI(アーティスト)、松山優介(カメラマン) |
制作の流れ | 廃棄予定のウィッグ素材を用いてウィッグを制作 → 現場でのヘアカット・スタイリング → 松山氏による撮影と即時プリント → MUSASHIがプリントへペイント |
サステナビリティ要素 | 練習用ウィッグや廃棄予定素材の再利用、衣装にペットボトル再生繊維を使用 |
問い合わせ先(代表) | 万博武蔵個展事務局 TEL:06‐6606-9638 / Mail:ishitomi.expoinfo@gmail.com |
関連リンク | TONI&GUY公式サイト:https://toniguy.co.jp / MUSASHI Instagram:https://www.instagram.com/musashi_ishitomi |
今回のコラボレーションは、美容技術と視覚芸術を結び付ける実験的な試みであり、素材の再利用や共同制作の過程が来場者に可視化された点が特徴である。本稿ではプレスリリースに記載されたすべての情報を網羅して整理した。
参考リンク: