薬剤師244人が語る「安定」と後悔 就職・キャリアの本音

薬剤師244人調査

開催期間:7月19日〜7月31日

薬剤師244人調査
薬剤師になったこと、後悔してる人は多い?
「正しかった」が35%で最多だが、選択肢を広げればよかった31%や理念が合わず辞めた27%と後悔の声も多い。国家試験を“通過点”と感じる人が多く、満足度は職場や世代で分かれる。
学生時代は何を重視すれば後悔しにくい?
情報収集と実務経験を増やすこと。通いやすさだけで決めず研修体制や在宅経験、英語やマネーリテラシーなど実用的スキルを意識すると将来の選択肢が広がる。

調査の目的と実施概要:244人の薬剤師が語った“進路と働き方”

薬剤師向けサービスを提供する株式会社MEDIKLECTは、現役薬剤師244人を対象に「安定と後悔の狭間にいる薬剤師たち」「データが語る“薬剤師のリアル”」「学生時代へのメッセージ」「未来の薬学生への提言」を目的としたオンラインアンケートを実施しました。調査期間は2025年7月19日〜2025年7月31日、発表日時は2025年9月25日08時30分となります。

調査はオンラインで実施され、年齢層や職種、就職経験、国家試験後の感覚、働く中での苦労や支え、資格の有用性、学生時代へのアドバイスまで幅広い設問が含まれています。以下では、集計結果と寄せられた生の声を整理し、薬剤師のキャリア選択の現状と示唆を伝えます。

  • 調査対象:薬剤師244人
  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 調査期間:2025年7月19日〜2025年7月31日
  • 発表:株式会社MEDIKLECT(2025年9月25日 08:30)
薬剤師への道は正しかった?200人以上の薬剤師に聞いた“就職とキャリアの本音” 画像 2

年齢構成と代表的な分布

回答者は20代後半から40代が中心で、働き盛りの世代がボリュームゾーンになっています。特に30〜33歳が23%、34〜36歳が17%、40〜43歳が13%と続き、キャリアの分岐点にいる層の声が多く収集されています。

この世代は「仕事とプライベートの両立」「キャリア選択」に関心が高く、現場の実感に基づいたコメントには説得力があります。以降の章では、選択理由や現場での実感、そして学生時代に伝えたいことまで、具体的な数値とともに紹介します。

年齢帯 割合(%)
30〜33歳 23
34〜36歳 17
40〜43歳 13
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薬学部選択の事情と国家試験後の実感

18歳で薬学部を選んだ理由として最多は「国家資格が取れて安定していそうだったから」が31%、次いで「医療に関わる仕事をしたいと思っていた」が22%でした。一方で「なんとなく」「理系の進学先の消去法」といった受け身の選択も目立ちます。

薬学部進学は「資格=保険」として選ばれるケースが多い点が浮かび上がりました。志や理想よりも将来の安心を重視した進路選択が一定数存在します。

選択理由の代表的コメント
「薬剤師の資格は社会に出てからも様々な選択肢を与えてくれる。未来に不安を持ちすぎず挑戦して」
「安泰だと思わないように。株を始めなさい」
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国家試験合格後の感覚

国家試験合格後に感じたことでは「ただの通過点という感覚だった」が41%で最多でした。続いて「スタートラインに立てたと感じた」が22%、「親を安心させられてホッとした」が17%という回答です。

合格をゴールではなく通過儀礼と捉える薬剤師が多く、燃え尽き感やこれからが本番という認識が強いことが読み取れます。実際の現場では学び直しや新たな挑戦が求められるという声が多く寄せられています。

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現場の実感:やりがいとプレッシャー、そして支え

薬剤師としての実感については、ポジティブな回答も一定数あります。「人の役に立つ実感があった(27%)」「知識を活かせることに誇りを感じた(24%)」といった声が半数以上を占める一方で、ネガティブな感触も拮抗しています。

特に「勉強量の割に評価されづらい(24%)」「業務内容にギャップを感じた(21%)」という指摘は、現場でのモチベーション低下や若手の離職原因につながっているとの考察が示されています。

  • 仕事でしんどかった瞬間(上位)
    • 調剤過誤のプレッシャーが常にある:24%
    • 患者や家族からの理不尽な言葉に落ち込む:24%
    • 業務ルーティンに疲れた:24%
  • 続けられた支え(上位)
    • 患者さんからの“ありがとう”の言葉:26%
    • 自分の成長を実感できた瞬間:22%
    • 趣味や推し活:21%
現場の個別の声
「やりがいよりもミスしないことばかり気にして疲れた」
「現場はつらいが、患者の一言に救われる」

医療職としての誇りややりがいがある一方で、日常的なプレッシャーと業務負荷が継続する構造が見えます。患者からの感謝や自己成長が継続の動機になっている点は重要な発見です。

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資格の実用性:意外なトップは運転免許

薬剤師として持っていてよかった資格・免許のトップは「自動車運転免許」(34%)、次いで「認定薬剤師」(30%)でした。地方勤務では移動手段として必須になるケースが多く、医療職でも生活環境との親和性が高い資格の重要性が示されました。

この結果は、医療職の実情が都市集中型とは異なり、地方や在宅分野での働き方が増える中で実用的な資格が重視されていることを示唆します。

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就職・転職の実態と学生時代へのメッセージ

就職に関する設問では、「新卒の就職先の選択が正しかったか」という問いに対し「正しかった」が35%で最多でしたが、「正しかったが選択肢を広げればよかった」が31%、「理念が合わず辞めた」が27%と後悔の声も多くあります。つまり、安定志向で選んだ就職先が長期的満足に必ずしも直結していない現実が示されています。

転職回数は「2回」が27%と最多で、次いで「5回以上」が24%、「1回」が21%。薬剤師が転職市場で強みを持ち、キャリアの軌道修正を繰り返す傾向が読み取れます。

  • 最初の勤務先を選んだ理由:自宅から近い(42%)、教育研修制度(32%)
  • 学生の就職情報について:情報不足のまま決めていたが57%
  • 薬剤師になったことは正しかったか:強くそう思う(23%)、今も迷いながら(18%)、他職種が向いていたかも(19%)

就職の決め手が通いやすさや生活基準に偏る例が多く、情報収集不足が後悔につながっているとの考察があります。薬剤師という職業の安定性が先行し、キャリアの主体的な選択が後回しになっている傾向がうかがえます。

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学生時代の自分に伝えたい一言:244人中100人分の“生の声”を掲載

アンケートでは多数の個別メッセージが寄せられています。ここでは提供されたすべてのメッセージをそのまま列挙します。職種や年齢、性別も併記し、学生時代に伝えたい具体的な助言群として整理しています。

以下は、回答に含まれている個別の声を時系列で可能な限り忠実に記載したものです。各人の立場や経験に基づく率直な助言が多く含まれています。

  • 30代・女性・CRO(研究開発職):あまりモチベーションの高くない学生時代だったけど、頑張ったおかげで現在好きなことで安心してフリーランスとして働けてます
  • 30代・女性・CRO(研究開発職):新卒での就職時に薬剤師という選択肢を選ばないことは勇気が必要でしたが、結果的に選んで良かったです!迷わずやりたいことをやってください。
  • 40代・女性・MR:一生続けられる仕事だから、真面目に勉強した方がいいよ。
  • 50代・男性・MR:もう少し勉強しとけよ と
  • 30代・男性・MR:新卒でMRになるという選択肢に関しては間違いないから自信を持ってその準備をして欲しい。ただ、MRになるからと力を抜いていた5回生の薬局実習をもっと真剣に取り組んだ方がいい事を伝えたいです。特に1日だけ在宅専門の系列店に行かせて頂き個人宅への訪問や施設での往診同行へ行かせて頂いた際にもっと疑問点を持って取り組んだ方が良かったし、1日だけでなく可能な範囲で在宅ができる店舗へ行かせてもらう打診をした方がいいです。これからは在宅の時代になっていくというのを強く伝えたいです。
  • 50代・男性・MR:人の目を気にせず思った事はとにかくやれ
  • 50代・男性・MR:怪しいお店には行くなよ!!ボラれるぞ。
  • 50代・女性・MR:学ぶ視野は常に広く、英語を使ってよく遊び、他業界にも興味を持つこと
  • 30代・女性・MR:薬剤師免許を活かせる仕事は薬剤師以外にもあるので、広い視野で考えるといいと思います。
  • 40代・女性・MR:周りに恵まれて、大切な仲間の存在が大きかったですね。ストレートで卒業して良く頑張りました!
  • 40代・女性・MR:会社を選ぶ時はよく考えて
  • 30代・男性・MR:薬剤師免許は一生のお守りです。必ず国試は受かりましょう!新卒で異職種を選んだとしても、いつかどこかで自分を助けてくれるはず!!
  • 50代・女性・MR:学生時代考えてもいなかった職業につけるからもっと頑張れと伝えたい
  • 40代・男性・MR:留学をすすめる
  • 30代・女性・ドラッグストア:「もっとお金は大事に使い、早めに運用して増やしておくといいよ!患者やスタッフ、上司はクズみたいな奴が多く辞めたくなる。こんな会社から1円でも多くもらいたいし、結婚し子供ができた時のために育休の手当てはもらっておきたいからズルズル頑張ることになると思うけど、プライベートではいい人に恵まれるから癒されながら、フリーランス薬剤師など自分の好きなように生きてね!」
  • 30代・女性・ドラッグストア:薬剤師国家試験はあくまでスタートに過ぎません。これから先、自分がどのような薬剤師になりたいのかを考えながら、ぜひ頑張ってください。
  • 30代・男性・ドラッグストア:就活はよく考えてやるように!
  • 50代・女性・ドラッグストア:様々な経験をする
  • 30代・男性・ドラッグストア:もっと真面目に勉強するように
  • 30代・男性・ドラッグストア:現場に出てから身につく知識が9割以上
  • 40代・男性・ドラッグストア:もっと遊べ
  • 30代・女性・ドラッグストア:やりたい仕事で卒業後生きていくためには、深い自己観察と適性の見極めが必要だよ。狭い選択肢の外に居場所がある可能性も考慮してね。
  • 30代・女性・ドラッグストア:ミュニケーションスキルは大事。ドラッグストアで学べたOTCの知識や接客スキルも自分の大切な武器になるので、自分の進路選びは間違ってなかった!
  • 30代・女性・ドラッグストア:どんな薬剤師になって働きたいかをイメージして、勉強に励むことはもちろん一番大事。けれど、社会人は仕事と遊びの2つだけではなく、家事育児もしていかなくてはいけないことをイメージして。力を抜いて仕事をしていきたいと思うタイミングが誰しも生まれてくると思うから、それを叶えるにはどんな働き方があるかをよく調べて必要に応じて資格を取ったり勉強したりしておけば良かったと思います。
  • 30代・女性・ドラッグストア:まずは大手に行って一般的な薬剤師業務をこなすのでいいと思う。でも薬の知識だけでは患者さんの役には立たないので、幅広い知識を身につける鍛錬は続けなさい。
  • 30代・男性・ドラッグストア:成長産業かどうかといった視点での選択は間違っていなかったと思います。今の自分が過去に戻っても同じ選択をすると思います。貯蓄が沢山出来そうというイメージでいうと福利厚生の充実した製薬会社もアリですが、ドラッグストアも高給で家賃補助等も充実してたので待遇面では見劣りしません。
  • 30代・男性・ドラッグストア:入試も就職もゴールではない。働きながらもさまざまな選択を探し続ければより良い人生になる。
  • 20代・男性・ドラッグストア:就職活動や転職の際には、周囲の声に流されず、一度立ち止まってご自身の本音に耳を傾けてみてください。
  • 30代・男性・ドラッグストア:続けることで出世の道が開ける
  • 50代・男性・ドラッグストア:「もっとアルバイトで接客経験を積んでおけ!知識と同じくらい接客が武器になるぞ。」
  • 30代・男性・ドラッグストア:大手以外の選択肢も持とう!
  • 30代・男性・ドラッグストア:違う道を選んで!実習で患者さんに貢献することでやりがいを感じなかったあなたは、何年やっても今後もやりがいを感じないよ!
  • 30代・男性・ドラッグストア:薬の勉強だけではなく様々な世界を見ることが大事かと思います。ぜひ他分野(遊びふくめて)についても見識を広めてってください。いつか役に立つ、人生を豊かにする、そんなことにつながってきます。たぶん
  • 30代・男性・ドラッグストア:就職先について業界研究しましょう。将来を見据えてたくさん調べましょう。
  • 30代・男性・ドラッグストア:薬学部だからといって視野を狭めず、薬局・製薬業界以外にも目を向けるべき
  • 20代・女性・ドラッグストア:新卒で選んだ会社は間違いでした。よく吟味することを勧めます。
  • 30代・女性・ドラッグストア:選択肢を広げていろんなことに挑戦してほしい
  • 30代・女性・メーカー品質保証部:しっかりとメーカーや職種研究をして、最大限の準備で就職活動に望んで欲しい。本当に自分に合う職業をきちんと後悔しないように吟味してほしい。
  • 50代・女性・化粧品会社の研究員:暗記だけでなく、汎用性のある学びをしましょう
  • 50代・女性・漢方薬局:将来なりたい職業がなかったので海外留学し語学をもっと身につけてといいたい。語学の強みがあるとどんな職業にも強みになると思う
  • 50代・男性・研究室の助手:分野の問わない読書をもっとしておいた方が良い。社会人となって専門馬鹿にならないように。
  • 30代・男性・公務員:安定がとても大事
  • 50代・男性・水質·大気検査技師:感受性が強いうちに様々な事を経験すべき。卒業後、世界中を旅してこい。語学留学でもいい
  • 50代・女性・製薬会社:『人生、奥が深い。ワクワク思える事があれば、目先にとらわれず行動せよ。必ず、人生の肥やしになって大輪が咲く!』
  • 50代・女性・製薬会社:特にないです、、、。いつも自分のやりたいことを明確にしてチャレンジしていたので、、、。
  • 40代・女性・製薬会社:『就職活動を怖がらないで!薬剤師だからこそ活躍できるフィールドは想像以上に広いよ。』
  • 40代・女性・大学教員:留学も含め、学生時代にしかできないことに、何でもチャレンジしてみよう!
  • 30代・男性・調剤薬局:自由な時間を楽しみ勉学も両立がんばってください
  • 40代・男性・調剤薬局:特にないです
  • 30代・男性・調剤薬局:学び続けることを忘れるな
  • 30代・男性・調剤薬局:資格を取れるまで頑張るといい事がある。
  • 30代・男性・調剤薬局:普段から勉強しましょう
  • 30代・女性・調剤薬局:周りに流されず、自分のやりたいことを追求してくれてありがとう
  • 40代・女性・調剤薬局:色んな働き方があると教えたい。正社員、時短、フリーランスなど
  • 40代・男性・調剤薬局:もう少し英語や外国語を学んで下さい
  • 40代・女性・調剤薬局:薬学部を選んで正解!
  • 40代・男性・調剤薬局:単位はしっかり取っとけ
  • 30代・男性・調剤薬局:進んでいる道は間違いない
  • 50代・女性・調剤薬局:なまけるな!
  • 30代・男性・調剤薬局:今が一生で一番勉強する辛い時期だけどがんばって!調剤スキルさえしっかり身につけば、フリーランスでゆるく働いて休み多めでプライベート充実できるよ!
  • 30代・女性・調剤薬局:想像通りの進路になっているので、そのままで良い
  • 40代・女性・調剤薬局:自分の選択肢を自分で縮めないで良い
  • 30代・男性・調剤薬局:選んだ道を正解にする能力が1番大事です。自分に自信を持って、謙虚に積み重ねてください。
  • 30代・女性・調剤薬局:3年間は実家から通えるところで就活しなさい。
  • 20代・男性・調剤薬局:国家試験頑張れ
  • 20代・女性・調剤薬局:自分の本心で貴方がどう生きるのかを決めて!
  • 20代・男性・調剤薬局:転職先が薬剤師関連しか無くなるので、薬剤師経験など気にせずに新卒からコンサルティングファームに就職すべき。薬剤師経験は薬剤師以外では全く役に立たない。
  • 40代・女性・調剤薬局:めんどくさい、向かないかもっていう言い訳をしないでただ自分のやってみたいと興味を持てたもの全てにチャレンジしてみた方がいい。性格的にずっと頭の片隅に残ってします。気が済むまでやりな
  • 30代・女性・調剤薬局:薬剤師の勉強だけするのではなく、世の中の経済の流れや税金の事、社会の仕組み、マネーリテラシーをつけなさい。
  • 30代・女性・調剤薬局:国試のためだけでなく、日々の勉強や実験をしっかり学ぶことを伝えたいです。
  • 20代・男性・調剤薬局:色々大変だったけどまだ頑張ってた。えらい。
  • 40代・女性・調剤薬局:今は薬剤師になって良かったと思っているので、そのまま突き進んで頑張ってください。
  • 30代・男性・調剤薬局:もっと視野を広く持って様々な分野をみろ!
  • 30代・女性・調剤薬局:無駄な勉強はないので嫌いな科目もしっかりとやりましょう。いっぱい色々アルバイトや遊んできたことはその後に生きています。
  • 30代・女性・調剤薬局:薬剤師がこんなにお先真っ暗な職業とは思わなかったです。稼げないけど、薬剤師の仕事は大好きです。
  • 30代・男性・調剤薬局:「就活は人生がかかっているので、後悔のないように、自己分析や企業分析をしっかり行い決めて欲しい」
  • 30代・女性・調剤薬局:今の道で納得しているのですそのまま突き進んでいいよ!どこでより誰と働くかを考えて就活するのは正解だよ!
  • 30代・男性・調剤薬局:MRの面接に行こう
  • 30代・女性・調剤薬局:患者さんに直接感謝されるのは薬剤師の特権。学生時代の勉強は大変だったけど、いまは本当にやってよかったと思う。
  • 30代・男性・調剤薬局:価値観の近い同世代の人が集まっている環境なので、なるべく多くの人と仲良くしておくと良い。
  • 30代・男性・調剤薬局:就活での企業分析を怠るのは絶対だめ
  • 30代・男性・調剤薬局:しっかり勉強を!!
  • 30代・女性・病院:バイトは必要最低限で、もっと好きなことややりたいことに時間を使ったほうがいいよ
  • 40代・女性・病院:薬剤師になるよりもっと年収が高い職業選んだほうがいい。もしくはメーカーに就職するとかのが将来的によいかなと思う。大学病院の経験なんて、薬局に勤務したらほとんど役に立たないし、薬局は飽きる。
  • 40代・女性・病院:実習先で見本になるような薬剤師さんを見つけてその人にたくさん質問して!なぜ今の職場にいるか、これまでの薬剤師歴で辛かったこと、嬉しかったこと、大事だと思うこと、色々聞いておく!自分の指針の一つになるはず!
  • 40代・女性・病院:薬剤師の資格は社会に出てからも様々な選択肢を与えてくれます。未来に不安を持ちすぎず、目の前のことに真摯に取り組みながら学生生活を楽しんでほしいです。
  • 40代・女性・病院:なるべくたくさんの先輩に話を聞いてみて。病院経験は、薬剤師として財産になる経験でした。
  • 40代・男性・病院:「もっと友達たくさん作って遊んどけ!」
  • 40代・男性・病院:他学部の友達を沢山作ると良い。
  • 30代・男性・病院:現在、ITエンジニアとの兼業なため、薬学以外にも、高校時代から興味のあった、プログラムの学習を学生時代から始めておけばよかった
  • 40代・男性・病院:想像も付かない経験を積んでいます!楽しい薬剤師人生を送ってください!ただ、国試浪人するのでそこは回避するようにしっかり勉強しとけよ!
  • 30代・女性・病院:大学時代の勉強は臨床現場で活きる!
  • 30代・男性・病院:病院でやりがいを、ドラッグストアで収入を。そして安定した人生を
  • 30代・男性・病院:「専門知識も大事だけど、人と話す力をもっと磨いておけ!」
  • 30代・女性・病院:全ての経験が未来に繋がる。無駄な経験は一つもない。
  • 30代・女性・病院:基礎をしっかり勉強してね
  • 30代・男性・病院:学外の友人、知人をたくさん作ってください。
  • 40代・女性・病院:安泰だと思わないように。株を始めなさい。
  • 40代・女性・病院:経験は宝
  • 30代・女性・病院:薬剤師の働き方が多様化していて、薬剤師に囚われない働き方をする人も増えています。広く情報を取って、後悔のない道を選択してください。

これらの個別の助言は、職種や世代によって焦点が異なります。いずれも「情報収集」「視野の拡大」「人間関係」「実務経験の重要性」など具体的な学びを含んでいます。

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データの整理と要点まとめ

本調査で見えてきた主なポイントを整理すると、薬学部進学の背景には「安定志向」が強く、就職先は「通いやすさ」「研修制度」など生活基準で選ばれる傾向があること、国家試験合格は多くの薬剤師にとって通過点であること、そして現場でのプレッシャーと感謝の両面が継続の動機になっていることが挙げられます。

以下の表は、本記事で取り上げた主要な数値をわかりやすく整理したものです。

項目 数値/割合
調査対象 薬剤師244人
調査期間 2025-07-19〜2025-07-31
年齢分布(代表) 30〜33歳:23%、34〜36歳:17%、40〜43歳:13%
薬学部選択理由(最多) 国家資格が取れて安定していそう:31%
国家試験合格後の感覚(最多) ただの通過点:41%
薬剤師になってよかった(ポジティブ例) 人の役に立つ実感:27%、知識を活かせる誇り:24%
しんどかった瞬間(上位) 調剤過誤プレッシャー・理不尽な言葉・業務疲労:各24%
続けられた支え 患者からの「ありがとう」:26%、自己成長実感:22%、趣味:21%
持っててよかった資格 運転免許:34%、認定薬剤師:30%
新卒の就職先は正しかったか 正しかった:35%、選択肢を広げればよかった:31%、理念が合わず辞めた:27%
情報不足で決めた学生 57%
転職回数の傾向 2回:27%、5回以上:24%、1回:21%

本調査は、薬剤師という職業がもたらす「安心感」と、実際に働くことで直面する「課題」が同居していることを示しています。学生や若手薬剤師にとっては、情報収集や視野の拡大、実務経験の機会を増やすことが将来の選択肢を広げる鍵となることが読み取れます。