10月7日開業のキャプション兜町発、デジタル街歩きゲーム登場

兜町街歩きゲーム開始

開催日:10月7日

兜町街歩きゲーム開始
この街歩きゲームって誰が遊べるの?
基本はホテル利用者向けで、起点となるキャプション by Hyatt 兜町 東京内のモニターで体験できる仕様。国内外のゲストが気軽に参加でき、実店舗連携の特典も予定されています。
いつからどこで遊べるの?
発表によると、本ゲームはホテルの開業に合わせて提供を想定しており、起点のキャプション by Hyatt 兜町 東京が開業する2025年10月7日からホテル内モニターで体験開始予定です。

デジタルと現実をつなぐ街歩き──兜町・茅場町を巡る新しい滞在体験

平和不動産株式会社は、2025年9月25日11時00分付の発表にて、同社が推進する日本橋兜町・茅場町エリアの街づくり施策の一環として、デジタルツインのプロトタイプを用いた「街歩きゲーム」を開発したと公表した。ゲームは2025年10月7日開業予定のホテル「キャプション by Hyatt 兜町 東京」を起点に展開されるコンテンツであり、ホテル利用者がデジタル上で街歩きを体験できることを想定している。

本取り組みは、リアルな街の回遊性を高めることと、初めて街を訪れる国内外のゲストに対して地域の魅力を効率的に伝えることを目的としている。デジタルとフィジカルをつなぐ仕掛けとして、訪問した実店舗をチェックポイント化し、名物などをゲーム内アイテムとして獲得できる設計になっている。

デジタルツインを活用した日本橋兜町・茅場町エリアの街歩きゲームを開発 画像 2

ゲームの主な特徴と体験の流れ

ゲーム内では、兜町の繁栄に寄与した歴史的人物である渋沢栄一が案内役を務める。プレイヤーは案内に従い、エリア内の店舗や名所を巡ることで、各施設に設定されたチェックポイントを通過し、その店ならではの名物をアイテムとして手に入れることができる。

体験はホテル内に設置されたモニターで始めることができ、参加者は気軽にデジタル街歩きを楽しめる。ゲームクリア後には、実店舗と連携した特典付与も予定されており、デジタル上の行動がリアルでの消費や来訪につながる設計が組み込まれている。

  • 案内役:渋沢栄一(ゲーム内キャラクター)
  • 起点:キャプション by Hyatt 兜町 東京(ホテル内モニターで開始)
  • チェックポイント方式:各店舗や名所に設置、訪問でアイテム獲得
  • 特典:実店舗と連携した来訪特典を予定
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デジタルツインのプロトタイプと協業体制

本ゲームは、平和不動産と大成建設株式会社との協業により構築したデジタルツインのプロトタイプを活用している。大成建設が展開する次世代まちづくりツール「シン・デジタルツイン」をベースに、エリア全体をデジタル空間で再現し、街歩きコンテンツの基盤として利用している。

平和不動産は長期ビジョン「WAY 2040」において再開発事業の拡大を成長戦略に掲げ、日本橋兜町・茅場町の街づくりビジョン2040においてDXを基盤の一つと位置づけている。今回の連携は、2024年6月に締結した大成建設との資本業務提携に基づき、サステナビリティ・DX分野での協業を具体化したものでもある。

協業パートナー
大成建設株式会社(次世代まちづくりツール「シン・デジタルツイン」を活用)
平和不動産の役割
エリア開発・運営主体として、ホテルと街づくりを横断したコンテンツ設計と運用を実施
関連プレスリリース
・2025年3月31日付「日本橋兜町・茅場町におけるデジタルツインのプロトタイプ構築について」
・2025年7月1日付「キャプション by Hyatt 兜町 東京」竣工・開業決定の発表
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街づくりビジョンとDXの位置付け

「日本橋兜町・茅場町街づくりビジョン2040」では、にぎわいの創出にDXを重要な基盤と位置づけている。デジタルツインにより、物理的な街の構造や人の動線、店舗情報などをデータとして扱うことで、滞在者に対する案内や回遊促進の精度向上を図ることが可能になる。

その結果、ホテルという拠点から街全体へ滞在体験を広げ、地域の回遊性を高めることが期待されている。ゲームはその手法の一つとして位置づけられており、デジタルとリアルが連携するモデルケースとなる。

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キャプション by Hyatt 兜町 東京──施設特性と立地

キャプション by Hyatt 兜町 東京は、金融街としての歴史と新たなカルチャーが混在する日本橋兜町に立地するセレクトサービスホテルである。ホテルのコンセプトは「人と人、人と街をつなぐ」であり、まちのリビングルームのようなソーシャルハブを中心に据えている。

ロケーションは東京メトロ茅場町駅から徒歩1分、日本橋駅から徒歩2分と交通利便性が高い。客室は全195室を擁し、機能性と遊び心を兼ね備えた設えが特徴だ。また、ホテル中心には誰もが立ち寄れるソーシャルハブ「Talk Shop(トークショップ)」を設置し、バーガーやクラフトビールを提供、定期的にイベントを開催することで旅人とローカルの交流を促す構成となっている。

項目 内容
ホテル名称 キャプション by Hyatt 兜町 東京
所在地 東京都中央区日本橋兜町12番1号
交通 東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅 徒歩1分、東京メトロ銀座線・都営浅草線「日本橋」駅 徒歩2分、半蔵門線「三越前」駅 徒歩8分
敷地面積 1,093.59㎡
延床面積 9,977.66㎡
階数・構造 地上12階、地下1階、塔屋1階。地上:鉄骨造(一部木造)、地下:鉄筋コンクリート造
客室数 195室
工期 2023年4月19日~2025年6月30日
開業 2025年10月7日(火)
設計者 株式会社三菱地所設計
インテリア設計者 Mitchell & Eades(豪:ミッチェル アンド イーズ)
施工者 株式会社大林組
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周辺拠点と情報発信サイト

本ホテル周辺には、東京証券取引所やFinGATEなど金融関連の拠点が集中しており、地域の情報発信は複数のサイトで行われている。平和不動産はエリア情報の発信強化として、以下のサイトを関連情報の参照先として挙げている。

  1. Kontext:https://kontext.jp/
  2. 兜LIVE!:https://kabuto-live.com/
  3. FinGATE:https://www.fingate.tokyo/
  4. ホテル公式(ハイアット):キャプション by Hyatt 兜町 東京
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平和不動産の役割と会社概要

平和不動産は1947年に設立され、東京をはじめとする主要都市で証券取引所ビルのオーナー等を通じて場づくりを積み重ねてきた企業である。同社グループの基本方針は、場づくりを通して人々を惹きつけ、未来に豊かさをもたらすことにある。

今回の街歩きゲームは、平和不動産が進める街づくりとDXを組み合わせた取り組みであり、ホテル運営や地域との連携を通じてエリア全体に滞在体験を波及させることを目指している。

会社名
平和不動産株式会社
設立日
1947年7月
代表者
代表執行役社長 土本 清幸
本社所在地
東京都中央区日本橋兜町1番10号
公式サイト
https://www.heiwa-net.co.jp/
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要点整理:本記事の内容を表でまとめる

以下の表は、発表資料に記載された主要事項を整理したものだ。デジタルツインの利用、協業先、ホテルの諸元、ゲームの特性、関連情報サイトなどを一目で確認できるようにまとめている。

項目 内容
発表者 平和不動産株式会社(発表日時:2025年9月25日 11:00)
取り組み デジタルツインを活用した街歩きゲームの開発・提供(ホテル利用者向け)
起点施設 キャプション by Hyatt 兜町 東京(開業予定日:2025年10月7日)
協業パートナー 大成建設株式会社(「シン・デジタルツイン」を活用)
ゲーム案内役 渋沢栄一(ゲーム内キャラクター)
体験開始場所 ホテル内のモニター
特典 実店舗と連携したゲームクリア後の特典付与を予定
ホテル基本情報(所在地) 東京都中央区日本橋兜町12番1号(茅場町駅徒歩1分、日本橋駅徒歩2分)
ホテル規模 敷地面積1,093.59㎡、延床面積9,977.66㎡、客室195室、地上12階・地下1階
設計・施工 設計:株式会社三菱地所設計、インテリア:Mitchell & Eades、施工:株式会社大林組
関連情報 関連サイト:Kontext、兜LIVE!、FinGATE、ハイアット公式ページ(リンクあり)

本稿は、平和不動産が公表したプレスリリースの記載事項を基に、デジタルツインの活用とホテルを起点とした地域回遊促進の仕組み、協業体制、施設の諸元と関連情報を整理して報告した。発表内容は上記の通りである。

参考リンク: