西オーストラリア州首相来日|大阪万博で再エネ・投資強化
ベストカレンダー編集部
2025年9月25日 16:49
西豪首相の大阪万博来日
開催日:4月13日

西オーストラリア州首相らの来日と大阪万博での活動
西オーストラリア州政府は、経済の多角化と再生可能エネルギー分野での連携強化を目的として、ロジャー・クック西オーストラリア州首相とデイビッド・マイケル鉱山・石油大臣が来日し、2025年の大阪・関西万博に関連する西オーストラリア州のイベントに参加していることを発表しました。プレスリリースは2025年9月25日 12時26分付で公表されています。
今回の訪問は、クック首相が2025年7月に実施した日本訪問を基盤としており、同州が再生可能エネルギーの拠点となることを最優先課題として推進する一環です。大阪万博での活動を通じて、日本との既存関係を強化し、投資や貿易の促進、技術協力の拡大を図る計画です。
- 訪日メンバー:ロジャー・クック州首相、デイビッド・マイケル鉱山・石油大臣
- 参加イベント:大阪・関西万博の西オーストラリア州関連公式イベントおよび関連イベント
- 出発点:クック首相の2025年7月の日本訪問に基づく活動
- 発表日:2025年9月25日 12時26分

エネルギーと経済多角化──州の強みを示す戦略
西オーストラリア州は日本にとって最大の液化天然ガス(LNG)の輸出先であり、1989年以降、日本のエネルギー需要に応えてきた長い実績があります。州政府はこの実績を踏まえつつ、世界的なエネルギー転換に対応するため、再生可能エネルギーと低炭素経済へのシフトを進めています。
大阪万博での出展・参加は、州のエネルギー分野における能力と実績を国際的な場で提示し、戦略的パートナーシップを深化させ、投資誘致につなげることが目的です。具体的には、エネルギー・技術・イノベーション分野での協業、グリーンテクノロジー導入、環境保全やESG(環境・社会・ガバナンス)を含む枠組みでの連携が想定されています。
- 主要な焦点領域
- 再生可能エネルギーの導入とハブ化、グリーンテクノロジーの推進、重要鉱物の供給、LNGの安定供給、ESGに基づく投資スキームの拡充
- 期待される効果
- 経済の多角化、低炭素型世界経済での存在感向上、日豪間の投資・貿易・技術交流の強化
ロジャー・クック州首相のコメント
ロジャー・クック
西オーストラリア州 首相
州開発・貿易・投資・経済多様化担当大臣
クック首相は次のように述べています。
「西オーストラリア州がクリーンエネルギー転換の最前線に立つことで、これにより経済の多様化が促進され、低炭素型世界経済における我々の役割が確固たるものとなることを信じています。今回の訪問では、日本との貿易関係を強調し、西オーストラリア州を投資とビジネスに適した場所としてアピールする絶好の機会と捉えています。オーストラリアと近隣諸国がエネルギー転換を進める中、その重要性はさらに高まるでしょう。日本では、エネルギー・技術・イノベーション分野における西オーストラリア州の能力と実績をアピールします。大阪万博は、日本との投資誘致・貿易・観光連携強化に向けた西オーストラリア州の強みを示す強力なプラットフォームとなるでしょう」
デイビッド・マイケル鉱山・石油大臣のコメント
デイビッド・マイケル
西オーストラリア州 鉱山・石油大臣
選挙管理大臣
ゴールドフィールズ・エスぺランス地区担当大臣
西オーストラリア州下院議員
マイケル大臣は、州の長年にわたる日本向け供給の実績と、脱炭素化に向けた協力の重要性を強調しました。
「西オーストラリア州は日本にとって、特にエネルギー分野で長年にわたり信頼できる供給源としての実績を有しています。日本が脱炭素化目標を推進する中、世界的に重要な重要鉱物分野を含む、様々な可能性をアピールする絶好の機会と捉えています」と述べています。
兵庫県との姉妹州関係と協力領域
同州は1981年に兵庫県と姉妹州関係を結んでおり、今回はその歴史ある関係を踏まえた会合にも出席します。兵庫県との連携は、クリーンエネルギーやグリーンテクノロジー、環境分野での交流・開発に加え、ESG枠組みに焦点を当てる方向で進められます。
具体的な協力のイメージとしては、研究開発の共同プロジェクト、技術移転、人材育成、投資促進のための共同イニシアチブなどが考えられます。両地域が持つ産業基盤や技術力を結び付けることで、地域間の実務的な連携が期待されます。
- 姉妹関係の開始年:1981年
- 主な協力分野:クリーンエネルギー、グリーンテクノロジー、環境、ESG
- 会合の目的:相互の強みを生かした実務連携、投資・技術協力の具体化
今回の来日要旨の整理と参照情報
今回の来日は、西オーストラリア州による経済多角化戦略の一環として位置づけられます。大阪万博でのイベント参加を通じて、州はエネルギー転換を支える能力、投資誘致の方針、そして日本との長期的なエネルギー供給関係を改めて示すことを目指しています。加えて、兵庫県との歴史的関係を基盤に、クリーンエネルギーや環境分野での協力拡大を図ります。
以下に、本稿で扱った主要事項を表形式で整理します。表は発表の事実関係と訪日関係者、重点分野、関連リンクを分かりやすくまとめたものです。
項目 | 内容 |
---|---|
発表元 | 西オーストラリア州政府 |
発表日時 | 2025年9月25日 12時26分 |
来日要員 | ロジャー・クック州首相、デイビッド・マイケル鉱山・石油大臣 |
参加イベント | 2025年大阪・関西万博の西オーストラリア州関連公式イベントおよび関連イベント |
主な目的 | 経済の多角化推進、再生可能エネルギー拠点化、投資誘致、日豪間の貿易・技術協力強化 |
日本との関係 | 日本は西オーストラリア州の最大のLNG輸出先(1989年以降の実績) |
兵庫県との関係 | 姉妹州関係(1981年開始)。クリーンエネルギー、グリーンテクノロジー、環境、ESGを中心に協力 |
重点分野 | 再生可能エネルギー、グリーンテクノロジー、重要鉱物、LNG供給、ESG |
参考リンク | https://www.wa.gov.au/government/media-statements/Cook%20Labor%20Government/Economic-diversification-the-focus-of-Premier’s-visit-to-China,-Japan-20250921 |
このまとめはプレスリリースに基づいた事実関係の整理であり、来日の背景、参加者、目的、重点分野、関連する歴史的関係や参照リンクを含めて網羅しています。読者が今回の訪日における主なポイントを把握できるよう構成しました。
参考リンク: