メガシンカで学ぶ中高向け探究教材を公開
ベストカレンダー編集部
2025年9月26日 12:24
ポケモン探究学習公開
開催日:9月22日

ポケモンを教材にした「探究学習」が学校現場に登場
QuizKnockを運営する株式会社baton(東京都品川区、代表取締役 衣川洋佑)と株式会社ポケモン(東京都港区、代表取締役社長 石原恒和)が共同で制作した中高生向けの探究型学習教材「ポケモン探究学習 -「メガシンカ」の考察から現実世界の理解を深める-」が、2025年9月22日(月)にリリースされました。教材はポータルサイト「探究Knock」で公開されています(URL: https://tankyu.baton8.com/)。
リリース情報はbatonによる2025年9月26日 11時00分の発表文でも整理されています。教材は、ポケモンゲームシリーズの要素を活用して、生徒の主体的な参加と対話を促し、探究的思考と協働学習の経験を提供することを目的としています。教材の公開により、学校現場が抱える「総合的な学習の時間の活用方法がわからない」「授業準備が手一杯」といった課題に対する一助を目指します。

教材の狙いと学習設計 — 仮想と現実をつなぐ授業構成
本教材のねらいは、仮想世界の概念を、さまざまな教科の視点を持ち寄りその意味を定義することを通じて、探究的な思考と協働的な学びを体験することです。題材として「メガシンカ」を取り上げ、ポケモンという身近な事例を起点に、現実世界の科学・社会・文化に結びつける学びを設計しています。
メガシンカは一部のポケモンが可能とする「進化」の限界を超えた変化であり、これを題材にすることで、進化や変化の概念、技術的・文化的要因の類比、生命や生態系に関する問いなど、多様な学びの入口が生まれます。仮想世界のルールを検討する過程で、現実世界の原理や価値観を再考する機会が提供されます。

授業で扱う主要な学習活動
授業は4コマ(各約50分想定)で構成され、以下の流れで進行します。各パートは生徒の知識や関心を引き出す仕組みが設けられており、実践的な対話と振り返りを重視しています。
- 導入:メガシンカの基礎理解と生徒による発表機会(ポケモンに詳しい生徒がクラス内で説明)
- ミニクイズ大会:進化とメガシンカを軸に、ポケモンと現実世界の知識を問う形式
- ワークショップ:類比(アナロジー)の手法を用いて、メガシンカと身近な現象の比較・解釈
- 振り返り:学習のまとめと問いの整理
これらの活動を通じて、類似の考え方や問いを立てる力、協働的に知識をつくる力を育てることが期待されています。

教材の具体的な内容と提供物
教材は中学1年生から高校3年生を対象に設計され、授業計画書や進行用スライド、資料動画、ワークシートなど授業実施に必要な資料が一式で提供されます。教材は無償で提供され、学校教員の負担を軽減することを意図しています。
公開された教材の詳細は教材ページで確認できます(URL: https://tankyu.baton8.com/material/26)。具体的な提供物と想定利用方法は次の通りです。
- 対象年齢
- 中学1年生〜高校3年生
- 授業のコマ数
- 4コマ(約50分×4)
- 資料内容
- 授業計画書、進行用スライド、資料動画、ワークシートなど
- 配布場所
- 探究Knock ポータルサイト(https://tankyu.baton8.com/)および教材ページ(https://tankyu.baton8.com/material/26)
授業設計は、batonとQuizKnockが蓄積した「楽しいから始まる学び」のノウハウが反映されており、教員が授業準備で手一杯の際でも実施しやすい構成になっています。

授業運営上の配慮
教材は教員が授業を円滑に進行できるよう、進行用スライドや動画といった視覚的な補助資料を備えています。実施にあたっては、生徒が前提知識を持っている場合に発表の機会を設けるなど、参加者の差を生かす設計が盛り込まれています。
ワークショップでは「類比(アナロジー)」という手法を用い、抽象的な概念を生徒が手を動かして具体化することを重視します。ミニクイズ大会は対話的な学びを促すための活動として位置づけられています。

『Pokémon LEGENDS Z-A』との連携とゲームの概要
教材の題材となっている「メガシンカ」は、2025年10月16日(木)発売予定のNintendo Switchソフト『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』およびNintendo Switch 2 ソフト『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』でも重要なテーマです。ゲームの舞台やシステムの特徴は教材の文脈と密接に関連しています。
ゲームの主な要素は次のとおりです。舞台は都市再開発が進む「ミアレシティ」。プレイヤーは旅行で訪れた主人公として「チコリータ」「ポカブ」「ワニノコ」のいずれかを最初のパートナーに選択し、街で起こる出来事や事件に挑みます。時間帯の概念として「昼」と「夜」が導入されており、日中は探索、夜は『ZAロワイヤル』と呼ばれる街中のバトルゾーンに挑む構成です。
ゲームはシリーズで初めてリアルタイムで進行するポケモンの勝負を採用し、「バトル」×「アクション」を組み合わせたプレイ体験を提供するとしています。ゲームの詳細や公式情報は公式サイト(https://www.pokemon.co.jp/ex/legends_z-a/ja/)で確認できます。
版権表記は以下のとおりです。©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. また、ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標であり、Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
配布方法・連絡先・企業情報の整理
本教材は探究型学習教材ポータルサイト「探究Knock」にて無償で公開されています。教材ページURLは https://tankyu.baton8.com/material/26 です。教材に関する問い合わせは、株式会社baton アライアンス部教育開発チーム宛てのメールで受け付けています。問い合わせ先メールアドレスは qk_education@baton8.com です。
batonは「遊ぶように学ぶ世界」を実現することをビジョンに、遊びと学びをつなげるサービスを多数運営しています。代表的なサービスにはQuizKnock(クイズノック)、暗記アプリNewmonic、クイズ出題サービスQuiz Pitcherなどがあり、教育とエンターテインメントを掛け合わせた取り組みを通して学びの機会を提供しています。会社概要としては、設立が2013年10月、代表取締役は衣川洋佑、コーポレートサイトは https://baton8.com/ です。
公開日と発表日時の整理
教材の公開日は2025年9月22日(月)です。一方で、今回の発表に関するbatonによる配信は2025年9月26日 11時00分に行われています。配信文書内には教材ページへのリンクやダウンロード可能なプレス素材の案内も含まれています。
教材公開に伴う配布物には授業用スライドや資料画像、ダウンロード用のプレスリリース素材が含まれており、学校現場で実際に授業を行う際にそのまま活用できる形式で提供されています。
以下の表で、この記事で扱った主要な情報を整理します。表は教材の公開日、対象、授業構成、配布物、問い合わせ先、関連リンク、ゲーム発売日などをまとめたものです。
項目 | 内容 |
---|---|
教材名 | ポケモン探究学習 -「メガシンカ」の考察から現実世界の理解を深める- |
教材公開日 | 2025年9月22日(月) |
発表(配信)日時 | 株式会社baton 発表 2025年9月26日 11時00分 |
対象年齢 | 中学1年生〜高校3年生 |
授業コマ数 | 4コマ(約50分×4) |
提供資料 | 授業計画書、進行用スライド、資料動画、ワークシート、授業用スライド画像等 |
配布場所(教材ページ) | https://tankyu.baton8.com/material/26 |
ポータルサイト | https://tankyu.baton8.com/ |
問い合わせ | 株式会社baton アライアンス部教育開発チーム qk_education@baton8.com |
関連ゲーム | Pokémon LEGENDS Z-A(発売日: 2025年10月16日)、Nintendo Switch 2 Edition 含む |
企業情報(baton) | 設立: 2013年10月、代表: 衣川洋佑、コーポレートサイト: https://baton8.com/ |
版権・商標表記(抜粋) | ©2025 Pokémon. ©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. 他に各社の登録商標表記あり |
今回の教材は、ゲームという仮想世界の要素を教育に取り入れ、仮想と現実をつなぐ問いと類比を通じて生徒の思考力や協働力を育てることを目指しています。学校現場では提供される計画書やスライドを活用することで、授業準備の負担を軽減しつつ多様な学習活動を実施できるよう設計されています。
参考リンク: