加地倫三の“終わらせない”発想を学べる宣伝会議の講座

加地倫三オンライン講座

開催日:9月26日

加地倫三オンライン講座
この講座って誰に向いてるの?
テレビ番組やCM、広告の企画・制作に携わる実務者、プロデューサー志望、商品開発やプロジェクト運営に関わる人向け。現場で使える発想法とマネジメント技術を学べる。
講座はいつから見られて、何が学べるの?
配信はオンデマンド形式でいつでも視聴可能。第1章は企画を長続きさせる発想、第2章は意図的なアイデア生成、第3章は演者やチームの活かし方を学べる。詳細は公式で。

テレビ番組制作の現場から学ぶ、加地倫三の「終わらせない」発想

2025年9月26日16時05分、株式会社宣伝会議は、オンライン講座シリーズ「ブレーンクリエイティブライブラリー」の新作として〈クリエイティブライブラリー 加地倫三編〉を開講したと発表しました。講座は映像コンテンツとして配信され、いつでもどこでも受講できるオンデマンド形式です。

講座の主講師はテレビ朝日のエグゼクティブプロデューサー加地倫三(かじ・りんぞう)氏。『アメトーーク』『ロンドンハーツ』『テレビ千鳥』など20年以上にわたり人気番組を手掛けてきた現役のプロデューサーが、番組の寿命を延ばすための発想法と実践テクニックを体系的に伝えます。企業の広告、商品開発、プロジェクト運営、ブランド構築にも応用可能なノウハウが中心です。

宣伝会議のオンデマンド講座「ブレーンクリエイティブライブラリー加地倫三編」が開講 画像 2

開講の背景と位置づけ

宣伝会議は、雑誌や書籍に加えて映像による知見の継承を目指し、「ブレーンクリエイティブライブラリー」という名称で一流クリエイターの考えや技術を記録・配信しています。本講座はその一環で、加地氏の実務的な思考法を映像で残し、後進へ伝えることを目的としています。

講座の詳細は公式ページで公開されています:
https://www.sendenkaigi.com/creative/courses/cl-kaji_rinzo/

宣伝会議のオンデマンド講座「ブレーンクリエイティブライブラリー加地倫三編」が開講 画像 3

加地倫三氏の経歴と担当番組――現場経験に基づくノウハウ

加地倫三氏は1992年にテレビ朝日に入社し、スポーツ局でのディレクター業務からキャリアを開始しました。若手時代には「ワールドプロレスリング」「熱闘甲子園」「全日本大学駅伝」などの番組でディレクターを担当しました。

1996年にバラエティ部門へ異動し、ADから再出発。1997年に『ナイナイナ』でディレクターへ昇格し、その後『リングの魂』でプロデューサーを兼務しました。現在は『アメトーーク』『ロンドンハーツ』『テレビ千鳥』の総合演出兼エグゼクティブプロデューサーを務めるほか、『有吉クイズ』『見取り図じゃん』『サクラミーツ』などを含む合計9番組でエグゼクティブプロデューサーを担当しています。

加地氏が語る制作哲学

加地氏の制作哲学には、以下のような特徴的な考え方が含まれます。これらは番組制作だけでなく、商品やサービス、チーム運営においても応用が可能です。

  • 「人は飽きる」という前提を踏まえ、常に変化と更新を設計する。
  • ヒット企画は続けないという逆説的戦略で、新しい価値を生み続ける。
  • 3勝2敗でいいといったリスク分散の考え方で、挑戦を続ける。

講座の内容と学べるポイント――発想法・アイデア生成・プロデュース力

本講座は、加地氏が現場で積み上げてきた思考法と実践テクニックを体系化して紹介します。講座の構成は大きく三つの学習ポイントに分かれます。各ポイントは、即座に現場で使える具体的な手法や習慣を提示するものです。

学ぶべき主要なポイントは以下の3点です。これらは講座内の章立てと連動しており、層状に理解を深めるよう設計されています。

  1. 番組・企画を終わらせない発想:複数企画を継続的に走らせることで、チームの発想力を枯渇させず次のヒットを生む仕組みを作る方法を学びます。
  2. 意図的にアイデアを降ろす技術:偶然のひらめきではなく、自分で持続的にアイデアを生み出すための習慣や制約を活用する思考法。
  3. 人を活かすプロデュース力:スタッフ個々の意見を引き出し、企画を厚くし挑戦の幅を広げるための関係構築とマネジメント。

カリキュラムの詳細

講座は章立てされたカリキュラムで構成され、それぞれの章で具体的な考え方と実践テクニックが示されます。以下は各章の項目を網羅的に列挙したものです。

第1章 『番組を終わらせないため』の発想やテクニック
  • 人は飽きる
  • 「面白い」は信じるな
  • ヒット企画は続けない
  • 戦力を増やしていく
  • 3勝2敗でいい
  • 負ける勇気
  • 2敗の間で“チャレンジ”をする
  • 1つの価値に捉われない
  • 他人の意見は…どのように受け止める?
  • 見極め力
第2章 『アイデアは偶然降って来ない、自分で降ろす』
  • 脳の筋力を鍛えろ!
  • 自分の中の材料を増やす
  • なぜか考える
  • 気付きが源
  • 「1つ頼まれたら2つやる」
  • 逆にアリ?
  • 新しい気付き
  • 制限こそアイデアの源
  • 今の自分たちに足りないものはなにか
第3章 『演者との向き合い方』

ここでは演者(出演者)との向き合い方を中心に、チームとしての成果を最大化するための実践的な方法を扱います。

講義内では「結局1人じゃ何もできない」という前提に立ち、個々の才能をどう引き出すかを具体例を交えて説明します。

講座の詳細は以下のページに掲載されています:
https://www.sendenkaigi.com/creative/courses/cl-kaji_rinzo/

ブレーンクリエイティブライブラリーの意義と宣伝会議の取り組み

ブレーンクリエイティブライブラリーは、「クリエイティビティを次世代に継承する」ことを目的に作られたコンテンツシリーズです。書籍や紙面だけでは伝えきれないクリエイターの考えや現場知を映像で保存し、受講可能な形で提供します。

このシリーズには約80名のトップクリエイターが登壇する講座が用意されており、一覧は次のページで確認できます:
https://www.sendenkaigi.com/creative/brain-creative-library/

発信プラットフォームと関連情報

宣伝会議はまた、講座のポイント紹介動画をYouTubeでも配信しています。公式チャンネル:
https://www.youtube.com/@sendenkaigitv

今回の加地倫三編は、既存の広告・クリエイティブ領域にとどまらず、テレビ・CM、広告・宣伝・PRの分野で活動する人材にとって実務的な示唆を含む内容となっています。関連リンク集として、ブレーンクリエイティブライブラリーの一覧や講座ページが用意されています。

講座と関連情報の要点を整理

以下の表は、本記事で紹介した講座の主要情報を整理したものです。講座の目的、講師情報、カリキュラム、アクセス先などを一目で確認できます。

項目 内容
講座名 クリエイティブライブラリー 加地倫三編(オンライン講座)
発表元 株式会社宣伝会議(本社:東京都港区/代表取締役社長:高橋 智哉)
発表日時 2025年9月26日 16時05分
講師 加地倫三(テレビ朝日 エグゼクティブプロデューサー)
講師プロフィールの主な経歴 1992年テレビ朝日入社。スポーツ局でディレクターを務め、1996年バラエティ部門へ異動。『アメトーーク』『ロンドンハーツ』『テレビ千鳥』等の総合演出兼エグゼクティブプロデューサー。合計9番組でEP担当。
学べるポイント
  • 番組・企画を終わらせない発想
  • 意図的にアイデアを降ろす技術
  • 人を活かすプロデュース力
カリキュラム
  1. 第1章:番組を終わらせないための発想やテクニック(項目多数)
  2. 第2章:アイデアは偶然降って来ない、自分で降ろす(項目多数)
  3. 第3章:演者との向き合い方(結局1人じゃ何もできない)
関連URL
対象カテゴリ・キーワード
  • カテゴリ:テレビ・CM、広告・宣伝・PR
  • キーワード:テレビ、クリエイティブ、番組
提供元の事業概要 株式会社宣伝会議は1954年創刊の月刊『宣伝会議』を起点に、出版、教育、イベント、アワード、コンサルティング等を展開。専門誌やWebメディア「AdverTimes.」の運営、年間約10万人が受講する講座・研修を提供。

上の表は本講座の要素を整理したものです。講座は加地氏の長年の現場経験に基づく実践的な思考法を映像で学べる構成になっており、番組制作や広告・プロジェクト運営に携わる実務家にとって参考になるポイントが多数含まれています。

参考リンク: